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2017年12月 1日 (金)

サイケポップメンヘラビーム Vol.6~メランコリック写楽登場!

  
「やっぱり人と同じことをやっていてはダメだな」…ということを実感した出来事が最近ありましてね。
あ…サラリーマンの方は人と違うことをやっちゃダメですよ。
人と同じことをロングランで完璧にやり遂げるのがサラリーマンの最大の任務だから。
エライ人からは「常識をブチ破れ」とか「変化を恐れるな」とかご指導して頂けますが、常識を取り払って、今までやってきた当たり前のことに変化を加えた瞬間………終わりです。
改革をもたらして大幅に社業を発展なんかさせてしまったら先輩の立つ瀬がないでしょう?
もしそういうが浮かんだら先輩なり上司なりに譲らなきゃ。
下っ端のウチは先輩より目立ってしまうのはご法度で、先輩が敷いてくれたレールから電車が脱線しないようにジ~っと監視しているのが一番。
これが組織サラリーマン人生最良の処世術。
溜まったストレスは休みの日にスタジオにでも行って大爆音でマーシャルを爆音で鳴らしてくださいな。
気が済むまでドラムを打擲するのもよし。
それにしても仕事ってのは何でも大変ですよ。
決して楽してお金をもらうことはできません。
  
その中でも最も大変な職業のひとつは芸術家ですな。
「人と違ったこと」をしてナンボの仕事だから。
違ってりゃいいってもんでもないしね。
「オレが、オレが」と人より目立つための「生みの苦しみ」たるや、組織の中で滅私奉公する苦労より何倍も大きいことだろう。
とても「好き」というだけでは務まらない商売だ。
  
さて、我々が育った時代は、「ロック」という新しい文化がまだまだ成長していく途中で、まさにその多様性たるや百花繚乱。
玉石混交、「何でもあり」のクリエイティブな様相を示していた。
それが80年代に入って「売らんかな」のロックが台頭し出した途端に、世の中のロックが全部同じになっちゃった。
時代は下り、その商業的な流れの中で育まれたいわゆる「J-POP」という「ロックもどき」のジャンルに至っては、それを「音楽」として聴いた時、ロックがクリエイティブだったことを知る世代にとっては、どれも同じに聞こえて「苦痛」以外の何物でもないだろう。
「J-POP」の「P」と「P」の間にもうひとつ「O」を入れた方がいいのでは?なんてことを思っていすベテランのリスナーも多いハズだ。(意味は自分で調べてね!)
毎回こんなこと書いてますが…でも、今日はちょっとストーリーがいつもと違う。
 
というのは…最近は若い人たちの音楽の様相が少し変わってきたように見えるのだ。
つまり、色んなのモノが出て来ておもしろくなっているんですよ…と私は感じているのね。
口の悪い連中は私が「慣れただけ」とか、「マヒしてきた」とか、「観念したんでしょう?」とか、「本気で言ってない」とか指摘するけど…それもマァないワケではない。
でもチョット乱暴な言い方をすれば、「ロックがまた少しアクティブになって来た」というイメージがあるのよ。
期待していたところにロックが戻ってきたワケでは決してないのだが、要するに凡百のバンドが出尽くして、その反動で「個性」が追求されるようになって来ているように見える。
マァ、私も上げたり下げたり忙しいこったが、それだけシリアスに、そしてスクエアの若い人の音楽に接しているという風にとらえて頂きたい。
     
今日登場するバンドはそんな強烈な「個性」を持ったチーム。
以前「NATALプレイヤー」というくくりでドラマーを紹介した。
その時はまだCDを聴いただけで、ナマの演奏を耳にしたことがなく、「その機会が楽しみだ」と書いた。
9月末にようやくその機会が訪れ、期待を胸にライブハウスに向かった。
メランコリック写楽の登場だ。
30この日は4枚目のシングル『月夜の超特急』のレコ発ライブ。
シングルといってもメラシャラの「個性」が6曲詰まってる。
ジャケットは1枚目から一貫して米沢チャイナさんが手掛けている。
かぐや姫がベッドに入ってサンショウウオの絵を描いているところか。

20cdメンバーはボーカルス&ギターのももす。

40v甘酒

50v家が甘酒横丁なのかどうかは知らないが…

90_3 アンプはMarshallということは知ってる。

60vベースはノモトクン。

70vドラムはヨコピーTHEブルーヴマスター。

80vヨコピーは「THE NATALマスター」でもある。
この日使ったのはブビンガのキット。

90オープニングはさっそく『月夜の超特急』から「夏の陰口」。

100ギターを力強くストラミングしながら歌い出すももすチャン。
そうそう、この声!
CDで聴いた声…メラシャラの声だ!

110vしかしですね~、ロックに関しては子供の頃から根っから硬派だった自分が、こういう音楽をおもしろいと感じるようになるとは思わなんだな~。
時代のロックを一切聴かないできた私にとっては、このサウンドが「新しい」のかどうかはサッパリわからない。
「イエイエ、シゲさん、コレは〇〇と同じですよ」なんて見方があるのかも知れない。
例えそうであったとしても、私はコレで楽しめちゃうんだから素直に「おもしろい」って書いちゃう。
聴いて素直に楽しめればそれでいい。
オリヴィエ・メシアンやアントン・ヴェーベルンの研究をしているワケではないんだから。
だから「楽曲」なんて言葉を使うのはヤメた方がいい。
だれが持ち込んだ言葉か知らないが、ロックは「曲」という言葉で十分だ。

N_img_0135 2曲目も同じく『月夜』から「マルコ・ポーロ」。
ナンダ、コレ?
「♪マルコ・ポーロの腹いせに 君は這いつくばって血だらけさ…」
こういう言葉を連ねることができる人を尊敬するね。
メラシャラのレパートリーは、詞も曲もももすチャンの作だ。
曲の方も細かいところまで作り込んであって実によろしいな。
 
以前にも触れたことがあるが、瀧口修造という美術評論家、詩人がいたが、この人は朝起きて最初に思い浮かんだ言葉やランダムに開いた辞書のページの右上の言葉をつないで詩を作ったりした。
これがスゴイ。
同じことをやっても、凡人では詩作になるものではない。

115前作の『地球でねむらせて』。
私はコレのリード・チューン「成仏できない」でやられたのだが、3曲目がソレ。

10cdノモトクンの「成仏できない!」のアオリで会場の盛り上がりに拍車がかかる!

130ももすチャンの作る摩訶不思議な曲のイメージを独特な方向に広げているバンドさんもいいんだよ。

120そのバンド・サウンドのカギを握っているのがグルーヴマスター。
若い割には腎臓の働きが人一倍活発だ。

140ご学友ということで、ヨコピーは元TORNADO-GRENADEのギターの真壁六郎太に紹介してもらった。
それは大分前のことなんだけど、ナマの演奏を聴くのはこの時が初めてだった。

2img_4698 メラシャラの皆さんはとてもいい子でね。
何せウチの下の子より若いんだけど、出番前の楽屋でももすチャンを筆頭にキチッと初対面の挨拶をしてくれた。
でも、いつも快活なヨコピーがどうも元気がない。ヤケにおとなしい。
身体の具合でも悪いのかと思い、心配してどうしたのかと尋ねると、本番前はいつもそうだという。
さらに訊けば、「テンションを下げている」というのだ。
ステージの前に「テンションを上げる」ミュージシャンはそう珍しくないが、「テンションを下げる」人とは初めてお目にかかった。

150v演奏が始まってすぐに納得。
コリャ、少しテンション下げた方がいいわ…というぐらいの暴れん坊ドラミング!
「ホメ過ぎ」のそしりは免れないが「平成のキース・ムーン」って感じ?
あんまりスゴイので見てて笑っちゃったよ。

160vそれでいて他のメンバーはお構いなしにシレっと演奏している。
そうだな、The Whoで言えばキース・ムーンの他のメンバーが全員ジョン・エントウィッスルみたいな…それがメラシャラ。

175『月夜』に戻って「四家同風」。
「スーチャトンフォ」か…。
四家同風とは、麻雀のルールのひとつで、第1巡目で全てのプレイヤーが同じ風牌(フォンハイ:「東」、「西」、「南」、「北」の牌のことね)を捨てると流局となること。
と言っても私は麻雀ゼンゼン知らないけどね。
だからナゼ流局になるのかがわからない。
ももちゃん麻雀やってんのかな?

170続けて少し前の作品で「ヨーロッパ返して」。
コレもいいんだ。
しかし、PAシステムの進化ってのは恐るべきものがあるよね。
ライブ会場のテクノロジーが進歩してナニが起こったか…。
激しいロックにおけるシンガーの声がガラリと変わっちゃった。
つまり、昔はボーカルズの声が太くて大きくないと、歌なんか聞こえなかった。
でも今は独特の抑揚で耳元で囁くようなももすチャンの歌もシッカリと客席に届けられるようになった。
つまり、PAシステムの進化がなければライブハウスのステージで聴くことのできなかったかも知れない声なのだ。
テクノロジーの進化が音楽を変えたわかりやすい一例だと思う。
180v新作から「山椒魚」。
コレもスゴイなぁ。
「♪井伏んちは荻窪」って、「井伏」って誰よ?しかもココだがワルツになってるところがカッコいい。
ジャケットの「サンショウウオ」はこの曲に引っ掛けてあったのね?

215そして、新作のリード・チューン「ムーンレフト伝説」。
コレは耳に残るんだよ。
ももチャンが歌うとどれもそうなんだけど、「♪渋っているのよ 月に帰るのを 止めて、止めて」というかぐや姫のセリフのパートね…知らない間に歌っちゃうんだよね。
曲のパワーが生半可じゃない。
最後にややゆったりと「9月と君の墓」。
コレで『月夜の超特急』の収録曲をすべて演奏したことになる。
そして、4人はステージを降りた。

N_img_0030_1

190v

200v

210vあ、『月夜の超特急』には6曲収録されていることになっているが、実は6曲目が終わった後にシークレット・チューンが入ってんだよね。
「♪メメメ、メランコリック写楽」って歌うバンドのテーマソングで、コレがまたカッコいいんですわ。
イカン!今度は「メメメ」が耳にコビりついた!
「メメメ」なんて書くとつげ義春を思い出すな…。

220ステージを降りたかと思ったら降りない。
「いつも同じところにしかいないから…みんなボクのこと知らないでしょ?」とヨコピーが勝手にMC。
知ってるよ!あんだけ派手にドラム叩いてりゃ、誰よりも目立つわ!

230ももすチャンのデザインによるTシャツの紹介があって1曲アンコールに応えた。
一瞬体操服で出て来たのかと思った。

240v結局、最後の最後までテンションが上がりぱなしのヨコピーだった。

250とにかく強烈な「個性」を堪能したステキなロック・イブニングだった。
  
センチメンタル北斎…じゃない、メランコリック写楽の詳しい情報はコチラ⇒メランコリック写楽-official-

260v
ところで、この日はいくつかの若いバンドが出演した。
ひとつビックリしたんだけど、完全にGSを演っているバンドがあったんだよね。
何のひねりも、今風のアレンジもない、我々が幼稚園の時に大流行したあのグループ・サウンズなの。
キャプテンズみたいにモロなのとはまた違って、普通の若い人のルックスなのに音はGS。
それがメジャー・デビューするっていうんだよ。
その話を聞いて何とも複雑な気分になっちゃった。
 
さて、ヨコピー。
何しろNATALにゾッコンで今はこんなキットを使っている。
世間では「浅胴、浅胴」と鈴之助みたいなことを言っているけど、ヨコピーは「個性」丸出しの大口径にド深胴。
やっぱこれぐらいのオリジナリティがなければ日本のキース・ムーンは務まらんて。
頼んだぞ、THEグルーヴマスター!

Nk
※明日もMarshall Blog更新します!

    

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(一部敬称略 2017年9月29日 新代田FEVERにて撮影)