【オンライン 裏Drive】D_Drive新曲リリース!
D_Driveの【オンライン】シリーズ3DAYSの初日にお邪魔して来た。
初日は【裏Drive】と題したトークとサウンドチェックを披露するプログラム。
サウンドチェックなんてのは確かにライブの【裏面】だわね。
「サムネイル出ました!」という現場での声に続き、定刻にステージに登場した4人。
事情があって、私はお客さんが入る現場への立ち入りを控えていて、現在のところ配信だけの現場のみにお邪魔するようにしている…といってもコレがまだ2回目。
慣れていないせいか、やっぱりこの雰囲気はナンカ不思議だな。
「みなさん、見てますかぁ~?」
「今日から3日間、本八幡Route14からお送りします!どんどんメッセージを送ってくだいね!」
『裏Drive』というぐらいだからD_Driveの「裏」を見せるこの企画。
目玉のひとつはサウンドチェックの一般公開。
まずは使用機材の紹介でドラムスから…。
ChiikoちゃんのNATAL。
今日はChiikoちゃんが「ワーゲン・バス」と呼んでいるCafe Racerを使用。
スネア・ドラムは愛用のカスタム・スネア。
ペダル類もNATALだ。
続いてベース。
当然Toshiくんはイードゥン。愛用のアンプ・ヘッドWT-800に今日は4x10"のキャビネットD410XSTが2台のフルスタック。
次はYukiちゃんのMarshall。
もちろんトレード・マークの白地に青バラをあしらったJVM410Hと1960Aのコンビネーション。
SeijiさんのMarshallもトレード・マークのビンテージ・テイストのJVM410Hと1960A。
Seijiさん、フレット・クロスの説明までしてくれた。
このタイプのクロスは「EC」。
「EC」は「Extended Check」の略です。
対してこういうタイプのフレット・クロスは「LC」。
「Large Check」の略ね。
ま、私は仕事がらジェフ・ベックやゲイリー・ムーアから(←ココ自慢です)数十人キャパの現場まで数え切れないほど色んなバンドのサウンドチェックを見てきたけど、一般の方々はなかなか見ることができない光景なのでオモシロかったんじゃないかしら。
というのもバス・ドラムのチェックから始まって本当にいつもやっている手順で見せてくれたからね。
続いてベース。
その日に使う音色を全部PAさんに提出する。D_Driveの音とアンサンブルを操るのはRoute14の杉野さん。
この道35年の超ベテランだ。
久しぶりにお会いできてうれしかったな。
そうなんだよね。
ナンダカンダでライブハウスから9か月も離れているでしょ?
毎月お会いしているような方々にもう9か月も会ってないんだよね。
SNSで見かけるのでそんなに離れているような気はしないけど、この1年は人生の中で一体どういうことになってるんだろう?…なんて思っちゃう。
杉野さんの技術力でこういう映像が全国津々浦々まで行き届いたのね。
では4人のサウンドのチェックが終わったところで全体で音を出してみましょう。
演奏したのは「激しいヤツ」で「Attraction 4D」。
それと、「クリーンな音を試したい」ということで「Unkind Rain」をプレイ。ギターを持ち替えてもう1曲。
「Gradation」を演奏。
この辺りは「リハーサル」ですな。
事あるごとにメンバーさんの解説が入って来るのがオモシロいじゃないの。
業界用語の解説までしてくれたりしてね。
代役のことを「トラ」…「エキストラ」の「トラ」とかね。
「C万(ツェーマン)」とか「G千(ゲーセン)」とか音階名で数字を表すこととかね。
いつか、「大無人(ダイムジン)」とか「天無人(テンムジン)」、「王無棒(オウムボウ)」とか「署無者(ショムシャ)」、「吾無口(ワレムコウ)」…なんて数字の言い方をマーブロ説明したことがあったな。
コレ、それぞれ順に「一、二、三、四、五」を表す、昔のそっち方面の方々の符牒。
カッコいいね。
ちなみに、「C万G千」とか、「シースー」だの「ターギ」だの文字をヒックリ返す言い方ね。
コレをジャズ・ミュージシャンのオリジナルだと思っている人が多いと思うんだけど、コレはさにあらず。
元はクラシックのミュージシャンの符牒なの。
だから「ツェー」とか「ゲー」とかドイツ読みをする…のかどうかまでは知らないけれど、音大を出た人から教えてもらった。
それをジャズ・ミュージシャンがマネをしたんだね。
あるいはクラシックで喰えない音楽家がジャズの世界に降りて来て自然と広まったのかも知れない。
大学の時ジャズのオーケストラにいて、メンバー間で「子供」は「ドモコ」になるか、「モドコ」になるかで議論したことがあったな。
まだ携帯電話が一般化する10年以上前のことで、当然「ドコモ」なんてなかった時代の話。
さて、いよいよ本番。
といっても分け目なくそのまま進行したんだけどね。
コレが『裏Drive』!
サウンドチェック⇒リハーサルと来て、本日の演奏コーナー!
Yukiちゃんが手にしているのは…もうおなじみ、7月にリリースされたシングル「Thumbs Up」のイメージ。
海外のレビューでもベタぼめされたこの曲。
やっぱり「他にない」というのが世界に通じたのであろう…と私は思っている。
作曲者であるSeijiさんから作品の解説。
事の起こりは昨年の6月にロンドンのノッティングヒルのスタジオでリハーサルの時にSeijiさんが弾いていたフレーズが私の耳に入り、「カッコいい!」と興味を示したことだった。
調整のない全音音階(ホールトーン)を使った曲なんて他に滅多に出くわさないからね。
コノ時ね。
イギリスのプレスの人たちを招いてショウケース・ライブをした時。
暑かったね~。そしてその後、11月の『Marshall GALA2』にMarshallの社長が来ることになっていたので、そこでその曲を披露しては?しようということになった。
「シゲさんがナニがナンでも間に合わせろ!と言いはるんですよ~」
なんてMCで言っていたけど、そんなことは………言った。
本当はそれどころじゃなくて、も~毎日電話をして「まだか、まだか」とSeijiさんのお尻を叩きまくりました!
あの時はゴメンね。
おかげでいいのができた!タイトルの「Thumbs Up」はその社長がよくするジェスチャー。
無事に『Marshall GALA2』でお披露目できたのでした。
もちろん社長からは「サムズ・アップ」頂きました!
最近ではこの曲を演奏する時にメンバーが「サムズ・アップ」をするとか。早く大勢の客席のお客さんとコレをやりたいね!
では、いってみましょう!
今回はスペシャルなライブ・バージョンで。
場面がコロコロと変わり、次から次へと魅力的なメロディが飛び出して来る!
各メンバーのソロもほどよくフィーチュアされているのがスリリング。
ちょうどこの日に世界に向けて配信リリースされた新曲「Begin Again」!
コレが「Begin Again」のヴィジュアル・イメージ。
「Thumbs Up」と同じく「下町のひとりヒプノシス」、梅村昇史さんの作品。
「Thumbs Up」同様、ニューヨークを拠点に活躍しているAkihiro Nishimuraさんのミキシングを経て、ロンドンはセント・ジョンズウッドのアビィ・ロード・スタジオでクリスチャン・ライトがマスタリングを施した。
トークの時にも出たけど、この写真を撮った時、ナゼか周囲の観光客からホントにやんややんやの歓声を頂戴したんだよな。 リリースはもちろんMarshall Records。
ミュージック・ビデオも公開済。
YouTubeの書き込みを見るとやたら評価が高いね。
「Awesome」だの、「Killer stuff」だの、「Great song」だの…ありがとうございます。
ほとんどが海外からのお便りなのね。
やっぱり早いとこ海外へ行きたいね~!
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Spotifyって無料で使えるでしょ?
私は最初からお金を払うヤツに加入したのでわからないんだけど、Seijiさんの研究によると、有料と無料の音源では音質が違うんだって。
もちろん有料の方が音がいいのだそうだ。
まぁ、タダで銭は取らんわな。そうそう、Spotifyといえば、D_Driveのページ(っていうの?「アカウント」っていうのか?)の「フォロー」というヤツを是非クリックしてくださいませ!
赤い矢印のところね。
コレの数が海外ではモノを言うらしいのよ。
ナニも私だけが頼んでいるんじゃない、D_Driveが頼んでいるんだからよろしくお願いします。
そしていよいよ実演!
この曲も『Marshall GALA2』で演奏したんだけど、実はそれ以前からレパートリーには入っていた。
でも、世界に音源が飛び出して行ったとなると、聴こえ方がまた違って来るね。Yukiちゃんらしい、竹を割ったようなシンプルでダイナミックなハード・チューン。
2018年にToshiくんがD_Driveに加入した時、「新しいメンバーを迎えて再び始まる!」という意気込みで作られた曲。
ずいぶん前に思いついたイントロをスマホに記録しておいて、そこからメロディを発展させていったという。
Aメロ(この場合Bメロって言うのかな?)が5/4拍子に聞こえるのはスネアを4拍目だけに打っているからか?
Toshiくんのフレットレスもこの曲のハードさに独特の味わいを与えている。
ドドド~とスゴイ勢いに圧倒されちゃうんだけど、コレ、構成がスゴイなぁ。
「繰り返しを多用する今までのD_Driveになかった曲」と説明していたけど、確かにそうかも。
ギター・ソリもバッチリ仕込まれていて聴きどころ満載!Yukiちゃんの新しいマスターピースの誕生だ。
そのYukiちゃん、アメリカの『Alternative Magazine』という音楽誌の「マイクロフォンを必要とせずにステージ・センターを務める20人のメタル・ウーマン」のひとりに選出された!
他にアリス・クーパー・バンドのニタ・ストラウス、オリアンティ、リタ・フォード等々。
記事の中ではこんな風に紹介されている。
「インストのメタルバンドというモノは「鶏の歯」のように珍しい。日本の大阪のD_Driveは2009年からその分野においてトップの座をキープしている。走り出したら止まらないYukiはその中心メンバーだ。驚きのリフの数々、印象的なメロディからなる魅惑のショウで、Yukiは歌詞がないことを忘れさせてくれる。D_Driveは間違いなく観ても聴いても最高に楽しいライブ体験をさせてくれるのだ。」
視聴者の皆さんから寄せられた質問をその場で読み上げて答えるスタイル。
この【裏Drive】のようすはまだしばらくアーカイブで見ることが出来るのでゼヒご覧あれ!
詳しくはコチラ⇒D_Drive Official Website