Girls Guitar Three vol.2~Rie a.k.a. Suzaku、磯貝真由 & 桜花
前回、「出演を引き受けてくれる女性ギタリストアはなかなかいないんですよ~」なんて主宰するRieちゃんがMCで言っていたけど、ナンノナンノ!
前回の開催からひと月チョットでもう2回目の開催となった『Girls Guitar Three』…略して『GG3』。
この企画はオモシロイ。
今回、ホスト・バンド…イヤ、女性だからホステス・バンドか…を務めるのが、
キーボーズに深井麻梨恵。
はるかちゃんは今回もNATALのCafe Racerシリーズ。
スネア・ドラムもNATALのメイプルだ。
トップ・バッターで登場したのは桜花。
「桜花」と書いて「さくら」ちゃんと読む。
まずはアコースティック・ギターでバリバリとシュレッディングしてくれた曲はイングヴェイ・マルムスティーンの「Flamenco Diablo」。
そう、この装束を見れば一目瞭然、桜花ちゃんは生粋のマルちゃんなのだ!
こういうデザインの上着は「ナポレオン・ジャケット」とか言うんだっけ?
女性がやるとこうなるのか…ドレス版もオツなもんですな~。
「初めまして…桜花です」と簡単に自己紹介をしてバンドのメンバーを迎え入れる。
Rieちゃんとは桜花ちゃんが小学校4~5年生の頃からの知り合いで「一緒に演ろうね!」と言い出してから6~7年越しで今日の共演に至ったという。
え?桜花ちゃんは何歳かって?…17歳でいらっしゃいます。
私が17歳の時なんてイングヴェイもまだ出て来てなかったゼ。バンドが加わっての2曲目は「Little Savage」。
ストラトキャスターに持ち替えた桜花ちゃん。
もちろんアンプはMarshall。
ヘッドはこの日持ち込んだ自慢の1982年製の2203。
フルフェイス仕様のJCM800シリーズがスタートしたのは1981年。
1982年製でJMPスタイルというところがいかにもMarshall社の製品らしい。
私なんかの世代はJCM800よりも、この顔の方に親しみを感じるだろう。
私も大学生の時にJMPの1959のハーフ・スタックを持っていた。
やっぱり音はいいね。
デジタル・テクノロジーで何でもモノマネができるようになってしまった現在、真空管アンプはいかにも持ち運びが大変だし、メンテが面倒なのはわかるが、女性こそ真空管アンプを使ってギターの音を太くするべきだと思うんだけどナァ。
桜花ちゃんの場合は、演っている音楽が音楽だけに真空管アンプから逃れることはできない…ということもあるけどね。
頼むぞ桜花ちゃん!
今日は様々なドラミング・スタイルをこなすはるかちゃん。
一発目がイングヴェイだし。
でもNATALが付いていれば大丈夫!
3曲目に演奏したのは「Spellbound」。
遠慮も澱みもなくバリバリ弾いちゃうイングヴェイ節!
バック陣の完璧な伴奏も見事だ。
麻梨恵ちゃんはまた別の機会に同じ場所でのライブ・レポートでMarshall Blogにご登場頂く予定。
最後は「Trilogy Suite op5」。
Rieちゃんじゃないけど、実は私も桜花ちゃんが10歳ぐらいの時から知っていましてね。
でも、演奏を拝見するのは今回が初めてだった。
今日はイングヴェイのコピーのみのセットリストだったけど、色んな音楽を聴いて、そのテクニックを駆使した「桜花ちゃんだけの音楽」づくりをしてくれるのを楽しみにしている。
なんたって、芸事の命は「仕込みの早さ」なんですわ。
それと…「速弾きは音楽」だけど、「音楽は速弾き」ではありません。桜花の詳しい情報はコチラ⇒桜花 SAKURA Official Website
2番手の登場。
「こんにちは~!磯貝真由です!『マーティ』と呼んでください」真由ちゃんは『ゼッタイ弾ける!』のライブDVDの時からかな?
アレは何年前のことだったろう?…結構経つな。
でも、演奏を拝見するのはその時以来。
真由ちゃんはオリジナルで固めてきた。
しかも4曲のウチの半分はこの日のために書き下ろしてきた…という気合いの入れよう!
1曲目は「violet liquor」。
赤ワインがお好き…ということで作った曲。
シャレオツなサウンド。イングヴェイとはゼンゼン違う曲調でも大丈夫ね。NATALが付いてるからね。
そして、新曲を披露。
元気ムードの「fateful day」。
最後は「to the ocean」の熱演で出番を締めくくった。
写真の通りのモロ入魂プレイなんだけど、ギターだけじゃなく、真由ちゃんはおしゃべりもとても上手でね。
彼女ならではのステージ運びがとても楽しかった。
このイベントは各チームだいたい4曲ずつ。
転換のお待たせなし。
ということで、飽きる間もなく、アッという間にトリの出番となってしまう。
今回もトリを飾ったのは『GG3』を主宰するRie a.k.a. Suzaku。
前回もオープニングで取り上げた「Urban Highway」でスタート。
続けて「Top Runner」。
そういわれてみると、今日のRieちゃんはアスリートっぽいコスチュームだ。
「音に魂を入れた」というナンバー。三人三様のギター・プレイを高いスキルでバックアップしたホステス・バンドの3人!
次の「Wangan Street」では各々のソロもフィーチュアされた。
最後を締めくくったのは「Furinkazan」。
昨年の11月にロンドンで開催された『Metal Matsuri』というイベントで演奏した時にはテンポがいつもの1.5倍だったとか!
そのテンポで弾き切ったのが大きな自信になったそうだ。
この曲のテンポを大幅に上げて弾くのはさぞかし大変だったことだろう…というほどの「ボス・キャラ曲」。
そういえば井上靖ってノーベル文学賞の候補になっていたんだってね~。
私も『風林火山』は読んだけど…サッパリ覚えてないな。『氷壁』なんてのはオモシロかったね。
アンコールはもちろん全員集合のセッション大会。
1曲目は「Burn」。
「♪バ~~~~ン!」
歌ったのは真由ちゃん。
コレがギタリストの余技とは遠くかけ離れた本格的ボーカルズ!
メッチャカッコよかった!
はるかちゃんのドラムスでスタートしたのは「Led Boots」。
リズム隊の皆さん、お疲れさまでした。
そしてカラフルなギターを聴かせてくれた3人の『GG』!
今回も演奏におしゃべりに、と楽しいイベントでした!
次回も楽しみにしています。
「我こそは!」というガール・ギタリストの皆さん!Rieちゃんからお誘いがあったらどうぞよろしく!