Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« スタジオ・ジョニー~Jonny Plays Studio <STUDIO VINTAGE編>…いいこと教えてあげる! | メイン | 【BREAK the CODE】vol.7~SHO from MY FIRST STORY »

2020年9月 1日 (火)

Fury of Fear 西村守 Plays STUDIO CLASSIC <私的YouTube考をチョイと交えて>

 
YouTubeってのは2005年、今から15年前に設立されたそうで…。
その後、いつ日本に広まったのかは知らないが、昔は「ウワ~、ジミヘンのこんな映像があったんだ~」なんて、ビデオがなかった時代に育った我々には、そうした存在すら知らなかった動画を無料で見れることが大きな驚きだったのを覚えている。
それでも、私には「エンターテイメントは無料ではない」という確固たる信念と、いいモノが見たければお金を出してパッケージを所有すべしという思いがあって、YouTubeの視聴に夢中になったことは一度もない。
何でも見れちゃうから飽きちゃうんだよね。
「見て楽しむ」ということより、「次のモノを探すのがツラい」…みたいな。
しかし、珍妙な音源がアップロードされているのは正直助かりますな。
残念ながらお金を払っているSpotifyなんかは有名なアイテムばかりで、ゼンゼン頼りない。
私のような音楽変態が調べものをする時には、キテレツなアイテムを驚くほど収容しているYouTubeの方がゼンゼン有用だったりする。
でもその「レアなビデオや音源に接するモノ」と思い込んでいたYouTubeの在り方が今では大きく変化して、最近では「憧れの職業はユーチューバー」なんてことを言う若者が増えているじゃない?
公序良俗に反しない限りYouTubeの使い方に規定があるワケではないだろうし、閲覧だけでなく自由にビデオを投稿できるのが大きな魅力なのでしょうから、今の状態に至ったのは当然のことなんでしょう。
テレビもオモシロくないしね。
ところが、この動画の視聴回数への拘泥し具合が尋常ではないように思うんだよね。
視聴回数を増やすためなら何でもする…という風潮が実際に犯罪を誘発しているワケだし。
でも何よりも気がかりなのは、「視聴回数が多いモノは良いモノだ」とか「人気の動画は正しい」と勘違いしている視聴者の姿勢だと思うのです。
「良いモノ」だから人気が出るのは当然という面はあるんだけど、それは受け取り手に良いモノを判断する能力があっての話。
今、そんなんじゃないでしょう?
音楽のヒットチャートを覗いてみれば一目瞭然なように4つか5つのバンドやミュージシャンの名前が独占しているでしょう?
こんなの異常だと思わない?
ビートルズの時代だったら話はわかるよ。
情報が氾濫し過ぎていて、消費者がどうしていいのかわからず、とにかく流行りのモノに乗っておこうという危険な発想の賜物でしょう。
「この動画は視聴回数も高評価かも少ないからダメだ」と決めるのは愚の骨頂。
その動画に良いかどうかの判断を下すのは視聴者本人の感性でしょう。
私はYouTubeのようなモノがもっと日本人のエンターテイメントに対する間口を広げ、芸術面での民度やを少しでも上げるためのツールに使われることを切に願う。
日がな一日YouTubeを見ていて、「こんなカッコ音楽を演っているバンドを見つけた!」とか「こんないい音楽がこの世にあったのか!」と未知の世界を広げて欲しいワケ。
それにしてもビデオ、ビデオ…すべての面において「音楽はSNSに殺された」としか言いようがない。
現時点においては、SNSはライブ配信で活躍して、少しでも音楽に罪滅ぼしをしてもらいたいと思うわ。
  
と、つべこべ言ってみたころで時代の趨勢には抗えないので、Marshall Blogもビデオをゴチャゴチャやるようになったけど、「視聴回数」や「チャンネル登録」の数というのはテコでも伸びないもんですな~。
ま、ビデオの内容やサムネイルの良し悪しはさておいて、「Marshall」の名前(オフィシャルですよ!)がついていてもゼンゼンだわ。
チャンネル登録者を多く抱えていて、視聴回数を稼ぐミュージシャンのアカウントから動画をアップしてもらうという手もあるらしく、実際にそういう手法で商品の宣伝をしているブランドもある…なんて話も聞いた。
「PRの仕事」という観点から見れば、それも確かにひとつの手なんだけど、Marshallはそんなことは絶対にしたくない。
MarshallはMarshallでやる。
コアなヤツをやっていく。
でもさ、コレ存外に制作するのがオモシロくてさ…結構夢中になっちゃうんだよね。
撮影するのも素材を集めるのもかなり苦労するんだけど、編集作業が実に楽しいのです。
反面、ブログの存在価値がドンドン薄れてしまっているのが気になるが、Marshall Blogはブログでしかできないことを続けて行こうと思っています。
だから「Marshall Japan」のチャンネル登録をよろしくお願いします。
 
ということで、今回は約1年前にMarshall Blog上で公開したFury of Fearの西村守が弾くSTUDIO CLASSICのデモ動画を1本にまとめてYouTubeにアップロードしました。
動画自体の内容は以前と同じですけど、チョット見てみて!

 

200