NEAT001登場!~雑種之饗宴ーThe Hybrid Music Partyー
今日はMarshall Blog初登場の大阪のチーム。
10年以上やっていてもココで新しいMarshallのファミリーを紹介するのはヤッパリうれしいね。
4年ぶりに東京にやって来たところをキャッチした!その名はNEAT001(ニート・ゼロゼロワン)。メンバーは4人。
TamKCTakShikiNEAT001は1996年に大阪で結成。
2005年に活動を休止したが、2012年に現在のラインナップで再起し現在に至っている。
ま、途中休みはあったにしろ、結成以来26年の歴史を持つベテラン・バンドだ。
ギターのKCちゃんはMarshall。
ズ~っとMarshallを愛用してくれている。
うれしいね~!この日は備え付けのJCM2000 DSL100と1960Aを使用。実際の愛器はJCM900 2100SL-Xと1960Aとのこと。
最近、2100SL-Xのことをどっかに書いたね?…「SL-X」は「Super Lead eXtended」の略ってヤツ。
モードは2つあるが、両方とも歪み。
つまり「チャーハンをオカズに白米を食べる」とか「タンタンメンをオカズにラーメンを食べる」みたいなシステム。
まだある。
「お好み焼きをオカズに白米を食べる」…あ、コレは関西では当たり前のことか。
私はコレができないんだよね。
あと、「おでんでご飯」もムリ。
とにかく歪みバカのための魅惑の1チャンネル・ハイゲインモデルがJCM900 2100SL-X。
だから大丈夫だ…ってナニがやねん?家ではDSL1Hも愛用して頂いているとお聞きした。
写真は双方KCちゃんが自分で撮影した愛器たち。そんなKCちゃんが弾くシンプルなギターでステージはスタート。曲は「7th」。「オラオラオラオラオラオラオラオラ~!いったらんかい、このボケ~!」と、実際には全く言っていないんだけど、まさにそういう感じ。
ドスの利いたTamちゃん歌声は恐ろしくも凛々しくてカッコいいゾ!この日はデベソが設置されていた。
早速先端まで飛び出してギター・ソロをブチかましたKCちゃん。リズム隊は徹底的に重く…
そして、鋭く…実に気持ちいい!
ところで、「NEAT001」というバンド名は一体どこから来たんだろね?
昔、たけしのモノマネをする芸人で「ニートたけし」ってのがいたっけな。
「neat」というのは「キチンとした」とか「こざっぱりした」とかいう形容詞だけど、まさかそうではあるまい。
キチンとはしているんでしょうけど、このパフォーマンスに「こざっぱり」というイメージはないぞ!…と思ってギターのKCちゃんにその由来に尋ねてみた。
サウンドが想像できてしまうようなバンド名を避けるべく、「U2のようにアルファベットと数字を組み合わせたバンド名にしよう」と考えていたところに思いついたのがレコードの番号。
そこで、持っているレコードをひっくり返して片っ端から番号をチェックした。
そして、目に止まったのがNEAT RECORDSというレーベルからリリースされているニューカッスル出身のNWOBHMのバンドRAVEN。
このバンドの『Rock Until You Drop』というデビュー・アルバムに白羽の矢が立った。
バンド名に何やらMarshallの因縁を感じるな…。
このレコードの番号が「NEAT1001 B」で、コイツにビビビと来たというワケ。
ココから数字の頭の「1」と末尾の「B」を取っ払って「NEAT 001」にしたのだそうだ。
レコード番号なんて気にしないのが普通だからナァ。
とてもオモシロいアイデアではあるまいか?
番号だけでなく、に「アスレチック・ロック」の異名を取り「体力勝負」のステージを展開するRAVENのサウンドもお気に入りだったそうだ。
レコード番号が気に入ってバンド名にしたものの、もしかしたら無意識のウチにRAVENを目指してたのかも知れない…と、今回私にバンド名の由来を説明した際に気がついたそうだ。
お、Sweetの「Hellraiser」なんて演ってら。
有名なソング・ライティング・チーム、「ミッキー・チンとマイク・チャップマン」の作品。
アメリカ人に言わせると、この「チャップマン」という苗字はメチャクチャにイギリスを感じさせるらしい。
2曲目は「Sasori Attack」。
いい曲名だ。
世の中には「佐曽利」さんという方がいらっしゃるからね。
アメフトの名選手だったらしい。「♪サソリ・アタック! 闇夜の一撃 忍び寄る…」
何かをギュ~っと絞り込むようなイメージで声を出すTamちゃん。
こういうタイプの歌は初めて聞いたかも?
言っても多くの人はわからないと思うし、余計なお世話だけど、何となくマイルス・デイヴィスの『Agharta』や『Pangaea』のピート・コージーのギターを思い出してしまった。このバンドはKCちゃんのコーラスが重要な位置を占めている。
しかし、この衣装…現代版のジョン・エントウィッスルやね?「ありがとう!
そして『残党』、10周年おめでとうございます!
今日は9バンドで、スゲエパーティ。
みんな狂ったように踊り倒せよ~‼
そして2022年…このカオスな世の中を映した新曲を持って来たぜ!」
そう、冒頭の告知にあるようにこの日は「残党」というバンドの結成10周年を記念するイベントだったのだ。
それとアノね、「chaos」は「カオス」ではなくて正しくは「ケイオス」ね。
怪しいベースのサウンドが会場に鳴り響く。
Takさん、フレットレスなんよ。
この手の音楽を演るバンドでフレットレス・ベースが使われているのを初めて見た。 曲は「Samurai」。
Tamちゃんのナレーションが重なる…「暗い暗い嵐の夜、ひとりの侍が歩き続ける。目指すはココ…四谷OUTBREAK。本当の自由を求めやってくる…」
ドラムスが加わって…侍がやって来た!「♪さ・む・ら・い さ・む・ら・い」そしてギター・ソロ。
このバンドはダラダラとソロを演ることを是としないようだ。
どのソロも非常にコンパクト。
その短い尺のなかで存分に暴れて自己主張するのだ!ドラムスのShikiちゃんのMC。
ようやくおとなしいのが出て来た。
物販と11月23日に大阪の心斎橋のライブハウス「キングコブラ」出演の案内。
「『残党』、10周年おめでとうございます!
恒例の公約…今日この場にいらっしゃる方、演者さん、お客さまの別を問いません。
私たちからそのキングコブラの予約をしてくださった方には、私からドリンクを1杯ごちそうさせて頂きます!
私たちが『こだま』で帰るか、『のぞみ』で帰れるかは、皆さんにかかってますのでゼヒよろしくお願いします!」
ハハハ、ほとんど「泣き売」だな?
どっちで大阪に帰ったのかはまだ確認できていない。
「ハイ、ありがとうございます。残すところあと2曲です。
東京でもロング・ステージが出来るようにガンバっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!
それでは、いこか…東京、バイバイ!」と投げキッス。
こざっぱりしとる!さすがニートや! 残る2曲のウチ、まずは「Emergency System」。NWOHMの影響タップリ!
阿鼻叫喚のドライビング・チューン!
ココでもデベソの最先端でソロを奏でるKCちゃん。
この日、リハのないブッツケ本番だったそうだ。
ステージに上がってセッティングのようすを拝見したが、ペダルボードをつなぎ、Marshallから音を出して、ボリュームを上げて、ボリュームを上げて、ボリュームを上げて…「ハイ、出来上がり」の大爆音。
コレでいいのだ。
やっぱりロックのステージってのは舞台の中の音がある程度大きくないとダメなのよ。
こうして彼女のようにグバっと音を出して一発で自分の音をキメ込むことができるのはMarshallに慣れている人。
つまり、ある程度のセッティングをしておきさえすれば、後は自分の演奏技術とMarshallの組み合わせでどうにでもできることを知っている人。
その「ある程度のセッティング」がわかっているということが肝心なんだけどね。
ヌケるギター・サウンドが素晴らしかった。
そして、エクスプローラー。
久しぶりに実物を目にしたけど、カッコいいもんだナ…というか、KCちゃんに似合ってるわ。そのエクスプローラーを引っ提げて縦横無尽に暴れまくる!
その様子はまさに「アスレチック・ロック」。
RAVENの影響大!
最後もKCちゃんのギターからスタート。出番の最後を締めくくったのは「Zunda Roll Shake」。想定外のシャッフル・リズム!ハードな3連のグルーヴが小気味よい。シャッフルを演るバンドが最近はメッキリ減ってしまったからね~。
ところで「Zunda」ってナンだ?
「ずんだ餅」のことかしらん?25分という大変短い持ち時間であったが、全6曲でバッチリとNEAT001の世界を提示したステージだだった。東京は「4年ぶり」ということであったが、次に観られるのはいつか?
東京でも暴れる機会がドンドン増えるといいね。
それまでの間、関西でMarshallファミリーをよろしくです。
11月23日のキングコブラのご盛会をお祈りしています!NEAT001の詳しい情報はコチラ⇒NEAT001 OFFICIAL WEBSITE (一部敬称略 2022年10月29日 四ツ谷OUTBREAKにて撮影)
■□Marshall Music Store Japanからのお知らせ■□
イングランド最西端の町、コーンウォール出身のメタル・チームはKING CREATURE。
Marshall Recordsからのセカンド・アルバム『Sey the World on Fire』発売中です!お求めはMarshallのレコード店「Marshall Music Store Japan」からどうぞ!
↓ ↓ ↓
Marshall Music Store Japan『Set the World on Fire』売り場
Marshall Music Store JapanでCDをお買い上げのお客様にはMarshallスクエア・ロゴステッカー3枚をプレゼント!