KRUBERABLINKA ~ 秋の大演奏会
「イヒヒ…」
今日はいきなりCazさんの笑い声から。
ステージに立つのがとてもうれしそう!
11月のはじめにヘヴィメタルの重鎮が大阪の野音に集結した『Burn Up The Castle』なる強力なイベントでひと暴れしたKRUBERABLINKA。
早々に和重さんから当該のイベントへの取材のお誘いを頂戴し、私もお邪魔したかったのだが、なかなか大阪までは行かれないのよ~。
東京でもやってくれればいいのに…と思うところだが、東京にお城はないからナァ。
もし、ドクが私のそばにいてプルトニウムが手に入ったら江戸時代にタイム・スリップしてまず吉原を見に行く。
それから江戸城。江戸城見てみたかったナァ。
それでもうサッサと現在に帰って来る。
何やらステキだったと書かれることが多い江戸時代だが、モノの本を読むと、現代に比べて不便は仕方ないにしても、不衛生で危険で残酷で、とても今の人たちが暮らせるシロモノではなかったらしいから…。
ということで、東京のKRUBERABLINKAを楽しもう!
9月末に開催した4か月ぶりの東京公演だ。
今回も新曲を携えてのステージ。
とても楽しみにしていた!
鎌田さんはEDEN。
Terra Nova TN501とD410XLT。
おかげさまでこのTN-501、いつでもどこでも大好評なのです。
和重さんの「イヒヒ」に続いての1曲はいきなり「宇宙は滾れ」。
セカンド・アルバム『KAIZU』のリード・チューンをいきなり出してくるなんて。
気合いが入ってるようすがうかがえる。
「大富豪」で言ったら一巡目の一1目が「2」か「A」の3枚組を出すようなモノだぞ。
ま、いつものことだけどね。
続けて最近作『Conicarify』から「場所」。
広美さんのソロもジョーカー級の切れ味。
やっぱりこういうロックは真空管アンプのギター・サウンドに限りますナァ。
お望みとあらば、レコーディングではデジタル系の製品をいくら使っても一向に構わないが、やっぱりお客様からお金を頂戴して音を聴かせる生のステージでは真空管のアンプでギターを弾いてもらいたいよね。
だって、「ロック」ってそういう音楽なんだもん。
いくらテクノロジーが進歩しても「自然の法則」をネジ曲げることはできないんよ。
「リハの時、ハシゴ車が3台ぐらい走って行ったんです。カッコよかった~」
え、和重さんって「はたらくくるま」マニア?
そう、すぐ近くに四谷消防署があるのです。
アソコ、消防博物館みたいのが入ってるんだよね。いつか見てみようと思ってる。
そして、前回の「メロン」に続くKRUBERABLINKAのこの日だけのスペシャル・カクテルが紹介された。
今回は「キウイ」。
KRUBERABLINKAのキウイは「変なヤツ」…すなわち鳥のキウイね。
鳥のカクテルだとオロナミンCに生卵を入れて「オロナミン・セーキ」ということになってしまって誰も手を出さないだろう。
だから、ココは当然果物のキウイを使ったカクテルね。
あの「オロナミン・セーキ」…本当に試した人っているのだろうか?
私の周囲でそういう人にめぐりあったことはついぞない。
「『キウイ』のお味はどうですか~」
テーブルのフチに置いてある黄色いのがソレ。
サッパリしていてとてもおいしかったそうだ。
「久しぶりに演ります」と紹介したのは「ZULU SUIT」。
コレも『KAIZU』からのチョイス。
鎌田さんのソロ。
今日はノッケからフレットレスだよ、
「ニュイーン、ニュイーン」という独特のサウンドがタマらんね。
その音を送り出しているのがEDENちゃん。
このTN-501ってのは成りは小さいクセに本当にスゴイ。
音に深みがあるんだよね。
続けては『CYPRESS』。
ココまで『KAIZU』と『Conicarify』の収録曲だけで固めてある。
KRUBERABLINKAの独特な曲調にベストマッチする独特のギター・ソロ。
うまくできてますな。
ココで5月に披露した新曲「CELL DIVISION」を再演した。
この時でまだ4回ぐらいしか演奏したことがなかったとか。
変拍子をごく自然に取り入れた複雑な曲調。
転調もゴチャゴチャとからまって実にゴキゲン!
NATALの音がまた気持ちいいこと!
こういう曲は好きだナァ。
「作るのも演奏するのも苦労のカタマリ」みたいな曲は大歓迎だ。
そも代わり、聴く時は真剣に聴きまっせ!
この曲、次のCDに入れてくれるんでしょうね~?
MCを挟んで次に持って来た曲も久しぶりだとか…「サイコロ」。
そうかナァ…曲ひとつひとつの存在感が大きくて印象が強いせいか、ナニを演っても久しぶりに聞こえないのよ!
そして、第2部。
ここのところ第2部の初めは広美さんのギターをバックにアンプラグドで和重さんと「KIWI」を演るパターンが続いていたいたが、今回はバンド・バージョンで…。
チョットこの写真ではわかりにくいけど、和重さんが「KIWI」にちなんでお腹のあたりがグリーンの衣装をまとっているの。
こんな感じ。
照明も緑になっちゃってるけど。
ちょっとゴシック調なところがKRUBERABLINKAのレパートリーにマッチしてるね。「お待たせしました~!新曲コーナー!
グチャグチャ言わんと聴いてもらいまひょか。気に入って頂けたら我々も続けていけますんで…」
KRUBERABLINKAの新曲はいつも楽しみだ。
このバンドでしか聴くことができない音楽が飛び出してくるからだ。
人のことかと思って簡単に言わせてもらうけど、やっぱりジャンジャン作っていかないと!
そしてそれを続けていかないと!
ファンはいつでも好きなミュージシャンの新しいモノを待っているんだから。
しかし、やってしまいましたね~、和重さん。
「ナンやねん?」ってタイトルやねん。
あれほどセメント関連は危険だ…と言っておいたにもかかわらず、今回の新曲のタイトルは「モルタル」。
ということで、ここで「モルタル」で大脱線!…しようと思ったけど最小限に止めておくことにしましょう。しかも、以前にもどこかで書いたことだ。
ハイ、「モルタル」とはナンでしょう?
そう、セメントと砂と水を混ぜたモノですな。
そこにジャリを入れるとどうなりますか?
答えは「コンクリート」。
モルタルと砂利が混ざるとコンクリートという材料に呼び名が変わる。
そうした時、砂のことを「細骨材」、砂利のことを「粗骨材」と呼ぶのね。
日本工業規格(JIS)では粗骨材には最大寸法というのが定められていて、土木は40mm、建築は20mmなの。
要するにそれ以上大きな砂利をコンクリートに入れてしまうとJIS製品として生コンクリートを出荷しちゃいけない。
そして、「モルタル」はそれらの粗骨材をつなげる役目をしている…というのがコンクリートの仕組み。
砂利にも色々な仕訳があって、「栗石」とか「籠石」とかデッカイ石も用意されている。一般的に大きければ大きいほど値段も高い。
もうね、石だの砂だのも話し出すとキリがないのでココで止めておこう。
「表面乾燥飽和状態」とか「アルカリ骨材反応」とかなつかしいな。
私も結構勉強したぜ。
モルタルは他にも積みレンガや空洞ブロックのつなぎ、外壁材として使われますな。
ちなみに水とセメントだけの「十割そば」みたいなヤツはセメント・ペーストと呼びます。
以上、大きなマイクでお騒がせしました!
KURUBARABLINKAらしいファスト・チューン。
しっかりギター・ソロもフィーチュアされて期待通りいい感じに仕上がった!
「ありがとう!OK!ではもう1曲。コレも新曲です!」
おお~!
大サービス!
…と、いきなり和重さんから歌い出したのは「PARADISE INFERNO」という曲。
これまたゴキゲンのスピード・ナンバー!
この和重さんの自信ありげの姿を見よ!
演奏し慣れない曲を初めて聴く人たちの前で演奏するってのはやっぱりドキドキもんなんだろうけど、それだけにドカっとウケた時の快感はスゴイものなんでしょうね。
「ありがとう!楽しい曲やね。楽しいけど大変やわ!」
もちろん2曲とも大ウケ。
「コレだけでも来た甲斐があったわ~!」
「チョット大人になってもらおうか…お酒飲みながら聴いてね」
新曲を無事演奏し終わってジックリ演ったのは『Blanko』から「夜光虫」。
次もライブではあまり取り上げて来なかったという「スゴイダンス」。
このセクションは『Blanko』特集だ。
バラードの次に演ると余計にヤカマしいというけど、コレもKRUBERABLINKAらしい曲だ。
そして、いよいよ最終セクション。
大人のマイナー・シャッフル「だれも」。
なつかしのファースト・アルバムから。
2011年の11月のリリースか…もう丸6年経ったのですね。
まだ私は40歳台だったのか…。
Tempus fugit!
もう1曲。
ファースト・アルバムから「業火」を演奏して本編を終了した。
もんのスゴくキメ細かい気遣いのセットリスト!
和重さんがいかに自分たちの曲を愛でているのが伝わって来る。
アンコールではおなじみの広美さんのア・カペラのギター・ソロでスタート。
最後は期待通りのキラー・チューン「Don't be so mad」ですべてのプログラムを終了した。
そうか…KRUBERABLINKAは2016年はアルバムを出さなかったのか…。
『Conicarify』がつい最近だったような気がしてたもんだから、和重さんにそういわれて初めて気がついた。
和重さん、「来年はスゴイの作りますよ!」とおっしゃっていますぞ!
「CELL DIVISION」入れてくれるかな?
新作が楽しみだ~!
KRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook
<NATAL>について
時は1965年、場所はロンドン。
伝説のパーカッショニスト、アラン・シャープは理想の楽器を編み出すことに没頭していた。
そして、ついにそれを手に入れた。
やがてその楽器は多くの人の知れるところとなり、
レッド・ツェッペリン
ディープ・パープル
ザ・ローリング・ストーンズ
ブラック・サバス
UB40
ボブ・マーレー
…らに重用された。
アランは「*ロー・プロファイル・フープ」の開発者。
彼はいつもナニかを作り出そうとしていた。
そして今、我々がそれを引き継いだ。
アラン・シャープのレガシーは生きている。
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
(一部敬称略 2017年9月30日 四谷Sokehs Rockにて撮影)