Mary's Blood "Flag of the Queendom" ~Premium Night~
来る4月18日に4枚目のアルバム『Revenant』を発表するMary's Blood。
コレが初回限定盤。
こちらは通常盤。
「revenant」というのは「戻ってくる」、「帰ってきた人」、「亡霊」、「幽霊」という意味。
基本的に「長い間留守にしていた状態から戻って来る」ような意味合いを持つ単語だが、Maryの場合は前作の『FATE』のリリースが2016年の10月。
1年半ぶりのMaryのアルバムでの「revenant」はファンを狂喜乱舞させるに違いない。
さて、今日は今からさかのぼること4ヶ月。
昨年の11月に開催された『"Flag of the Queendom" ~Premium Night~』のようすをレポートする。
前回のツアーの千秋楽だ。
チョット時間が経っちゃったけど、Marshall Blogではリック・ウェイクマンの『ヘンリー八世の六人の妻』に関する記事を連載しているところなので丁度いい。
Maryとはヘンリー八世と最初の奥さんであるキャサリン・オブ・アラゴンのお嬢ちゃんね。
コレが有名な「ブラディ・メアリー」のMary。
実はヘンリー八世の2番目の奥さんとの娘、エリザベス一世が統治していたテューダー王朝期の後期にもうひとりの「Mary」がいた。
スコットランド女王のメアリー・スチュアート。
コレがまた悲惨!
この辺りも書いていくつもりなので、そちらの記事もお楽しみに。
「ヘンリー八世」の第1回目の記事はコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】vol.28~ヘンリー八世と六人の妻 <前編>
ところで…。
カミラってゼンゼン見かけなくなったな…カミラとはエリザベス女王が大キライなあの「カミラ」。
つまり、チャールズ皇太子の今の奥さん。
カミラは以前、アンドリュー・パーカー・ボウルズという社交界の人気者の奥さんで、そのアンドリューはアン王女と交際していた。
アンはMarshallの工場に遊びに来てくれたチャールズ皇太子の妹ね。
ややこしい…それがロイヤル・ファミリー。
で、エリザベス女王は王位をチャールズに譲らないようなことを言っているようだけど、もし、そうなるとしたら次のイギリスの王位はケンブリッジ公ウィリアム王子ということになる。
先日の「Knight(ナイト)」の叙勲式で、リンゴ・スターの肩に剣を当てる立派な様子を見ていると、「もうウィリアムでいいじゃん」と思っちゃう。
ちょっとアタマが気の毒だけど…。
髪の毛がみんな弟のヘンリーの方に行っちゃった…私はウィリアムの気持ちがわかるゼイ。
いずれにしても、次のイギリスの君主はQueenではなく、Kingになることは確実だ。
すると、現在のイギリスの国家「God Save the Queen」は「God Save the King」に変わる。
印刷屋は大忙しだ。
ここで気になるのが、イギリスの正式な国名。
イギリスのことを「イギリス」と呼んでいるのは(多分)世界で日本だけで、連中は自分の国がそんな名前で呼ばれているなどとは夢にも思っていない。
実際にイギリス人にこのことを話すと「ハァァァ?…『イギリス』ってナニよ?!」と大いに不思議がる。
イギリスの正式な国名は皆さんもよくご存知の通り「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」という。
おかしいと思わない?
君主が「女王様」から「王様」に変わる時は国歌が「Queen」から「King」に変わるのに、エリザべス二世という女王が統治しているにもかかわらず、国名が「Queendom」にならず、ずっと「Kingdom」のままだった。
気にならない?
私はとても気になるので調べてみた。
コレはどうも正式国名が表す通り、我々が「イギリス」と読んでいる国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、そして北アイルランドの4つの王国が連合して(実際は合併)できているので、イングランドの都合だけで名称を変えることはできないかららしい。
ここ品川インターシティホールはもう完全にメアリー女王の「Queendom」!
SAKIちゃんのトレードマーク、JVM410Hと1960AのTattooモデル。
そして、今回もうひとつSAKIちゃんのお供をしたのは、ファンの方からプレゼントだというアイパッチ。
モノモライに罹っちゃったんだって。
SAKiちゃんが付けるとこのギンギラのアイパッチもスゲエ自然だナァ。
関西では「モノモライ」のことを「メバチコ」って言うじゃない?
昔勤めていた会社で大阪に赴任した時にコレを地元育ちの同期のヤツに教えてもらって大笑いした記憶がある。
「メバチコ」とか「サブイボ」とか実に面白い表現である。
しかし、「ちくわぶ」を売っていないのはマズイ。
いつも通りの豪放なサウンドで「XOXO -kiss & hug-」…
アタマ3曲ブッ続けにカマす。
「初のインターシティホール!後ろも見えるぜ!今日はファイナル。皆さんの全力を見せてくれますよね!……タオル持ってる?」
と、続けて「Ready to Go」。
もちろん客席はバッチリとタオルが用意されていて大盛り上がり!
短いMCを挟んで『Bloody Palace』から「Song for You」。
『Countdown to Evolution』から「I, Lament」が続く。
EYEちゃんが「今回の17本のツアーをこなしてきてひと皮剥けた」とMCで言っていた通り、濃厚かつ流麗なパフォーマンスが続いた。
「Infinite Love」と「Campanula」を経て…
SAKIちゃんのギター・ソロ。
ひときわ大きな歓声が上がるMaryのライブの人気コーナーだ。
この後新曲を披露した後、「Burning Blaze」をプレイ。
そして、ショウは最終セクションに突入する。
「一緒に行こうかッ!」EYEちゃんが旗を振り回すのは「Coronation Day」。
そして5人が一丸となって「Mebius Loop」から「Promised Land」へ怒涛のパフォーマンスをつなげた!
SAKIちゃんと-yashiro-ちゃんのスリリングなツイン・ギターのパートもバッチリ~!
お色直しして登場したアンコールは新作に収録されている「Halcyon Days」で始まった。
つまり、この時はまだ未発表曲…あ、今でもそうか。
そしてEYEちゃんはMCでこう言った。
「徳間ジャパンに移籍してニュー・アルバムを持ってまた戻ってまいります!」
お~、だから今回のアルバムのタイトルが『Revenant』なのか~。
スゲエな、この伏線の張り方!
「旗を持っている人は今出してくださいね~!」とこれまた『Revenant』から「It's Alright 」。
さらにもう1曲。
おなじみの「Marionette」でステージでのすべてのプログラムを終了した。
「ステージでの」というのはこのもうひと盛り上がりあったんだよね~。
終演後、品川インターシティホールのロビーを埋め尽くすファンの皆さん!
ここでMary's Bloodの4人とファンへの懇親会が開かれたのだ。
SAKIちゃんはお手製のメッセージカードに当選者のお名前を添えて…。
最後はメンバーがファンの皆さんに名刺をプレゼントして終了。
何とマァ盛りだくさんの一日だったこと!
Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site
(一部敬称略 2017年11月19日 品川インターシティホールにて撮影)