LOUDNESS 40th Anniversary Special Live『THANK YOU FOR ALL』-extra- GOLDEN ERA <後編>
「クレイジ~~、ナ~イツッ!!!」
バックドロップが旭日旗に変わり、ココから本編の後半に入った。
このステージのルックスで興奮度が増すんだよね~。
高崎晃
「Crazy Nights」から『Thunder in the East』ゾーンに入って「Like Hell」。
この曲のソロも全く素晴らしい!
高崎さんのギター・ソロはそれだけで1曲になっちゃうからね。
まるでクリフォード・ブラウン。
ジャズでもロックでも「いいソロ」というモノはそういうもんだ。
つまり音列に全く無駄がないのだ。
高崎さんのアルペジオに…
激情のギターが重なり…
二井原さんの歌声がかぶさる。
そして地を這うようにヘヴィな3連!
ドラムスは西田竜一にスイッチ。
曲は同じく『Thunder in the East』から「Heavy Chains」。
いつも書いてるけど、とても好きな1曲。
「Heavy Chains」が終わると照明が落ち、天井に吊られたミラーボールにピンスポットが当たった。
『Hurricane Eyes』から「So Lonly」。
センチメンタルに、メランコリックに二井原さんが丁寧に歌い込む。
そして、コチラも歌を歌っているかのようなギター・ソロで曲をドラマチックに演出する。
コレもいつも書いているけど、「バラードを聴かせるバンド」は「いいバンド」の証なんだよ。
そしてエンディングは二井原さんのド迫力のカデンツァ。
いいな~、こんな声が出るなら私だって思いっきり叫びたいわい。
竜さんの紹介と新譜制作の進捗状況の発表があって早くも本編最後のセクションだよ。
LOUDNESSのコンサートってホント時間が経つのが早いんだよな~。
このセクション最初の曲はシングル「Road Racer」。
コレまたノリノリの楽しいドライビング・チューン。
最後まで盛り上がっていくぞ~!!
12月上旬にして今年最初のライブだからね…つまり久々のステージだからしてメンバーの皆さんもとても楽しそうだ!
このセクションで高崎さんは新しいギターを使用。
楽屋で話していらしたが、とてもお気に入りなのだそうです。
音も色もヨカッタ!
それともうひとつ…やはり開演前の楽屋で「コレ見てみい」と私に手渡してくれた新しいシグネチャー・ピック。
世界発売のアイテム。
普通のオニギリ型よりサイズがチョット小ぶりで、厚みもあって大変に硬い。
最初からエッジにテーパーが付いているので、時間が経っても音が変わらないのだそうだ。
やっぱりね、ロック・ギターを弾くにはこのオニギリ型が一番いいと思うね。
ロック・ギターらしい音がする。
力も入れやすいので女性のギタリストなんかは絶対にオニギリがいいと思うのよ。
3回使えて経済的だし。
ジャズは確かにマンドリン・タイプの方がいい。
コレはもうだ~いぶ前に高崎さんから頂戴した使用済みのピック。
まるで缶切りの刃のように片側だけがすり減っている。
グッグッとピックを押し込むような心持で弦に当てているのだろう。
そんな久しぶりのライブのせいか、いつもよりステージでのからみが多かったような気がする。
それも今回のライブの見どころだった。
曲は「Let It Go」につながる。
いつもだったら「♪レリゴ、レリゴ」大騒ぎとなる人気ナンバーだけど、今回は気持ち先行のスタイルで…。
それでもスゴイ熱気だったよ!
山下さんも新しいベースで臨んだ。
シマウマみたいでキレイだな。
流麗にソロを奏でる高崎さんが実に気持ちよさそうだ!
誰でも気に入った楽器を弾くってのは本当に楽しいものだからね。
さらに「Rock'n Roll Gypsy」。
3曲連続で「楽しい系」のドライビング・ナンバーが続いた。
コレは珍しいよね。
やっぱり「感謝祭」感にあふれているのだ!
しつこいようだけど、この曲のギター・ソロもやっぱり素晴らしい。
まるで協奏曲の独奏パートのようだ。
本編の最後を飾ったのは「Metal Mad」。
高崎さんはドロップDチューニングのギターに持ち替えて超重量級のサウンドで暴れまくった。
本編最後のカラミ!
シャッターを切っていてうれしい瞬間のひとつ。
極上のロック・チューンをつないで構成したゼイタクな本編が終了。
そして、アンコール。
高崎さんが「8118」に持ち替えた。
会場に流れるSEは「8118」。
そう、最近作『Rise to Glory』からの2曲だ!
リード・チューンの「Soul on Fire」と…
「I'm Still Alive」。
両方好きだ~!
最近のライブでも必ず取り上げられる2曲。
今から何年か経ってまた「感謝祭」が企画される時にはきっと本編に繰り入れられるであろう最新の代表曲だ。
最後はドラマーそろい踏み!
『THANK YOU FOR ALL -extra-GOLDEN ERA』を締めくくったのは「S.D.I.」。
やっぱりコレが出ないとね!
最後を締めくくる5人のメタル・ラッシュ!
ココでもからみでうれしいな!
イヤ~、オモシロかったな~。
しかし、曲だよな~、曲。
とにかく曲のクォリティの高さに尽きると思う。
こうしたクロニクル的なプログラムだとモロにそれを感じてしまう。
どこをどう切っても、どこをどう掘ってもいい曲揃いだもんね。
要するに最終的には「曲」が世界レベルなんだな。
そしてそれを魅力的に響かせる個々人の技量。
曲が良くても演奏がダメなら意味がないからね。
反対に演奏がスゴくても曲がツマらなければコレまた意味がない。
その2つの要素が本当にガッチリ噛み合わさっているのがLOUDNESSなんだと思う。
以前、フランクフルトでMarshallの会食の時にトイレで一緒になったポール・ギルバートも私にそんなことを言っていた…「LOUDNESSの曲はメロディアスで素晴らしい」って。
そう言われて、まるで自分のことのようにうれしかったわ。
私も日本人ですから!
とにかく2020年もかろうじてLOUDNESSの音楽をナマで味わうことができてヨカッタ!
さて、LOUDNESSの周辺情報…
今月発売の「BURRN! Presents 炎Vol.3(シンコーミュージック刊)」、そして来月発売の「ヴァンヘイレンのムック(河出書房新社刊)」に高崎さんのインタビューが掲載されるので要チェック!
<前編>でTシャツを紹介した通り、40周年を記念するグッズがたくさん出来しているのでチェックをお忘れなく!
お求めはコチラ⇒公式ウェブサイト
そして、ライブ情報。
延期となってしまっていた公演が下記の予定で振り替えになっている。
●福岡5月8日(金)Zepp Fukuoka →2021年5月15日(土)Zepp Fukuoka
●大阪5月9日(土)Zepp Osaka Bayside →2021年5月8日(土)Zepp Osaka Bayside
●広島5月10日(日)BLUE LIVE広島 →2021年5月14日(金)BLUE LIVE 広島
●愛知5月15日(金)Zepp Nagoya →2021年5月6日(木)Zepp Nagoya
●香川5月16日(土)高松festhalle →2021年5月9日(日)高松festhalle
●北海道5月22日(金)Zepp Sapporo →2021年5月21日(金)Zepp Sapporo
●宮城5月24日(日)仙台Rensa →2021年5月19日(水)仙台Rensa
●東京5月29日(金)Zepp Tokyo →2021年4月30日(金)Zepp Tokyo
まったく余談を許さないコロナの状況ゆえ、予定の変更が避けられない状況が出て来るかも知れないのでLOUDNESSの公式ウェブサイトで常に新しい情報を仕入れておいてくださいね!
とにかくまたみんなで集まれる日までStay safe!
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website











