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2018年12月11日 (火)

犬神サアカス團単毒公演 『ケルベロスの狂宴』

  
あああああああああ~、もうかよ~!もう楽園かよ~!…と毎回驚かざるを得ない早さでやってくるこの『バカエキスポ』。
Marshall Blogで他にもいくつかのアニュアルなイベントを取材していて、巡ってくるたびに1年の早さに辟易しているのだが、ナゼかこの『バカスポ』は群を抜いた恐ろしいまでのスピードでやってくる。
今年の単毒公演のタイトルは『ケルベロスの狂宴』。

10「ケルベロス」というのは、ヘシオドスによるとテュホンとエキドナの子供で、レルネーのヒュドラやゲーリュオーンの牛の番をしているオルトロスの兄弟だ…ってオマエ一体誰だ?!
本当にこの神話に出て来るキャラクターってのは洋の東西を問わず、複雑怪奇で覚えるのに大変厄介なシロモノだ。
最近、「古事記」を読んだが、もうダメ。
恥ずかしながら幼稚園生に読み聞かせるような「日本メッチャ昔ばなし」みたいなバージョンで読んだんだけど、日本は八百万の神の国でしょ?
もう神様がやたらと出てくる。
ナニせ滑っても、転んでも、はたまたウンコをしても、ゲロを吐いてもそれが全部神様になっちゃう。
そして、その神々の名前がすべて複雑でとても一回では覚えられない。
加えて変なクスリでもやってるんじゃないか?と思いたくなるほど、ストーリーが無責任で荒唐無稽すぎるのね。
日本国歌の「君が代」の「キミ」が、「イザナギ」の「ギ(=キ)」と「イザナミ」の「ミ」だってことは知ってるでしょ?
とにかく、この話の根底にあるのは、「子孫繁栄」ですな。
人間も動物。
子孫を絶やさないことが「生まれてくる一番の目的」ということを言っているんだと思う。
ところがですよ!
驚いちゃったんだけど、「少子高齢化対策大臣」ってポストができて15年になるんだって。
その間に大臣を務めた人の数ってナント!22人にもなるんだってサ!
テレビでやっていたんだけど、どうも政府は「もうナニをやっても無駄」と、「少子化対策」にはサジを投げたらしい。
ハイ、政治に関することはこれ以上はもう書かない。
 
で、ケルベロス。
ギリシアやローマ神話のキャラもホントにムズカシイ。インドもスゴイ。
英語を勉強していると、そうした神話に語源を持つ単語に時折出くわすが、この神話キャラの英語名ってのが読み方がまた大変にムズカシイ。
何の知識もなく英語圏の人とその辺りの話をすることは恐らく不可能であろう。
というのは、コレも以前に書いた話だが、かつて「ケンタウロス」をアメリカ人に伝えようと、あの手この手で発音をしてみるが、一向に伝わらない。
仕方ないのでその時は話を切り上げたが、30分後ぐらいにその話の相手が私のところに来て「シゲ、さっきのヤツ…もしかした『セントワ』のことをいっていたのか?」と言う。
今度はこっちがわからない。
ま、銭湯は大スキだが「セントワ」とはナンダ?とチョット考えて「ケンタウロス」に思い当たった。
だからこの「Kerberos」も大変なことになるのでは?と期待して調べたところ、「ケーベロス」的な普通の発音だった。
大変なのはコイツの出で立ち。仕事は「冥界の番犬」。
人相…イヤ、犬相の悪いこと、悪いこと。
アタマが3つあるんだって。
胃袋はひとつなのかな?ダイエットが大変だぞ。「オイ、お前喰うなよ!オレたちはガマンしてんだからよ~!」なんてアタマ同士でケンカになったりしてね。
胃袋がひとつだとしたら、どれかのアタマが痛くなってバファリンを飲んだらアタマ全部に効くのかしら?
…なんてことはどうでもいいか?
昔、金沢に「ケルベロス」っていうなかなかいいバンドがいたんだけどね。ギターのアキラくん、どうしてるかな?

9cerさて、「ケルベロス」がわかったところで単毒公演。
まずはおなじみ「お笑い劇団 あぁナルティックシアター」主宰の橋沢進一からご挨拶。
20v目の前でカメラのシャッターを切る私を「ブログの写真を撮る写真屋さん」と呼んで頂いて、大学同窓生4人組を紹介してくれた。
すなわち、橋沢さん、ジョニーちゃん、ジン兄とブログ写真屋の4人。
橋沢さんは私の大学の後輩…ということは何年か前に知ったんだけど、学部も同じだったとは知らなんだ。
学科はゼンゼン違うけどね。
実は今回その4人で記念撮影をしようと思っていたんだけど、思いっきり忘れて帰って来ちゃった。

0r4a9143 そして恒例のコント・コーナーへ。
今回はココ何回か続いた「いつ・どこで・だれが即興芝居」と趣向を変えて、「〇〇〇〇ゲーム」。
こういうのナンて言うの?
予め橋沢さんのジェスチャーにキーワードを結び付けて置いて、選手(?)は橋沢さんが取るポーズについているキーワードを即座に言い当てる…というシンプル極まりないルール。
まぁ、原理的には「赤上げて、赤下げないで白上げない」みたいなヤツ。

30キーワードはカンテラ、カステラ、バッテラ、バッテリーと似たような言葉を並べる他に、頭なんてそのままの単語や、静岡なんてゼンゼン関係ない言葉もいれておくからサァ大変!

50そして、橋沢さんのこの激演!さすが演劇!

40v気転の利くジョニーちゃんもしどろもどろに…。

60大変だったのは、予想通り凶子姉さん。

70キーワードを増やして余計ややこしくしちゃえ!

80v真剣に取り組む凶子姉さん!

90当然のマイペースが笑いを誘う。

100vハイ、お疲れさまでした~。
第1部終了。

110そして休憩を挟んで第2部がスタート。

120今日も犬神さんのサポートをするのはMarshall、NATAL、EDEN。

130犬神凶子

140v犬神情次2号

150v情次兄さんはJCM800 2203に2×12"スピーカー・キャビネット1936。

160v犬神ジン

170vジン兄はEDEN Terra Nova TN501に4×10"スピーカー・キャビネットのD410XST。

180v足元のようす。
ペダルボードがかなり遠慮がちに壁にピッタリと接している。
コレ、本番でもこのポジション。
おバアちゃんに相談したワケではないが、「生活の知恵」が生み出した究極の省スペース・セッティングなのだ。

190犬神明

200v明兄さんはNATAL。
ナタール、ナタールって10回言ってみて。
ナタール、ナタール、ナタール、ナタール、ナタール、ナタール、ナタール、ナタール、ナタール…ハイここはどこ?
そう、ステージの上。
犬神サアカス團のライブ会場にはNATALのドラム・サウンドに満ち溢れているのだ!
イヤ、「ナタール」を10回も口にすれば名前を覚えてもらえると思ってサ。
今、来てるからね、NATAL。
来年ぐらいにはドッカ~ンじゃないの?

210今日の1曲目は「新宿ゴーゴー」。

220_ggソリッドな犬神式ハードロック・サウンドが今日も小気味よい。

230『新宿ゴーゴー』もこないだ出たばっかりだと思っていたのに、ナンカこの曲なんてもうすっかりスタンダードみたいだもんね。

240vこの4人の旺盛な創作意欲がそうさせるのだ。
2曲目も同じ。

250_eh『新宿ゴーゴー』から「栄光の日々」。

260v「あらためましてこんばんは!毎年恒例…と言っても、もう何回目なんだろう?10回はやったよね?」
橋沢さんから「11回目です!『バカスポ』が今年11回目で犬神さんは最初から出て頂いているから」
スゴイね。
イベントを10回続けるってスゴイよ。
来年の11月に開催する予定の「日本のMarshallの祭典」あるいは「動くMarshall Blog」、Marshall GALAなんてようやく2回目だからね。
でも数え切れないぐらい多くの皆さんから「またやってください!」というリクエストを頂戴して来ていて、うれしい限りなのだ!

270v次は旧作コーナーで、まずは「運命のカルマ」。

290vそして、「赤猫」。

300v_anジョニーちゃんのソロの傍らで行われるルーティン。

310そして「自殺の唄」。

320_juアリス・クーパーに「I Love the Dead」という死体愛好家の曲があって、初めて歌の意味を知った時は驚いたけど、この曲も初めて聴いた時はビックリしたね~。
「入水」っていう言葉は、自殺に使う時は「じゅすい」って読むんだよ。
他に「入内(じゅだい)」なんて言葉もあるよね。「スターウォーズ」じゃないよ。

330v「立て板に水」のごとくおなじみの曲を演奏して単毒公演は中盤に差しかかる。

340v「9月の26日に新しいアルバムが出ました。もう聴いてくれましたか?今日は発売後初のライブです」
そうか…そうだったんだ。
ということで、(当時)新曲のコーナーに突入した。

350もうレコ発ツアーも終わってしまったけど、とにかく新しいアルバムは『東京2060』。
犬神サアカス團が近未来を切々と歌い上げる佳作。
しかし、2060年なんて、バカスポたった42回分でしょ?そんなのアッという間に来ちゃうよ。

360cdまずは「ロックンロールを唄いきれ」。

370v_rruホントに歌の通りだよね~。
仕方ない。芸人とはそういう商売なのだ。
イヤならサラリーをなさい。試験を受けて公務員をなさい…という犬神のテーマ曲とも言えそうな心にしみる1曲。
ちなみにレオ・セイヤーに「The Show Must Go on」という有名な曲があるけど、あれは「ショウを続けなければならない」という歌なんだけど、「ツラくてもうできない!」という弱音の歌ですからね。
決して「でもがんばるぞ!」という歌ではありません。

380今日も2203の乾いた音が素晴らしい。
正統派のハードロックには正統派のギター・サウンドを!
つまり、Marshallが出すギターの音だ。

390vホラ、腕章が『2060』バージョンになってるんだよ。

400続けて「月夜に踊れ」。

410vさらに「奪え」と続けた。

420vしかし、今度のアルバムにも今後の犬神スタンダードになりそうな曲がたくさんツマってるよね。

430「月夜に踊れ」で使うキラキラのヤツの話から、また物販んで「ひと儲け」の話に。
ホントもう少しミュージシャンが音楽で喰えるような世の中になってもらいたいよネェ。
元来自分の好きなことをやって生計を立てようというのだから、そりゃ売れなくても文句のひとつも言えた義理でもないのが芸術家ってもんですよ。
でもあまりに格差がスゴすぎる。ロックがビジネスになっちゃったので余計そうなんだよね。
とにかくミュージシャンは曲を作ってCDを売るのが仕事で、グッズ屋じゃねーんだからよ~!
誰がこんな世の中にしてしまったのか…スティーヴか?元を正せばアランか?
今思いついた!
アルフレッド・ノーベルは自分が発明して大儲けしたダイナマイトが兵器に使われてしまったことを悔いて私財を供して「ノーベル賞」を始めたワケでしょう?
しからば、音楽をタダにしてしまったIT屋は多くのミュージシャンに詫びるべく、何かミュージシャンに富を還元するイベントでもやったらどうかね?
音楽をタダにした分、間違いなく大儲けしているヤツがいるんだから。
その名も「ゴメンねロック・フェスティバル」…略して「ゴロ・フェス」。
でもドームでコンサートをやっているような連中は一切出さない。
無名ながらも本当にいい音楽、自分たちだけの音楽をクリエイトしているバンド、もしくはロックの本質をアッピールしているようなバンドをかき集めてにぎやかに開催する。
いくらでもMarshallは手伝うよ。
無名のバンドでは動員がムズカシイって?
そんなの金を使えばいくらでも人なんて集められるってば!

440もう1曲、新作から「おやすみ」。

450_oyウツボ柄の足袋がかわいい凶子さん。

460この日は10月10日。
「テンテン」だからだそうです。
「テンテン」はどちらかと言うとお囃子ですな。「天突く、天突く」ってね。

465それで、ドラムの日を記念して明兄さんの血と汗が染み込んだ、メンバーのサイン入りコントロール・サウンド・スネア・ドラム・ヘッド(14")がお客さんにプレゼントされた。

466さて、ショウは後半!
「盛り上がっていくぞ~!」

470_arrrまずは「暗黒礼賛ロックンロール」でドカンといった!

480vココでもジョニーちゃんのトラディショナル・スタイルのソロが炸裂。

490vハイ、ステージ下手はまたコレ。

500コレも名曲だよね…「花嫁」。

510v_hyそして最後は…やった、「ドグマの呪い」だ~!

520疾駆する明兄さんのドラム。
575vキリリと引き締まった凶子姉さんの歌声。

540vベース・アンプに上るジン兄さん。
EDENのキャビネットはアホほど丈夫だから大丈夫よ!

550vそして、思いっきりドライブするギター!
この曲好きなの。

560そして、ジン兄ジャ~ンプ!

570vそしてアンコール。
「この曲を全力で演奏します!」

580演奏したのは「ロックンロール・ファイヤー」。

590この日、ジン兄のアクションがスゴすぎて、それを見ていた凶子さんと目を合わせて笑ってしまったのだ。
ジン兄はいつもスゴイけどね。

600今日も盛り上がって~…

610ペロリンチョ。

620vあのね~、あのデスね~。
実はこの日、すごくうれしいことがあったのです。
会場で私に声をかけてくださるお客さんの数はバンドさんによってすごく差があるということを何回かココに書いているんだけど、犬神さんのライブはゼンゼンだったの。
ところが、私が安全でノーマルな普通のオジちゃんであることが伝わり出したのか、何人かの方がご支援の声をかけてくださるようになってきたのね。
コレ、とてもうれしいんです。
やっぱりたくさんの方に楽しんで頂いていることがわかれば、やっていて張り合いも出るからね。
でね、この日「あの浅草のヤツどうなったんですか?」と、「続編が楽しみ」というお客さんが何組かいらっしゃったのだ。
コレはかなりうれしかったね~!
アレ書くの大変なんですよ。チョット書くにもたくさんの文章を読まなくてはならないもんだから。
実はもう止めちゃおうかと思っていたんだけど、楽しみにしていてくださる方がかくもいらっしゃるということであればまた張りきっちゃうよ!
今回はお休みするけど、次回は続きを掲載したいと思っております。
どころか、新しい取材もして来たんよ。
どうかお楽しみに!
 
最後に橋沢さんからご挨拶。
「毎年ありがとうございます。凶子さんがお休みの時もありました。
私が長いことやっている間に結婚して、離婚しました!」
と身体を張った笑いを取って今年の単毒公演もみんなで楽しく過ごしたのであった。
 

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

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(一部敬称略 2018年10月10日 下北沢楽園にて撮影)