うんこ~爆弾ジョニー
やっぱり初めて耳にした時はビックリしたわ。
「うんこ漢字ドリル」ってヤツ。
ウチの子が小学生の時にあったら買い与えていたかナァ~。
イヤ、買わないだろうな。ウチの品位が許さない。
でも、コレは実にウマいやり方だった…というよりコレを本当にこの世に出した出版社の勇気がスゴイと思う。
時代が変わったということか。
いくら時代が変わっても子供たちは「うんこ」大スキだからネェ。漢字の勉強をする気になりさえすればいいのかも…。
でも、大人になって、このドリルで覚えた漢字を目にするたびに「ああ、オレ、うんこで勉強したんだよナァ」と若干の引け目を感じるかもな。しかし、商魂たくましいというか…「うんこ漢字ドリル」のお菓子まで出ているというのだから驚くわ。
コーラ味だって。どうしてカレー味にしなかったんだろう?
何はともあれ、このブームに一番驚いてるのは、間違いなく「うんこ」自身だろうな。
そしたらアータ、こういうのがあるんだってね。
ハゲのドリル。
せっかくなのでハゲにちなんでマーブロ式に漢字ドリルをやっておこうか?
ハゲって漢字で書くと「禿」じゃん?
この「禿」という字は「カムロ」とも読む。
吉原の遊女の見習いの幼子のことを禿という。
以前、大阪にいた時に滋賀県の取引先に「禿さん」という人がいた。「カムロさん」ね。
で、私の先輩が実際に対面する前にその禿さんと電話やりとりをした。
「はじめまして、お電話で失礼します。私、カ・ム・ロと申します」
「え?カムロさん?」
なかなかの珍名さんだからね、先輩は禿さんにこう尋ねた。
「あら、珍しいお名前ですね。どういう字をお書きになるんですか?」
「あ、よく言われるんですよ~。カムロはハゲという漢字と同じなんですよ。ハゲです。ハゲって漢字おわかりになります?ハゲ、あのハゲです」とハゲを連発して説明した。
その説明を聞いて、先輩は大層不機嫌になってしまった。
なぜならその先輩の頭はツルッツルだったからだ…という事実。
電話の会話には気をつけましょうね。
さて、今日は4月の20日に渋谷TSUTAYA O-EASTで開催された爆弾ジョニーのライブ・レポート。
この公演は『太陽はまた昇るか。』と題したツアーの追加公演だ。
コレは会場に貼ってあったポスター。
「新しいCD作りてぇ~」って!
ドンドン作っちゃって!それが皆さんの本来のお仕事ですから。
さっきから小学生みたいに「うんこ、うんこ」と頻繁に書き込んでいるけど、マァ、こんな時じゃないとできないからね。
うんこなんて出ないより出た方がはるかにいいんだよ。
何しろウチの父方のおばあちゃんはうんこが出なくなって死んだからね。
コレが本当の「不運」…ナンチャッテ。
長いツアーを終えて、色々なことを吸収して出すモノがこの日の演奏…すなわち「うんこ」というワケ。ステキな発想だ。
昨年の12月にZepp Tokyoのワンマン・コンサートがあってお邪魔するのを楽しみにしていたんだけど、そのほんの数日前から左の肩が痛くなっちゃって…。
もう夜も眠れないぐらいの激痛で、カメラを提げるなんてことが到底できなかったので取材を断念。
それだけにこの「うんこ」は是非とも観たかったのだ。
ほぼ定刻にメンバーが登場。
もうこの時点で普通とちがう。
バラエティに富んだ仕掛けが仕組まれていることをリハで部分的に知って、スタッフの方に「本番、面白そうですね~」と言ったところ、「面白いことしかやりたくないんですよ~!」とのご返答。
それが爆弾ジョニーのステージだ。
今回はドラム・セットを客席に設置。
ドラムのクリニックなんかではタマに客席にキットをセットすることがあるが、私も40年以上ロック・コンサートに足を運んでいて、これほど堂々とドラム・セットが客席に置かれているのは他に見た記憶がない。
いつもはステージの一番後にいるドラマーが今日はステージを飛び越して一番前に来ちゃった!
アンプ・ヘッドはJCM900 4100。
ロゴが取れてしまっているがスピーカー・キャビネットは1960Aだ。
以前にも紹介した通り、このMarshallはかつてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの故アベフトシ氏が愛用していたもの。
オープニングは「ララララ」。
ステージから発されるはちきれんばかりのパワーを真っ向から受け止める観客。
続いて「なあ~んにも」。
初めて爆弾ジョニーを観た時、私が一番一生に残った曲。
「ホイホイホイホホホイのホイ(←合ってるか自信なし)!全国回って来たぜ~!」とステージ前方に歩み出て客席をあおる安田くん。
このチームは全員が主役だ。
続いて「EVe」。
サビの展開がとてもステキな曲。
こうして始まった「うんこ」。
冒頭に書いた通り、新曲を含めたエキサイティングなパフォーマンスに加えて、後はこれでもか!これでもか!と、様々な仕掛けで見る物をたたみ込んだ!
「オレと歌えるヤツいる?」
「ワンちゃん」では客席から歌い手を募集してタイチくんとデュエット。
りょーめーくんのこのバルーンのパフォーマンスは面白かったナァ。
「この中で『唯一人』のギター弾けるヤツいる?……おー!そこの彼、一緒に弾いてくれ!」
さらにはお客さんをステージに上げてギターを弾かせる。
それがまた完璧なのよ。
ご本人、うれしかったろうナァ~。
りょーめーくんがお客さんに向かってスーパーのレジ袋をいくつか投げ込んだ。
え、ナニが入ってんの?
「せっかくの最後の公演なのでオレ達の友達を呼ぶよ」とネコグスパブリッシングの2人を迎えた。
ところで、さっきりょーめーくんが客席に投げ込んだレジ袋にはこんなモノが入っていた。
ビールの空き缶を切って、中にビーズかなんかを入れたハンドメイドのマラカス。
…なんだけど、何にも言わないからゲットしたお客さんもどこでどうやって使っていいのかがわからない様子で、それがまた面白かったわ。
「キミハキミドリ」ではサブ・ステージにお客さんを上げてしまった。
このままとんでもないテンションでショウはクライマックスに向かった。
色んなことをするのでステージから一時も目が離せないんだよね~!
長い足をガバチョと開いてギターをかき鳴らすキョウスケくんのアクションが何ともカッコいい!
そして、股の向こうにはMarshall!
そして、いよいよ本編最後のセクションにさしかかった。
が!あんまり暴れすぎたせいか、りょーめーくんのギターにトラブル発生!
「ギターが壊れたんで、ライブはココで終わりで~す」ってシレっと終わっちゃった!
ギターのトラブルも解消し、本編で演奏する予定だった「かなしみのない場所へ」と新曲を演奏。
「ここからが本当のアンコールね!」と「はちきれ」、「操」をプレイした。
ちなみに小堀くんは誕生日にりょーめーくんから「うんこドリル」をプレゼントしてもらったそうです。
タイチくんは最後まで下で演奏。
こんな経験、これからのドラマー人生でもそうないんじゃないかしら?!
りょーめーくんはサブステージからバイバイ!
あ~、楽しかった!
今回も取り上げた「なあ~んにも」でりょーめーくんがこう叫ぶ。
「CDが売れない時代、ロックバンドは通用しないのか!?
答えは『ノー』だ!時代を変えるのがロックバンドの『お・し・ご・と』!
いつやる?今だろ!
誰がやる?オレらだ!」
だから私は爆弾ジョニーが好きなのだ。
爆弾ジョニーの詳しい情報はコチラ⇒爆弾ジョニーOfficial Website