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2013年4月19日 (金)

QUEENS OF NOISE IN TOKYO その3~RAJAS

さて、TAKAEITA、KRUBERABLINKAと続いたこのコンサート『QUEENS OF NOISE IN TOKYO』もいよいよトリを迎える。

RAJASの登場だ!

会場にはRAJASのロゴをあしらったシャツを着ているファンも目立ち、その相変わらずの人気の高さがうかがえる。

この会場こはプレスピットがないため、客席の後ろの方に脚立を立ててそれに乗って撮影することが多い。もちろん、後ろのお客さんが見えなくなってしまうので、お願いをして視界を遮らせていただいている。

この時も、後ろの女性にご挨拶をしたが、声掛けついでに「どちらのファンの方ですか?」と尋ねたところ「ラジャスです!」と声高らかに答えてくれた姿がすごく可愛かった。本当にRAJASのショウを楽しみしてる!という感じ。お邪魔してスミマセンでした!あの時撮った写真が今日掲載されています。ご協力ありがとうございました。

RAJASの結成は1980年。正直に言っておこう。失礼ながら、実は私はRAJASを存じ上げなかった。RAJASがファースト・ミニ・アルバムを1984年に発表した時にはロックに飽きてジャズに夢中になっていた。

「ロックに飽きた」というのはパンクだの、テクノだの、ニュー・ウェイブだの、切っても切ってもそんなんばかりだったのと、いつもここで書いているようなハード・ロックが急速にポップ化し、ロック本来が持っていたハズの牙や刃のようなものが見受けられなくなったように感じたからだ。

ロックがつまらなくなったから、それを打破するためにパンクやニューウェイヴが出てきたとされるのが一般論だが、私にはそうして出てきたロック自体がつまらなかった。

そこへいくと、当時で30~40年も前に隆盛を極めた「ジャズ」は新鮮だった。何が何だかわからなかったが、とにかくカッコよかった。かれこれ30年近く聴いてきたが、いまだにサッパリわからない。だからいまだにオモシロイし、まったく飽きることがない。

それと最近は同時に懐古趣味も手伝ってか、70年代のブリティッシュ・ロック・サウンドを基調としたロックを希求する傾向が強くなった。これは昔からマーブロをご覧になっていただいている方にはよくおわかりのことだと思う。

そこで初めて接したRAJAS…これがヤケクソによかった!チッ、もっと昔から知っとけばよかった。♪I should have known better with the band like Rajasだったのサ。

10

メンバーは…

森川邦子

20v

後藤晃宏

30v

遠藤コースケ

40v

七條義則

50v

福村高志

Kb_img_8582

RAJASは2013年4月、つまり今月、9年振りとなる新作、そして再結成後初のフルアルバム『MOTHER OF THE EARTH』をリリースした。
これが、またハードさとポップさがいい塩梅にミックスされた実に素晴らしい出来なのだ!

昔を知らない私が言うのもなんだけど、「SPACE HERO」、「WORLD OF LOVE」、「あなたがいたから」あたりの曲は他のバンドにはない自然なポップさと女性ボーカルの強みを大変上手に生かしたRAJASならではの佳曲だと思う。もちろん他のへヴィな曲やバラードも聴きごたえ十分。スキ。

Rajas

ステージはというと、このニューアルバムの曲が中心に演奏される…かと思いきやそうでもなく、アンコールを入れた全9曲中の3曲が『MOTHER IF THE EARTH』から選曲された。

60

つまりファンにはおなじみの曲もキッチリと演奏された充実のプログラムだったというワケ。

オープナーは「STRAIGHT FIGHTER」。

70

ギター陣はふたりともMarshallだ。

今日は5人のギタリスト全員がMarshall。お客さんもドップリとMarshall浴をしてもらった。これが本当の「マー風呂」。これ前も使ったかな?

80

やっぱりこうした伝統的にしてカッコいいロック演る時はどうしてもMarshallのギター・サウンドでなきゃダメだね。Marshallからは図太いギターの音だけじゃなくて、そういうカッコいいロックの空気もジャンジャンでているから。

90v

そして3曲目にはニュー・アルバムから「REAL」。アルバムに収録されているのは2曲目になるが、『MOTHER IF THE EARTH』には「Venus & MARS」という序曲的なインスト曲が最初に入っているためこの「REAL」が1曲目のような存在になっている。つまり自信作だ。

こうしたコンセプチュアルなアルバムもCDがなくなってしまえば二度と味わうことができなくなってしまう…。(またコレだ…)

100v

イントロと中間のツイン・リード・パートがタマラン!この手のツイン・リードはいいナァ。歌えるメロディを2人で朗々と奏でる…これも70年代ロックの象徴的パフォーマンスだ。あと70年代といえばメロトロンね。

120

引き続いてニュー・アルバムのタイトル・チューン「MOTHER OF THE EARTH」。これもツイン・リードの旨みを活かしたドライビング・チューン!

110

鉄壁のリズム隊が炸裂する。

130v

福村さ~ん!イヤ、今日はババチャンと呼ばせてもらいましょう。

ババチャンとはMarshallを通じて案外長いおつきあいをさせていただいいている。

140

初めてお会いした時、「元RAJASのドラマー」と聞いてもピンとこなかったのは正直なところで、理由は先に述べた通り。その時は演奏家ではなく裏方仕事をされていた。今にして思うと結構いろんなことやらせていただいたナァ。どう考えても不釣り合いなミュージシャンのステージに強引にマーシャルの壁を作ってもらったりしてね…。いつも楽しかったな~。

プレイ自体は他のバンドで拝見したことがそれがこんなにすごいバンドのドラマーだったとは!

150v

ババチャンの超ド級の重量プレイはルックス通り!

160v

そして、スティックを離せば爆笑MC。人気があるワケだ!

220v

そして、アルバムのテーマ的地球賛歌(と勝ってに解釈している)「STARCHILD」を熱唱。とても印象に残ったパートだ。

180v

「LIAR」、「SHOCK!」といったおなじみの曲も演奏し、ファンを大いによろこばせた。

240v

軽快なアクションも大きな見どころのコースケさん。

190v

パーフェクトなプレイの傍ら豪快にワイン・ボトルをあおり続けた後藤さん!「この人がこんないい曲作るなんてね~」と言われてしまい、会場は大爆笑!

200v

アルバムでも素晴らしいギター・サウンドで臨んでくれたギター・チーム。レコーディングでもMarshallを使ってくれていると願うが、ステージではふたりともガッチリと最高のMarshllサウンドを聴かせてくれた。 最高のギター・コンビだ!

210

こうしていいバンドを見るとホントに思うね「この星に生まれて」ヨカッタって!

「SPACE HERO」 聴きたかったナァ~。

230v

RAJASの詳しい情報はコチラ⇒RAJAS OFFICIAL WEB SITE

170

そしてアンコール。

10

アンコールはRAJASに赤尾和重とTAKAEが合流する形で演奏された。

20

また2対1と世代の異なる3人の爆笑MCがうれしい。

30

曲はRAJASの「ROCK WITH YOU」。

40

大先輩2人に挟まれてもまったくものおじしないTAKAE。堂に入った歌いっぷりがすでに大物!

70

イヤ~、三者三様、実におもしろいコンサートだったな~。アッという間に終わっちゃった!

50

このイベント、「女性ボーカル大集合」の趣きで企画されたワケだが、最近は本当に本当に本当に女性ミュージシャン、女性バンドの活躍が目覚ましい。バンド・コンテストも女性の出場者が当たり前でパワフルな演奏を見せてくれる。

30年ぐらい前に比べるとプロ、アマ合わせたロック・ミュージシャンの男女比率ってどれくらい変わったかね?99.8:0.2が60:40とか?今度こんな話をCazさんとユックリしてみたい。

昔はギターでもドラムでも男性が演奏して、女性がキャーキャー騒ぐのが相場だった。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」って『土佐日記』だっけ?それが今では総・紀貫之状態になった。

女性プレイヤーの演奏技術も著しく向上した。それに加えて一般的なロック自体が軟弱化、草食化、無毒化、女性化しているせいか、相対的に女性のバンドが凛々しく、骨太で、そして力強く見える。こう思っているのは私だけだろうか?

そうしてロック界に女性が深く進出できるていのは、Cazさんや森川さんのような偉大な先人がいたからこそだと思う。そして、そうした歴史を作った偉大な先人たちには偉大な音楽があったことを忘れてはならないだろう。今日に残る、もしくは連綿とその系譜がつながるような偉大なロックを聴き、そして自分たちでクリエイトしたという努力と時代的チャンスがあった。

こんなことはあり得ないし、考えても意味のない偏った考え方なのだが、もし、今の音楽シーンをそのまま30年前に持って行けたとしたら、そこで活躍したミュージシャンはその30年後には誰ひとり残っていないのではなかろうか?

性の別なくとにかく改めて「いいものはいい!」ということを感じいった。ああシアワセ…。

80

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KRUBERABLINKA

TAKAEITA

90

(一部敬称略 2013年3月20日 目黒鹿鳴館にて撮影)