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2022年6月17日 (金)

FRAGMENTS OF THE MOON 25th Anniversary <後編>~CONCERTO MOON

 
CONCERTO MOONが1997年にリリースしたファースト・アルバム、『Frangments of the Moon』の発売25周年を記念して収録曲をすべて演奏するライブ。
早くもアルバムの冒頭5曲が終了した。05v_2 「ありがとうございます!楽しんで頂けていますか?
普段のライブではなかなか演ることのない曲が結構続きます。
中でも次に演る曲は貴重です。
CONCERTO MOONの歴史の中でも、今まで2、3回しかライブで演奏したことがない…と聞いてるんですが、今日は25年ぶりということですか?」10v 
 
 

……………(間)……………


  
「ア、オレか?!
そうだね…この25年間のことを知ってるのはオレだけなんだな。
この曲についてはチョット言っておかないと…。
アルバムを発表した翌年にVapさんから再デビューして『Fragment of the Moon~Special Edition~』という形で再発されたワケです。
で、次に演る『Save my own Life』がナゼその『Special Edition』に収録されなかったのかというと、それ以前のインディーズ時代にお世話になっていたレーベルでその曲の著作権登録をしていなかったワケです。
『辛気臭い話』になってるか?…『複雑な話』じゃなくて。
そういうのは当時のインディーズのレーベルではよくあったことなんだけどネ。
そして、このアルバムをVapさんが出したいという時になって、チャンと著作権の登録をしようということになった。
ところが、この曲を作ったのはキーボーズの原田くんって人で、もうその時にはバンドを辞めていたんですよ。
もっと言えば、レコーディングだけ参加して、ツアーに出る前に辞めちゃったんですよ」20_2「だから今、芳賀が『25年ぶりですか?』って話をしましたが、実際には25年以上ぶり。
当時は今みたいに『アルバムを作るので地下活動に入ります』なんて時代でもなくて、色んな所でライブを演りながら曲を作って、そのライブがない時にスタジオに入ってレコーディングする…みたいな感じだった。
そうなると、出来上がった曲からライブで試したくなるじゃないですか?
そんな感じでその原田くんというキーボーディストがいる時に1回だけ演った…とオレは思っていた。
ところが、今回三谷耕作に確認したところ、どうも2回ぐらい演っているらしい。。
でも、こんな曲を弾いた覚えがないんだよね…だから、どう弾いてるかも知らない。
今のメンバーは単に古い曲を覚えてもらうという感じで取り組んでもらったんですが、コレは自分も知らない曲なのでとても新鮮な気持ちで取り組みました。
今回演ってみて、このアルバムの中でも非常に良い曲だな~と思えました。
だからといって、これから何回も演るワケでもない。
せっかくこうやって皆さんに集まって頂いたのに、これから普通にライブで取り上げたら今日のプレミア感がなくなるでしょ?
今日はビデオ・カメラが入ってるワケでも、録音しているワケでもない。
ココに今日集まってくれた人のためだけに25年以上ぶりに演ろうと思います!」
お客さん、大喜び。30vそんなこと言われると思いっきり耳に気合が入っちゃうよね~。
曲は「Save my own Life」。40_smol何たる壮大なイントロ!
亮くんのキーボーズが分厚いサウンドを演出する。
50歌詞は日本語。
曲自体はストレートなヘヴィ・ナンバー。60v_2 ノンちゃんはコーラスでも大活躍。
120vそして25年以上ぶりのこの曲でのソロ!
70その激情的なギター・サウンドを支えているのはMarshall。
いつもの「島システム」だ。90vヘッドはMAJOR 1967。
MAJORシリーズの2代目。
100コレはMarshall本社のミュージアムにある、初代のMAJOR。
一般的に「Pig」と呼ばれているけど、それはマイク・ドイルというMarshallの本を書いている人が後になって付けたニックネーム。
現役で販売されていた時にはそんなアダ名はなかった。
イヤね、最近この「Pig」が想像を絶する値段で取引されている…という話を聞いた。
いくらだったか忘れちゃったけど、その相場の値段を聞いて腰が抜けたことだけは覚えている。5img_7982_2 それと…ノンちゃんの左腕もMarshallだ!130「ありがとうございます!
25年以上ぶりの『Save My Own Life』はいかがでしたでしょうか?
おそらく次に演るのは25年以上後ということになると思いますが、また来週別の会場でも演りますのでぜひ楽しみにして頂ければと思います」140v「皆さん、楽しんで頂けましたか?
キーボーズの原田くんが作ってくれた曲なので非常にギターが弾きにくい。
さっきの話ですが、そんな理由でメジャー盤の方からは外れちゃったんだけど、実はデビュー10周年の年に今はなき渋谷の『BOXX』でもファースト・アルバムを再現するという企画をやったんですよ。
その時はVap盤に準じて演ったのでこの曲は演奏しなかったんです。
だから本当にこの『Save My Own Life』という曲は今日集まってくれた皆さんだけへのプレゼントになりました。
楽しんで頂けましたなら幸いです。(拍手)
芳賀も言っていた通り、理論上次に演るのは25年後らしいので、その時にはさすがにギタリストが変わってると思うんだけどね!
今日はアルバムの曲順通りに演ってるので『次がアレだ!』ってずっと思ってたんだよ。
ウフフ…今のが今日のヤマだったんだよ!。
とにかくそんなに頻繁に演ることはないでしょうが、まだまだ演っていこうと思いますので皆さんよろしくお願いします!」150v河塚さんのドラムフィルでスタートするのは「Midwinter Night」。160v_mnお客さんに手拍子を促す芳賀ちゃん。
0r4a0274 3連のヘヴィ・ナンバー。
会場の雰囲気は最高潮だ。0r4a0227 曲想にマッチしたソロを弾くノンちゃん。
音の選択が完璧だ。
こういう曲もいいな。
0r4a0306はい、バッチリキマりました!Img_6931一時、芳賀ちゃんがステージを離れて始まった曲はアルバム8曲目の「Over the Century」。190_otcこれまた重く激しいリズムが小気味よいのだ!
220vキーボーズのソロが炸裂!210vそして芳賀ちゃんがステージに戻る。
コレは「ヘヴィな中にもロマンチシズムあり」ですな~。
ステキな曲だ。
いつも演ってないよね?230vソロはヤッパリ激しいぞ!0r4a0619 「喰らえ!」
宙を舞ったピックをゲットしたのは誰かな?250そしてアルバムのクローザー「Take You to the Moon」。260v_ttmこの曲は普段のライブでも取り上げているのでお客さんの馴染みも深い。270v25年以上ぶりに演奏した曲も無事に乗り切って水を得た魚のように演奏し慣れた曲をブチかます!305「キマったゼイ!」
『Fragments of the Moon』収録の8+1曲、アッという間に終わっちゃった!306「皆さん、どうもありがとう!どうでしたか?(拍手)
楽しんで頂けたら何よりです。
ボク個人のことを言うならば、本当に彼らと演奏するのを楽しんでいて、それをこうやってご覧頂いて、そして楽しんで頂けるというのは、本当に光栄なことだと思います。
どうもありがとうございます。(拍手)
やっと通常のコンチェルトに戻れるぞ!」
310v「こういう『完全再現的』なことを演る時っていうのは、どうしてもココで1回区切りを付けるようなことになります。
でもそうではなくて、ココからは『ファーストルバムの曲を演るならば、久しぶりにCONCERTO MOONを観てみるか』と思ってくれた方にも、あるいはいつも見てくださってる方にも楽しんで頂けるように『今のコンチェルトムーン』を楽しんでもらおうと思います。
最後までよろしくお願いします!」320「先ほども言いましたけれども、『Take You To The Moon』をもっと聴きたいという方はゼヒ来週、名古屋と大阪で演りますのでそちらの方にも足を運んで頂けたらと思います」
案外シッカリしとる。330v後半はいつも演っているレパートリーで固め、ノンちゃんが言っていたように「今」のCONCERTO MOONを披露した。350まずはノンちゃんと中易さんが取るこのフォーメーションでおなじみの「Black Flame」。
340_bfやっぱり演り慣れている感があるかな?
本人たちはきっとそうでしょう。
でも、熱気は「再現コーナー」と何ら変わらないゼ!
Img_7149 ギターを持ち替えたノンちゃん。
445ギターが替わっても「Shimarshallサウンド」の破壊力は何ら変化なし!
350vリズム隊の皆さんも演奏し慣れた曲で大暴れ!390

400v

410矢継ぎ早にCONCERTO MOONのキラー・チューンのひとつ「From Father to Son」を演奏。420聴いてる方も耳馴染んでいて、当然コレはコレで楽しいな!0r4a0512 スゲエ気迫!430v会心のプレイ!
今日のノンちゃんはノッてるナ~!450「ありがとうございます。
今後のボクらの活動予定なんですが、『FRAGMENT OF THE MOON』のツアーの後はライブの予定を入れていません。
新しいアルバムの制作をしていこうかなと思っております。
順調にいけば今年の秋か冬…か、今年中には出せると思いますので楽しみに待っていてください!」460v「本当に芳賀が言ってくれたようにこのツアー終了後には本格的にアルバム制作に取り掛かろうと思っています。
一応レーベルのスタッフには10月ぐらいのリリースと言ってはいたんですが…どうやらその約束は守れそうにない。
芳賀くんはライブの予定は入れていないと言いましたが、ライブの予定を決めないワケでもない。
コレはメンバーにもチョットだけしか相談していないんですが、勝手に言っちゃうとアルバムが出ようが出まいが、一生懸命曲を作ります。
たくさんは無理かも知れないけど、曲を作ってレコーディングする作業をやります」470v「そして、結果アルバムが出ようが出まいが、12月頃にはライブ演ります。(拍手)
その時は『ナンだ、今回はファースト・アルバムの再現はしないのかぁ~』とか言うて来ないなんてことのなきようにお願いしますよ!
イヤ本当にそういう人がいて、いつも来てくれないからなかなかライブが出来ないんだぞ!
(客席に向かって)下を向くな!…オレと目線を合わせろ!(笑)
というのは冗談で…また楽しんで頂きたいと思いますので、アルバムが出ても出なくても12月頃にはライブ演ろうと思っていますのでよろしくお願いします!」480vさて、本編最後のセクション。490_ls3ココも3曲、コンテンポラリーなCONCERTO MOONのスタンダード・ナンバーで固めた。
まずは「Find my Way」。
500やっぱりみんなノビノビ演奏していてとても楽しそうだ。
510とにかくノンちゃんは絶好調なのだ!540v_2 曲は続けて「It's not Over」へ。
全員がメタルの火の玉と化した!Img_6854

Img_7036_2

530v本編の締めくくりは「Saivior Never Cry」。550v亮くんもノリノリ!
ステージ前面まで飛び出してきてお客さんをアオりまくる。560本編最後のギター・ソロも「灼熱の権化」のようなプレイ!580おなじみのシーン。
とにかくエキサイトっぷりがハンパじゃない!
600いよいよ本編の締めくくりの儀に入る。590v♪ギュワギュワジャバグワドバジュビギュイギャバギョエジュバギュワギュワジャバグワドジュビギュイギャバグワドバジュビギュイ…

620_2そしてMarshallに向かってギュイ~ン!630本編終了!640ところで、ボーカルズが芳賀ちゃんに替わって2019年にリリースしたセルフ・カバー・ベストアルバムの『Ouroboros』。
「Alone in Paradise」、「Holly Child」、「Take You to the Moon」と、12曲中3曲が『Fragments of the Moon』からチョイスされている。
もちろん「芳賀ちゃんの声や歌い回しにマッチした曲」ということを最優先に選ばれているんだろうけど、25年前も前の曲が最新のベストアルバム1/4を占めているなんてスゴイと思わない?
恐るべし『Fragments of the Moon』!
この日、鹿鳴館にお越し頂いたファンの方はラッキーだったと思う。
Ou「いや~皆さん、ありがとうございます!
今となってはファースト・アルバムの時のメンバーで残っているのは自分だけになりましたが、今もこうやって変わらずこのバンドを続けていられるのは、一緒に演ってくれるメンバーがいるからです。
そして何よりも皆さんが見に来て下さって応援してくれるからです。
どうもありがとうございます!
先ほども言いましたが、12月ぐらいには新しい曲を聴いてもらえるような状況にして戻って来られると思いますのでよろしくお願いします!」650vアンコールはいつも通りお揃いのTシャツで登場。680今回のツアーTシャツは骸骨のメンバーが宇宙飛行士に扮している。
「ムーン」だからね。
660vソデには『FRAGMENTS OF THE MOON 25th』のロゴ・サイン。
ん?…色合いはウクライナ?
670曲は「Change my Heart」。
690v満員のお客さんとの別れを惜しむかのような熱情的な演奏だった!700v

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720v

730vそろそろエンディング!740そして、ノンちゃんは最後にもうひと暴れ!750「どうもありがとうございました!」
ニューアルバムと12月のライブが今から楽しみだ!
ガンバれCONCERTO MOON!770CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

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 200(一部敬称略 2022年5月7日 目黒鹿鳴館にて撮影)