LOUDNESS Special Live 2017~ATLANTIC YEARS~"MILESTONE" <後編>
ステージも客席も、尋常ではないほどの熱気をはらんだままショウは後半に突入する。
『Thunder in the East』、『Shadows of War』とレパートリーを進めて来て、ここからは…
この曲いいナァ~。
LOUDNESSのスケールの大きさをまざまざと見せつけてくれるようなナンバーだ。
最初から最後まで、そして隅々に至るまでカッコいいわ。
アンパンさんからのドラムスでスタートするのは「Face to Face」。
どの曲もそうなんだけどまるでハード・ロックのお手本みたいな曲。
こういうタイプのロックがまた帰って来てくれるとうれしいナァ。
『Lightning Strike』に関しては、リリースの30周年を記念して昨年の春にマッシブなツアーをやったので、今回は2曲で終わり。
続いて1987年発表の『Hurricane Eyes』にセットリストを進めた。
私みたいなにわかファンとは違って、ずっとLOUDNESSを追いかけて来ている人たちには今日のショウはタマらんだろうな~。
そういう人ガ実にうらやましい!
メンバーの皆さんも歴史をなぞることが楽しそうだ。
そりゃ栄光極まりない日本のロックの頂点の歴史だからね!
一音入魂!
どんなに速いフレーズでも、高崎さんの計算されつくしたソロのひとつひとつの音には魂がこもっているのだ。
「Crazy Nights」で幕を開けたこのスペシャル・ライブ。
ここまで猛然とダッシュして来たが、この本編最終セクションでスローを持って来た。
そろそろスロー・ナンバーが聴きたかったのよ!
曲は「In my Dreams」。
お客さんたちはジ~ックリと二井原さんの歌声に耳を傾けていた。
思い切りヘヴィにブチかますのは「Rock This Way」。
「♪Rock this way!」のパートはもちろん大合唱。
そうなんだよね、「Like Hell」、「Let it go」、「Black Star Oblivion」、「S.D.I.」等々、LOUDNESSの曲って一緒に叫べる曲が少なくないんだよね。
やっぱりロックの曲作りの妙がギッチリ詰まっていると思う。
こういうことをひとつひとつチェックしていくと、今の若いバンドのメタルとどこがどう違うかがよく見えて来る。
いつかポール・ギルバートと話をした時に「LOUDNESSの音楽は本当にメロディアスだ」と大変感慨深く私に言っていたことがあった。
この「メロディアス」という表現の意味が今と昔で大きく異なって来ちゃった…と思っているベテラン・リスナーは多いハズだ。
「Say, yeah! This one is called Rock'n Roll Gypsy!」
いいハードロック・バンドってのはバラードとポップ・チューンの出来が素晴らしいんだよ。
この曲とか「Let it go」なんてメッチャいいでしょ?
結局、お客さんを楽しませる方法をいくつも持ってるってことなんだよね。
この曲のソロも歌い上げるパートとハードなパートの対比とサジ加減が完璧だ。
ずっと聴いていたいソロだ。
この盛り上がり方で本編を終えるのかと思ったらさにあらず。
「So Lonely」を持って来た。
二井原さんの絶唱をタップリと浴びて本編は終了した。
イヤ~、何から何までスゴかったな。
ココでLOUDNESSからの大サービス。
このコンサートのほぼ1か月後にリリースされたニューアルバム『Rise to Glory』から1曲演奏したのだ。
演奏したのはリード・チューンの「Soul on Fire」。
私みたいに40年以上にわたって万単位でレコードやらCDやらを買って聴いていると、もうね、歌い出しのメロディを聴いただけで「コレはイケる!」ってわかっちゃうんだな…ナンて生意気なことは口が裂けても言わないけど、でも、この時本当に「ウワ!こりゃニュー・アルバムが楽しみだ!」と思ったよ。
LOUDNESSのニュー・アルバムは、若い頃に聴いた海外のハードロック・バンドの新譜を聴くようにいつも楽しみなんだけどね。
そして、実際に聴いてみて…大満足だったのだ!
アンコールはまだ続く!
LOUDNESSはアンコールない時があるからね。
それがまたカッコいいんだけど。
次に持って来たのは「In the Mirror」。
お客さん、よろこんでたナァ~。
この熱気、伝わるだろうか?
私はと言えば、ド迫力のシーンの連続にシャッターを切りっぱなしだ!
LOUDNESSが「Milestone」を置き終えた瞬間。
怒号にも似たモノスゴイ歓声だった。
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