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2021年11月16日 (火)

Marshall雑学教室

 
チョット前に「Marshallの歴代モデルは英語圏の人たちにどのように呼ばれているか?」ということをやった。
オモシロかったので今回も似たようなことをしたいと思う。
今回は「雑学編」。
Marshallのアンプやグッズに関すること、そしてそれにカラんだイギリスに関するどうでもいいことを記しておきたいと思う。
 
まずはMarshallアンプに関することから。
「積み」について。
日本ではアンプ・ヘッド+キャビネット+キャビネットという形を「三段積み」って呼んでいるけど、Marshallの人たちは「Full stack(フル・スタック)」と呼ぶ。
驚いたことに最近は「ホンモノの三段積みを見たことがない」なんて若いロック・ギタリストさんたちがいるんよ!
ロックを演っているつもりだったら、そんなことは断じて許されないわナァ。

160_2我々が「二段積み」と呼んでいるアンプ・ヘッドとスピーカー・キャビネット1台ずつの組み合わせが「Half stack(ハーフ・スタック)」。
キャビネットは上の2つのスピーカーがチョット上を向いているのが「Aタイプ」。
対してまっすぐになっているのが「Bタイプ」。
「A」は「Angled(アングルド)」の「A」の略…角度が付いているからね。
一方、前面がまっすぐになっている方は、フル・スタックにした時に下に配置するのが普通なので、「Base(基礎)」の「B」ね。
正直、この「Angled、Base」は後からコジつけたような気がしてならないんだよな~。
170_2
「シゲ、いいかい?アンプに『stack』という言葉を使ったのは世界でワシが初めてなんじゃよ、フォッ、フォッ、フォッ、フォッ!」…生前のジムはニコニコしながら何度か私にそう言っていたっけ。

73jcm
他方、アンプとスピーカーが一緒になっているタイプのモデルを「コンボ」とか「ビルトイン」と呼んでいるけど、Marshallの場合は「Combo(コンボ)」と言うことの方が圧倒的に多いかな?
「Combo」は「Comination(コンビネーション)」の略かと思っていたら、「combo」という単語もあるんだね。
ジャズの小編成のバンドを「コンボ」っていうんだけど、まさにそれ。
他に「(人や物を)一組にしたもの」という意味があるので、まさにコンボ・アンプという言葉の使い方は正しいと言える。
ただしコレはアメリカ英語のようだ。180_2次、Marshallアンプの各部の名称をおさらいするよ。
 
まず、ロゴは「Logo」ね。
こういうビンテージ・タイプに使われるロゴは「Coffin logo(コフィン・ロゴ)」という。
250「coffin」とは「棺桶」のこと。
私の父は「棺箱(ガンバコ)」って呼んでたっけな。
棺桶のフタにくっ付ける故人の名前を記した小さなプラーク(プレート)に使われていたフォントだから「コフィン・ロゴ」というんだけど…7coffin 「ホンマかいな?」と思って今頃になってインターネットで調べてみると、プラークには驚くほど沢山の種類のフォントが使われていて、我々が「コフィン・ロゴ」と呼んでいるフォントに近いモノすら見つけることができなかった。
でもきっとどこかの棺桶で使われているのだろう。
ちなみにMarshallが爆発的に売れ出してキャビネットの製造が間に合わなくなった時、ホンモノの棺桶屋がスピーカー・キャビネットのケースの製造を下請けていたという。
このタイプは「Block logo(ブロック・ロゴ)」と呼ばれることもある。7img_0001 おなじみのタイプは「Block」に対して「Script logo(スクリプト・ロゴ)」ね。
「script」は「筆記体」のこと。
このロゴの下にある白いヤツがあるでしょう?
コレは「Piping(パイピング)」という。
1960の内側にグルリと貼ってある白いヤツもそう。
240一方、ビンテージ・タイプのモデルには細い金色のヤツが埋め込まれている。
これは「Beading(ビーディング)」という。
ビーズの「beading」ね。
ビーズ玉のビーズね。235それから、周りを覆っている皮のことは「Covering(カバリング)」と呼んでいる。
Marshallのカバリングを指して「トーレックス」とかいう言葉を使う人に出くわすと「ああ、この人あんまりMarshallのことが好きではないんだな…」って悲しくなっちゃうよ。
下は「Design Store(デザイン・ストア)」で使っているカバリングの見本帳。
236vスピーカー・キャビネットや一部のヘッドに貼られているアミアミのことはMarshallでは「Fret cloth(フレット・クロス)」と呼んでいる。
237Marshallのアミアミは「サランネット」ではありません…「フレット・クロス」ですから。
Marshallのフレット・クロスを指して「サランネット」とかいう言葉を使う人に出くわすと「ああ、この人あんまりMarshallのことが好きではないんだな…」って寂しくなっちゃうよ。
220工場にはフレット・クロスをこんな風にして保管している。236コレは同じく「Design Store(デザイン・ストア)」で使っているフレット・クロスの見本帳。
238キャビネットや、時折コンボに付いている金色の名札は「Plaque(プラーク)」。
日本語で言うと「銘板」って言うのかな?
時々「バッジ」って言っている人もMarshallにいるな。260「Plaque」というのは、元々は金属や焼き物で作った飾り板のこと。
ロンドンの街をあるいていると建物の壁で頻繁に見かける青いヤツ、アレがまさにプラーク。7img_0545Marshall Blogにも何度も登場させているが、私はもうコレが大好きでロンドンの街を歩く時の大きな楽しみにしている。
220w持ち手はそのまま「Handle(ハンドル)」で大丈夫。270
ココからはMarshallで扱っている「Merch」に移るよ。
「merch」は「merchandise」の略で、いわゆる「グッズ」のこと。7shirt  
Marshallは今ケーブル類も扱っている。
さ、また書きますよ。
ギターとアンプをつなぐ線を指して「シールド」と呼んでいるのはヘンテコリンな英語が当たり前のこの国だけです。
私が知る限り、海外では一切通用しない。
「ツーマン」といっしょ。
私も中学生ぐらいの頃(1970年代の話しね)は楽器屋のお兄さんたちがギターの線のことを「シールド、シールド」と呼んでいるのを知って「プロっぽくてカッコいい!」と思い、すぐにマネし出したもんです。
「通」っぽいと言うか…そう呼ぶとナンカ少しギターがうまくなったような気がしたりもしてね。
でも「シールド」というのが日本の方言であることを知った今では恥ずかしい。
イギリスの連中はこういう線のことを「Lead(リード)」と言う。
280だからギターとアンプをつなぐ線は「Guitar lead(ギター・リード)」と言う。
でも、確認したところコレは完全にイギリスの英語なので、上の写真のラベルの書いてあるように世界の標準語としては「Guitar cable」という言葉を使うことをススメられた。
私も徹底してそう呼ぶようにしていて、Marshallに行った時だけはカッコつけて「Can I have a guitar lead?」とか言っている。
290一方、コレはアンプ・ヘッドとスピーカー・キャビネットをつなぐ2芯の線。
アレ?日本では「スピーカー・ケーブル」って言っているか?
ケーブル?…なんだ、やればできるんじゃん?
だったら「シールド」なんて言葉は止めて「スピーカー・ケーブル」と呼べばいい。
外人と話す時の苦労がひとつ減るというものだ。
ところが!
Marshallは商品としてコレを「Head to Cab Lead」と呼んでいる。
「Speaker cable」と言っても何ら問題なく通じるが、ココは「Lead」を使うのがイギリス式らしい。

745884_cbls90025_speaker_cable_2 もうひとつ…アンプとコンセント(←コレも和製英語。イギリスでは「ソケット」)をつなぐ線のことをイギリスでは「Mains lead(メインズ・リード)」と言う。
ココも「Lead」。
「mains」というのは「電力」の意味かと思っていたら、正しくは「コンセントを使う」という意味らしい。「元栓」という意味があるようだ。
結局、線の構造によって呼び分けていることがコレで窺える。
日本では「電源コード」か?…も~、ややこしいな~。
私は「電源ケーブル」と呼ぶようにしているけど、世界標準として「Power cable(パワー・ケーブル)」でOK。
下の「BF」タイプと呼ばれる3ピンのプラグ…憧れちゃうね。

753412_cblm00006_uk_mains_lead_2 イギリスの商業電力は220~240Vと高電圧で危険性が高いため、コンセントにOn/Offのスイッチが必ず付いている。
このアース付きの3ピンのプラグをコンセントにズブっと差し込む時の気持ちよさ…「頼りになる~」という感じがタマらない。
高電圧なので電熱器のお湯なんかアッという間に沸いちゃうからね。
慣れないもんだから、タマにこのOn/Offスイッチを入れ忘れていくら経ってもお湯が沸かないなんてこともあるけど。
とにかく、本当にMarshallが好きな人にはイギリスでギターを弾かせてあげたいよな~。
ゼンゼン違うから。7outlet イギリスではこういうヒモのことを「コード」というようだ。

Cord  
次はピック…コレには驚いた。
ずいぶん昔にMarshallの会議に出席した時のこと…アクセサリーかなんかの議題だったのかな?
「Plectrum(プレクトラム)」の話しになった。
なんだ?プレクトラムって?
「スペクトルマン」なら知ってるけど。
私はその「プレクトラム」なるモノがナンのことかわからなかったのだが、ヨーロッパの国々から来ている人たちはみんな何食わぬ顔をしているワケ。
仕方ないので、スウェーデンから来ていた隣のエリックに尋ねてみた。
エリックはすぐに教えてくれた…「ピックのことだよ」。
じゃ、「ピック」って言えよ~!
コレ、実はそのまま「プレクトラム=ピック」ということではなくて、「プレクトラム」というのは楽器を弾く時なんかに使う「爪」のことを指す。
だからピックと役割は同じ。
だから琴の爪なんかも英語では「Plectrum」っていうハズ(未確認)。Plectrum イギリスの連中も「プレクトラム」のことを指してごく普通に「ピック」と言っています。
昔は「Marshallのピック」と言えばこんな当たり前の感じだった。7pick 今はこんなカラフルなプレクトラムを取り扱っている。7201675_pack_of_6_plectrums若い人向けかしらん?
300コレは「Plectrum Bracelet(プレクトラム・ブレスレット)」というモノ。350ピック入れのアクセサリー。360s若い人たちにはピンと来るんでしょうな。370s 
次、こういうの日本では「ネック・ストラップ」と呼ばれることが多いようだし、「neck strap」という英語表現もあるようだが、イギリスでは「Lanyard(ランヤード)」と呼ばれている(アメリカは知らん)。
「ラ」に強勢を置くのが正しい発音。

320 
パーカーじゃないヤツ…イヤ、パーカーなんだけど、こういうのを「パーカー」と呼ぶのは日本式。
海外で「パーカー」と言えば、万年筆かジャズの巨人が先にくるだろう。
「parka」というフード付きの上着を指す言葉があって、「パーカー」はそこから来ているらしい。
イギリスでこうしたフードの付いた上着を「パーカー」と呼ぶ人はまずいない。
絶対に「Hoodie(フーディ)」だ。330s昔、トニー・カーティスの主演で『魔術の恋(Houdini、1953年)』というハンガリー出身の奇術師ハリー・フーディニの半生を描いた映画があった。
この映画は50年ぐらい前、小学生の頃に一度観ただけなので、トニー・カーティスがバート・ランカスターと共演した『空中ぶらんこ(Trapeze、1956年)』とところどころゴッチャになっている。
でも、ラストシーンは覚えている。
フーディニは手錠をかけられたまま、逆さ吊りにされた水槽から脱出する奇術を披露しようとするのだが、盲腸を患っていて実力が出せず、水槽の中で失神してしまう。
それを見た客の1人が「斧で水槽を割れ!」と叫んでフーディニは一命をとりとめる。
このシーンでもがき苦しむフーディニの姿が子供だった私にすごく印象的で、今でも「フーディ」って聞くとこの映画のことを思い出すんよ。

73houdini そうか、トニー・カーティスの相手役はジャネット・リーだったのか…。
しかし、ジャネット・リーってのはキレイな人だ。
それをヒッチコックは『サイコ(Psycho)』で前半にしか使わなかった。
全くスゴイ。
後半はヴェラ・マイルスが引き継ぐんだけど、この2人…後年に両方とも『刑事コロンボ』に出演してるのは何かの偶然か?(コロンボはシンガーの赤尾和重さんと大学時代の友人のススメで今頃DVDで観ています。オリジナル・シリーズの23枚全部買っちまった!おススメありがとうございました)
そうそう、他に書くところがないのでココに書いちゃおう。
コロンボの口グセに「son of a gun!」っていうのがあるのね。
「おお!コレはカーペンターズで有名になったハンク・ウィリアムスの「Jambalaya」に出て来るヤツやんけ!」と思ってさっそく調べた。
コレは「しまった!」とか「何てこった!」みたいな意味。
イギリスだったらいつもの「Blimey!(ブライミー)」か?
語源がスゴイ。
軍艦に同乗していた女性が子供を産んじゃった。
父親が誰かはわからない。
でも、その女性と密会する時には大砲の下のハズだったから、生まれて来た子は「son of a gun」。
それが転じて「しまった!」って一体ナンのこっちゃい!
観ていると、コロンボはナニかスゴく良いモノに出くわした時に「サナバガン!」と言っています。
 
アレ?
この『サイコ』のポスターの手描きの文字…
7psycho キューブリックの『博士の異常な愛情(Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)』のタイトルを手掛けたパブロ・フェッロの仕事じゃないの?
オリジナルの『サイコ』のタイトルのデザインは有名なソール・バス(京王百貨店や紀文やコーセー化粧品のトレードマークをデザインした人)が担当したが、フェッロは1998年の『サイコ』のリメイクのオープニング・タイトルでバス未亡人のチェックの下、モノクロのオリジナル・デザインを黒と緑を使って再現した。
この緑を使うアイデアは『北北西に進路を取れ(North by Northwest)』のオープニング・タイトルから来ている…と私は観た。
みんなヒッチが大好きなんだよね。

Ppdr ハイ、休み時間終わり。
 
さて、このフーディニ…じゃない、フーディ。
「Hood(フード)」が付いているから「Hoodie」っていうんだけど、コレ、イギリス人にとっては雨具でもあるのね。
「弁当を忘れても傘を忘れるな」は金沢か?
イギリスも全く同じ。
多雨と言われるマンチェスターやリバプールはホントに雨ばっかりだった。
かつては傘がイギリス紳士の持ち物の代名詞みたいなモノだったけど、今は街を歩いていて雨が降っても傘をさす人はほとんどいない。
私なんか雨に濡れて風邪でもひいたら一大事なので、持っていればすぐにさしちゃうけどね。340sそんな時に活躍するのがこのフード。
ロンドンなんかで雨が降り出すと、行き交う人が一斉にフードを被る。
まさにフーディは傘に代わるロンドンっ子の立派な「雨具」なのだ。
でも、限界はある。
以前、6月の上旬にロンドンにいた時、も~雨ばっかりでね~。
フーディを着てびしょ濡れになって歩いている黒人を見かけたんだけど、もう被ったフードのヘリから水がジャンジャン滴り落ちてるワケ。
完全にドシャ降りなんだもん。
「アナタ、それフーディを脱いだ方が濡れないんじゃないの?」と声をかえたくなるぐらいのズブ濡れ。
それでも傘をささないんだよな~…皆さん、フーディが大好きなの。
私はもちろんシッカリ傘をさした。7167865_hoodie_sizes_1_3  
マジかよ!
こんなん始めちゃた!
見ての通りセーター。
このデザイン!
誰がどう見てもイケてない。
ナゼならワザとそういう風に作ってあるモノだから。
日本でも最近は浸透して来ているのかしら?…「Ugly Christmas Sweater(アグリー・クリスマス・セーター)」というイベント。
 
欧米の人は子供の時、クリスマス・ツリーやトナカイの絵柄をゴテゴテと配した、人前ではとても着れないようなデザインのセーターをクリスマスにおバアちゃんからプレゼントされる…という経験があるのだそうだ。
恥ずかしいので着るのを避けていると、きっとお母さんが「せっかくおバアちゃんが編んでくれたんだから着なさい!」かなんか言うのだろう。
このセーターが幼い頃のクリスマスのイヤな思いでのひとつになるんだって。
それをオモシロがって、クリスマスのシーズンになると「みんなで趣味の悪いセーターを着ましょう!」…とやるのがこのイベントの内容。
下はまだおとなしい方。380sコレがどこから始まったのかというと、1980年代、BBCの子供向けの特番「Gordon the Gopher(ゴードン・ザ・ゴーファー)」の中でアンディ・ウィリアムスがそういうセーターを着ていたことに端を発したらしい。
それがアメリカに飛び火して「アグリー・クリスマス・セーター」というイベントになった。
まぁ、デパートのセーターが売り上げがドカンとアップするというから、日本のヴァレンタイン・デーのチョコレートみたいなモノでしょう。
下が「ゴードン・ザ・ゴーファー」。
現在はこの番組は放映していないそうだ。
390「gopher」というのは「ホリネズミ」という北アメリカと中央アメリカに生息するこういうヤツ。7gopher さて、そのイギリスが発端の「アグリー・クリスマス・セーター」、肝心のイギリスではセーターのことを「セーター」とは言わない。
「ジャンパー」と言う。
「セーター」でも通じるけどね。
385sだからMarshallではこのアイテムを「Marshall Christman Jumper(マーシャル・クリスマス・ジャンパー)」と呼んでいる。
我々が頭に浮かべるジャンパーとは全然違いますな。
754028_forest_malereverse_2イギリスではNGO団体「Save the Children(セーブ・ザ・チルドレン)」の活動の一環として、「クリスマス・ジャンパー・デイ(Christmas Jumper Day)」に設定された12月のどこかの金曜日にアグリー・クリスマス・ジャンパー(セーター)を着て、子供のために最低1ポンド寄付するというチャリティ活動を展開している。
今年は10日が「クリスマス・ジャンパー・デイ」に当たるそうだ。
アメリカでも同様のチャリティ活動が行われている。

Stcs Marshallはジムの意志を継いでチャリティ活動に熱心だからね…ホラ、この通り。72christmas_jumper 
ハイ、今コレ何をやっているのかと言うと、Marshallで扱っている最新のグッズの紹介ですからね。
日本では扱っていないモノもあるけど、「本国ではこんなことやってんのか~」的にご覧あれ。
 
で、次は水筒。
「Drinks Bottle(ドリンクス・ボトル)」という商品名。420_3容量は500mlで、フィニッシュは2通り。430エンボスされたスクリプト・ロゴがドテッ腹に入っている。440飲み口はこんな感じ。450 
「水分の容器シリーズ」、続いては「Hip Flask(ヒップ・フラスク)」。
海外の映画なんかで時折見かける携帯用の酒の容器。
「flask」というのは昔理科の実験で使った「フラスコ」のこと。
日本でコレを肌身離さず持って歩いてチビチビやる人を見たことはないが、日本では「スキットル」と呼ばれているらしい。
そんな人、海外でも見たことないけどね。
イヤ、ゴルフ場に持って来ていた日本のどっかの会社のおエライさんがいたわ。
チョット種類の仕事に携わっている人に聞いたんだけど、やっぱりコレ、日本ではほとんど売れないらしい。
生粋の「西洋文化」というワケ。
7409662_hipflask_1_2 本革が貼られた側面には「EST.1962 LONDON」のデボス加工がしてある。Hflg 本体が湾曲しているのはズボンの後ろポケットに入れた時に尻の曲線にフィットさせるため。
尻がペッチャンコの東洋人とは異なり、西洋人は尻が出ているからね。
コレは結構重要なポイントなのかも知れない…というか、こんなもん持って歩くぐらいならトットと家へ帰ってユックリ飲めばいいじゃないか!と思うんですけど。460コレは構造上中を洗うことができないのが普通なんだって。
そこで、ワインのような残留物が混入している発酵酒を入れるのには不適切で、専らウイスキーのようなアルコール度数の高い蒸留酒を入れるのだそうだ。
すると、いつも同じ銘柄の酒を入れるということになるんだろう…そこで思い出した!470ビリー・ワイルダー作品『失われた週末(The Lost Weekend)』ね。
1945年のアカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞を獲得したアルコール依存症をテーマに据えた名作中の名作。
凄まじい演技でアル中の主人公をドンを演じるのはレイ・ミランド。
も~、酒が飲みたくて、飲みたくてどうしようない。72lw 映画の中でドンはバーに行っても、酒屋に行っても必ず「Rye(ライ)」というスコッチ・ウイスキーを注文する。
本当の酒飲みというのは、いつも同じ種類しか飲まないのかも知れない。
だから、ヒップ・フラスクに入れるウイスキーの銘柄は常に同じ。
すなわち、中を洗う必要がない…ということだ。
ま、ドンはフラスクなんて使わず、ウイスキーをラッパ飲みしちゃうんだけどね。
五代目古今亭志ん生は「菊正宗」が好みだったとされているけど、実はナンでもヨカッタらしい。
 
この映画、アルコール中毒になっているドンが恐ろしい幻覚を見るシーンが一種にハイライトになっているんだけど、何かの本で読んだが、日本人(東洋人)はホンモノのアルコール依存症になる前に肝臓がブッ壊れて死んでしまうという。
そこへ行くと白人は内臓がやたらと頑丈な上、アルコールを分解する酵素が黄色人種より多いんだか、強力なんだかで、無限に飲めちゃうらしい。
だからアルコール中毒の度合いがスゴイんだって。
「ロンドンには公園がたくさんある」ということを折に触れてMarshall Blogに書いているけど、この公園はアルコールと関係が深いということを最近知った。
また、テニスだのラグビーだの、イギリス発祥のスポーツってたくさんあるでしょ?
コレもアルコールが関係しているのだそうだ。
この辺りのことはまた別の機会に…。
7lw2 折角だからヒッチコックで揃えておくと、レイ・ミランドは1954年の『ダイヤルMを廻せ!(Dial 'M' for Murder:ダイヤル'ひ'は人殺しの’ひ’)』で主演を務めている。
お相手はグレース・ケリー。
アレもハラハラドキドキでオモシロかったね~。
若い人はDVDを借りて来て古い映画をドンドン観るといい。
その代わり、本当に昔の映画に夢中になったら最後、今の映画もテレビドラマに戻れなくなること必定だ。
Dmfmそれと!
レイ・ミランドは『刑事コロンボ』に2回出ているんよ。
今日は実に話がよくつながります。

Columbo  
コレはステッカー。
昔は販促グッズでステッカーをよく作ったけど、コレもずいぶん雰囲気が変わったな~。7225925_stickers昔はロゴばっかりだったんよ~。7435099_stickers_2コレはワッペン。
アップリケっていうのかな?
Marshallでは「Patches(パッチズ)」と呼んでいる。

7293281_patchesオリジナルのJTM45をデザインに起用しているセンスがスゴイな。

7496702_badges_2_3コレは缶バッジ。

7404162_badges「缶バッジ」のことは「Tin badge」というようだ。7356343_badges22バンダナも取り扱っている。71053587_bandanna3pack2_v2色は2通り。490 
以上、Marshallのグッズを紹介しつつ好き勝手なことを書かせて頂いた。
Marshallでは今日触れたアイテム以外にアパレルやバッグ、ソックス、財布なども扱っている。
日本には入って来ていないアイテムもあるが、興味のある方はMarshallの本国のウェブサイトをご覧ください⇒THE MARSHALL SHOP

7shop 

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