大山まき 2021 The Power <前編>
『The Power』と題された大山まきの単独公演。
「Power」ネェ…まさに今のまきちゃんのためにあるような言葉じゃないか!そして、「Power」という言葉を目で見たようなライブでもあった。
バンドのメンバーは昨年の秋と同じ。
ギターに斉田'KAZZ'和典。もちろんMarshall。
JVM410Hと1960BVをメインに使用した。ベースは寺沢リョータ。
ドラムスは森はるか。
はるかちゃんもいつものNATAL Cafe Racer。
スネア・ドラムはメイプルの14"x5.5"。そして、大山まき。
声がMarshall。
1959のフルスタックだ。オープニングはアルバム『MONSTER』から「Satisfaction」。
ものすごい客席の熱気をハネ返すような気迫の歌声!
ノッケから絶好調のギター・ソロ炸裂!
続けて同じく『MONSTER』から「Karma」。
リズム隊もPowerだ!
見るからにノリノリのまきちゃんをグイグイとドライブさせちゃう!
さらにもう1曲続けて「Loooking For」。
『MONSTER』には収録しなかった、まだ音源化されていない曲。
当然のこととはいえ、まきちゃんの歌の魅力がふんだんに詰め込まれている。さらにさらに、もう1曲続けちゃうよ~!
4曲ブッ続け!
この日、いかにまきちゃんが好調だったかがおわかり頂けよう。
コレも『MONSTER』からのチョイスで「Survivor」。こういう3連の曲を耳にしなくなった。
「♪ドンガラガッタ、ドンガラガッタ」というリズムね。
そういう意味でこの曲はすごく「まきちゃんムード」を感じるんだよね。
ムードのカギを握っているのは、そのビートを叩き出すはるかちゃんのドラムス。
NATALドラムスをご愛用頂いております!KAZZのギター・ソロがココでもギンギンに鳴り響く。
やっぱりMarshallじゃないとダメね。
Marshallのような歌声にはMarshallのような真空管のギター・アンプでヌケヌケの音を出してやらないとダメよ。
そうでないと音楽のつり合いが取れません。「ついにこの日がやって来ました!
『大山まき 2021 The Power』へようこそ!
皆さん、よく心得ていらっしゃいますよね?…大きな声は出せませんよ~。
ストレスありますよね~。
でもアホアホ・コロナのせいでライブが全然できなくて新曲がたくさんできました!」
「ノリノリのナンバー」と紹介されたのは「True」という曲。
まだ仮題ね。さらに続けて「G.O.D.」という新しい曲も披露。
コレも仮題ね。コロナで気持ちが沈鬱になってしまい「作曲なんてする気になりませんよ~」と言うミュージシャンが多い中、まきちゃんはヘッチャラだったのね。
素晴らしい!
コロナに関係なくドンドン作ってください。
音楽家は曲を作って自分を表現するのが最終的なお仕事ですから。「ありがとう。楽しんでますか?
『G.O.D.』を初めて演りました」次に演る曲はコピー。
それについて説明するまきちゃん。
この右手の形がカギだ。はるかちゃんのスネア・ドラムからスタートするのは…
Rainbowの「Lost in Hollywood」!
まきちゃんのオリジナル曲はもちろん最高だが、こうしたコピー曲もネタによってはタマらなくいいんだよね~。
コレはバッチリですな~。コレが演奏の前に説明していたポーズ。
「宮尾すすむ」だって!
大阪でこの曲を演る時、Rainbowのシンガーだったグラハム・ボネットのイメージで髪の毛をオールバックにしたところ、「ナニそれ?宮尾すすむ?」と言われたのがキッカケだとか。
その時、まきちゃんは宮尾すすむを知らず、このポーズが有名だったことを後から知ってレパートリーに取り入れたのだそうだ。
とてもいい感じ!
ちなみにグラハム・ボネットが出てきた時、「短髪のハード・ロック・シンガー」ということでみんなビックリしてたよ。
もちろんギター・ソロもタップリ!
ナニせRainbowですからね。
もっとタップリだったのはコレ。
「…ハイッ!」
まきちゃん、よっぽど気に入っちゃったのか「宮尾押し」がスゴイ!
まきちゃんも知らなかったっていうけど、若い人はまったくわからないでしょう?
「日本の社長」とか「ドッキリカメラ」のレポーターとかで、昔はものすごくよくテレビに出ていたんだよ~。最後は自身のポーズで〆た。
実は、私はこの頃のRainbowってゼンゼン知らなくて、グラハム・ボネットが本当に「ハイッ!」ポーズをやっているのかと勘違いしてYouTubeのビデオをいくつも見ちゃったよ!
やってなかった…当然か!そのままKAZZのア・カペラのギター・ソロへ。
途中から「Little Wing」のイントロが飛び出して…
リズム隊が加わってそのまま最後までフル尺で弾き切った。
イントロだけかと思っていたのでチョット驚いた。
「泣き」を交えた大人のギター・ソロでした。まきちゃんがステージに戻って来て「Floor」。
途中からアレに!
前回はDeep Purpleの「Space Truckin'」で演っていたギターとベースの決闘。ジャンケンで順番をキメたら交互に弾き狂って頂くコーナー。
♪ベロベロゲロゲロデロデロビロビロ…。♪ビラビラベラベラピロピロペロペロ…。
オラオラオラオラオラ、どんなもんだ!
「盛り上がってるか~、東京!」
「(心の中のイエ~!)」
雰囲気としては盛り上がっていること間違いなし。
さらにもう1回、「盛り上がってるか~、渋谷区道玄坂2-14-8の5階!」(←コレは言っていない)
ココでKAZZにいきなりMCが回って来る。
「みんな、来てくれてありがとう!
しかし、言ってみたらコレって『隠れキリシタン』みたいな感じですよね?
我々、隠れキリシタンの活動でまた普及できますね」
声も出さずに神妙にライブをやっているということね?「私はロックって絶望の中の希望だと思っている。
信じる人たちと音楽を共有できるってスゴイな~と思うんですよ。
1曲1曲、1分1分が愛おしくて、終わってほしくないんだけど…演る!
弾き語りの曲…はるかと演ります」
「コレを基に1曲に仕上げたい」と言っていたけど、バッチリじゃありませんか?
またいい曲が増えること間違いなしだ。
大山まきの詳しい情報はコチラ⇒Oyama maki official website<後編>につづく
さて、Marshallのレコード屋さん「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」がオープンしました!
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