The Signs of DEALS 2025<後編>
休憩終了。
今度はAC/DCの「Thunderstruck」が流れる中ステージに上がったDEALS。
TAKAさんの「そろそろいきましょう」のひと言で始まった『The Signs of DSEALS 2025』の第2部は「Bad Temptation」でスタートした。
「Bad Temptation」は<前編>で紹介した当日発売した2曲入りCDに収録された新曲だ。
「ロックのエキス」満載。
私が<前編>からギャーギャー騒いでいるように、イヤ、DEALSの記事の時は毎回書いているように「ロックという音楽は元来こういうモノなんじゃね~の?」という見本のような1曲。
TAKAさんはお召し替え。
こんな格好がシックリくる人は今時そうはいないよ。
GOKIさんは上っぱりを脱いできた。
リズム隊のお2人は姿は変わりなく…
ひたすら切れ味の鋭いロック・グルーヴを醸し出す。
第2部でもノッケからこうして肩を寄せ合ってギター・アンサンブルの妙を聴かせた。
続いてはTAKAさんのギターから「Wasted」。
TAKAさんはMarshall。
手前の「JVM210H」と2x12"キャビ「1936」を使用。
TAKAさんの足元。
コレだけ。
真空管アンプの美しくも力強い歪みサウンド追求するためにJVMの専用フットコントローラーだけを使用し、すべてのペダル類を排除した。
グイグイと押しまくるTAKAさんの歌に…
「♪Wansted!」と横山さんのコーラスが当意即妙にはさみ込まれるところがすごく好き。
横山さんとの完璧なコンビネーションで抜群のロック・グルーヴを作り出すshu-yaさん。
この曲を聴くといつもエアロスミスのノリを感じてしまう。
それがとても良い心地なのだ。
shu-yaさんはお気に入りのNATALのブビンガのキットを使用。
「木目大好き」というshu-yaさんはこのキットのサウンドだけでなく、ルックスも大いに好みなのだそうだ。
「始まりましたよ~、始まりましたよ~。
どうですか?
まぁ~、ちょっとアタクシごとでアレなんですけど。
オレらのは安物の衣装なんだけど、実はステージで一度もおんなじのを着たことがないの。
大阪に行った時もコレの半袖よ。
友達に地味だからって言われて今日はこういうのにしたりしてみたの。
まぁ~、自慢よ」
「自慢?…襦袢って聞こえた。長襦袢って言うやん」
ってなGOKIさんのツッコミが入って次は「UFO」。
私は高校の時にUFOのコピー・バンドをやっていたからね、UFOにはウルサイよ。
でもね、マイケル・シェンカーって1度も見たことがないの。
1979年、8年ぶりにUFOが来日した時はギターが元ローン・スターの故ポール・チャップマンだったし、2010年にロンドンで観た時はヴィニー・ムーアだった。
スコーピオンズの時もそうだった。
下がそのスコーピオンズが来日する時のチラシ。
2回目の来日だったのかな?
「元UFOの名ギタリスト、マイケル・シェンカーがくる!!」だぁ?
ウソこけ!ゼンゼン来なかったわ。
1979年、S席で3,000円だって。
C席なんて1,800円だゼ!
調べてみると立ち食いそばが100円前後だった時代。
もちろんS席を買った。
そういえばこの時、中野サンプラザでベースのフランシス・ブッフホルツのピックをもらったけどとっくの昔にどっか行っちゃったナァ。
コレは裏面。
「マイケル・シェンカーのフライングVがスコーピオンズで火を吹く!」だぁ?
ウソこけ!ゼンゼン吹かなかったよ。
だって来やしねぇんだもん。
来たのは「マシアス・ジャブス」とかいう当時は誰も知らない若いギタリストだった。
こうして私は一生マイケル・シェンカーを観ずして人生を終わらせることでしょう。
観たことはなくてもMarshallとシグネチャー・モデルの話を何回かしたことがあったけどね。
でもサ、生まれて初めて「Let It Roll」を聴いた時はカッコよすぎてめまいがしたものだったよ。
さて、DEALSが取り上げたUFOナンバーは…「Too Hot to Handle」だった。
もちろん高校の時にやりました。
この曲でもギターに歌にと持てる魅力を爆発させたTAKAさん。
それに呼応するかのようなGOKIさんのソロ!
GOKIさんもJVM。
「JVM410H」を…
ステージ後方の「1960BX」に接続。
このコンビネーションで徹底的に図太い音を出し続けた。
「今日はステージが終わったらカレー食べるんだぁ…焼きそばじゃありませんね、エヘヘヘヘ。
それじゃあココでゲストを紹介します!」
キーボーズにゲストを迎えて「Rescue Me」。
キーボーズは以前Marshall Blogでレポートした高円寺のライブの時に参加してくれた「盛山こういち」。
これまた問答無用のドライビング・チューン。
サビの展開がいいんだよね~。
そしてイキのあったツイン・リード・パート。
このパートのメロディがまたグッとくる!
ああ、まさにロックを聴いている感じがする!
「チョット違っていいでしょ?エヘヘヘヘ。
OK!後半戦に入って参りました…ま、後半戦って言ってもね…ま、いいか。
私も働き出したワケだし…なんてギャハハは!今日はそういうコトはいいから」
解説しよう。
コレ、TAKAさんが曲順を間違えてしまい、次に演ると思い込んでいた曲にちなんで「働き出した」と言っちゃったのね。
「ナンカ身体がコレに慣れてるんだね。
この間も同じ間違いをしてね。じゃあ、いきますよ」
…とTAKAさんが自ら力強くチャンクをしながら「♪会いにいくよ~」と歌う曲は「サ・ヨ・ナ・ラ」。
軽快なビートに親しみやすいメロディが乗って来るDEALSらしい曲。
しかし、shu-yaさんはいつも本当に楽しそうにドラムスをプレイするナァ…ってなことをご本人に伝えると彼はこうおっしゃた。
「こんなに楽しいことは他にありませんから!」
なるほど、そりゃ楽しそうなワケだわ。
今日はせいやんのオルガンがバンド・アンサンブルを一層分厚くしてくれる。
GOKIさんと横山さんでポジションを入れ替わったりして…
アクションでも大サービス。
2人のギターも…
タップリとフィーチュアされて…
お客さんを大いに楽しませた。
それにしても2人ともギターの音がいいわ~。
「いつも同じところでね…身体が変な風に覚えちゃったんだな。
普段、頭を使ってねぇからこういうことに…イヤ、スキ間に入られちゃうんだよね。
悪魔の先輩がイタズラしてるんだよ。熊谷に住んでる高橋っていう悪いヤツがいるの。
OK!じゃあ、いきますよ!」
続いては楽しい楽しい「Hard Working Man」。
GOKIさんのソロから…
「みんなで歌おう!」のコーナーへ。
「♪Everyday hard working man」
「♪Everyday hard working man」
shu-yaさんのお祭りビートも飛び出して…
「♪Everyday hard working man」
「世界に聞えるように!」とみんなで大騒ぎ!
楽しくにぎやかに盛り上がっておいて「Are You Ready」へとつないだ。
TAKAさんが「久しぶりにやっちゃおうかな」と言っていたけどそうなのかしらん?
ド迫力のTAKAさんのシャウト
GOKIさんのソロからお客さんと「♪Are you ready」を歌うパートを経て…
せいやんのオルガン・ソロで曲は幕を下ろした。
「みんな、よくやった!
何気に私も含めてスタジオに入って演っている時と違うことがとても多くてですね、やりがいのあるバンドではありますが一番間違えるのは…ワタシ、ウフフフ。
ところで今日も写真を撮ってもらっていますMarshall Blogさん!
Marshall Blogは2,500回更新を達成したんですよね。
色々と取材をして頂きまして…アタクシ達を非常にヒイキにして頂きまして誠にありがとうございます」
どういたしまして!
こちらこそMarshallとNATALをご愛用頂き厚く御礼申し上げます。
好きなバンドに自分のところの商品を使ってもらうということはこの仕事の醍醐味ですから!
私の方こそ存分にDEALSのロックを楽しませてもらっています。
TAKAさんとGOKIさんにご協力頂いたMarshall Blog更新2500回記念の記事はコチラ。
↓ ↓ ↓
Marshall Blog 2500回更新記念特集 <中編>
「曲の紹介を致しましょう。『傷と裏切り恋焦がれ』でございます」
冒頭で紹介した新しいCDに収録されている1曲。
せいやんのピアノをバックに…
TAKAさんの入魂の歌声が場内の隅々まで響き渡る。
カッチリとよくまとまったGOKIさんの泣きのソロ。
ギター・アンサンブルから…
せいやんのオルガン・ソロ。
コチラも泣かせるフレーズがテンコ盛り!
TAKAさんの激唱を経て…
ドラマティックに曲が締めくくられた。
そして早くも最後の曲「Please」。
shu-yaさんがカラフルなスティックを振り回し…
ギターの2人の手が絡み合う!
呼吸の合った指さしポーズありがとうございます!
せいやんのオルガンが曲を艶やかに彩って…
クライマックスに突入し、大興奮の内に本編を終了した!
すぐさまアンコール。
この日に誕生日を迎えたシンガーのJuliさんがステージに呼び込まれた。
実はこの次の日…どころかコレの13時間後ぐらい、D_DriveのChiikoちゃんにNATALのパーツを届けるために御徒町のライブハウスに行ったところ、そこにGOKIさんがいてビックリ!
傍らにはJuliさんもいらっしゃってそのライブにご出演ということだった。
アンコールで演奏したのは、DEALSが以前からよく取り上げているエディ・コクランの「C’mon Everybody」。
コレは昔、それこそUFOもオハコにしていた曲。
ハンブル・パイのバージョンもヨカッタ。
最後まで大熱演を見せてくれた5人!
思いっきり賑やかに盛り上がってDEALSの単独公演が幕を下ろした。
あ~、楽しかった。
最後は記念撮影。
私はよくDEALSのことを「最後の日本のロックンロールバンド」と形容しているけど、ホントにそう思う。
ロックが一番カッコよかった時代のエキスをリアルタイムで吸収したベテランが奏でるロック。
ひたすら楽しく、カッコよい。
ひとりでも多くの人に、特に若い人に観てもらいたいと切に願う次第であります。
かんばれDEALS!
DEALSの詳しい情報はコチラ⇒DEALS Official X
(一部敬称略 2025年11月8日 新宿CRAWDADDY CLUBにて撮影)