Knebworthだより~Sonisphere Festival 2014
イギリスで毎年開催される2大ロック・フェスティバルのうちDownload Festival(Donington)について先日レポートした。
今日はもうひとつのNebworthで開催されるSonisphere Festivalの写真がアーティスト担当のJoelから届いたので紹介する。
Sonisphere Festival(ソニスフィア・フェスティバル)は6月から8月にかけてヨーロッパ各地を巡業するロック・フェスティバルだ。今年もフィンランドを皮切りにノルウェイ、ドイツ、イタリア、スイス、イギリスを巡り、先週のポーランドで終了した。
イギリスではロンドンから大分北東へ行った、Knebworth(ネブワース)というところで開催される。
このSonisphereには行ったことはないが、私はだいぶ前にKnebworthには行ったことがある。
下がその時の写真。
若いな…ネクタイなんか締めちゃって…。
後ろに見えるのがKnebworth HouseというCountry House。カントリー・ハウスというのはてっとり早く言えば貴族の住いということになる。他にもManor House(マナー・ハウス)なんてのもある。
複雑な行政区画や、貴族制度等々、さすがにイギリスは歴史の古い国だけあって、こういう昔からあるものは調べて調べても知らないものが出て来て辟易する。
このKnebworth House、ずっと城かと思っていた。ま、貴族が住んでいるバカでかい邸宅とくれば「城」と呼んでもよさそうだが、向こうの連中はそれをしっかり区別する。
うっかり「The castle in Knebworth」なんて言おうものなら、「No, no shige, it's a country house!!」なんてすぐに訂正されちゃう。(←実話)
それでもね、郊外へ行くと結構どこにでもこのカントりー・ハウスってのがあって、スゴイよ。とにかくデカい。塀づたいの道を車で結構走ってもなかなかその塀が途切れなかったりする広大な敷地、その中にそびえ立つ古式ゆかしいゴシック調の建物はどう見ても「城」だ。
このネブワース城、イヤ、ネブワース・ハウス、元は古いものだが、現在の体になったのは1840年代のことらしい。
ここでロック・コンサートが開かれるようになったのは最近のことではない。最初に大きなコンサートが開かれたのは1974年のことで60,000人を集めたという。
そ の時の出演者はThe Allman Brothers Band、The Doobie Brothers、Mahavishunu Orchestra、The Sensational Alex Harvey Band、Van Morrison、Tim Buckleyという顔ぶれだった。
いいよナァ~。
その後に続いたフェスティバルの出演者もFrank ZappaやSteve Miller Band、Brand X、Genesis、Todd Rundgren等、私的にヨダレもののグループばっかり。EllaやSarahまで出てる。1986年、Queenの最後のライブ演奏の舞台となったのもココだ。
で、この時私を連れて行ってくれた人は「10ccを観た」といって私を大層うらやまらしがらせた。
DVDになったLed Zeppelinが演奏したのは1979年。イギリスでは1975年以来のライブ演奏で11万人を集めたという。
1980年のThe Beach Boysの演奏もライブ・アルバムになっている。
ヤケクソなまでの大ヒット・パレード。どの曲もえらくテンポが速いのが気になるが、「Sloop John B」のすさまじい走りようはいつ聴いてもツライ~。
さて、それでは今年Sonisphereで活躍したMarshallたちを見てみよう。
写真は本社のアーティスト担当、Joel Mananの提供だ。
まずはIron MaidenのMarshall。
Iron MaidenのギタリストたちはMarshallを愛用してくれている。
こちらはDave MurrayのMarshall。
こちらはYanik GarsのMarshall。
JMP-1の上に収まっているのはマルチ・エフェクト・プロセッサーJFX-1。コレすごくヨカッタんだけどな~。
以前は3人ともラックを使用していたように記憶しているが、今Adrian SmithはJVMを使用している。当然キャビネットもMarshallだ。
数多いMarshall信奉者の中でもIron Maidenの忠誠度は非常に高く、Marshallの創立40周年の時にもBruce Dickinsonを除いて全員パーティに参加してくれていた。
生前Jim Marshallは同じドラム・メーカーのエンド―サー(Jimは第1号エンド―サーだったらしい)ということもあってかNickoをすごく可愛がっていた。
工場にあるミュージアムの中央にはNickoのドラム・キットが飾ってあったほどだ。
本人たちにはEddieのようなオドロオドロしい雰囲気はまったくなく、気さくでとてもいい人たちだ。
イギリスの人気シンガー・ソングライター、Frank Turnerのバンドのギタリスト、Benの1962。
壁は意外にも平屋建てだ。
みればわかりますな~。2203KK。ちゃんとKerry King本人が使用している。これもすごくいいアンプだった。
ずいぶんRoadshowやったっけな~。
Kerry 健在!
Kerryだけはちょっと近寄りがたいんだよな~。コワイとかいうよりも何しろ人見知りが激しい感じなのよ。
いつも緑色のボトルに入った変な酒を飲んでる。ちょっと飲ませてもらったことがあったが、クセえわ、ノドが焼けるほど強いわでビックリした。
この人はChino Moreno。Deftonesのボーカリスト。打ち上げでMarshall Stanmoreとパチリ。
また来年!
Thanks for the great photos, Joel! Please let me take them next time haha!
(写真提供:Marshall Amplification plc Joel Manan)