【号外!】 進撃のマーシャル
最近ちょくちょく「シゲさん、JMDってどっかで入手できませんか?」とか「もうMarshallはJMD作らないんですかね?」なんて局面に出くわす。
Marshall Blogの読者のみなさんには「釈迦に説法」となるが、JMD:1シリーズというのは2010年から2012年まで製造されたプリ・アンプがデジタル回路で、パワー・アンプ部には真空管を搭載したハイブリッド・モデルだ。
これは100WヘッドのJMD100。なつかしいな…。
田川ヒロアキが1x12"、50WコンボのJMD501を愛用していることは皆さんもご存じであろう。
Doug AldrichはJMD100でWhitesnakeのツアーをこなしたし、Paul Gilbertもベタぼめだった。
デジタル・プリの利便性と、バルブ・パワーの音の太さ、それぞれのいいところを組み合わせていて、その音の良さから多くのプロのギタリストがレコーディングに使って重宝して頂いた。
私もJMD:1はすごく好きなモデルで、プロモーションするのもすごく楽しかったし、ギタリストからの反応もとてもよかっただけに生産の中止が決定した時はとても残念に思ったものだ。
さて、話しは変わって、2014年9月3日(イギリス時間)、Marshallが自社のウェブサイトを通じて下のプレス・リリースを公開した。
Marshall BlogではもうすっかりおなじみのJonathan Ellery社長の顔が見える。
これは、Marshall社がスウェーデンのデジタル・オーディオ・ディバイス会社Softube社とパートナーシップを組んだ…という内容。
そして、SoftubeはJMD:1シリーズのデジタル・パートを担当した会社だ。
Marshallというと、かなり保守的なギター・アンプ・ブランドというイメージがあることは否めない。しかし、50年にもわたるギター・アンプ製作の経験は伊達ではない。
JMD:1でしっかりとした実績を見せたSoftubeとの提携だ…私はきっとおもしろい展開が期待できると思っている。
もちろん、これはまた最近のマーケット氾濫しているデジタル・ギター・プロダクツへMarshallなりの回答を突きつけるという意味合いにもなるであろう。
JMDシリーズを探している人たちにもきっとよい結果をもたらすに違いない。
Marshallはどんどん変わる。Marshallの進撃は止まらないのだ!