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2016年4月 8日 (金)

あの感動をふたたび!~30th Anniversary LIVE 『SHOW-YA BIG 30』 <中編>

楽し、懐かしのシングル盤コーナーの後はドバっと雰囲気が変わってアコースティック・コーナー。
広いステージの中央で恵子さんとsun-goさんにスポット・ライトが当たる。10_2「ふたりでなつかしい曲を演りたいと思います」と選ばれた曲は1990年の『HARD WAY』から「Blue Rose Blues」。
30v
水を打ったような静けさの中、つぶやくように、そして語り掛けるようにメロディを紡ぐ恵子さん。

20v音楽の場合、経過していった年月の重みはこうした静謐さの中でこそ表現されやすいのかもしれない。
小学校の時の音楽室の壁に「静けさの中からこそ美しい音楽は生まれる」という標語(?)が額に入れて飾ってあった。ベートーベンかなんかの言葉かね?…ま、ガキどもそんなこと知ったこっちゃなかったけど、私はよく覚えている。
それから、ギタリストのUli Jon Rothが「音楽の本当の美しさは『ラルゴ』の中にこそある」と35年ぐらい前の何かのインタビューで言っていたのを覚えている。
まさにそれらの言葉を想起させる2人の演奏だった。

40_2そして、恵子さんのテーマ・ソング的なレパートリー「The Rose」。
これまでも愛唱歌的に何回かステージで披露する恵子さんを見てきたが、アコースティック・ギターでの弾きがたりというシチュエーションが普通だった。

50今日はキャプテンのキーボードを得ていつもとは異なる雰囲気で情感を表した。

60そして、sun-goさんのハモり…コレがまたいい。
観客全員が予想外のアンサンブルに耳を傾けたね。

70v_2sun-goさんがステージから離れ、今度は恵子さんとキャプテンのデュオ。
1986年の『QUEENDOM』から「I can tell you」を披露。

80こうして「静か」コーナーが幕を下ろし、恵子さんがステージを降りる。

90v_2替わって登場したのはmittan!
ここは当然ドラム・ソロ!

100vいつもは最後に打ち鳴らす銅鑼を今日は最初にブっ放す。

110_2そして、いつも通りのパワフルなソロ。

120vSHOW-YAのコンサートの中でも人気のこのパート、「mittan!」の掛け声が会場中に響き渡る。

130_2
クラシック曲をバッキングにソロを展開。

115ドラムの人達みんなコレ好きネェ。
やはりCozy Powellは偉大なのね?中学2年の時にRainbowが初来日して武道館で観たけど…ドラムはあまり覚えてないナァ。
その代り、今日フォーラムでCozyを観た気になったよ!

140_2宙に高く舞うスティック2本!

150vキマった~!

160v_2メンバーが全員揃って、1990年の『HARD WAY』から「Life is Dancing」。

170_2恵子さんはお召し替えでパワー・アップ!

180vコレも楽しくていい曲だな。

190v_2ハードな曲調に散りばめなれたポップなセンスとでもいうのか、ドライブしまくるSHOW-YAとはまた一味違った魅力にあふれている。

200v一転ステージが暗くなり、キャプテンにスポット・ライトが送られた。

210_2キーボード・ソロだ!

220様々な音色を使い、シンフォニックな世界を作り上げる。

230vキーボード・ソロはここ数回のライブではご無沙汰だった。
今日のパフォーマンスは長尺だったのでファンは狂喜したに違いない。

240大喝采~!

250v_2荘厳な雰囲気からまたまた一転してステージは「しどけなくエモーション」でにぎやかに!

260_sido演奏はしどけないことはまったくなく、ソリッドそのもの。
270v「愛さずにはいられない」

280_aiしかし、SHOW-YAのレパートリーってスゴイよな~。掘っても掘ってもいいのがジャンジャン出て来る。

290v_21990年のシングル「叫び」。

300_sakeさらにシングル「孤独の迷路」。

310_280年代から90年にかけての作品で網羅したこのコーナー。
バラエティに富んだ曲の数々で観るものを決して飽きさせることがない。

320v_2それにしても、昔からのファンはうれしいし、楽しいことこの上ないだろうね~。
長年愛聴してきた大好きなSHOW-YAの名曲がワンサカワンサカ出てきて一緒に歌えちゃうんだからね。
私は14歳の時からコンサートに通い初めてほぼ40年が経つけど、ステージで演奏する曲を本当に全部知っていたことってほとんどない…初来日のKing Crimsonと10ccとZappa Plays Zappaは完璧だった。他にもあったかもしれないけど覚えてないな。
あ、初来日のVan Halenも全曲知ってた。デビューしたてでレパートリーが極端に少なかったからね。

330vここで大型トーク・コーナー~!
ステージには5脚のイスが並べられた。
舞台で5人並んでしゃべるのは初めてなんだって。
話題は当然「30周年」のことになるワケで…「デビューした時、30年後にこうなると思っていた?」と恵子さんが問いかける。

340「一生懸命やっていこうと思ってたけど、私が一番最初に辞めちゃってサ、ガハハハ!いろんなことがあって、でも、やっぱりこの5人がいいと思う。
今が一番いいじゃん!」

350v_2「30歳からがホンモノ…って言われていたから、この30周年を迎えてこれからが『ホンモノ』になるんだと思う。未知の世界でワクワクしています!」

360v「(10年後)40周年だから40曲演ろう!とかいうのはヤメようね~!覚えられない!譜面も見えなくなってる。
この30年、色んな人が関わってきてくれた。これは大変なことでとてもうれしいです。音楽とは『力』!」

370v_2「見た目は可愛いけど、毒を吐くよね!」と恵子さんに言われちゃったキャプテン。
イエイエとんでもない。
心温まる感謝と感激の言葉が述べられた。

380v人見知りのmittanからは最初怖がられていたというさとみさん。
車を降りる時に「ありがとう」とさとみさんが言ったことから打ち解けたとか…。
さとさんからもファンや関係者に対してていねいな感謝の言葉が贈られた。

390v…と、皆さん、30年の長きにわたる思い出や感謝の言葉を感慨深く綴ったのであった。
そしてこの後、ショウは怒涛のクライマックスに突入する。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

400<後編>につづく

(一部敬称略 2015年12月17日 東京国際フォーラム ホールAにて撮影)