【歳末SCANDALスペシャル!】 『QUEENS ARE TRUMPS ―切り札はクイーン― 』 <前編>
今年も残すところ今日を入れてあと5日!わかっちゃいるけど、早いモンですナァ~。公私ともに本当にいろんなことがあった年だった。
みなさまのおかげで復活を果たすことができたマーシャル・ブログも今日明日の2回をもちまして年内の更新は終了させていただきます。
最後はド~ンとSCANDALにご登場願い、いろんなことがあった2012年にニギニギしく別れを告げようというワケなのだ。
さて、今日のSCANDALのライブ・レポは、10月からスタートしたニュー・アルバムのタイトルを冠した『QUEENS ARE TRUMPS ―切り札はクイーン― 』ツアーの中野サンプラザでのファイナルのようすから。
『QUEENS ARE TRUMPS』か…。フランク・シナトラの愛唱歌に「The Lady Is a Tramp」という曲がある。私はエラ・フィッツジェラルドの『Ella in Berlin』でおなじみになった。リチャード・ロジャース=ロレンツ・ハートのペンによる女性のたくましさと奔放さを歌った名曲。最近この曲をレディ・ガガがトニー・ベネットと演ってるのね。これがなかなかにいい感じで驚いた。妙な格好をして今風の歌を歌っているだけかと思ったら大間違い。ちゃんとそれらしくジャズも歌えるガガさまの芸達者ぶりに脱帽。
ついでに…昔人気があったドイツのニナ・ハーゲンがビッグ・バンドをバックにガラガラ声で歌うバージョンも白眉だ…とこんなこと書いていると、まったくまとまらなくなってしまうのでこれで切り上げることにするが、このツアー・タイトルを目にしてすぐにこの曲を連想してしまったというワケ。
でも、歌の「Tramp」は「ふしだらな女性」とか「ズカズカ歩き回る(ガサツな)女性」とかいう意味で、ツアー・タイトルの「Trump」とは綴りも意味も違う。
ちなみに、『Lady and the Tramp』はディズニーの「わんわん物語」の原題だ。
さて、超満員のサンプラ。客電が落ちるとステージが大スモークに覆われた。もうスゴイ歓声!でも、ステージにはスモークばかりで何も見えない!
ステージが明るくなると、そこにSCANDALがいた!
オープニングは『QUEENS ARE TRUMPS』収録の「Rock'n Roll」。背後の時計が12時を指さして、これkらSCANDALの魔法が始まるのだ!
続いて「瞬間センチメンタル」でたたみかける!
HARUNA
今日もステージ上手でソリッドなギターをキメるMAMIちゃん。
ステージそでにセットされているMAMIちゃんの愛器、JCM2000 DSL50。
キャビネットは1960AXだ。
マミタス席を表す「M」の印。
ちなみにこちらはHARUNAちゃんの席。
MAMIちゃん愛用のピック。
続いてニュー・アルバムのタイトル・ソング「Queens are Trumps」ではHARUNAがギターを置いて…
ハンド・マイクで歌に専念するHARUNAちゃんもまたよき哉。
アクションもバッチリ!カッチョいい~!
「ピンヒール・サーファー」や「Rising Star」、「ビター・チョコレート」、「生活音ノイズ」とニュー・アルバムからの曲の演奏を中心にショウが進む。
「Kill the virgin」ではRINAちゃんがドラムを離れてキーボードを操った。
TOMOMIちゃんとRINAちゃんのコンビで登場するは「OSAKA」。
こういうところがまたSCANDALのいいところなんだよナァ~。
「これでもか、これでもか!」と観客を楽しませようとするサービス精神。
そして、それを完璧に演ずるショウマン・シップ!
だから最初から最後まで、見ていてまったく飽きる瞬間がない。
おもちゃのピストルを手にするTOMOMIちゃんに向かって「オレを打ってくれ~!」なんて大声叫んでいる男の子ファンもいたな。
もう時計が4:45を指してる。楽しい時は過ぎるのが早いナァ~!
場面がガラリと変わる。
HARUNAちゃんとMAMIちゃんによる「会いたい」のアコースティック・バージョン。
シットリと歌いこむHARUNAちゃん。
ホッコリとしたアコギのバッキングにコーラスを加えるMAMIちゃん。
エキサイティングであろうことが予想される後半にむけてのとてもよいアクセントとなる。
今回はトランプをテーマにしたのであろう衣装を身にまとう4人。スタンダール状態ですな。こうしたシックな衣装がまた素敵だ。
MCもとても味わい深いのだ!
SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒SCANDAL Official website
<後編>につづく
(一部敬称略 2012年11月22日 中野サンプラザにて撮影)