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2017年4月 1日 (土)

マーシャル牛~Marshall Concerete Cow

パソコンのトラブルが原因により、今週は水曜日の更新ができなかった。
「(ほとんど)毎日更新」を標榜するMarshall Blogゆえ、そのことが結構気になっていた。
するとうまくしたもので、私のそんなマンジリともしない気持ちを見透かしたかのように昨晩イギリスから面白いニュースが舞い込んできた。
そこで、そのニュースで一本制作して水曜日の穴埋めをすることにした。
さて、そのニュースとは…へへへ、「マーシャル牛」のこと。
「ヘッドホン、冷蔵庫、メガネと来て、オイオイ今度は食べ物かよ!」と驚かれる方がいればまずは大成功。
まさか!
Jim Marshallは確かにステーキが好きだったけど、NATALとはワケが違う。Marshallもさすがに食肉にまで手を出すワケがない。
  
今回のニュースをお伝えするには少しだけバックグラウンドの説明が必要だろう。
Marshallの本社/工場があるのはイギリスはバッキンガムシャー。
1960年代、過密の一途をたどるロンドンの住宅事情を緩和するべく、バーミンガムやケンブリッジ、レスターやオックスフォードにそう遠くないイングランド中部に位置するMilton Keynes村に白羽の矢が立てられ、1967年、開発が始まった。
Marshall Amplificationの創業は1962年。Milton Keynesより5年先輩だ。
すなわち、Marshall社はオリジナルのMiton Keynesの住人なのだ。
Mks
つまりMilton Keynesは人口の都市で、長い歴史を持つイギリスにあってはもっとも名の知れた新しい街といわれている。
今でも毎日13ほどの人たちが転入して来るそうだ。
古いモノがないので街自体はそう面白いとは思わないが、少し街を離れるとやたらに緑が豊富で、貯水池がそこらじゅうにあって美しいことこの上ない。
何しろ面積の40%が緑地で、すべての住人の家から最寄りの公園まで800mしか離れていないという。
「すべての住人」ですよ!
公園の中に住んでいるようなものだ。
画質が悪くて恐縮だが、下は15年ほど前に撮ったMilton Keynes周辺の写真。紙焼きで色が飛んじゃってる。

12mk1_001私は生まれも育ちも東京なものだから、こうした緑に満ちた美しい光景がとても目に映える。
「いいナァ~!、帰りたくないナァ~」とは思うが、三日目にはゴミゴミしたところに戻りたくなる。

1m2k3_001 もちろん、信州の山々も美しいし、サンフランシスコのMill Valleyなんてところもすごくきれいだったけど、このMilton Keynesの整理された緑の美には目を奪われた。まるで絵画だと思った。
ま、三回目ぐらいに行った時には写真を撮らなくなったけどね。

1mk22_001 その新しい街も今年で誕生から50年を迎えた。
節目となる年にMarshallが「Milton Keynes Business Achievement Award」という大賞を獲得したことは先日お伝えした通り。

2402 Milton Keynesは「イギリスで最も新しい街」ということ以外にもふたつ有名なものがある。(Marshallは除く)
ひとつはラウンドアバウト。
あのグルグル回る交差点ね。
この街にはなんと126ものラウンドアバウトがあるそうだ。その分信号が少ない…ということは以前にも書いた。
もうひとつははコレ。
牛。

Cows

この1978年にカナダの芸術家Liz Leyhが手掛けたコンクリート製の6頭の牛はMilton Keynesのシンボルとされている。
Cow1
1960年代の半ば、街を開発したMilton Keynes Development Corporationという組織が、仕事を終え、去る際に「牛」を置き土産に街に寄贈した。
その牛とコンクリートで造った街のイメージを絡め、土地のシンボルとして、ややシャレでこのコンクリート製の牛を作るアイデアが生まれ、制作されたそうだ。
それがいつしか、本当に街のシンボルとなり、歴史の証人という役割を果たすようになった。
1cow2
はじめ、これらの牛は「Stacey Hill Farm」というところに設置されたが、Milton Keynes Museumに移設。
その後、幾度となく移設を繰り返し、一時はMilton Keynesのショッピング・センターにも置かれていた。
下の写真は2015年に家内がショッピング・センターで撮影したもの。
その後、2016年には元のMuseumに戻されたそうだ。
1img_2477

さて、ここからが本題。
今日伝えたかったするのは、Milton Keynesの50周年を記念するイベントのうちのひとつ。

190_2_2

よければ、まずこのBBCのインターネット・ニュースの動画をご覧くだされ。
一番最初に注目ね。

【BBC NEWS】
Milton Keynes cows come to celebrate 50th birthday

ね。わかった?
コレ、Milton Keynesが街でビジネスを展開してる50の企業をセレクトし、その企業に好きなようにコンクリート製の牛をデザインさせ、その展覧会をしたというワケ。
マァ、面白いことを考えるよね。
大した費用をかけず、みんなのアイデアでお互いを楽しませよう…というのは我々日本人にない感覚だと思う。
イギリスの人って、ものすごく素朴なことでメチャクチャ楽しんじゃおうという気概があるんだよね。
そして、やっぱり伝統を大切にして、文化の伝承に努めている。
日本人はこのあたりの感覚が全く欠如していると思うね。
そう、日本人って「自分たちの世代だけよければいい」という考え方が当たり前で、「伝承」って仕事に努力を傾けない人種のような気がする。
ロンドンの美術館や博物館はいつも子供でいっぱいだし、子供に好きな本を読ませて、その登場人物のコスプレをさせることによって自国の文学を保護したりしている。
失礼、コレは脱線でしたな。
ハイ、Marshall Amplification plcも今となってはミルトン・キーンズの重要企業のひとつだからして、当然このイベントに参加している。
で、作品はコレ。
まさかの、黒牛にJVM410Hのスタックをくっつけただけのシンプルなアイテム!
牛の胴体には栄光のMarshallスクリプト・ロゴ!
Marshallらしくていいわ!
何か、チョット牛が気の毒のような感じもするナァ~。
この牛ちゃんたち、現在はMiton Keynesに展示されているが、期間が終了すると他の都市への巡業に出かけ、うまくするとロンドンでも展示される機会があるかもしれない…とのこと。
  
あのサ、今日の記事、結構燃えたんだよね。
だって…私の苗字をご存じの方ならわかるでしょう?
「牛にMarshall」…コレ、オレじゃん!

お後がよろしいようで…。
よい週末をお過ごしください。

1marshall_cow
<おまけ>
こんなの見つけたんで紹介しておくね。
この人、英語うまいな~。

 (Jon, thank you for the photos!  Steve, thank you for the information on the BBC footage!   Look forward to coming back to MK soon!!)