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2017年2月

2017年2月 3日 (金)

SHOW-YA~メタロッポン METALLIC ROPPONGI <後編>

さて、「六本木心中」前半をで締めくくった後は休憩コーナー、イヤ、恒例の楽しい楽しいMCコーナー。
「この六本木で私ばっかりしゃべっちゃって…本当はメンバーのみんなにしゃべってもらおうと思っていたんだよ!」
ナンカ今日は「六本木」に対する意識がスゴイな。

10v…ということで早速マイクがミッタンに渡される。

20「皆さん、お久しぶりで~す!お元気ですか?
以前、六本木にはビブロスというディスコがあって、海外のアーティストがよく来るということでロック少女の私のあこがれの場所でした!」
「EXシアターの注意事項に『ネコ、イヌ、宇宙人の持ち込み禁止』とありました。
昔、ドラム・セットをUFOと思って見ていました。
あれからこんなに長くドラムをやることになるとは思いませんでした!
SHOW-YAの明るい未来を築いていきたいと思います!」
ドラムス、 角田mittan美喜。

30v「ディスコね…行ったよ!渋谷のキャンディ・キャンディ!
新宿のツバキハウスで「ヘビメタ・デイ」ってのやってたの。
初めて行った時、恥ずかしくて踊れませんでした!トイレで練習した!」
「皆さん、クリスマスの予定はありますか?
私は全くないので、その分今日は楽しんで帰りたいと思います!」
ベース、仙波さとみ

40v「今日はみんなのことがとてもよく見えます!
私、デビューするまでディスコなんて行ったことなかった。バンドはやってたんだけど…。
昔、キャプテンにリズム感がないのは踊れないからだ!と言ってSHOW-YA全員でディスコに行かされたの。
すごくイヤでした…。
人に強要されて踊るなんてイヤでしたよ。
sun-goは踊ってました!
その時ミッタンはどうやって踊ってたいたのかわかりません!」
キーボーズ、中村美紀

50v…と言われて脇を閉めるsun-goさん。
「六本木と言えば、恵子に老舗のイタリアン・レストランに連れて行かれて道を間違えたことを鮮明に覚えています!」
「ディスコはそれなりに行ってました。それに、ロック喫茶、ビブロス、無限…。」
「レアなものを観ることができるのでSHOW-YAのライブは必ず来てくださいね!」
  
そうか、「六本木=ディスコ」だったのね。
いつかも書いたことがあったけど、高校1年ぐらいの時に『サタディナイト・フィーバー』が大流行して、猫も杓子も「ディスコ、ディスコ」って騒いでいた。
そのブームは大学に入る頃まで続き、ミーハーな友達からよく誘われたが、私はドップリとロックに浸かっていていたので、ああいうところが苦手で、苦手で…。
キャプテンじゃないけど、まず踊りがイヤだった。
小学生の頃はそれなりに盆踊りを楽しんだんだけどナァ。
それと、知らない女の子に声をかけるなんてことは、論外の恥ずかしさだった。
今ではスーパーのレジのオバちゃんでも話かけることができるのに…あ、オバちゃんだから大丈夫なのか。
それでもどうしても断りきれなくて、新宿のUSA(って言ったっけかナァ)ってのと、六本木の「ブルーなんとか」というお店につき合わされた。
後にも先にもディスコへ行ったのはこの2回だけ。
面白くも何ともなくてすぐに出てきちゃったけどね。そりゃそうよ、踊りもしなければ、女の子に近づきもしないんだから。
踊りは今でもイヤ。
海外へ行くと、時々普通のパーティが最後の方でダンス・パーティになっちゃうことがあるんだけど、ガンとして踊らない。
強引に引っ張り出された時だけ、チョコっと身体を動かしてサササと逃げてきちゃうようにしている。誰も見ちゃいないんだけどやっぱり恥ずかしい。
SHOW-YAの皆さんは完全に私と同じ世代。
そうして話を聴いてみると面白いナァ。
高校生の男子はいくらロック好きでも、外タレが来るからと聞いてディスコへ行くなんてこと考えつきもしなかったと思う。
そうか、sun-goさんはディスコで踊ってたのか…今でもジュリアナ扇子やってるもんな。
ギター、五十嵐sun-go美貴

60vハイ、休憩終わり!
「この曲も久しぶりに演ります」と紹介した曲はsun-goさんの泣きのギターで始まる。
曲は「In my Arms」。
『GENUINE DIAMOND』収録のバラードだ。
440v
ボーカルズ、寺田恵子

70vsun-goさんはスタンドにセットされたアコギに持ち替え。

80vグググ~っと情感豊かに歌い上げる恵子さんが素晴らしい!

90続いては『PROGRESS』から「Show-yA」。
「We are…」

1_img_0311 「SHOW-YA!」
メンバーにスポット・ライトが当てられる。

110v

120v

2_s41a0149

130vダウン・チューニングしたsun-goさんのギターに乗ったSHOW-YA讃歌。

140そして、定番のドラム・ソロ。

150今日もパワフルに暴れまくるミッタン!

160お客さんのレスポンスもバッチリ!

170vそして、最後はコレコレ。
銅鑼をぶっ放してSHOW-YAの名物コーナーのひとつを〆た。

180v続いては『GENUINE DIAMOND』からさとさん&ミッタン共作の「Count 8」。

190_8タンバリンを手にしてアグレッシブに歌う恵子さん!

200v4ビートも取り入れられたこの曲、sun-goのソロの雰囲気も他とはチョット違っていい感じ!

210「これから5曲、死ぬ気でやればアップアップしちゃうぞ!
一緒に盛り上がっていこう!
オッサンの声が多いな…女の子がんばって!」

220「私のギターが、「みんなの声が小さい』って言ってる。
私の妖精ちゃんの音が出るように声を出して!」

230vおなじみ「Rolling Planet」。

240コンサート後半に出てくるドライビング・チューン。
もちろん大ウケ!

250v展開部のAb→Bbの次のディミニッシュが気持ちいいにゃ~。
普通のロック・バンドだとたいていAb→Bb→G→CmとやるところをAb→Bb→Bdim→Cmとスムースなアセンディング・ラインにしたところがカッコいい。

260vギター・ソロに続いてキャプテンのソロ!
今日もキーボードとコーラスと大活躍なのだ。
私はキャプテンのコーラスの声にいつも注目しているのです。

270sun-goさんがドラムのライザーに乗って弾いているのは「Look at me」。

9_s41a0846 恵子さんはキャプテン・サイドだ!

280vセクシー・ポーズ、バッチリ~!
このピンクのライトはやっぱりクセ者だ。
誰だLEDの照明なんて開発したのは!

290メンバーが動き回る猛烈にエキサイティングなシーン!

1_img_0585 コレ、メタメイカンではできませんからね。
思いっきり暴れてくださいました!

300ここでまたメンバー紹介。
520v
ミッタン…

310さとさん…

320vキャプテン…

330vsun-goさんはハート・マーク付き!

350vそして5人の他に大切なメンバーとして…「and…and…and…you!」…お客さんが紹介された。

3_img_0090…ということで、メンバー参加コーナー。
よくあるチーム分けしてやるコール&レスポンスね。
下手はさとさんチーム。
上手は先生チーム(sun-goさんのこと)
そして、真ん中は恵子さんのヤンキー・チームだって。

360ココはおもしろかったな~。
遠慮なく大声出して笑っちゃったよ!
…て言うのはね、さとさんとsun-goさんのチームの掛け声は「ヘイ、ヘイ」なんだけど、恵子さんのチームだけは「コリャ!コリャ!」なんだよ、ヤンキーだから!
もうコレで大爆笑!

370すると、その様子を見て取った恵子さん、「ン?もしかして全員『コリャ』やりたい?よし!チーム分けを止めて全員でハラの中にたまった怒りをココで全部吐き出しちゃおう!」

390「コリャ!コリャ!コリャ!コリャ!」
もう、おかしくて、おかしくて!
こんなの初めて見た。
世界広しといえどもこんなことやってるのはSHOW-YAだけだと思うよ。
このMarshall Blogを見たSHOW-YAファンで、コリャ!未体験の人、今度コンサートに行った時に恵子さんがコール&レスポンスをやることがあったら、「姐さん!Marshall Blog見ました!『コリャ』でやって!」ってリクエストするといいよ。
380
…と、さらに盛り上がったところで「BATTLE EXPRESS」!

400_beコレもコンサートの終盤に持ってこいのスピード・チューン。
恵子さんの歌もポーズも最高潮だ!

410vこの曲の見せどころ!
「キャプテン!」

420「sun-go!」
キーボードとギターの掛け合い。
カッコいい~!

430v

「フェアリ~!!!!!」
436v_f
本編を締めくくったのは「Fairy」だった。
1_img_0122_2
恵子さん、珍しくこの曲でくステージに腰をかけた。

450「ピ~ス!」

470その体制から…

480ゴロリ!
私もずいぶんというかSHOW-YAのステージを拝見しているが、「Fairy」でこんなことをする恵子さんを初めて見た!
恵子さんがやるとキマるな~。

490フェアリー・ポーズも!

510そしてクライマッ~クス!

435

いつも通りサオ回しの儀も無事、かつスムースに執り行われた。

530「どうもありがとう!
老体にムチ打ってみんなとこうして同じ時間を楽しむのは最高なのだ~!」
そして4月29日に『NAONのYAON』が決定したことが発表された。

540アンコールは「限界LOVERS」。
215
今日も最高にロックな5人だった!

550v

560v

570v

580v

590vお客さんも大満足。
本編14曲、アンコール1曲。〆て2時間。
コレでいいんですよ。
一流はコレですよ。
何回も何回もダラダラとアンコールをやらない。
お客さんもいつまでも「アンコール、アンコール」とねだらない。アンコールなんてなくたって別に構わないんだから。
「あ~、カッコよかった!おもしろかった!もうチョット観たい気もするけど、また来ようよ!」
コレでいいじゃんよ。

3_img_0185今回は今まで取り上げられなかった曲もふんだんに盛り込まれてすごく新鮮な感じがしたね。
コンサート冒頭の「みんなで楽しめるように色々考えて来たよ!」という恵子さんの言葉通りだった!

600世界最強の女性ロック・リズム・セクション!
実際、アメリカにもイギリスにもいないでしょ?

610sun-goさん、どこ行ってんの!まだお仕事が残ってますよ!

620sun-goさん、照れ笑いをしております!

630「みんな、愛してるよ~!!」
  
次は4月29日の野音か…まだまだ先のような感じがするけど、例によってまたアッという間なんだろうな~。
今年も楽しみだ!
  
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

640さて、SHOW-YAの年末のコンサートの後は、忘年会が開かれるのが恒例になっているのです。
毎回ゴージャスなメニューが楽しみなんだけど、今回はコレ、カニちゃん!

9_img_30652みんな会場に入っていると「ウワ~!」とビックリして記念撮影。
恵子さんとキャプテンもこの通り!
今回は流しのマジシャンも登場して存分に楽しませて頂きました。
あの手品のタネどうなってるんだろうな~、今度恵子さんに教えてもらうぞ!

9_img_30702

そして、ミッタンのお誕生日をみんなで祝ったのだ~!
ミッタンお誕生日おめでとう!

2_s41a1049(一部敬称略 2016年12月4日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月 2日 (木)

SHOW-YA~メタロッポン METALLIC ROPPONGI <前編>

2016年のSHOW-YAはココ六本木で締めくくられた。
夏の目黒鹿鳴館の「メタメイカン」に続いての「メタ」シリーズは「メタロッポン」。
あ、別にシリーズになっているのかどうかはわかりません。
惜しいナァ、八丁堀にいいライブハウスがあれば「メタボリック」だったんだけどナァ。
それにしても「六本木」ってのは一種変わった地名だよね。
その由来を調べてみると、その名の通り、6本の「松の木」があったというつまらない説があるらしい。
それよりも、何でも「上杉、朽木(くつき)、高木、青木、片桐、一柳」という木っぽい大名屋敷が6つあったという説の方がゼンゼンおもしろい。
そういえば目黒に五本木ってのがあるよね。
するってぇと、コレ、「何本木」が実際に存在するんだろう?
…と思って、これまた調べてみると、一本木から三本木まではたくさんある地名らしい。
そして、四本木から激減して、九本木を除いては十本木まで全部揃っているんだって。
それしても木が6本揃えば世界的に有名な歓楽街。かたや1本多くても少なくてもマイナーな地名。
3つ並ばない限り「6」なんて数字はなかなかフィーチュアされることがないからね。「六本木」は貴重な地名なのかも知れないよ。
さて、ココまでやると徹底的にやらなきゃ気が済まないのがMarshall Blog。
俄然気になりだすのは「五反田」だよね。
コレについても調べてみた。
こちらは単純で、目黒川周辺の田んぼの区画が五反だったことが由来らしい。
「五反田」は字名で、かつてはマイナーな地名だったが、山手線(私が子供の頃は「やまてせん」と読んだ)の駅名に採用され一気にメジャーな地名となった。
「ポンギ」シリーズと異なり、「タンダ」シリーズは「一反田」から「十反田」まですべて実在するのだそうだ。
「タンダ」シリーズの方は人名にスライドされやすかったのか、「ゴタンダさん」にこそお会いしたことはないが、「サンタンダ」さん、「シタンダ」さん、そして「ロクタンダ」さんにお会いしたことがある。
何かカタカナで書くと外人の名前みたいだな~。
ん?
五反田に頃合いの良いライブハウスができたら『メタンダ』ってコンサートを開くのどう?
まぁ、ほぼ一日中こんなことを考えて過ごしています。
10すいませんね~、季節外れで…。
このコンサートが開催されたのはクリスマスの20日前のことだ。
それが、クリスマスなんかとっくに終わって…年が明けて…また新しい年だもんね。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也…ってか!

そんな新しい年ももうひと月が終わっちゃったよ!

20vさて、「メタロッポン」…ほぼ定刻に5人のメンバーがステージに上がった!

30_2寺田恵子

40五十嵐sun-go美貴

50v仙波さとみ

60v中村美紀

9_s41a0879 角田mittan美喜

80vここは避けて通れないところ。
ハイ、今日もやりますよ~、sun-goさんのMarshall。

90ハイ、コレは何ですか?
「JVM410Hで~す!」
その通り!

100キャビネットは?
「1960BDMで~す!」
誰のシグネチャー・モデルですか?
「メガデスのデイヴ・ムスティンです!」
Marshallではこのモデルの前にキャビネットのシグネチャー・モデルがありましたか?
「ありませ~ん!1960DMがMarshall初のシグネチャー・キャビネットです!」
スゴイ!みなさん完璧だ!

110足元のようす。

120オープニングは「私は嵐」!

1_img_0637今回もいきなりの「嵐」!
も~、ショッパナからカッコいい感満点よ!

140vさとさんのベースを喰らえッ!

150いつ聴いてもダイナミックで凛々しいさとみサマのベース!

160v「♪私は炎」…サビは当然大合唱。

170今日の「嵐」ポーズはこんな感じ。
このピンクのLED照明がクセ者なんよ。
誰がこんなLEDの照明を作ったのかね~、うらみますよ~。

180間髪入れずに「流星少女」。

185巨大岩石のようなsun-goさんとMarshallの轟音で会場が揺れる!

190v「オラオラ、回せ、回せ~!」
このタオル回しってのも最初見た時「ナンダ?」と思ったけど、こうして定番になってみると楽しいね!
ホコリがスゴイけど…。

210おなじみの2曲をガッツリかましてつかみはOK。
2016年もにぎやかに締めくくれそうだ!

215「ありがとう!今年最後のSHOW-YAのライブになります!
みんなで楽しめるよに色々考えて来たよ~!」

220v_mcここでいきなりsun-goさんから振られて「舟唄」。
コレも超定番。
ただ今日は出てくるのが滅法早い!
そして、「やったことない曲をやります!」…

230_fu…と飛び出したのは『PROGRESS』収録の「反逆のフラッシュ」。

240_hf恵子さん、アコギをかき鳴らしての熱唱…と書くとバラードのようだが…

250胸のすくようなドライビング・チューン。

260続けて同じく『PROGRESS』から「Bring It Out」。

270_bioベースを持ち替えたさとみさん。
ベースラインが効いたちょっとファンクな曲調がカッコいい。

280v中間のスリリングなキメからキャプテンのソロへ!
このパートカッコいいな~。

290この曲、サビのメロディとコード進行がアンバランスですごく耳に残るんだよね。
『PROGRESS』からの2曲、これからもどんどんライブで演って欲しいな~。

300vミッタンのフィルからスタートしたのは…

310v_sg

「性~SAGA~」

315v

コレもライブ初演かな?イヤ、以前も演ってるかな?演ってるか?
『GENUINE DIAMOND』の1曲。
恵子さんの声にピッタリの曲だね。

320v

キャプテンのキーボードがアンサンブルを分厚く演出する。

330vそして、sun-goさんのソロを経て曲は終了する。

340v「いかがかな?
新しいアルバムを23年ぶりに出したり、カバー・アルバムを出したり、そのあたりから用意しました。
みんな!予習してきた?!
まさか、まさか昔の曲しか聴かないなんて人いるのかな~?」
ココで恵子さんと目を合わすとマズイ。
と言うのはもちろん冗談で、いつもの調子が小気味よい。
「今年(2016年)、新曲のレコーディングをやったんですよ。その曲聴きたい?
正直言うとレコーディングした後、まったくと言っていいほど演ってないので覚えるのに必死で~す!」
恵子さんによれば、出来上がる曲のテンポがドンドン速くなってきているという。
なぜなら…
「SHOW-YAは戦うバンドだ~!ヘヴィ・メタ~ル!」

310v_mc_1

ということで、新曲「NO REGRETS」を披露。

350なるほど、コリャ激しいワイ!
いいのいいの、コンサートはブッ速い曲をやるべし!
Frank Zappaはコンサートでは絶対にバラードを演らなかった…というよりバラードがほとんどなかったか。
370v
最後の恵子さんのセリフがいいね!

360v「ゴメン、動けない…55近くになってこんな速いの大変…」とsun-goさん!
イエイエ、バッチリだったよ~!

380_mc「SHOW-YAのワンマンっていつ以来?
8月か…8月に2daysやって(『メタメイカン』のこと)デビュー32年目に突入しています。
ナンカ演らないといられない。しょうもない性なんだよ!」
「SHOW-YAが六本木で下車することもないね。そんなおしゃれな街でライブをやっております!
ここはギロッポン!
ギロッポンと言えば~、クラブ!
ここは大きな、大きなクラブ…みんなで踊ってみましょう!」

390v_mc何だか知らないけど、ココでいきなりKISSの「I was made for Lovin' you」。
ようするに「ですこ」ね!
なんか「ディスコ」だなんて、今にして思うとものすごく「平和」だった感じがあるよね。
それがこんな世の中になってしまうなんて…「♪ワ~イエムシエ~」なんてやっていた連中の誰があの時想像しただろうか。
そういう平和で無邪気だった頃のことを、知っている人、感じるところがある人はドンドンそれを思い出すといい。
そうすればこれから自分が何をすべきかがわかって来るかも知れない。
ちなみに私は「♪ワ~イエムシエ~」はやってません。

400皆さん、楽しそうです!

410vナンダカンダでお客さんも大盛り上がりで前半の最後に差し掛かる。

420そして「六本木」にちなんで…

430_6「六本木心中」!

440vsun-goさんのソロが炸裂。
ん~、やっぱり轟音!

460vお客さんの定番の相の手もキマって大盛り上がりで前半を終了した。

1_img_0378_2 SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

ファンの皆さん!カレンダー使ってますか~?
もう一枚減っちゃったね!

470(一部敬称略 2016年12月4日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月 1日 (水)

【訃報】 さよならジョン・ウェットン

中学から高校の頃、好きだったJohn Wetton。

     
先日、チョットRoxy Musicの調べごとをしていたらファースト・アルバムのLPからこんなものが出て来た。
1974年秋のコンサート・プログラム。
中学生の頃、どこかで私が買ったものだ。
中身はメンバーの紹介だけで、コンサートのことには一切触れていないため、どこで使われたものかはわからないが、イギリスの住所を記したファンクラブの案内が書いてあるのでイギリスでのコンサートなのだろう。
前座はJess Rodenだった。
数年前にはここにSadisic Mika Bandが紹介されていたハズだ。
9_img_3342
そのメンバー紹介の最後のページ。
『Viva! Roxy Music』にもJohn Wettonのクレジットがあるが、他にBryanの『Another Time, Another Place』への参加等、Roxy人脈とは関係が深かったようだ。

9_img_3341_2

下は1975年のRoxyのアメリカ・ツアーの海賊盤。
この「Re-Make/Re-Model」のベースがスゴイ!
昔の海賊盤にしては音がすこぶるよく、昔はよく聴いたものだが、残念ながらベーシストのクレジットがない。
何か所かの録音なので、わからなくなってしまったのかもあしれないが、この「Re-Make/Re-Model」は間違いなくJohn Wettonだろう。
カッコよすぎるもん。

9_img_3339
初めて本物のJohn Wettonを見たのは1977年6月、中野サンプラザでのこと。
Bryan Ferryのバンドで来日した時だ。
先に触れた通りRoxy Musicのつながりでメンバーに選ばれたのであろう。
ギターはChris Spedding。
他にPhil ManzaneraやAndy McKayやPaul Thompsonがバンドにいて、Roxy Musicが好きだった私は、『Viva!』を出した後活動を停止していたRoxy Musicの変形が見れるとあって大喜びしたものだった。
しかも、ベースは大好きなKing CrimsonのJohn Wetton!
二階席だったけどすごくうれしかった。
この時はひたすらベーシストに徹していたっけ。


その後、Uriah Heepに入った時は「金の亡者」ぐらいのことを言われて気の毒だった。

Bryan Ferry での来日から2年、またJohn Wettonを観た。
場所は日本青年館、U.K.での来日だった。
中学の頃からAlan Holdsworthが好きだったので、U.K.がトリオ編成になってしまいとても残念だったが、コンサートを観てビックリの連続だった。
まずは毎朝電車で一緒になるカワイ子ちゃんが会場に来ていたこと。
そして、Trry Bozzioのドラム・ソロ。
コレはホントにスゴかった。
もうその頃にはFrank Zappaを聴いていて、『Bongo Fury』はすでに耳にしていたものの、そこはまだ子供のこと、ギターばっかりでドラムにあまり意識がなかったのでこのソロには腰を抜かすほど驚いた。
Jack DeJohnetteとSantanaの誰か(多分77年の来日時)と並んで、今のところの私の人生の中のドラム・ソロ・ベスト3に入ってる。
Littel cuteなTerry Ted Bpzzioのソロと同じぐらい驚いたのがJohn Wettonのベース・ソロだった。
もうフレーズがどんなだったかは覚えていないが、何やら右手の指すべてを使ってバリバリ弾いていたように記憶している。

Uk
Gordon Haskellは70歳でまだ元気なようだが、King CrimsonはGreg Lake、Boz Burrell、John Wettonと70年代に活躍したベーシストを軒並み失ってしまったことになる。
   
ベース・プレイもさることながら、やっぱりあの男性的な声と、チョット変わった発音が魅力的だった。
ああいう歌い手ってホントに少なくなった。
パンクやテクノ、ニュー・ウェイブを経て80年代に入ると、素っ頓狂な声を出すボーカルズばっかりになってしまい、ロックのカッコよさのひとつが完全に葬られてしまった。
  
そんな80年代に登場したAsiaには完璧なまでに興味が湧かなかった。
自分自身がジャズに興味が移っていった時期と言うこともあったが、Steve HoweにCarl PalmerにJohn Wettonといった大好きなプログレの立役者が集まったバンドだったにも関わらず、商業主義丸出しのポップ・ミュージックには何の刺激も感じなかったのだ。
だから80年代は私にとってはロックの「暗黒時代」なのだ。
  
2010年にロンドンのフェスティバルにAsiaが出演していたが、観る気はまったく起こらなかった。
楽屋村では、Carl PalmerはAsiaでは演りたがっているが、その時一度限り再結成したELPでの演奏は乗り気ではないようだ…という噂が流れていた。
「なんでやねん!」と思った。
Asiaのおかげで、John Wettonとはスッカリ疎遠になってしまっていたので、今回あまりショックが大きくなくて助かった。
facebookなどでは「AsiaのJohn Wettonが逝ってしまった」と騒いでいるが、私にはそんな感覚はツユほどもない。
Asiaファンには失礼かもしれないが、私が思うにはKing Crimsonで見せたクリエイティビティこそがJohnの偉業であり遺産なのだ。

Sundown dazzling day
Gold through my eyes
But my eyes turned within
Only see
Starless and bible black
私の心にひたすら流れているのは、「Starless」の悲しく美しい旋律。
ロックの偉大なイノベーターの逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

Marshallスクールへようこそ!

学校の先生という職業に就いている人は、ご両親とも、あるいはご両親のどちらかが教職についているケースが多い。
私が勝手にそう思っているだけかも知れないけど…。
ウチは父方7人兄弟、母方8人兄弟と合わせれば結構マッシブなファミリーなんだけど、とにかく親戚にだ~れもいないな。見事にひとりもいない。
医者か外交官か指揮者、後はパイロットかスパイばかり…んなワケない!大工とコックばっかりよ!
きっと勉強がキライな家系なんだろう。
したがって、私も「教師」という職業とはなんの縁もなくて当然だし、おおよそガラでもない。
しかし、教科がMarshallとなれば話は別だ。
誰かに説明して「Marshall」というブランドに身近になってもらうことは、大変やり甲斐のある好きな仕事のひとつだ。
以前にいた会社では新入社員や楽器店の皆さんを相手にずいぶんMarshallやギター・アンプの講師をさせていただいたものだが、今のポジションなってからはトンと遠ざかっていた。
それが、一昨日、久しぶりに教壇に上がらせて頂いたのだ。
うれしかった。
ナニせ好きな仕事だからね。
会場は、文京区は本郷の尚美ミュージックカレッジ専門学校さん。
ギター科の生徒さんを中心にベースやドラムを学ぶ生徒さんにも集まって頂き、「スペシャル・セミナー」という格好で教鞭をとらせて頂いた。
しかし、スゴイですよ。
素晴らしい設備で、Marshallももちろんバッチリそろってる。
生徒さんも皆さん快闊で礼儀正しく、スレちがうとみんな明るく「こんにちは!」と声をかけてくれる。
こういうところでわかるよね~。
10今日の仕掛け人はこの人。
Marshall BlogではおなじみのTORNADO-GRENADOのギタリスト、真壁雄太くん。
雄太くんはこの学校の(優秀な)OBなのであ~る!
  
「教鞭を取った」なんて言ってもそんな堅苦しいものではまったくなくて、パワー・ポイントを使ってMarshallや音楽やアンプに知識についておしゃべりさせて頂く趣向。
イザやりだすと凝っちゃうからね~。一週間以上かけて150枚にも及ぶスライドを用意したよ。
もちろん、予行演習もした。
生徒役は当然私の家内。
かわいそうに…眠い目をこすりながら付き合ってもらった。

15授業は、まずは自分のことを知ってもらうことからスタートさせた。
自己紹介と一種の自慢話ですな。最初にハッタリかましておかんとマズイからね。
Marshallに勤めるようになったキッカケ、今の仕事の内容、Marshall Blogのこと、Marshallの本を書いたこと…。
そういえばMarshall Blogを見てる生徒さん、少なかったな~。若い人の読者をもっと増やしたいんだよな~。
そして、写真の仕事をしていることにも触れた。
何枚か自分が撮った写真をスライドにしておいたのだが、ハタと思いついてある写真を忍び込ませておいた。

22その写真とはコレ。
そしたらビックリ!
だって何も知らせていないのに、本物が教室に現れたんだもん!
つまりてらちんが偶然補講の仕事で登校していたのだ。
「スペシャル生徒」さんとして、少しだけ私の講義を受けて頂いた。

Mm そして、1時間目は現在のMarshall社についての紹介。
30a
NATALやEDENについてもしゃべらせて頂いた。
50a
さらにHEADPHONESやEYEWEAR、冷蔵庫やLONDON等のライフスタイル商品のことも紹介。

40しかし、もっとニコニコしてしゃべれんもんかね~。
気をつけようと思っていたのに真剣になってつい忘れちまった!
とにかく聞き手を飽きさせないように、飽きさせないように…久しぶりなもんで必死でございます。

40a2時間目はMarshallの歴史。
Marshallの歴史はJim Marshallの歴史。
コレを説明をおもしろく聴いてもらうには、どうしてもある程度の洋楽の知識が必要なのね。
そこで受講者に洋楽を聴いている人がどれぐらいいるが尋ねてみたら、やっぱり手を挙げたのは1人だけだった。
イヤ、恥ずかしがって手を上げにくかった人も中にはいるかもしれない。
とにかく、若い人たちにMarshallの歴史の話をするときはいつもココが大きなネックになるんよ。
今の若い子たちはピート・タウンゼンドだのリッチー・ブラックモアだのと言ったところでピンと来ないからね。

70v_2
でも、みなさんとっても熱心に私の話を聞いてくれてうれしかった。

50当然初代JTM45も登場。

80aJCM800の発売時の話や、マイナーな商品、隠れたベストセラーなども紹介させて頂いた。

90そして、3時間目。
コレは実は初めての試み。
みんなでイギリスへ行って来た!

100つまりヴァーチャル工場見学ね。
大変だったけど、スライドを作っている時は楽しかった。
実際にもう何回工場見学したかな~。

110休憩をはさんで4時間目。
実はチョット時間が足りなくなって来ちゃってね。
少し早口の説明になっちゃったけど、ギター・アンプやスピーカー・キャビネットの基礎知識のようなちょっと技術的なことについてお話させて頂いた。

140実際に分解した真空管を見てもらったり…

150スピーカーの中身を見て仕組みを説明したり。

160

コレのために実機を近所の鉄工所に持ち込んでフレームを切ってもらった。

170v

真空管のところでは、Apple社とアラン・チューリング、Marshallの関係についても脱線させて頂いた。

130

当然そこでCODEが登場するところだったんだけど、今回は諸般の事情によりカット。

120

当然この時とばかりに、いつもMarshall Blogでやってる日本と海外の音楽用語の違いについてもシッカリやらせてもらった。
出るよね~、当然「ツーマン」についても触れた。
みんな何てうるさいージジイだと思ったろうナァ。

1805時間目はデモンストレーション
雄太くんにお願いして歴代のMarshallを弾き比べてもらった。

1901959SLP、4100、JVM等、歴史と特徴を説明しながら実際の音を聴いてみようという内容。

195そして、放課後。
自慢のSilver Jubileeを使って雄太くんにミニ・ライブをお願いした。

215雄太くんは、この日のためにバッキング・トラックを作って3曲用意してきてくれた。
事前に打ち合わせを何度かしたのだが、その都度「あ~、ナニを弾こうかな~!」とうれしそうに悩むので、「自分の音楽を後輩に聴かせてあげなさい」とアドヴァイスさせてもらった。
披露した曲はすべて雄太くんのオリジナル曲だ。

2301曲目は「APOCALYPSE」。
以前、ギタリスト3人が集まってライブをする機会があり、そのために作った曲だそうだ。
もう今のシュレッダー・ミュージック丸出しのドライビング・チューン。
210
続いては「Eceed」。
学生時代に初めて作った曲にして初のインスト曲。
当時の演奏レベルで「ムズカシイ~!」と思っていたテクニカルな要素をすべてつぎ込みシュラプネル系を意識して作ったという快作!

240写真のクレジットをご覧になればおわかりのように、この日、雄太くんの先輩お二方にすべての写真撮影をお願いした。
私の出番はなし。
まさか講義中に自撮り棒で自分を撮ったりはできないからね!
翌日の電話での雄太くんの言葉…「いつもは写真の撮影に忙しい牛澤さんに昨日はジックリとボクのプレイを観て頂けてうれしかったです!」
イヤイヤ、そんなそんな、大したもんではござんせん。
でも、2555Xらしさがとてもよく出ていた素晴らしいプレイだと思った。
曲もとってもヨカッタよ~!
いかにも今の子風のギター音楽だ。60年近く時間をさかのぼればThe Venturesということになる。
よくマーブロに「TORNADO-GRENADOのいいところはトラディショナルなロックの要素と今の若い人の感性のバランスがうまく取れていることだ」と書いているが、雄太くんはウチに来るたびに私が好んで聴くような音楽を吸収して帰っていく。
ハチャトゥリアンの「ヴァイオリン協奏曲」も聴かせた翌日にはもうゲットしていたようだ。
さすがにストレート・アヘッドなジャズにはあまり興味を示さないけど。
それが彼の曲にどう影響を与えたのかはわからないが、若い人たちにはゼヒともそういうことをしてもらいたいんだよね。

250MCでは「こんなハッピーな日に、演奏できて最高にハッピーです!」と言ってくれた。
イエイエ、こちらこそハッピーですよ!
最後の曲は「Wisteria」。

260v「ハッピーな日」にふさわしく、ポジティブでメロディアスな曲を作ろうと思って書き下ろしてくれたとのこと。
「wisteria」とは「藤」。花言葉は「至福の時」だ。
そこからタイトルをつけたそうだが、顔に似合わずめっちゃロマンチストやんけ!
ま、ミュージシャンはロマンチストかナルシストか、「オレがオレが」じゃなきゃとても大成せんよ。
そして、ナント!
この3曲を含め、今年中にインストのソロ・ミニアルバムをリリースする予定だそうだ。
ガンバレ真壁雄太!
真壁…まーかべ…マー壁…ナニせ名前がマーシャルの壁だからね。期待しています。

270こうして3時間チョットに及ぶ講義を終了させて頂いた。
ご静聴頂いた生徒の皆さん、どうもありがとうございました。
  
そうそう、下の写真でマイクを持っていらっしゃる轟先生。
私が以前勤めていた会社で長期にわたり赴任していた先とご出身が同じで、開講前にふたりだけで超ローカルな話題で盛り上がってしまった!
その轟先生、オープニングのごあいさつで生徒さんと「マーシャル!」のコール&レスポンスをされたのでビックリ!
「アンプは?」と訊くと?
「マーシャル!」と答えてもらうヤツね。
Marshall GALAでもやったけど、それってMarshall RoadshowやMarshallの講義でいつも私がやってるヤツなんだもん。
それゆえ、今回私は最後までそれをやりませんでした。

280a最後に先生とお手伝いをしてくれたみんなで記念撮影。
  
先生方、大変お世話になりました。
この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
  
また、お手伝いしてくれたオレの友達!
どうもありがとう!
余談だけど…この写真で私の隣に立っている「メランコリック写楽」というバンドのドラマーの拳章(ケンショウ)くん、私の家に来た時、冗談で聴かせたThe ShaggsとFrank Zappaにハマってしまい今CDを探しているとか。
若い連中だっていい音楽を聴きたいのだ!(The Shaggsはかなり好みの別れるところなので普通の人は要注意)

尚美ミュージックカレッジ専門学校の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400そして最後に…雄太くん、どうもありがとう!
益々のご活躍をお祈り申し上げています。
CODE持って来いよ!

TORNADO-GRENADOの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site


そして末筆ながら、写真を撮ってくれた永倉くん、卓也くん、長い時間どうもありがとうございました!

9_img_33142 (一部敬称略 2017年1月30日 尚美ミュージックカレッジ専門学校にて撮影 ※写真提供:永倉航介氏、高橋卓也氏)