Marshall and Car Race~田川ヒロアキ in 筑波サーキット<後編>
大盛況のOLD/NOW CAR FESTIVAL。
会場には車以外にも車に関するグッズを販売する露店がズラリ。ミニカーからキーホルダーから生写真から色んな物を販売している。笑っちゃったのは何の変哲もないSDカード。要するに車やレースクイーンを撮影するカメラマンたちへのサービスだ。
あ~あ、これらが全部中古レコードかCDだったらナァ~。
さて、30分のステージを終え、マネージャーと現れた先は…
レース・サーキット。
大急ぎでマーシャルをセットするスタッフ!
早く、早く!
演奏直前に何やら小声で話しかけるスタッフの親分。「田川ちゃん、行っちゃって!ドーンと行っちゃって!」と伝えているのかどうかはわからない。
もう弾いていいすか~?と訊いているワケではない。 まだレースに出場する車が到着していない。
車の到着を待ち構えている…の図。
来た来た!
レースが出走する車はスタート・ポジションにつく。
こういう車ね。なんていうのかわかりませんが…。レーシングカー然としたヤツね。
ドライバーがスタートラインに立ち、ヒロアキくんの「君が代」を受ける。
ライブの時にはかぶっていた帽子を脱いで国歌演奏に臨む。
マーシャルの君が代だ!
普段のライブでは緊張しないが、さすがに大舞台で「君が代」を演奏するとなると話しは違う…と言っていたヒロアキくん。なるほど緊張は隠せないようだ。
どんな「君が代」になるとも知れず演奏の開始を待つ選手たち。
いよいよ演奏が始まった!
アンプはJMD100と1960Aを2台。
いきなり♪ギュイーンだ! もちろん遠慮無用の大爆音!
あ~あ~、メロディを奏でる他にライトハンドも交えて、マァ、やりたい放題!いいね~!
選手の皆さんもさぞかし驚いたことだろう。ギュイーンだから。
実は国家斉唱というか国家演奏というか、撮影するの今年入って2回目なんだよね。「君が代」って歌ってると長いけど、撮影しているとものすごい短いのよ!シャッター・チャンスを逃さないように必死なのです!
キマッタ~!
このドヤ顔!
「オイ、我ながらキマッタぜ~」…などとカッコつけている時間などまったくなく…
大急ぎで撤収~!
早くしないと轢かれてまうど~!
これがその実際の演奏の動画。
チョコチョコとカメラを持って動き回っているのは私…。落ち着きがなくて恥ずかし~。一体どういう展開になるのかわからないし、シャッター・チャンスは逃したくないし、気がつきゃ逆光だし…で、アタフタしているのですわ。
<書き足し部分>
冒頭のグイーンはもちろんエンジンの音。こういう芸当の元祖的存在と言えばJimi Hendrixで、もちろんMarshallがなかったら実現できなかった。
1978年にカリフォルニアのオンタリオ・モーター・スピードウェイ(この時も!)で開催された『Carifornia Jam2(「カル・ジャム・ツー」なんて呼ばれて、確か東京12チャンネルかなんかでテレビ放映した記憶があるな…)』にはカナダの強力なHendrixフォロワーのFrank Marinoが出演してこのグイーンをやった。そして、そのグイーンに合わせて頭上を飛び交うセスナ機が急降下したりして観客の度胆を抜いた。やっぱスケールがでかい!
これを知ってかヒロアキくんもこのグイーンをかましたったワケや。
爆音で知られるMarshall。何年か前に「Marshallの爆音でガラスが割れるか?」というテレビ局の企画に付き合って、大学の研究室にこもって日がな一日Ebを弾き続けたことがあった。その時に測定ではEbの音が供試体の板ガラスを一番振動させる周波数だったからだ。ま、色々な条件が重ならないととてもガラスを割ることができないことがわかり、結果的に番組自体はボツになった。
それでもガラスの振動はすさまじいものでMarshallの爆音ぶりには満足のいく結果だった。
しかしね、このレーシング・カーのエンジン音たるやMarshallの比じゃないね。この音はホントにデカイよ。ま、みなさんそれがよくてサーキットにお見えになるんでしょうけどね。
国歌演奏も無事に済んでいよいよレースがスタートした。
ちょっとこれだけ岩石オープンみたいだね。そういえば、『チキチキマシン猛レース』っていうのは原題を『Wacky Race(ヘンテコレース)』というのは知っていたんだけど、ブラック魔王とケンケンの本名は知らなかった。ブラック魔王はRichard "Dick" Milhous Dastardlyという。「Rchard Milhous」というのは元アメリカ大統領のニクソンの名前。ケンケンはMuttleyという。
ちなみにこれらの写真はレースふたつ分を混ぜている。
そしてイベント・ステージのエリアに無事帰還。
待っていたのはサインを求めるファンの人たち。CDの販売も好調だった!
サインももうお手のもの!「田川」と幾何学的な文字面なのでサインもしやすい。これが「渡嘉敷さん」とか「瀧澤さん」とかだったら大変だったぜ。
すべて終了後、「体験ラン」のお誘いが…。オリジナルのマツダコスモでサーキットを走ろうというのだ。
「生きててよかった~!」と大喜びのヒロアキくん。
アレ? 運転はしないのか…。
それではコースを1周。いってらっしゃ~い!
レーサー気分を味わえたようで、ご満悦のヒロアキくん。大興奮で降りて来たよ。ヨカッタね!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
5月23日には昨日紹介したメンバーによるライブも開催されるので要チェック!
(一部敬称略 2013年5月5日 筑波サーキットにて撮影 ※取材協力:株式会社オルウェイズ)