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2020年2月17日 (月)

Choji Birthday Live "December Club Session vol.2"

 
♪マーブル、マーブル、マーブル、マーブル、マーブル・チョコレート…なんてCMソング知ってる?
今でもやってるのかな?
コレは古いよ~。
調べてみると、私が生まれる前からテレビでやっていたようで、ソロソロ60年近く経つことになる。
作詞も作曲も'いずみたく'さんだそうだ。
 
最近はペースが落ちたものの、毎晩のようにライブハウスへ出かける生活を長いことしてきたが、行ったことがない都内のライブハウスがまだまだ沢山あるんだよね。
例えば今日のレポートの舞台となるの新宿の「Marble」というお店。
聞けば今年で16年目になるという。
恥ずかしながら、お店の名前すら存じ上げなかった。
やっぱり仲良くして頂いているミュージシャン、あるいはMarshall関連の楽器を使って頂いていないミュージシャンが出演しているお店にいくことは基本的にないからね…縁がないところには縁は生まれないもんです。
今日はMarshallアーティストが出演するということで初めてコチラにお邪魔した。10v昨年に引き続いてお邪魔したI don't Like Mondays.のChojiくんのバースデイ・ライブ。
メンバーは前回同様…

20長崎兆志

30ChojiくんのMarshall。
1987Xと1936の組み合わせ。

40v足元のようす。

50もうひとりのギターは芳賀義彦、ヨティ。

60vヨティもMarshall。
JCM2000 DSL100と1960Aを使用した。

70vベースはおなじみ満園庄太郎。

80vドラムスは黒瀬蛙一。

90v1曲目はインストで「Django」。
「Django」とくればまず頭に思い浮かぶのはジョン・ルイスの「Django」…かと思ったらさにあらず、ジョー・ボナマッサだそう。

S41a0158ボナマッサは何度かMarshall Blogにご登場頂いた。

Jbロンドンでも2度ほど拝見した。
1回はVictoria Parkで開催された『High Voltage』というロック・フェス。
もう1回は有名なジャズ・クラブ「Ronnie Scott's」でClass5の発表会だった。
ジョーには失礼なんだけど、このクラブに入れたことがすごくうれしかったのをよく覚えていマッサ。Rsjb続けてビートルズの「Helter Skelter」。

100_hsChojiくんは歌が歌えるからいいよナァ。
ギタリストの余技の枠をはるかに超えた見事な歌いっぷりなのだ。

110v「今年もシアワセです。最後まで楽しんでいってください!2曲続けて演ります」

120_mcまず1曲目は1971年のJeff Beck Groupのアルバム『Rough and Ready』からの1曲。
私はこの時期のジェフ・ベックが苦手でしてね。
せっかくChojiくんが選んでくれた古いナンバーだったんだけどピンと来なかった。
でも「Rough and ready」の意味は知ってる。
「間に合わせだけど、それで十分」みたいな意味。

130_sitジェフ・ベックのアルバム・タイトルって英語が苦手な日本人に「?」と思わせるヤツがあるよね。
「Blow by blow」はボクシングの実況中継から生まれた「具(つぶさ)に」という意味の慣用表現。間違えても「ギター殺人者の凱旋」という意味ではない。
コレはこのアルバムのアメリカでの広告のキャッチコピーの直訳。
「Wired」は「興奮状態」とか「覚醒状態」とかいう意味だ。
お!…もうひとつよく知ってるヤツが目に入った!

140ありがとうございます!
『Marshall GALA2』のTHE GUV'NORSの時のChojiくんも最高にカッコよかった
この日、キネマ倶楽部にお越し頂いた方々も多く、たくさんの人に「シゲさん」と声をかけて頂き、その上、GALA2に対するおホメの言葉と「次回も必ず行きます!」なんておっしゃって頂いたのはとてもうれしかった!150vThin Lizzyの「Waiting for an Alibi」。160_alb「ゲイリー・ムーアがThin Lizzyに戻った!」と、鳴り物入りでリリースされた1979年の『Black Rose』から。
この時は私もまだ高校生だった。
学校でThin Lizzyを聴いているヤツなんてほとんどいなかったが、私がそのずっと以前からColosseumIIもThin Lizzyも好きだったので、このことに喜んだのを覚えている。
Thin Lizzyのピークだったネェ。
でも、このアルバムは「Black Rose」の後半以外はあんまり聴かなかったナァ。
その後、その後半のアイリッシュのパートもFairport Conventionが何年も前に演っていたのを知ってちょっとガッカリしたっけ。
あ、ツマらないことを書いてゴメンナサイ。
コレ、私が好んで書いているんじゃなくて、Chojiくんの選曲が書かせているんですよ!
 
Chojiくんの演奏はといえば、さすがゲイリー・ムーア好きとだけあって、歌もギターも完璧!170ヨティとのツイン・リードも美しくキマった!

180「チョット危険なタイトル」と紹介した次の曲はレジの「Benny and Jets」。
ナンで危険なんだろう?…今度教えてもらおう。

190v_mcコレが、やりたい放題の破天荒なアレンジ!

200でもすごくヨカッタ!
ただひとつ…個人的には「♪ベベベベニアンジェッツ」の「ツ」はスタッカートではなく、「ツス~~~~~~~~~~~~」と思いっきりやってもらいたかったかな?
ワザとそうしなかったんだろうけど。
でもすごくオモシロかった!

210v「やりたいようにやってます!」
ココでは選曲が二転三転して苦労したという話。
わ~か~る~!
基本的に年に1回のことだから「アレも演りたい」、「コレも聴かせたい」ってなっちゃうよね。
「2019年12月6日の誕生日に作った歌を聴いてもらおうかな」220…とオリジナル曲「ヒバリ」を披露。

240GALA2に出演した時にも「Sanctuary」という自作曲を持って来てくれたChojiくん。
アレもとてもヨカッタ。
今回はバラード。
Chojiくんの書く曲は深みがあって聴きごたえがあるのだ。233第1部最後のセクション。250_agまずは「American Girl」…って知らんけど、と思ったらトム・ペティの曲。
知らないワケだ。
「American Woman」なら知ってるけど。Guess Whoね。
トム・ペティは数年前に亡くなったねェ。

260vシンプルでゴキゲンなポップ・ドライビング・チューン!270庄太郎ちゃんと…

280黒瀬さんの鉄壁のリズム隊のプレイが最高に気持ちいい!

290最後はジョン・サイクスの「Bad Boys」。
スイマセン。コレも知りませんでした。
ナンにも知らないワタシ…面目ない。
クラシックな演目を選んでくれるChojiくんだけど、やっぱり世代の違いを感じるわ。
もっとも私は1980年以降のロックを自分からすすんで聴くことはなかったからナァ。

300バリッバリ弾いちゃうChojiくん!
また音がいいんだ!
320vドッカンと盛り上がって第1部の幕を降ろした。310第2部~。
ドメタルのツインリード。コリャ曲を知らない私でもわかる。
Iron Maidenだ!

340_ah曲は知らなくてもIron Maidenとすぐにわかるところにメイデンのスゴさがある。
それに私、ドラムスのニコ・マクブレインとは知合いですから。
ニコはジム・マーシャルと仲良しだったんだよ。
曲は「Aces High」。

350歌うはTAKASHI。

360v「たかし~!」、「タカシ~!」、「TAKASHI~!」…ものスゴイ歓声!
TAKASHIくんもGALA2に来てくれたそう。どうもありがとう!370続いてAC/DCの「Back in Black」。

380_wtj盛り上がること必至の大メジャー・チューン。

390「ゴキゲンなロック・ナンバーをお送りするお祭り気分の企画」と称して「Welcome to Jungle」を。

400ギター・チーム炎の大活躍!
さらにWhitesnakeの「Crying in the Rain」を取り上げた。

420v「今日一番の目玉曲…みんな大好きYesです!」

430_ra「聴くのは楽しいけど、演るのは大変!」とこの大作に取り組んだが、よどみない演奏はサスガ!

470v_ta避けて通れない重要なキーボーズのフレーズをヨティがギターでうまく再現していたのが感動的だった!
ヨティはハンドワイアード・アンプの大ファンでMarshallだと1974Xを愛用してくれている。
そうそう、それと私の知り合いに「中村ピアノ」ちゃんという昭和歌謡のシンガーソングライターがいるんだけど、彼女の『東京ディスコティック!!』というCDのレコーディングにヨティが参加していることを知って驚いた!440「去年も同じことを思っていたんですけど、昔からの友達と色々な人との縁がつながって、重なって今日があります。
これからもこうして続けてやっていきたいと思います。
1曲バラードを聴いて頂きます。」
TAKASHIくんとは中学校1年生の時に初めてバンドをやったそうな。
演奏したのは「Let It Be」とルナシーの曲。

450_mc_2そんなTAKASHIくんとこの日演奏したバラードはEuropeの「Carie」という曲。

450v_cr第2部もコレでいよいよクライマックス!460Asiaの「Time Again」…480そしてG-Forceの「Hiroshima」を演奏して本編を締めくくった。500しかし、Chojiくんはカッコいいね。
久しぶりに出て来た「ホンモノのロック・ミュージシャン」という感じだ。
今日演奏した曲の数々は普段アイドラで演っている音楽とはお呼びも付かないが、Chojiくんはテレビに出ているようなバンドの子たちとは「ロック度」がゼンゼン違う。
ギターの腕については触れるまでもなく、歌が歌えて、背が高くて、包容力があって、カッコを付けていないのにカッコいい。
男の私から見てもそう思う。
私のような年寄りから見ると、今の時代、カッコつけていることが一番カッコ悪い。
こんな帽子をかぶって、スカーフを巻いて…コレが似合う人はそうはいまい。
Chojiくんのように自然にロック・ミュージシャンのカッコよさを醸し出せる人が滅多にいなくなった。
この日のChojiくんのステージを観ていて改めてそんなことを思った次第であります。510vアンコール。
「どうもありがとう!本当に完全なる生バンドってどうですか?男の汗が飛んで行くでしょ?
ギターの曲を作って来ました。
『Phoenix』といいます。
『ヒバリ』とか鳥系が多いですね」
そういえばGALA2に持って来てくれたオリジナル曲も『Sanctuary(禁猟区)』だった。「聖地」という意味もあるけどね。

520_en_mcジックリとギターを聴かせるChojiくん。
プレイは当然のこととして、Marshallとレスポールの組み合わせによるサウンドの妙をタップリ味併せてくれた。

530v「シンミリして終わるのはナンなんで、TAKASHIを呼んでドカンといきますかッ!」
TAKASHIくんも「お祭り!お祭り!いきますか!」なんていいながら飛び出したのは…

540Deep Purpleの「Highway Star」。

570怒涛のリズム隊に…

550v

560v絶叫するTAKASHIくん!580お定まりのギター・ソロもバッチリ決めて「お祭り」…四人囃子じゃない!っつーの!
Chojiくんのバースデイ・ライブがにぎにぎしく終了した。
 
Chojiの詳しい情報はコチラ⇒I Don't Like Mondays.Official site

590最後はみんなで記念撮影。

600「どうもありがとう!本当にありがとう!
今年も最高でした!」

610終演後、応援に来ていたGALA2のTHE GUV'NORSのメンバーたちと。

Group2_2そしてChojiくんも加わってパチリ!
お疲れさまでした!
また来年。

Group2_1 

200 
(一部敬称略 2019年12月6日 新宿Marbleにて撮影)