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2014年4月15日 (火)

【イギリス - ロック名所めぐり vol.10】 ヒースロー空港

今日のネタはメッチャうすい!いつものことか?イヤ、今日のは特にうすい!
記事にしようかどうかとさえ迷ったんだけど、書き残しておきたいし、Shige Blogネタにしようとも思ったけど、わが親友のギタリストに敬意を表して1本仕立てる決心をした。そのネタは最後の方に登場することになっている。

今日はVirgin Atlanticとロンドン・ヒースロー(London Heathrow)のお話し。

Img_0003まずは成田で気づいたこと…。

Virgin Atlanticのカウンターの案内板。
ね~、もうイギリスっぽいでしょ?「queue」という言葉。アメリカ人は使わない。名詞で「列」。動詞で「列をなす」という意味だが「ue」が続いてすごく妙な綴り。

イギリスにQueueというQueenのコピー・バンドがいるかといえばそうは思えない。なぜならこの言葉は「クゥィー」ではなく、「キュー」と読むからだ。
イギリスではこういう場合、「列」を意味する「line」という単語を使わない。駅でも劇場でも列ができるところはみんな「Queue」。

Queue試しに他の航空会社の案内板をチェックすると、アメリカのUnited Airlinesでこんなのを見つけた。ま、案内の内容は異なるが、少なくとも「Queue」という言葉は見当たらない。
同じ英語でも英米で表現が異なるなんてことは山ほどあるんだけどね。「Queue」という言葉の字面がおもしろいので取り上げてみた。

ちなみに、この英米間の表現の違い…スラングを含めて、イギリス人はアメリカ人の表現を理解するが、その逆は難しい場合があるのではないかと見ている。
それは、イギリス英語の方が表現のバリエーションが多く、また、アメリカのスラングが映画や音楽を通してイギリス人の間にも普及しているということがあるように思う。
一度実験で、コッテコテのアメリカン・スラング満載の文章をMarshallの友人に読んでもらったことがあった。私は当然チンプンカンプンだった。ところがその友人は、「正確ではないかもしれないけど、大体の意味はわかるよ」といってパラフレーズ(言い換えて)してくれた。
彼の理解はほぼ満点だった。

反対のことをしてみる。
一時期、私はイギリス人が日常的に使っている言葉に興味を持ち、色々と変な表現を教えてもらっていたことがあった。
MarkというMarshallの営業担当に教わった表現。
「シゲ、トイレに行くときはこう言うんだよ。I'm retiring to the lounge to light a bum cigarって」

これをアメリカ人に言っても、完全に通じない。
ところが、ひとたびコレをイギリス人の前でやると必ずといっていいほど大爆笑となる。
額面通りに解釈すれば「タバコのケツに火ィつけにブラブラしてくら」ぐらいの意味なのだろうが、ナゼそれほどおもしろいいのかがいまだにわからない。
Markには他にもずいぶん妙な英語を教わったな。「shitfaced」とか「bollocks」とか「geezer」ととか…。「kinky」なんて言葉を普通に使っているのも知らなかった。

Enter やはりこのロゴを見るとあのメロディが頭に浮かんでくるのは私だけではあるまい。
もちろんMike Oldfieldの『Tublar Bells』だ。
Img_0004特にMikeのファンでもないのに関連グッズがいくつかコレクションに収まっている。
やはり私も小学生の時に『エクソシスト』で初めてこの曲を聴いたクチだ。あの当時の『エクソシスト』旋風はスゴカッタ。「失神者続出!」とかいってスポーチ新聞をにぎわせていた。

私はロードショウで観ることはなく、時間が経ってから体験したのだが、別にコワくもなんともなかったな。あのコックリさんのところは少しゾっとしたけど。それより、宗教がらみでむしろ日本人にはムズカシイ映画なのではないかと思った。

映画よりも断然ショックを受けたのは、後に『Tublar Bells』を全編聴いた時だった。感動したな~。2,000回だかなんかオーバーダビングしてMikeがおかしくなっちゃったというエピソードもよかった。この後の『Hergest』や『Ommadawn』も、80年代初頭の幾つかの作品も聴いてはいるが、『Tublar Bells』にははるか遠く及ばない。

一方、Virgin Recordsの第一弾としてこの作品を当てた社長のRichard Bransonはイギリスの名士になっちゃった。
自伝を読んだけど、あんまりおもしろくなかったな。

Bm_img_0123Heathrow空港。
この水平のエレベーターみたいなヤツ、よく「歩く歩道」とか言っている人がいるけど。「歩く歩道」は当たり前だってば。英語では「Moving Walk」という。

上の青いサインがおもしろいと思って撮った。「Face direction of travel」とある。「進行方向を向いてください」という意味だが、「travel」という言葉がいかにもイギリスっぽい。我々は「トラベル」と聴くと丸っきり「旅行」の意味しか頭に浮かんでこないのが普通だろう。ここでは「移動」みたいな感覚でこの言葉が使われている。
他にもイギリス人は「journey」という言葉をよく使う。かわりに「trip」ってあんまり言わないような気がするな。家に帰る道ですら「journey」だ。仕事が終わると会社を出る時に、仲間に「Take a safe joueney home!」なんて言う。もちろんイギリスでは「それジャーニー!」なんてシャレは通じない。

とにかく長時間のフライトの後の疲れ切った身体には「歩く歩道」はありがたい。

Img_0006_2「ようこそ!」と迎えてくれるのはどこの空港も同じ。

Img_0008_2こんなオッサンを登場させるところがスゴイ。どういう感覚だ?ロンドン・タクシーの運転手さんかな?
ご存知の通り、ロンドンでのタクシーの運転手というのは大変ステイタスの高い仕事で親子代々、運転手などという家もある。
70年代の頃までは、世界で一番信用のおけるタクシーと言われていたらしい。どんな小道でもロンドン中の地理が頭の中に完璧に入っていなければ試験に受からず運転手にはなれない。

それどころか、モノだけを運転手に預けて、お金を渡すと、そのタクシーが目的地へ運んでくれるというサービスも普通にしていたらしい。それでその運転手が預けたモノをネコババするなどということはまったく起こらなかったというのだ。
例えば、撮影済みのフィルムをタクシーに頼んで急ぎで出版社へ運んでもらう。カメラマンにとっては命より大切なフィルムだ。それでもロンドン・タクシーには安心して頼むことが出来た。
今はもうこんなことも難しくなったようだ。

Img_0007_2入国審査を終えて到着ロビーへ出る。
こないだ行った時は、以前少しだけお仕事でご一緒させて頂いたロンドン在住の高名なミュージシャンにお会いしてしまった。もう私のことは覚えていらっしゃらなかったが、キチンとご挨拶頂いて恐縮してしまった。

Img_0010この空港も長いこと工事をしていたがようやく完成してとてもきれいになった。

Img_0031海外の大空港に来るといつも思うのだが、成田ってのはずいぶん世界の端っこにあるんだな~ということ。
こういう所へ来て、飛行機の離着陸の掲示板を見ると、成田ではお目にかかれない行き先や出発地がゴマンと出てる。
特にアフリカ系とか中近東系、それとヨーロッパ各国のローカル空港の名前がゾロゾロ挙がっているのだ。コレを見ていると案外おもしろい。

Img_0027Virgin専用のカウンター建屋もすっかり立派になった。スゴイなぁ、ブランソン。
Img_00262007年、まだ喫煙の習慣があった私はKENT Mildを2本だけ(2箱ではない)携えてこの地に降り立った。成田の免税店で買い込むつもりだった。ところが、成田のVirginのカウンターでのチェックインに時間を取られ、タバコを買う時間の余裕などまったくなくなってしまったのだ。
出国ゲートを出たところにVirginの女性が待ちかまえていて、そのまま飛行機に連行された。

そして、ヒースローについてとりあえず一服。
ウマくなかった。
あの当時は1ポンドが230円ぐらいで、現地のタバコの値段が5~6ポンド。すると、タバコ1箱で1,200円ぐらいになっちゃうワケよ。
そして考えた。「こんなウマくもなんともないモンに1,200円も払えるか?いつ払うの?今じゃないでしょ」…と。

そして、ホテルに移動後、いよいよ最後の1本をチェックインする前に吸ってみた。
やはりウマくなかった。
そして思った。「これは止めざるを得ないナ。いつ止めるの?今でしょ」…と。

この後のことはDoug Aldrichの回で書かせてもらっているのでコチラをどうぞ。

こうして私はタバコを止めたんじゃ。そう、イギリスのアホほど高い税金のおかげでタバコ止めさせていただいた…というワケ。タバコを止めたい人、禁煙外来へ通う経費で、マーブロの『ロック名所めぐり』を片手にロンドン見物をしてみたら?!

Img_0028ここ、Heathrowという名前は「ヒース(heath:イギリスに群生する植物。Percy Heathなんてベーシストがいるけど、祖先の主人はイギリスの人だったんだろうね)のそばの家の列(row)」ということらしい。そのままジャンね。
そして、そうした家々は1946年にこの空港を作った時にすべて立ち退かせたという。

Img_0029さて、本題に入ります。
ナゼここを「ロック名所」にしたか。強引と言えば強引。
数々のブリティッシュ・ロックの名バンド/ミュージシャンがここから世界に出て行ったから…なんてことはない!

Img_0032実は、1961年から63年まで通信技師として、Ritchie Blackmoreがココで働いていたのだ。

そんだけ…でもね、このコーナーはロマンをかき立てて読まないとダメ!日本中どこを探してもリッチーがツナギを着て、スパナ片手に歩いていた空港なんてないワケだから!
「あ~、ここをリッチーが歩いてたのか~」と想像する。ロック・ファンなら幸せな気分になれるハズだ。

で、驚いたのは、島紀史がこの話しをチャンと知っていたこと。尊敬するわ~、ノンちゃん。それともリッチー・ファンなら誰でも知ってるのかな?

Img_0033ここからはいきなり帰途の話しになる。
Heathrowへのアプローチは地下鉄を利用することが圧倒的に多い。ピカデリー線でロンドンの中心から40分ぐらい?実に便利だ。行先は「Heathrow Terminal 1,2,3」という駅。ターミナルは5まである。

Img_0024この写真、少々レアなのだ。ターミナルの4。ナゼなら普通の電車はこの駅に止まらないからだ。

Img_0816この路線図をみればわかる通り、ターミナル4に行く線が点線になってるでしょ?この点線の経路の電車は頻繁に来ないということ。
「ターミナル1,2,3へ行く人はひとつ前のHatton Cross駅で乗り換えてください。その方が早く着きます」なんて社内アナウンスで言っているけど、動くのも面倒なので、試しにそのまま乗りっぱなしにしておいた。
そしたら、ターミナル4がよっぽど遠いのか、ものスゴイ時間がかかりやんの。

Img_0025そして出国の手続きを終えて免税店でにぎやかな待合スペースで時間をつぶす。

私、これはまったく自慢じゃないんだけど、ヒースローで2回、フランクフルトのマイ空港で1回。ページング、つまり館内放送で呼び出されたことがあるんですよ。要するに「早くしないと飛行機出ちゃうぞ、このアホンダラ!」って。
ヒースローでは2回ともわかってて遅刻しちゃったんだけど、フランクフルトではビビった。
実はアウシュビッツの本を読んでて、時間の経つのを忘れるほど夢中になっちゃったんだよね。
ま、アウシュビッツはポーランドだけど、その近くでその類の本を読むと得も言われぬ臨場感があってどうにも止められなくなってしまう。
ベンチに座って夢中になって読んでいたら空港の係員の女性が「もしもし、あなた、もしかしたらシゲさんじゃないんですか(実際にはちゃんと名前を呼んでくれた)?さっきからガンガン呼び出されていますよ!」と親切に話しかけてくれたのだ。
走った走った!ロックだぜ!
皆さん、本の読み過ぎには注意しましょう。

Img_0817そしていつもこのパブ&レストランでビールを一杯いただいてから飛行機に乗りますな。

Img_0821「何千マイルの旅の前に最高のブリティッシュ・パイントを口にする最後のチャンス!」なんて言われりゃ…飲むわな。

Img_0822これで時差ボケがなければどれだけラクか…。
久しぶりの『名所めぐり』…うすいネタでごめんね。このシリーズ、今後は濃いネタが山積みなのでご心配なく。一体どうやってサバいて行こうかと悩んでいるぐらいなのだ!

Img_0015つづく