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2023年5月12日 (金)

金属恵比須『猟奇爛漫FEST vol.5』<後編>

 
2曲を熱唱した伴さんがステージを降りる。
「ありがとうございました。伴大介さんでした。
感動しますよね。まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。
子供に自慢ができますよ」
ココで告知タイム。
<前編>で触れた通り金属恵比須は10月までライブを開催する予定がなく、その代わりに新譜を発表するそうだ。
そのレコ発ライブが10月に大阪、11月に横浜で開かれるとのこと。
10_2そして、高木さんが今回のステージに組み上げたMarshallの壁を紹介してくれた。20v高木さんが使用しているMarshallは1959SLPと1960A。
今の世の中、「ロック」と呼ばれる音楽のコンサート会場へ行くと、どんなに大きな会場でも小さいアンプでギターを弾いているんだよね。
当然、ステージの中の音は小さいワケ。
どうせPAで音を大きくするんだからステージの中の音が大きかろうと小さかろうとお客さんが聴く音は同じ…と思ったら大間違いだよ。
ステージで大きな音を出した演奏の方が格段に迫力のある音がお客さんに届くんですよ。
若いミュージシャンはこういうことを全く知らないから気の毒だ…経験したことがないから。
ロックという音楽は途方もなく原点から遠いところへ来てしまったのだ。
だからこうして1959のようなロックの原点ともいえる道具を頑なに使って音楽をクリエイトしている人を大事にしたいんだよね。
ドームやアリーナで演っているコンサートは「めざましテレビ」がレポートすればいい。
Marshall Blogは例え演奏している会場は大きくなくても、ハヤリやスタリに流されることのない自分たちだけの音楽をクリエイトしているバンドを応援してあげたいのだ。
30vそんなMarshallサウンドを利して高木さんが弾くギター・リフでスタートするのは「魔少女A」。40_msa最近作『虚無回廊』に収録された金属恵比須のキラー・チューンのひとつ。Kkアルバムの中でも一、二を争う人気ナンバーの登場だ!50♪ズンズクズンズクと伝統のブリティッシュ・ロック・ビートに乗って熱唱する稲益宏美。60vその「ズンズク」なグルーヴを叩き出しているのは…栗谷秀貴のベース。80vそして後藤マスヒロのドラムス。
極上の律動装置。90v宮嶋健一が操るムーグ、オルガン、メロトンの音色とフレーズがサウンドをリッチに演出する。
110_2レスポール・モデルに持ち替えてますますブッといMarshallサウンドを聴かせてくれた高木大地。100v続いては「ハリガネムシ」。
金属恵比須のヒットパレード・コーナー!120_hgmコレまた70年代のブリティッシュ・ロック然としたうれしいナンバー。
稲益さんの「♪キセイチュウ」が耳に残る。130vそしてズズイとステージ前方に歩み出たのが秀貴くん。140_2怒涛のベース・ソロ。150vそれを支えるマスヒロさんの小気味よいビート!160vまぁ~弾くわ、弾くわ!0r4a0199 宮嶋さんとやっているロマネスコで弾くギターは「鬼弾き」と呼ばれているけど、ベース・プレイもそれに負けない「鬼」っぷり!170vベース・ソロを引き継いだのは高木さんのボトル・ネック・ギター。
曲想にピッタリのアイデアだ。
ココから長尺のギター・ソロに入った。180_2この2台の鍵盤楽器に挟まれてプレイするキーボード・プレイヤーの姿は一種の憧れだな。
宮嶋さんのオルガンと…190v稲益さんの各種打楽器で高木さんのソロをバックアップ。200v弾くごとに冴えを見せるギター・ソロ!210vそしてディープ・パープル・コーナー!
ディープ・パープルって「Marshallの宣伝バンドを務めていた」って以前に書いたっけ?
イアン・ギランのボーカル・アンプも含めてドラム・キット以外は全部Marshallの機材で揃えていたことがあったんだゼ。
この状態を群馬の人が目に耳にしたらきっと「マーシャル・ゾッキ」って言うよ。230_2続いてキーボーズ!
この辺りの流れがタマらんね!240vそしてサオ・チームがそろい踏み!
イヤ~、ハイライトでした~!250_2「皆さんの声援のお陰でめちゃ暑いですね。今日は熱い感じで。
今日は配信もやっております…とうことで、配信を見てくれてる皆さん、どうもありがと~う!
お客さんが声を出せる状態っていいですね!」
と、興奮冷めやらぬ稲益さん。
まだパーカッションを手にしている…あ、コレ水筒だわ!
というのは前回のレポートでもやりましたな。
コレ、気に入ってるんです。
260v「いいですね~、去年4月30日にココで演った時は声が出せませんでしたからね。
こっちも恐る恐るやっていた。
前説ではマスクで顔の反応が全くわからなくてビックリしちゃって…ウケているのか?それともウケていないのか?」
ココで物販の紹介。
270v本編も残すところあと2曲。
まずは『虚無回廊』から「誘蛾灯」。300_ygtおどろおどろしい雰囲気のリフ・ロック。
日本はUFOが得意としていたような「リフ・ロック」のオリジナル曲をレパートリーに持つバンドが少ないでネェ。
そういう意味でも金属恵比須はブリティッシュだ。310アグレッシブなオルガンのソロ。
このバンドのキーボーズの使い方は本当に素晴らしい。
もう「キーボーズがあるからこういう曲になりました」という感じ。
それがプログレッシブ・ロックということか?320v5/4拍子のスリリングなバンドアンサンブルから…330v_5_4再び歌のパートを経て…Img_9553 ドロップ・チューニングにしたSGモデルでギター・ソロ。
やっぱMarshallの壁を背負ったギタリストってのは絵になるね。340本編を締めくくったのは高木さんがリード・ボーカルズを務める「猟奇爛漫」。360v「♪猟奇爛漫、猟奇爛漫!」350_rr5/4拍子のベースのリフ。370そこに被さっていくギター・ソロ。
Img_9687そこに宮嶋さんのキーボーズが乗っかって来ると、スゲエ洋楽っぽくなるんだよな。390v「ディシプリン」パートからの7/4拍子のインスト・パートもバッチリとキマって…400v宮嶋さんが「火山の上で踊る」!Img_9786 演奏が続いて行く中でのお待ちかねのお客さんとのコミュニケーション・コーナー。
高木さんが「♪カ~ラ~ス~ナゼ啼くの?」と振るとお客さんは全員「♪カラスの勝手でしょ」とレスポンス。
皆さんそういう世代なのね?
コレ、今はどうなんだろう?
今の若い人はこの元の歌さえ知らないのかも知れないな。
木下恵介の『二十四の瞳』でも観て涙を流してください。
410vそして、「キカイダーの変身ポーズをみんなでやろう!」というコーナー。
そのポーズを記憶していらっしゃるお客さんをステージにお招きして、「あ~でもない、こ~でもない」。
みんな「キカイダー」は観ていたんだけど正確に覚えていらっしゃらない。
恐らくは50年以上前のことだからね。
私は全く覚えていなかった。
「仮面ライダー2号」の「ヘン…シン!」は覚えている。
しかし…今にして思うと「ヘンシン」ってワザワザ宣言して変身するなんてカッコ悪くね?
イカン、イカン、そんことを言ったらこの後の展開に差支えるな。
420_2結局YouTubeでチェックして来た高木さんが正しい動作の見本を演じて…「チェンジ!スイッチオン!1、2、3!」
425皆さん、バッチリとキメて頂きました!
「キカイダー」を観ていた頃はみんな可愛かったんだろうナァ。
私だって10歳だったからね!430すると…「♪ポ~リ~ポ~」。
宮嶋さんがプロフェッサー・ギルの笛のメロディを奏で始めて…Img_9238 「猟奇爛漫」モードに移行!
「♪りょうきらんまん、りょうきらんまん」
440いよいよ大詰め。
ギター・ソロから…380v 「スイッチ・オン!」Img_9751 そしてエンディング~!460vMarshallの三段積みとくればコレをやりたいよね~。450v♪ギュバギュバギュバギュバ
私が若い頃がテープ・エコーでコレをやったもんです。
コレにて本編終了!
470アンコールの前に…。
5月27日に金属恵比須が参加するイベントが開催される。
小松左京とSFとロックをテーマにした「プログレッシヴ・フォーラム」…いいね~。
 
以前、難波さんがやっているNUOVO IMMIGRATOの取材にお邪魔した時、PFMの話をしたことがあったっけ。
私はAreaが好きなんだけど、もう難波さんは圧倒的にPFMだった。
ちなみに…マウロ・パガーニではなかったけど、何年か前にPFMが来日した時、ヴァイオリニストはMarshallの三段積みを使ったんだよ。
メッチャかっこヨカッタ。
もちろん私もPFMが好きで、一番好きな曲は『L'lsola Di Niente』の最後に入っている「Via lumiere」かな?
でも音楽としてはAreaの方が好きなの。
9nbはい、アンコール。
前回同様、まずは「(自称)話しベタコンビ」が登場し、2人が展開しているロマネスコの活動の告知をした。
宮嶋さん、ちっとも「話しベタ」じゃないと思うんですけど。480続いてマスヒロさん。
「なんかロックのコンサートだと、名前呼ばれるとドラムソロ演るんだよね。
今日はシャンソンな気分なんでドラムソロはやらずにしゃべってみました。
こんな声してるって知ってた?
知らないよね?
オレねヘビ年のおとめ座なんでクドいんですよ」
マスヒロさんは、かつて難波さんにまちがえられたことがあったという。
わかる~!
500_2そして、全員がステージに戻って来た。
「私がいないとみんなよくしゃべるんですよ。
アンコールありがとうございます…まさかアンコールが来るとは思ってなかったんで(ウソこけ)。
最後は後藤マスヒロが作り、稲増が歌詞とメロディを付けた曲です。
今日はどうもありがとうございました!」510_2鮮やかなドラム・フィル一発!520_umyコレもピアノがいいんだわ。
このピアノをこの曲に乗せたアイデアがとてもステキ!
540曲は「う・ら・め・し・や」。530一度聴いたら耳に残る歌のメロディも秀逸!550vギター・ソロ…もう1回、コレをやっておこう!560vそして、最後の最後!
再び伴さんがステージ上がった。
だって、アレ演ってないもんね。
570v「♪ポ~リ~ポ~」。
すると、どこからともなくまたあのプロフェッサー・ギルの笛のメロディが…。
590vそれをかき消すマスヒロさんのドラムス!580vいよいよ、スイッチ・オンした伴さんと一緒に…600「ゴーゴーキカイダー」を演奏して盛り上がった~!610v

620v630v

Img_9769

650v

660vこうして『猟奇爛漫』の「vol.5」は大盛況のうちに幕を下ろした。
 
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒Kinzoku-Yebis Official Web
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<だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)>
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<Thmbs Up>


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200 (一部敬称略 2023年4月22日 高円寺HIGHにて撮影)