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2019年1月28日 (月)

dead branch brothers ~ ONEMAN LIVE

 
今日は初めて訪れる新宿のライブハウスからのレポート。
向かいのお店はタマ~にメタル関係のライブでお邪魔をさせて頂くんだけどね。
アッラ~、となりのデッカい駐車場がなくなってビルが建っちゃってるよ。
 
さて、お店に入る前に脱線オープニング・トーク。
地下にある今日のライブハウスの上のお店。
入り口のディスプレイが目に付いた。
「Jeremiah」がお店の名前かな?
日本では「エレミア」って発音していると思う。

10下はウチにある「エレミア」。
そう、レナード・バーンスタインの交響曲第一番の副題が『エレミア』っていうのね。
日本では『ウエストサイド物語』ばっかり有名だけど、レニーはちゃんとクラシックの人だから。
第二番の交響曲は『不安の時代(The Age of Axiety)』、第三番が『カディッシュ(Kaddish)』。
二番はカッコいい。でも、他のは苦手…と思っていたら、どうもそれでいいらしい。
バーンスタインは「名指揮者」であり、「ミュージカルの名作曲家」であり、「アメリカにクラシック音楽を広めた人」という扱いが正しいんだって。
『エレミア』はレニーが無名時代に作った曲で、コンクールに出品したところ見事落選した…やっぱり。
オペラの『タヒチ島の騒動(Trouble in Tahiti)』なんてスゴくいいどね。
でも一番はナント言っても『キャンディド(Candide)』だな。
中学2年生に戻ったようにひとつの作品にこれほど夢中になったのは久しぶり。昨秋から毎日3回は『Candide』を聴いている。
次に『ウエストサイド』が来るね…どうしてもコレはハズせない。
その次が日本未公開のミュージカル『Wonderful Town』…もうコレもホント大好き。
で、この「エレミア」ってナニかと言うと、旧約聖書の『エレミアの書』に出て来る古代ユダヤの預言者。
バーンスタインはバリバリのユダヤ人でバイセクシャルで、一日100本のタバコを吸うヘヴィ・スモーカーだった。
でもね、「Jeremiah」は英語圏では「エレミア」って読まないの。
「ジェレマイア」って発音する。

9bj目を惹いたのはお店の外に飾ってあった写真。
「Prohibition Ends at Last!Celebrate!(禁酒法がついに廃止!お祝いだ!)」
そう、アメリカの禁酒法時代の写真。

30「天下の悪法」とか皮肉を込めて「高貴な実験」などと呼ばれた禁酒法(Prohibition)は1920年から1933年までの間施行され、闇酒(bootleg)の流通でギャングたちの懐を大いに潤わせた。
そのギャングのスター的存在が写真の真ん中の帽子をかぶったオッサン…アル・カポネ。
聞いたことのある名前でしょ?
でも、英語圏の人たちにどんなに英語っぽく「アル・カポ~ネ」とか発音してもまず通じないだろう。
アル・カポネは英語では「エァル・キャポーン」と発音する。
またいつものボヤキなんだけど、外国の固有名詞を英語読みに統一すべきなんだよ。
上の「ジェレマイア」もそうだけど、「エッフェル塔」は「アイフル・タワー」って読めばいいし、「ゴッホ」は「ゴッ」と「ホ」は発音しない…と最初から英語式発音を教えてやればいい。
それなのに長年の習慣かなんか知らんけど、色んなものが混ぜこぜのなっているから、何重にも英語を勉強しなくちゃならないのよ。
 
ところで、禁酒法時代といえば…

20ビリー・ワイルダーの1959年の作品、『お熱いのがお好き』。
原題を『Some Like it Hot』というが、「お熱いのがお好き」はけだし名訳。
同じモンローだし、1953年のハワード・ホークスの『紳士は金髪がお好き』に倣ったのだろうか?
でも、こっちの原題は『Gentlemen Prefer Blondes』という。
あのマドンナの「Material Girl」のPVの元ネタが挿入歌の「Diamonds Are a Girl's Best Friend」。「best」と言っているけど、「a」が入っているので、女性はダイアモンド以外にも「最高の友達」がいることになる…欲張りだナァ。
さて、私はこの『お熱いのがお好き』が子供の頃から好きでしてね~。
やっぱりビリー・ワイルダーとIALダイアモンドの脚本にワイルダーの演出でしょ?
もう一部のスキもなく完璧に作られているワケ。
ワイルダー得意のコメディとはいえ、この映画から目を離してしまう瞬間は1秒もない。黒澤映画同様、目を離したらモッタイない!

40そもそも設定がいい。
ギャングの殺人を目撃してしまったサキソフォニストとベーシストがダフネとジョセフィンという名前の女性に変装して女性ビッグバンドに入り、フロリダまで逃げるという話。
その女性ビッグバンドの専属歌手がマリリン・モンローで、あの「I Wanna Be Loved by You」が挿入されているのもこの映画。
カワイイよな~、マリリン・モンローって。
ヘップバーンは晩年シワクチャになっちゃったけど、モンローは永久に美しくカワイイままだ。
でもそれだけじゃない。あのケネディ大統領への「ハッピーバースデイ」で、妙にクセのある歌い方
の印象が強いけど、CDなんかを聴くと普通のジャズ・スタンダードなんかを歌っても実にいいんだよね。
「帰らざる河(River of no Return)」だってヨカッタ。小学生の時夢中になって観たわ。
1940~1960年代の前半ぐらいまではアメリカン・エンターテインメントの絶頂期だもんね。
悪いワケがない。
60cdこんなのもある。
バーニー・ケッセルのジャズ版『お熱いのがお好き』。
映画に使われた曲を完全にジャズにアレンジして演奏して見せるパターンのヤツ。
アート・ペッパーが参加しているけど残念ながらさほど面白いモノではない。
バーニーは他にもビゼーの『カルメン』なんかも演っているけど、やっぱりチョット…かな。
今でもよくやってるけど、昔はこういう企画ものが流行ったんだよね。
ジョー・パスがThe Rolling Stonesの曲をジャズで演奏している奇盤なんかもあるけど、やっぱり面白くない。
70cdこの手の企画モノではコレがいい。
カウント・ベイシー・オーケストラのビートルズ集『Basie's Beatle Bag』。
ベイシーらしさ満開で、チャンとビートルズの曲の良さを表現している。
1966年だからビートルズが日本に来た年の作品だね。
 
ただ今、快調に脱線中!

Basiebeatles 話を戻して…この映画、最後のセリフがまたいいんだな…「Well, nobody's perfect」って言うんだよね。
もうコレが腰を抜かすほど面白い。
これから観る人のためにこれ以上は書かないけど、人間として生まれ来た以上1回は観ておかなければ損をする1本だ。
 
今日ココでナゼ映画の話をしたかと言うと、『ボヘラ』なの。
アレが「アカデミー賞候補」とか言われ出してるでしょ?
アタシャ、ビックリしちゃって!
ま、Queenのファンであの映画を何回も観て心酔しきっている方々には申し訳ないんだけど、「映画」としてはどうってことないよ。「映画」単体としてだよ。
もし何かの拍子で「作品賞」でも獲っちゃったら、将来『ボヘラ』が、『或る夜の出来事(It Happend One Night)』や『風と共に去りぬ(Gone with the Wind)』や『カサブランカ(Casablanca)』や『ベン・ハー(Ben-Hur)』や『ウエストサイド物語(West Side Story)』なんかと並んで語られるワケでしょ?
ルノアールやモネの絵の隣に駆け出しの漫画家の絵が飾られるようなもんですよ。
それはどう考えてもおかしいでしょう?
映画にケチをつけているワケでも、ファンにケンカを売っているワケでもないのよ。
ただ、世の中にはこの『お熱いのがお好き』のように、桁違いにもっといい映画が山ほどあるから!
そういうのをドンドン観て欲しいと思っているし、そういう作品が埋もれてしまっているのがあまりにも残念だからチョット書いてみた。
もちろん、他に評価の高い作品がなければ仕方ない。
しかし、かつての憧れだったアメリカのエンターテインメントの対する意識の堕落ぶりにコワくなる。
 
そう、「埋もれる」で思い出したけど、TPPに関連して、作者の死後50年間保護されている著作権が今後70年になるとか…。
コレ、作者とか遺族にとってはありがたいことだと思っていたんだけど、案外そうではないんだってね。
私は反対派なんだけど、本のデジタル化ね。
志賀直哉、内田百閒、三島由紀夫、川端康成あたりの作品がもうすぐPD(Public Domain=著作権切れ)になって、インターネットで無料で読めるようになるところだったんだけど20年も延期されることになるのだそう。
だから、作者サイドにとっては「いいじゃん」と思ったんだけど、今の世の中、長い間なまじ著作権が保護されてしまって無料公開の機会を逃すと、それらの苦心して生み出した作品がドンドン埋もれてしまい、忘れ去られて行っちゃう危険の方が困るんだって。
紙だろうがPCだろうが、どう転んでも内田百閒なんか読まないのでピンと来ないが、ロックに置き換えて見ると問題が身近になってくる。
例えばジミ・ヘンドリックス。
アメリカはTPPに参加していないので、実際には該当しないが、わかりやすいのでジミを例に引く。
ジミは1970年9月に亡くなっているんだけど、来年で没後50年になるでしょ?
従前の規定だったら、ジミの作品が来年PDになって、著作権使用料を支払わずに自由にジミの曲を公の場所で演奏してお金を取ることができる。
でも、コレが20年先になった時、果たしてそれまでジミの作品が風雪に耐えていられるか?
それよりも「おう!ジミヘンとかいうヤツの曲の著作権がタダになったからジャンジャン演っちゃおうぜ!なかなかカッコイイ曲があるんだぜ。ギターもまあまあウマいし」なんて若いバンドが猛烈にジミの曲を演奏したらどうなる?
これこそが「伝承」じゃん。
ジミの1年後には1971年に亡くなったジム・モリソンが続く。
ところがThe Doorsの曲はメンバーの共作なので、コレには当たらないんだな。
まぁ、こんなこと騒いでみたところで、もう音楽は事実上無料みたいなもんだからね…結局むなしいな。

50「むなしい」といえば…。
この日は本番まで時間があったので、すこし新宿の街を家内とブラブラしていた。
すると、どうにもお腹の調子が悪くなって、ブックオフのトイレに駆け込んだ。
用を済ませて、水洗のレバーを下げると同時にズボンを上げた。
こんなこと今まで気配すらなかったので全く気にかけたことがなかったんだけど、どうも車のカギがズボンのポケットのヘリに引っ掛かった状態だったらしい。
ズボンを上げた瞬間に見事、そのカギが便器の中に落ちて瞬時にして吸い込まれていった。
え~、どうすんのよ!
一瞬、「カギ110番」みたいな業者にお願いすることを思い立ち、かなりの出費を覚悟したが「待てよ…合鍵がある」と考え直し、本番に間に合わないとマズイと思い、家内に家まで取りに帰ってもらった。トホホだったわ~。
今、車の合鍵ってオートバックスみたいなところで作ってないんだよね。
最近の車は、合鍵でドアを開けることは出来てもエンジンをかけることが出来ないんだとか…。
なのでディーラーで正規に作ってもらうより方法はなく、結局その出費は決して少ないモノではなかったわ。
皆さんも気をつけてくださいね。
 
さて、今日のお店「FNV」は「FUTURE NATURE VALVE」の頭文字なのね?
いいね~「Valve」。
職業柄なんか安心するわ。

80出演はdead branch brothers。ワンマン・ライブ。
略して「dbb」、訳して「枯枝兄弟」…いい名前だ。

90v7人所帯のアコースティック・チーム。

100donni

100vHIROKI

110vNao

120vハタイク

130vえびさわなおき

140v魔太朗

145vそして我らが五十嵐sun-go☆美貴!

150vsun-go☆さんは今日もMarshall。
そうアコースティックでもMarshallなのよ。

160今日sun-go☆さんが使ってくれているのはAS100Dというアコースティック楽器用のMarshall。
残念ながら日本はラインばっかりで、アンプでアコギを鳴らす習慣がないが、欧米ではアコギ・アンプがよく使用される。
ミキサーさんにお任せするのではなく、音を自分の手元で自由に作れるのと、ナント言っても音がナチュラルでパンチが効いているので重用されるのだ。
その証拠にこのAS100Dは、フランスを中心にヨーロッパではロング&ベスト・セラーなのだ。
イヤ、ロング・セラーだからベスト・セラーなのか?
とにかく数ある現在のMarshall製品の中でも息の長いモデルのひとつ。
1701曲目は「罪と罰と罠」。
「罒」が3つも入ったタイトル。日本語ならではルックス!
「罒」という部首は「あみめ」とか「あみがしら」というらしい。「横目」ではない。
意味はやっぱり「網」なんだって。

180おお、思っていたより断然ドメスティックでノスタルジックなサウンド!

1909月以来のライブとなるそうだ。

200続けて「なつかしい新曲」と紹介された「疾走る鼓動」。

210軽くMCを挟んでツイン・ボーカルズの「濁った水」。

220Donniさんが感情を込めて歌い上げる。
帽子、マフラー、コート!
後で脱ぐにしても暑いでしょうに!「お暑いのがお好き」?

230v私はヴァイオリンには目がなくてね~。

240v加えてアコーディオン!
こういうインストゥルメンタリゼーションは大歓迎。
日本のロックバンドはギター、ベース。ドラムスにキーボーズばっかりだからね。
海外ではヴァイオリンは当たり前で、ヴィオラがいるCaravanだとか、チェロが入っているスウェーデンのAnekdotenとか、ホルンがいるイタリアのMaxophoneとか、もう発想がゼンゼン自由だから。

250でも、dbbのサウンドがあくまで「和」だ。
「和」と言っても「歌謡」のほうね。

255ステージ上手にスッポリ収まっているsun-go☆さん。
ビックリしたのはsun-go☆さんの呼び名。
メンバーの皆さんがsun-go☆さんの方を向いて、どうも「み~こ、み~こ」って呼んでいるような気配を途中で感じたのね。

260vそしたらsun-go☆さんがその呼びかけに答えてるじゃない?
え?!…「み~こ」ってやっぱりsun-go☆さんのことだったのか!
キャンディじゃなかったのか!

265vみ~こさん、この日はモクモクとバッキング。
ところが暗くて、暗くて…撮影はやたらと苦労しました。

270魔太朗さんのドラムから手拍子とともに「刺」。

S41a0120 「Goodnight」…

280vバラードの「so long…」と緩急自在にショウが展開していく。
この後のMCでは、2日か前のリハーサルでみ~こさんのアコースティック・ギターのブリッジがボディからハガれてスッ飛んだという話になった。
そう、ボディに余計な加工をすると鳴りが悪くなってしまうのでアレってボンドで接着してあるだけなんだよね。
ヴァイオリンなんかはいまだにニカワを使ってるでしょ。

350v「クリスマスだけど夏の歌を…」と「8月4日の午後7時」という曲と…

0r4a0030 「キリギリスの憂鬱」という曲を演奏して前半を締めくくった。
そういえばキリギリスのことを以前どこかに書いたね。 
こんなsun-go☆さん…イヤ、み~こさんのこんな「足ショット」は珍しくない?

0r4a0073 「素晴らしいボーカルズがもう1人いる」とHIROKIがNaoさんを紹介。
ここからNaoさんのフィーチュア・コーナー。
まずは歌もの「ホログラム」。

290そして「Take Five」をプレイ。
コレは「デイヴ・ブルーベック・カルテット」の名前で知られていますけど、作曲はアルト・サックスのポール・デスモンドですからね。
後年、デスモンドは「Take Ten」という姉妹曲を作り、同名のアルバムを発表した。
若い頃はこのひとのフニャ~っとした音色が好きではなかったけど、今聴くとメッチャいいわ。大好き。

300vdbbの演奏もいい感じ!
こういう曲がシレっと出てくるところがうれしい。

310vそのまま「あの日の流星雨」へと歌いつないでNaoさんコーナーをしめくくった。

320v衣装がグッとライトになったdonniさん。
ココから後半。
「エ~オ!」「エエエエ~オ!」
お客さんとのコール&レスポンス。
すかさずHIROKIさんのツッコミ…「最近映画観たでしょ?」
出た~。ココでも出てしまった。
でもsun-go☆さん、じゃないや、み~こさんはLIVE AIDのシーンであの映画に出ているそうですから。

330v景気よく「完璧な舌」。

340v「エリナー・リグビー」…

360「Black Bird」…とガンガン盛り上げて来る!

370そして、ショウは最後のセクションに入った。

380v「RED」、「カルナバル」、「砂の城」、「ランデヴー」、「非業の死」と5曲(!)ブッ通し!
最後はdbbもお客さんも総立ちで大騒ぎ!

390

400v

410v

420v

430v

440v

450v

S41a0414しょっちゅう書いているように、私はロックだけでなく、クラシックやジャズの他にも世界中の色んな音楽を聴くように努めているのね。
最近は「レベティコ(Rebetiko)」っていう音楽を発見してよろこんでいるの。コレはギリシャの歌謡曲なんだけど、実によろしい。
1960年にアカデミー主題歌賞を獲ったメルナ・メルクーリの「日曜はダメよ(Never on Sunday)」なんかがそうかな?もっと民俗色が濃くて強烈だけどね。
で、そうやって色んな国の大衆音楽を聴いていつも思うのは「日本人のオリジナルのメロディ」ってどんなだ?ってこと。
それは演歌に根差した、現在では「昭和歌謡」と呼ばれているdbbのような音楽のメロディなのかな?って思うようになってきたんだよね。
「日本人」と西洋文化を混ぜて音楽を作るとdbbになる…みたいな。
だからこの手の音楽はズッとなくなりませんよ…日本人のオリジナルだから。
なんてことを考えながらショウを拝見させて頂いた。
おもしろかった。
 
アンコールではdonniさんが1人で登場して心おきなく「エ~オ!」を!

470魔太朗さんの50歳のバースデイコンサートの告知もバッチリ完了して、まずは1曲。

460「み~こ、カワイイ!」
最後は10日に迫ったクリスマスに向けてサンタ棒をかぶって演奏した。

S41a0487「We are brothers dbb!」
まだ結成して9月で1年だというdead branch brothers。
替えがきかないからね…コレからの活動に期待している。
 

dead branch brothersの詳しい情報はコチラ⇒Twitter

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(一部敬称略 2018年12月15日 新宿FNVにて撮影)