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2017年3月

2017年3月 2日 (木)

Rock Beats Cancer vol.5 <DAY4>~ LOUDNESS

いよいよ『Rock Beats Cancer vol.5』も大詰め。
2014年のアルバム、『The Sun Will Rise Again』のオープナー、「Nourishment of the Mind」がオープングSEで流れる中、メンバー4人がステージに上がった。

10アルバムの進行通りそのまま「Got to be Strong」へ。
「Got to be Strong」、久しぶりだ!好き。

20高崎晃

30v二井原実

40v山下昌良

50鈴木政行

60Dチューニングの高崎さんのシャープなギター・リフに乗って爆発する胸のすくようなスピード・チューン!

70そして、高崎さんのソロ!
大歓声が沸きあがる!このシュンカンが大きなカイカン。

80毎回書いているけど、このサウンドこそ長年にわたって世界が憧れて来た「Takasaki Tone」。

90vいきなりの超重量級サウンドに会場の温度が上昇する。
続けて2012年のアルバム『2・0・1・2』から「The Stronger」。

100二井原さんもノリノリ!

110さらに続けて今度はLOUDNESSクラシック1981年の『THE BIRTHDAY EVE~誕生前夜~』から「The Street Woman」。
3/4が4つに4/4がひとつ…実にカッコいいリフ。

120v_swそして、最高にクールな三連のリズム。
「Heavy Chains」なんかもそうだけど、LOUDNESSの三連の曲っていいんだよね~。
今、若いバンドさんにブギをはじめとしたこうした三連の曲ってあるのかしらん?

130v

中間部のキメのパートも最高にスリリングなのだ!

Img_0673 ここまでアタマ3曲、「Strong」、「Stronger」、「Street」と、タイトルに全部「st」が入ってるの気が付いた?

140v「普段、LOUDNESSはメンバーではない人を入れて演奏することはないんですが、今日はイベントということでゲストを呼び込みたいと思います」と二井原さんの紹介でステージに現れたのGRANRODEOのe-ZUKAさん!
高崎さんと固い握手!

170e-ZUKAさん、緊張してるのかな~?

175曲は「Crazy Doctor」!

180いつもと違う雰囲気でコレもいいな~。イベントの楽しさココにありだ!

190ve-ZUKAさん、名曲での高崎さんとの共演にご満悦の様子。

200二井原さんも加わってLOUDRODEO!
楽しいなったら、楽しいな!

210もちろん期待のギター・バトルも!
炎のタッピング対決添えだ!

230山下さんとも合流!
にぎやかな「Crazy Doctor」だったね~。

240アンパンさんのドラムからつないだ「The Love of my Life」。

250_loml2006年の『Breaking the Taboo』から。
コレ、いい曲だな~。
260v
Frank Zappaにもまったく同じタイトルの曲があるけどゼンゼン違う。あっちはドゥー・ワップ・スタイルだから。
二井原さんの絶唱がすさまじい!
270

その叫びに呼応するかのような情熱的な高崎さんのソロ。
このイントロとアウトロのカッコ良さったらないよ。

280ギターを持ち替えた高崎さんが重苦しいリフを奏でるのは「The Sun will Rise Again」。

290v_swraLOUDNESSの出番ももう後半。
後半にしてドップリと密度の濃いナンバーの登場だ!

300地底を突っ走るかのような山下さんのベースがすごい迫力!

310vこの曲のタッピング・ソロも実に見事!高崎さんの名ソロのひとつに数えられてしかるべきだろう。

320v「2016年もアッという間でしたが皆さまの幸せをステージから祈っています」と二井原さんから〆のMCが入り最終セクションに突入した。

330アンパンさんのツーバスが炸裂!

S41a0579 曲は「King of Pain」だ!

340_kpここのところご無沙汰だったこの曲、久しぶりに聴くとスゲエな~。

350圧倒的なパフォーマンスに観客も押されっぱなしだ。

360閃光のようなギター・ソロ。いくら聴いても聴き足りない!

370vそして最後は定番の「S.D.I.」。
このワンツー・フィニッシュは強烈だった。

3802016年はLOUDNESSの35周年イヤーということで、テーマを設けたコンサートが続いたが、今日はイベントということで、新旧を大胆に取り混ぜたフレキシブルなセットリストが印象的だった。
この時、35周年イヤー終了まであと2日。
コレで終わると思ったら大間違い!
LOUDNESSはこの翌日にも同じ舞台に上がり豪華絢爛なヘヴィ・メタル・ショウをブチかましてくれたのだ。
この様子も近々Marshall Blogでレポートするので乞うご期待。

390v

420v

430v

440vLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

450v<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。

Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400

つづく…明日は最終回のジャム・セッション!LOUDNESSとLAZYとGRANRODEOが合体だ!

460(一部敬称略 2016年12月29日 EX TEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年3月 1日 (水)

Rock Beats Cancer vol.5 <DAY3>~ GRANRODEO

さて、『Rock Beats Cancer vol.5』、本編2番手で登場したのはGRANRODEO!
このコンサートのことを初めて耳にした時、「LOUDNESSとGRANRODEOの共演」と知って色めきだったっけ!
伝統的なハード・ロックを軸に新旧がこうして交わることは本当に素晴らしいことだと思う。バンドの交流もそうだが、何といってもお客さんの交錯に期待したいのだ。
GRANRODEOを観に来た若いファンはLOUDNESSを観て驚き、LOUDNESSを観に来たベテランはGRANRODEOが演っている正統派ハードロックを楽しむ。
もう「アニソン」やら「ヘヴィメタル」なんて柵はなし。
そうでもしないと本当に日本のロックは絶滅しちゃうよ。もう若い人が少ないんだから!

10ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガールたちがたくさん押し掛けたこともあって、ショッパナからすさまじい盛り上がりを見せた!

20KISHOW(谷山紀章)

30ve-ZUKA(飯塚昌明)

40vこの光景!
図々しいながらものすごいホーム感。
初めて撮るバンドってどうしてもあるじゃない?そういう時はアウェイ感がやっぱりすごいワケ。
今日はGRANRODEOといいLOUDNESSといい、実にいい感じ!

50フロントの2人をサポートするのは…
瀧田イサム

60v長井VAL一郎

70v「今日は名前だけでも覚えて帰ってチョーダイ!」とオープニングに持ってきた曲は「The Other self」。

80_os2013年10月の20枚目のシングル。
『黒子のバスケ』のオープニング・テーマ。

100パッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたようなメロディのソロ。ん~、さすがe-ZUKAさん!
最高のロック・トーンを演出するのは愛用のMarshall JCM2000 DSL50と1960A。e-ZUKAさんの股の間に見えているヤツね。

90v_2 ノッテるKISHOWさん、いきなりのジャ~ンプ!

110vダウン・チュー二ングのギターがヘヴィに成り響く。
140v

続けて演奏したのはテレビアニメ『黒神 The Animation』のオープニング・テーマの「tRANCE」。

130v目も覚めるようなヘヴィ・チューン!
e-ZUKAさんがこの後のMCで、「LOUDNESSの『S.D.I.』が始まったかと思いましたがパクリではありません!」だなんて言ってたけど、それほど激しいナンバー。

120_tr
矢継ぎ早に「21st CENTURY LOVERS」でグッとポップに突っ走る!

150_21前の曲とのコントラストが実に鮮やか。

160ジャンプもう一発!

180v

いつもとはチト違う展開でアタマ3曲、ガッとカマしてくれた。

170GRANRODEOは大阪で開催された「vol.1」にも出演している。
MCでは再び出演できたことに関する感謝の言葉が述べられた。
「平均年齢48.75歳。今日の4組中、最年少の我々が新曲を演ります!」

190…と紹介したのは、このコンサートのひと月前にリリースされたシングル『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディングの主題歌、「少年の果て」。

200_sh前の3曲とガラっと変わって、ミディアム・ヘヴィのGRANRODEOもまたよき哉。

210起伏の激しい情熱的なギター・ソロが曲にベスト・マッチする!

220続けて「日常ホライズン」。

230_nh水を得た魚のように徹底的にドライブしまくるリズム隊。

250v

同じ魚でもこのリズム隊は「雷魚」だ!

260

ん~、ん~、ん~、とにかく素晴らしいソロ!問答無用でカッコいい!
e-ZUKAさんて、ピッキングの音がカッコいいんだよね。

270v

「♪壊して いらして超えて 歩いて 歩いて 歩いて」のパートがメッチャ印象的。

240v中華なイントロで客席に扇子が見え隠れしているこの曲は「SEA OF STARS」。いつも華やかなお姐さんが出てくるヤツ。

280_sosしっかし、KISHOWさん、カッコいい声だな~。

320

ステージに3人集まった光景に…

300見て!この盛り上がりよう!

310「ようやく緊張が取れて来ました!みんなで盛り上がれる曲をもう少し演ります!GRANRODEOでした。また会いましょう!」と早々に〆の挨拶をして…

330_dz次に続いたのが「デタラメな残像」。
テレビアニメ、『ブラスレイター』のオープニング・テーマにしてGRANRODEOの8枚目のシングル。

340ギター・サイドから言わせてもらえば、この曲の見どころは何と言ってもe-ZUKAさんの鮮やかなタッピングでしょう!お見事!

360KISHOWさんの熱唱が続く中、GRANRODEOのステージもいよいよ佳境に突入する。

370「♪ジゴゴジ~ゴ、ジ~ゴ~ゴジゴ」のSEだけで大歓声が沸き上がるのは「ROSE HIP-BULLET」。
400

この曲、最後の「♪赤く」の「く」の音がBで、Emに5度解決させているんだよね。楽器のソロではジャズでもロックでも3度か5度で解決させるのは常套的な手段だけど、歌のメロディでは相当珍しいんじゃないかしら?。
コレがe-ZUKAさんのや~り方か~ッ!
締めくくりにふさわしい激烈チューンで燃え上がる4人!

380v_rhb

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420

430v全8曲、コンパクトにまとまったステージ。
相変わらずGRANRODEOはカッコいい。
何せ曲のクォリティが高い!
いつもは特大ステージでの単独公演だけど、こうしたイベントでのパフォーマンスもいいもんだ。

440v

GRANRODEOは去る2月8日に7枚目のアルバム、『Pierrot Dancin'』をリリースした。
左が初回限定盤。右が通常盤。
間違い探しみたい?!
そして、偶然にも今日Zepp Diver Cityにて発売記念のミニ・ライブが開催される!

1r_2

2r_2

GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

450<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。

Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400

つづく…明日はいよいよLOUDNESS!

Img_0468 (一部敬称略 2016年12月29日 EX TEATER ROPPONGIにて撮影)