島紀史、 ケリー・サイモン~神南の大決戦<前編>
Shige Blog 2012年5月24日 初出
小さい頃「どうしてゴジラとガメラが戦わないんだろうな…やればいい勝負になるのにな」と思った人は、私だけでは決してあるまい…。
もちろん、その頃はまさか「怪獣が所属する映画会社が違うから戦わない」なんてことはまったく知らなかった。
そこへいくとハリウッドではエイリアンとプレデターを組み合わせるという暴挙に出たことがあった。「天ぷらとスイカ」あるいは「うなぎと梅干」的なあまり食い合わせがいいとは思えない企画だと思った。しかも続編まで作っちゃうのだからよっぽどネタに困っていたに違いない。
その点、音楽はいい。もちろんレコード会社の契約等の制限はあるにせよ、「見てみたい!」というドリームマッチが比較的簡単にかなうのだから。戦って街が破壊されることもないし…。
前回、中間英明を迎えて大好評だった『ATTACK OF THE DOUBLE AXEMEN』。去る4月にこの好企画が再現された。
今回のカードは島紀史率いるCONCERTO MOONと…
Kelly SIMONZ率いるBAD TRIBEという組み合わせ。
それ聞いただけでギター好きにはトリハダもんだろう~?
今回のDOUBLE AXEMENは倉敷、高知、博多、大阪、名古屋、東京と6ケ所を巡るツアーとなった。
で、そのツアーに先駆けてPR動画を撮影しているところが、今ご覧いただいている写真だ。
かなりいい感じ?!
格闘家らしく、「正々堂々と戦おうゼ!」と固い握手を交わしているワケではないが、このふたりが揃うと、どうも格闘技っぽくなってしまうのは恐ろしいまでの気迫がそうさせるのか?
イヤ、彼らはギター格闘家なのだ!
これは実はどうしても撮りたかった構図なの。ガメラとゴジラが握手している写真が見当たらなかったので…。
元ネタはコレ。Thad Jones & Mel Lewis Jazz Orchestraの『Live in Tokyo』ね。ノンちゃんがメル・ルイスでケリーさんがサド・ジョーンズだ。(これについては特に意味はない)
そしてライブ!渋谷BOXXでの千秋楽のようす。
ツアー中登板の順序を日によって変えていたそうだが、この日はKelly SIMONZ's BAD TRIBEの先攻だ。
今回はダブル・フィーチュア・ショウということでワンマンの時のような演出は一切なし。
ショッパナからフル・スロットルのブッ飛ばし大会!
メンバーはおなじみベースにティム・ミラー。
この日も、Jaw Droppingな超絶技巧で観客の度肝を抜いてくれた。
たたみかける怒涛のハードドライビン・チューン!盛り上がるのなんのって!
ティムは安定したプレイでBAD TRIBEサウンドを下支えする。
流暢な関西弁を交えたMCコーナーも人気だ!
ふたりのイキもピッタリで、お互いに自分たちがやろうとしていることを理解しているのがわかるようだ。
アクションもバッチリだゼ~。かなりワイルド!
インスト曲も人気のコーナーだ。歌の入った曲とはまた雰囲気をガラリと変えるところがまたニクイ!徹頭徹尾弾きまくる雰囲気がアリアリと出てくるのでお客さんも期待に胸をふくらませてしまうのだ!みんなどれだけギター好きなのよ~?!
私もバンド状態のインスト・コーナーが大好き!やっぱ手に汗握っちゃうよね!実際はカメラを持っているので握れないんだけどサ。
Kellyもファインダーをのぞくのがとても楽しいアーティストのいひとりだ。「どうやって撮ってやろうか!」とアレコレ考えるのが最高に楽しいのだ。また、こういう人って、「ああ、今あそこのライトの下に立てばいいのが撮れるのになぁ!頼むから動いてくれ!」と念じると、どうもそれが不思議と伝わるらしく、その通りに動いてくれるんだよね~。
以前のブログのライブ・レポートではモノクロ写真を多数使っていたが、もうやめ。総天然色でKellyの魅力を引き出すことに最近努めている。
Kellyの魅力は目にも止まらない光速弾きだけではない。心を揺さぶるようにて大きく弦を揺らすビブラートで歌い上げるバラードも人気の的だ。だからバラードで大歓声が沸き起こる。
そしてまたエンディングに向けて大スパート!
ティムもノリノリで観客をあおる!
1時間程度のショウではあったが様々な要素がふんだんに盛り込まれた楽しいショウであった!
Kelly SIMONZ's BAD TRIBEの詳しい情報はコチラ⇒++Kelly SIMONZ Official Website++
ライブはもちろんのこと、教則本、レッスン、SNSと八面六臂の活躍を続けるkelly SIMONZ。これからはどんな活動を展開するのかとても楽しみだ!
(一部敬称略 2012年4月21日 渋谷BOXXにて撮影)