他流試合は朝飯前じぁい!~田川ヒロアキ vs. 天游
Shige Blog 2012年5月11日初出
おお!ナンダ?今日のタイトルはッ?プロレスか?! テンリュウと戦うって…田川ヒロアキ、一体大丈夫なのか??
んなワケないよね~?
天游…「鬼太鼓座(おんでござ)」出身の和太鼓奏者だ。 今日は『エレキと和太鼓のコラボレーション』というイベントのレポートだ。
最近はちょっと和太鼓づいてましてね。和太鼓を撮るのは実にエキサイティングなのです!まずはじめに天游の和太鼓のソロ・パフォーマンスからスタート。
日本人ならやっぱりタイコ!このド迫力の律動感はシックリくるね~。
天游が手にしているのは? そう、ふとんたたき。
和風で何か目立つものはないか…ということで目に付けたのがふとんたたき。バッチンバッチンと高域リッチな音になる。
あ、ちなみにふとん干した後、取り込む時にふとんって叩かない方がいいらしいよ。
全編あせみどろの大熱演!
大太鼓のパフォーマンスはやっぱり何といってもハイライトだよね!大喝采が起こっていた!
そして田川ヒロアキ!お?今日は珍しくジャケットを着ての登場だ。
第2部は、田川&天游を中心としたバンド形態でのパフォーマンスだ。
ベースはヒロアキくんのライブではおなじみの仮谷克之。いいんだ~、またこの人のベースが!
「音楽に国境はない」なんてよく言われるけど、あるんですよ。やっぱり強引にまったく起源や歴史の違う楽器をゴッチャにしてひとつのいい音楽を作るのってムズカシイんですよね。
「音楽に言葉はない」とも言うでしょ。あれはフィーリングが合って、演奏する人たちの間には言葉は無いんだけど、楽器には言葉があると思うんですよ。文法というのかな?
で、言葉はその使われる地方によって異なるワケで、国が違えば言葉も違って当然。すると、楽器に言葉があるとすれば国境もあるというのが私のヘリクツ。
ま、どうでもいいんだけど、強引に音楽や楽器をひっつけてもうまくいかないこともある…と思うのですよ。
で、過去にもずいぶんと東西の音楽交流みたいなことが試されてきているワケだけど、この手の創作で一番成功していると思うのは穐吉敏子の「孤軍」とか「ミナマタ」だと思っている。もろに和楽器を西洋音楽に取り入れて素晴らしい効果を出しているだけでなく、逆に西洋楽器を和のイメージで使用したりするところがスゴイ。文句なくカッコいい。これが一番大事!
今回はギター、ベース、キーボードに和太鼓という編成…つまりドラムが和太鼓に代わった格好。
でもさ、こうして見ると、西洋のポピュラー音楽、つまりジャズとかロックってものすごくドラムのサウンドに支配されているんだナって思うね。特にシンバル。シンバル・レガートの音って想像以上に我々の耳に入り込んでいるんですよ。
今回はリハーサルの時間も充分にとれなかったようだが、バンドの編成を考えて曲を書き、ジックリとアレンジをすればもっともっとおもしろいものができそうだ!
クラシック曲をアレンジしたしっとりした演奏に観客はうっとり。
この粘っこいクランチトーンがいいんだよね~。
ジャケットを脱ぎすてて大ハッスル!
ア・カペラのソロではいつも通り超絶技巧をテンコ盛りにした。
ワン・ステージのうち、必ず歌われるであろうバラード。今日は「平和の風」だ。特にセカンド・ステージの歌が素晴らしかった!
いつも「ギターはいいけど歌には自信がない」なんて言ってるけど、なんのなんの!心に染み入る実に深い歌唱ッぷりだったのだ!
ヒロアキくんがF1のテーマ・ソングをイメージして書いた疾走感あふれるドライビング・チューンだ。
得意のスライド・ウォッチも存分に披露!終了後には会場を割れんばかりの喝さいで満たした!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
※当日のステージは2回公演でした。レポートでは双方のステージの写真を混合しました。
(一部敬称略 2012年3月4日 聖蹟桜ヶ丘アウラホールにて撮影)