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2014年5月26日 (月)

手数セッション+五星旗3rd~ツアーファイナル<前編>

「今日は最高におもしろいよ~」…と開演前のファンキーさん。
イヤ~、そのお言葉通り、本当に楽しいコンサートだった。
ファンキーさん率いる五星旗3rdと手数セッションのダブル・ヘッドライナー…というよりファンキー一家の「音楽大宴会」とでもいうべき音楽バラエティ・コンサート。

10まずはファンキーさんが登場してごあいさつ。
…というのはこのコンサート、急遽オープニング・アクトが登場することになった。そのことについてファンキーさんが説明する。
登場するバンドはESTRANGED(エストレンジド)。マレーシアで人気の実力派バンドだ。
その彼らが自腹で日本国内をツアーしていて、ファンキーさんと飲み屋で出くわした。
「ナニ、自腹でツアーをやっている?明後日がオフならウチのコンサートに出て宣伝すればいい!」と約束したのがたったの2日前。
それで本当に出演しちゃった!呼ぶ方も呼ぶ方だけど、本当に出ちゃう方も出ちゃう方だ!
ここは長年培ったファンキーさん一流の音楽国際交流術というところだろう。音楽って素晴らしい!…といいたいところだが、実はファンキーさん、「シメシメ、ここで彼らによくしておけば、マレーシアに呼ばれるに違いない」というのが本当の狙い?
「ワシらがマレーシアに行かれるように、盛り上げて気分よくしてあげてよ~!」
…と完璧な前説なのであった。
それにしても飛行機はどこへ行ったんだ?

20そして、ESTRANGEDが登場。
バンドは2001年、クアラルンプールで結成された。名前はGUNS N'ROSESの曲名から付けられたという。

30ツアーのチラシとCD。
CDは左上から時計回りに『GREATEST HITS (2014)』、裸のおじいさんのが『Remain Unknown (2008)』、そして、昨年リリースした『Anugerah Hidup』。CDの即売も好評だった。

Img_0003 ボーカルのRich。

40vリズム・ギターのDin。

50vリード・ギターはHanafi。

60vドラムのAndy。

80vESTRANGEDは以上の4人でベースはサポートのようだ。

70v演奏はパワフルにしてメロディアスなオルタナ系のサウンド。
これはマレー語っていうのかな?音が柔らかく、8ビートに乗りやすそうな言葉だ。

90DinはJVM210Hと1960Aを使用。

110vとてもみずみずしい演奏でファンキーさんが出演を依頼したのもうなずける。
東京での3公演の他、大阪と名古屋で演奏してその名を轟かせて行った。

100ESTRANGEDの詳しい情報はコチラ⇒ESTRANGED Official Website

120さて、場面は一転する。
いきなり演奏には入らない。手数と五星旗、どちらが先にステージに上がるかさえ決まっていない。
そこで、まずは登場の順番を決める勝負が行われた。「勝負」といっても取っ組み合いでもジャンケンでもない。
それぞれのメンバーがひとりずつステージに上がりどちらが面白い話をするか…という勝負。三回戦で勝ったチーム(?)が先に演奏できるというルール。
一回目の対戦は、手数から孝三さんと五星旗からギターの岡崎猛さん。
孝三さんは演奏中にスティックを飛ばしたという話し。
一方、岡崎さんは最近もの忘れが激しくて、パソコンで何かを検索していても、途中で何を検索しているかがわからなくなってしまう…という話し。
この勝負、どちらが「おもしろい」かではなくて、どちらが「みじめ」かという基準に変わり岡崎さんの勝利。

130つづいては、仮谷さんとヒロアキくんの話し。コレもおもしろかったな~。笑ったわ~。
仮谷さんはウォシュレットのシャワーが必ず右に当たるという話しから始まった。
そして大爆笑だったのが、ツアー中、ヒロアキくんを前に立たせて、「あ~って言って」、「あ~って言って」と岡崎さんがヒロアキくんをチューナー代わりに使っていた。(この光景を想像するだけで死ぬほど面白い!)ヒロアキくんは絶対音感を持っているからね。
それでもチューニングが合わない…ということで岡崎さんがヒロアキ君にギターを見てもらうと(ここもスゴイ!)、5弦と6弦が逆に張ってあったという。

140ヒロアキくんはファンキーさんネタで勝負したが、仮谷さんの自分がらみのネタに勝てず、手数2連敗。五星旗チームの勝利!
負けた方が先に演奏するのが普通のような気もするが、そこはファンキー流、先にさっさと自分たちの仕事を片付けて、あとはビール片手に楽しんじゃおう!ということなのね?

150…ということで五星旗3rdが登場した。

160親方、ファンキー末吉。

170v二胡に海みのり

180vギターが先ほど話題になった岡崎猛。

190vピアノが進藤陽悟

200vベースは仮谷克之

2t_img_0108 1998年にジャズと中国民族音楽との融合を目指して結成されたバンドが五星旗。
二胡奏者が今のみのりさんで三代目になるので「五星旗3rd」として活動している。このバンド名の元ネタはみなさんのご想像にお任せする。

210深みのある二胡独特の音色とメロディをフィーチュアしたサウンドは実に心地よい。

220v五星旗の曲はNHK教育の『中国語講座』のテーマ・ソングになっているほどポピュラーなもの。道理でどこかで聴いたことのあるような感じがするワケだ。

225それと、やはり日本人はバイオリンのような擦弦楽器が好きなんだよね。
題材はファンキーさんが書く良質なメロディなのだから悪かろうハズがない。

230孝三さんが加わって…

250vファンキーさんとのツイン・ドラムとなる!

270vさらにヒロアキくんも参加。

240五星旗と手数セッション…皆さんもよくご存じの通り、今日のメンバーはファンキーさんを中心にあちこちで交流があり、バンドは2つに分かれていても完全にひとつのファミリーなのだ。
要するにこのツアーは家族旅行みたいなもので、全編「♪誰が入って来てもいいさ~(四人囃子~パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ~より)」状態なのだ。

すなわち、冒頭にどちらが先に演奏するか…を決めたりはしたものの、そんなのカンケーねぇ、全体がひとつのバンドのような展開なのよ。
だからおもしろくないワケがない!ナニが起こるかわからない!

260ゴキゲンなサウンドでゴキゲンにプレイする仮谷さん。

280v…というのも今日の仮谷さん、EDENなのだ。
フラッグ・シップ・モデル、WT-800とD410XSTの組み合わせ。

285抜群に抜けるベース・トーンで仮谷さんのダイナミックなプレイを余すところなく忠実にアンプリファイした。

286五星旗は昨年9月に発表したセルフ・カバー・アルバムからのほとんどを演奏。

5cd 宴はまだまだ続く!

ファンキー末吉の詳しい情報はコチラ⇒亜洲鼓王Funky末吉的家頁

290<後編につづく>
(一部敬称略 2014年4月19日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて撮影)