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2015年1月22日 (木)

東京ネイルキャッツ~10th anniversary live~@東京キネマ倶楽部 <後編>

くわし~く書くチャンスを狙っているのだが、先週ヒョンなことから私が学生時代に一緒にバンドをやっていた人と30年以上ぶりに会うことになった。
何しろ出会った時には高校生だった私を深遠なロックの世界のどん底へと誘ってくれた恩人だ。当時私は学校一ロックに詳しいという自信があったが、4歳年上のこの方からは、まだ知る由もないロックから、ギターのことから、ずいぶん色んなことを教わった。
当然、「昔は色んなバンドがいたね~」なんて話しから始まって、普段耳にすることのない古いバンドの名前や懐かしい話が次から次へと出て来て最高に楽しかった。

2度ほど関西へのツアーに出かけたりもしたっけ。
その当時、全国どこのライブハウスに行っても壁に落書きしてあったバンド名があった。
コレは私の印象なので、「イヤ違う!」という人もMarshall Blogをご覧の方々の中には大勢いらっしゃるかも知れないが、本当によく見かけたことは確かだ。
そのバンドとはEARTHSHAKERとBOØWY。
「あ~、そうだったな~」なんて話しで盛り上がった。

時代は30年下って…。
私は仕事がら恐らく都内の90%以上のライブハウスにお邪魔したことがあると思っているのだが(実際には後から後からライブハウスができるものだから、その比率は下がる一方だ。どうもロックなどとは程遠い「建設業界の資本」が入り込んで新しいお店が乱立しているという噂を聞いた)、どのライブハウスに行っても必ず楽屋の壁に貼ってあるステッカーがある。
そのステッカーは黒字に白抜きでこう書いてある…「東京ネイルキャッツ」。

勝手に楽屋の壁にステッカーを貼ってよいかどうかということは別にして、ホントにどこでも見かけるのだ。あと「浅草ジンタ」もやたらよく見るな。
驚いたのは渋谷のはずれのお笑い芸人向けの小さなライブハウス。こんなところにもライブハウスがあったのかと仰天した。そしてまさか…とは思ったが、いたのだ…「東京ネイルキャッツ」が!壁に!
昔、子供ばんどが「全国のライブハウス踏破」みたいなことに挑戦していたように記憶しているが、まさにそんな感じでコマメにライブハウス行脚を励行している。
それだけ演奏の回数を重ね、研鑽を積んで来たワケ。要するに下積みだ。下積みをナメてはイカン。しっかりした下積み期間がホンモノの「ロック魂」を育てるのだから。

そして10周年を記念するコンサートをここ東京キネマ倶楽部で迎えた。
今日の出番は主役の東京ネイルキャッツ!

10ボーカル/ギターの高橋諄至。

10vギターを弾く時のアンプはもちろんMarshall。JVMの2x12"、50Wコンボ、JVM205Cだ。

20ベースは黒井伸明。

30ベース・アンプはEDEN WT-800とD410XSTが2台。(写真は別途撮影)

40vドラムはDr.袴田敏孝。

50v当日使用したドラム・キットはNATALのアッシュ。フィニッシュはグレイ・スパークルだ。

60そしてギターは徳留羊亮。

70v使用しているMarshallは1959HWとJCM2000 DSL100。演奏パートによって使い分けている。

80足元のようす。

90いつかはMarshallの壁を背負ってみたかったという徳さん。Marshallウォールにレフティが映える!

100さすが10年選手。堂々としたステージングで自分たちの思いを込めた音楽を存分に発散する。

110実は、ギターの徳さんとは結構古い付き合いになる。
ネタをバラせば、「私売る人、アナタ買う人」の関係だったのだが、彼の深いMarshall愛と温かいハートにホレて、歳はかなり離れているものの知らない間にスッカリ仲良くしてもらう間柄になったのだ。
私がMarshallから離れる時は大いに残念がってくれ、復帰した時には大層よろこんでくれた。

2_img_0213 ドラムの袴田さんともずいぶん前にお会いしている。それは徳さんの誘いでお邪魔した、テレビ朝日が主催したThe Rolling Stonesの映画のイベントでのことだった。
そのイベントにはトータス松本をはじめ、いくつかのバンドが登場したのだが、その中にはデビュー前のSCANDALがいたのをよく覚えている。

170…とそんな関係なのだが、残念ながら今まで何となくMarshall Blogに登場して頂く機会にがなく、今回が初登場となった。

180自らの音楽を「Peace Rock」と標榜しているだけあって、激しく力強い音の中に温かさや優しさを感じさせるところがこのバンドのカラーだろう。

190v徳さんのソリッドなカッティングはネイルキャッツ・サウンドの要。1959のいいところをウマい具合に引き出していた。

200vEDENがクリエイトするクリアなトーンでバンド・サウンドを分厚くする黒井さん。コーラスでも大活躍だった。

210
先述した初めてお会いした時には、「ウワ!すごいパワフルそう!」と思ったが、イヤ、そのルックスからの印象では誰しもそう思うハズなんだけど、袴田さんのドラミングは至ってセンシティブで音楽的だ。まるで歌うようにしてプレイする。
NATALアッシュの歯切れのよいサウンドが実にうまくマッチしていた。

220v
デビュー8年後の2012年、東京ネイルキャッツは念願のメジャーデビューを果たした。
3_img_0248
これは昨年リリースした第2弾シングルの『Brand New Day』。
このジャケット、すごくいいね!

115cd

もちろん、この曲もプレイし、大きな歓声を浴びていた。
230

 アツシさん、熱狂的なパフォーマンスだけでなく、実にうれしいことをしてくれた。
MCで、「もう大人なんだから」と若いファンの人たちに次週に控えていた衆議院議員選挙に行くように声をかけたのだ。
落ち着いた雰囲気は、これからの音楽界をリードしていくようなスケールの大きさを感じた。

175v やっとの10年、もう10年…きっと悲喜こもごもの1decadeだったに違いない。
これからも全国のライブハウスの壁にステッカーを貼りながら、根強く演奏活動を続けてもらいたい。
継続こそがパワーの源なのだから!10周年おめでとう、東京ネイルキャッツ!

240東京ネイルキャッツの詳しい情報はコチラ⇒公式webサイト

250vNATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
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(一部敬称略 2014年12月8日 東京キネマ倶楽部にて撮影)