Marverics & Mystics~BLINDMAN & APHRODITE
すでにMarshall Blogでも数回レポートしている目黒鹿鳴館のシリーズ企画、『Marverics & Mystics』。
BLINDMANはほぼ1年前にも同名の企画で鹿鳴館の舞台を踏んでいる。
その時のレポートを見ると、「Marshall Blogが新しくなってから初めての登場だ。おかえりなさい、BLINDMAN!」とあった。
それからというもの、BLINDMANには既に何度かMarshall Blogにご登場頂いている。
要するに絶好調なのだ。
…というのも、若きドラマーを迎えて昨年末にリリースしたアルバム『TO THE LIGHT』が大好評で、まさに「いつやるの?今でしょ」状態ということなのであろう。
こうした伝統的な名門ロック・バンドの元気がいいとうれしいね。とても頼もしく思える。
1曲目は『TO THE LIGHT』のオープナー「Rising Sun」。
ク~、相変わらずの真性ブリティッシュ・ハード・ロック・サウンド!
…とくればMarshallがなければ始まらない。
達也さんは今日も愛用のJCM800 2203で暴れまくる!
間髪入れずタイトル・チューンの「To The Light」。
ズッシリとした思いミディアム・テンポに乗ってレイさんがジックリとメロディを聴かせる。
歌い出しのメロディが実にいいのよ!
達っつぁんのソロ。
泣かせます、歌わせます…余計なことは一切歌わない威厳のあるギター・ソロだ。
MCをはさんでタイムマシーン。
1999年の『Being Human』から「Blame Yourself」。
ハハハ、ジャズのスタンダードには「Don't Blame Me」という曲があるんだけどね。
続けて1998年の『Sensitive Pictures』からも1曲セレクトされた。
「When the Full Moon Rises」だ。
20年も前のレパートリー。
それでも峻くんは立て板に水のごとくスティックをさばいていく。
この曲が世に出た時って峻くんはまだ小学校低学年だって!
そう!
こういう新旧のミュージシャンの混じり合いこそ今のロック界に絶対に必要なことだと思うのよ。
ん~、BLINDMANでのNATAL…いいな。
やっぱり地産地消、ブリティッシュ・ロックにはイギリスのドラムスがベスト・マッチするということ。
ソロでは密度の濃いフレーズを編み上げ、バッキングでは重要な役割を担うキーボーズ。
松井さんのプレイからも目が離せない!
2回目のMCをはさんで飛び出したのは「A Pain in the Neck」。
辛いよね~、寝違えちゃうと!
コレはそんな首の筋の痛みなんか一発で吹っ飛んじゃうゴキゲンなナンバー。
『TO THE LIGHT』に収録されているんだけど、サビのバッキングがヤケクソにカッコいい!
新作からの選曲はココまで。
残りは過去のレパートリーを取り上げた。
BLINDMANには長い歴史があるからね~。
古いファンも大よろこびだ。
2012年の『BLAZING CRISIS』からタイトル・ナンバー。
その前作『Subconcious In Xperience』から「Turn Around the Heat」。
もっとさかのぼって2000年の『…IN THE DARK』から「The Touch of Gray」もプレイした。
レイさんはいくつバンドをされているのが存じ上げませんが…また新しい強力なプロジェクトへの参加が決定したそうで…そちらの方でもワタシのことよろしくお願いします!
達也さんのギターもタップリとフィーチュア。
ファンはうれしいよね~。
「イングヴェイ以前」と言ったら間違いなのかしらん?やっぱり私なんかはこういうギターがシックリくるわ。
再度『BLAZING CRISIS』から「The Tears of God」。
そして最後を締めくくったのは『BEING HUMAN』から「Living a Lie」。
もうノリにノッテる自分たちの演奏を聴かせたくてしょうがない!…という情熱が伝わってくるかのようなステージ。
こういうロックならいつでも大歓迎だ!
8月20日にはTAGAWAとのダブル・ヘッドライナーが決まっている。
場所はここ目黒鹿鳴館。
見逃せませんな~。
達也さんとヒロアキくんのギター対決も見ものだけど、浩二さんと峻くんの師弟対決もスゴそうだ。
とにかくMarshallサウンドがテンコ盛りのライブであることは間違いない!
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Web Site
BLINDMANに続いてステージに上がったのはAPHRODITE。
ココのチームはメンバーやサウンドが安定しているのはもちろんのことなんだけど、皆さん、衣装もいつも同じでメッチャ安心感があるな~。
コレぞ様式美。
イメージというのはホント大切だ。
APHRODITEは昨年の11月にも同じイベントに登場しているが今回もその時と同じ曲をオープニングに持ってきた…「アンシャン・レジューム」。
浅学にしてこの言葉をし知らなかった私は意味を調べて前回のレポート記事内に記した。
そしたら、アータ、小池さんよ!
「小池さん」ったってラーメンばかり食べている小池さんじゃないよ。
小池都知事ね。
記者会見だか何だかでガンガン「アンシャン・レジーム」って盛んに言うじゃんよ!
驚いたよ~!
小池都知事がAPHRODITEのファンだとは知らなかった!
ドラマチックに展開するスピード・チューン。
ドラマチックな曲にはドラマチックなギターの音色が必要だ。
となるとMarshallの出番だ。
西村さんはJCM2000 DSL100を使用した。
岡垣さんのカッコいいキーボーズからスタートするのは「人形愛」。
APHRODITEのステージでは必ず演奏されるスタンダード曲だ。
ちょっとテンポを落として「Long Live The Dead」。
このフィールドでは「名リズム隊」と呼んで何ら差し支えはなかろう。
お!「詩人シャロ―」だ!
難解すぎてわからんわ!
前回は瀧口修造のアブナイ詩を紹介したんだっけね。
ココでAPRODITE名物、岡垣さんのキーボーズ・ソロ・コーナー!
スポット・ライトを浴びて幽玄にして壮大な世界を演出する岡垣さん。
徐々にエキサイトして鍵盤たちとマジでタイマンを張るこのコーナーは人気の的だ!
APRODITEのステージももう終盤だ。
へヴィに「Fear」をプレイ。
今回は西村さんのア・カペラのギター・ソロも披露されファンを狂喜させた。
このソロに限らず、今回はいつもより西村さんのフィーチュア度が高いと感じたのは私だけか?
ハイ皆さん、Marshallギタリストさんはドンドンフィーチュアしてあげてくださいね!
「Edge Of The World」をロング・バージョンで演奏。
そして、様式美を貫くAPHRODITEのステージにもってこいの曲を最後にプレイした。
「紅蓮の炎」だ!
やっぱりこうしたブリティッシュ・ロックを基調としたサウンドってのはいいね。
「ロック」を聴いているという感じがしますな。
人の数だけ「ロック」があるのだろうが、「原風景」とかいうの?私にとっての最終的な「ロック」ってやっぱりブリティッシュ・ハードなんだな。
13歳の時、Rainbowの『Rising』がリリースされ、比較的すぐに聴いて「ナンじゃ、コリャ?ずいぶんやかましい音楽だな…」と思った瞬間に刷り込まれたんだろうね。
今となってはプライベートではこの手の音楽を聴くことは全くないけど、今日のようなプログラムとくればいつでも楽しむことができるのだ。
「三つ子の魂百まで」っていうヤツ。
この後、岡垣さんがJILL'S PROJECTで再びステージにあがる。
ギターはノンちゃん。
楽しみだ!
岡垣正志とAPHRODITEの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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(一部敬称略 2017年6月10日 目黒鹿鳴館にて撮影)