【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【梅村デザイン研究所】
Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。

« 16th 真夏のJazz葉山~杉本篤彦グループ | メイン | 25年目の『篁』 ~再発記念、THE 四半世紀「篁」LIVE!~ »

2016年9月29日 (木)

天国の悲劇~Heaven's Tragedy登場!

Heaven's Tragedy…「天国の悲劇」か。いい名前だ。

私はこれでも大学では英米文学を専攻しましてね…担任の先生がシェイクスピアの専門家で、英文学の授業で朗々と原文を読み上げていたのを思い出す。発音はヒドかったけど…。
『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』、『マクベス』…とくれば、シェイクスピアの四大悲劇。
よく「三大悲劇」が挙げられるが、上の四つをもって「四大」とするのが正しいそうだ。
なんか『怒り新党』みたいだな…。
さて、この「悲劇」、英語では「tragedy(トラジェディ)」といいますな。
私はこの「トラジェディ」という言葉には「悲劇」というイメージがどうにも浮かんでこないと思っていた。
今回良い機会だったので語源を調べてみた。
元はギリシャ語で「悲劇」を意味する「tragōidia 」で、この言葉は「tragos(ヤギ)」と「aeidein(歌う)」という言葉から成り立っている。
ヤギ?
歌う?
ナンだってそれが「悲劇」になったか…というと、ギリシャ悲劇で、上半身が人間、下半身がヤギの姿をした精霊「サテュロス」に扮して歌う俳優がヤギの皮を着ていたため…と言われているのだそうだ。
芝居からか…どうりでイメージが沸かないワケだ。
もうひとつ、せっかくだから「heaven」も調べてみよう。
コレについてはおもしろいことを知った。
「heaven」の語源は、「神様の居所」を意味するドイツ語の「himmel」を元とする「heofon」という言葉。
このドイツ語の「himmel」は、「天」と「空」の両方の意味を持つ言葉として現在も使われている。かつては英語もコレがその両方の意味を表していたが、13世紀に古ノルド語(昔のノルマン人の言葉)で「雲」を意味する「sky」という言葉が輸入され、それが転じて「空」を表すようになった。
だから特殊な状況においては、今でも英語では「sky」は「雲」を表すことがあるそうだ。
おもしろいのはココから。
ドイツ語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェイ語、アイスランド語等、英語のお母さんであるゲルマン語系の言語では、「himmel」等のひとつの単語で「天」と「空」の両方を表すのに対し、英語だけが「heaven」と「sky」の二つの単語を使い分けているというのね。
驚いたことにフランス語やイタリア語等のラテン語系言語チームも「ciel」とか「cielo」のように「天」と「空」をひとつの単語で済ませているというのだ!
ほぼ英語だけが「天」と「空」をしっかり区別しているということ。
面白くない?
オジちゃん、林先生じゃないけど、こういう話が大好きなのよ。

その二つの言葉を組み合わせた名前を持つ新進気鋭のへヴィ・メタル・バンドがHeaven's Tragedyなのだ!

10_2Heaven's Tragedyは以前から活動していたが、今回メンバーを一新して再スタートを切った。
その活動の第一弾がまだ発売日は決定していないが、『non Linear Metak Dynamix - Super Compilation Vol.2』という若手メタル・バンドの音源を集めたショウケース・アルバムへの参加だ。

20cd メンバーはリーダー/ギターのJien Takahashi。

30vサポート参加のボーカル、YOSH。

40vキーボードのMissu。

60v
こちらもサポート参加のベースでhama。

50vドラムはRyuya。

70v見た通りヤケクソに若い。
ナニせJienくんとRyuyaくんはまだ17歳だからね~!
「南沙織かッ?!」と誰もいない海で叫んでみても、メンバーは南沙織のカケラも知らないぐらい若い。
来年の今頃は「アリス・クーパーかッ?!」って言ってるよ。
今回、ご覧のアーティスト写真を撮らせてもらったんだけど、いいね~、若い人は!
いくら若くてもサウンドは超ド級の正統派へヴィメタル。
「Tears of the Sky」という曲をひと足先に聴かせてもらったが、かなりいい出来!
Yoshさんのハイトーン・ボーカル、Ryuyaくんの高速バスドラムとhamaくんの図太い低域のコンビが織りなす迫力のリズム隊。さらに、Misuuちゃんのキーボードがバンド・サウンドを華やかに彩る。

90

そして、思いすべてを六本の弦に詰め込んだかのようなドラマチックなJienくんのギター。
もちろんその激情サウンドはMarshallから発される。
Heaven's TragedyはJienくんのギターをフィーチュアしていることは間違いないのだが、この曲に関しては、やたらめったらピロピロと弾きまくることを避け、曲全体のまとまりを深慮した、キチっと作り込んだ美しいギターを聞かせてくれる。
もはや枯淡の域。

先日ついにデビューを果たしたSilexのMashaくん、Marshall GALAで大活躍してくれたFury of Fearの西村守くん、TORNADO-GRENADEのカズマくんに雄太くん。そして、Jienくん…こうした優秀な若いギタリストたちが、今巷で流行の万能アンプに目もくれず、Marshallのピュアなヴァルヴ・サウンドを重用してくれているのはとても心強い。
やっぱり、ロックのギターはこういう音を出さないと話にならないね~。
彼らの成長と活躍がすごく楽しみだ!

80vHeaven's Tragedyは『RYUMEI Presents nonLinear Metal DynamiX 2016
GRAND FINAL!』というイベントに出演が決定している。
先に紹介したコンピレーション・アルバムのライブ・バージョンだ。
日程は12月11日。場所は吉祥寺のCRESCENDO。

Heaven's Tragedyの詳しい情報はコチラ⇒Heaven's Tragedy facebook

他のメタル・バンドが出さないサウンドを目指して前進し続けてくれることを期待している。

100_2

(一部敬称略)