LOUDNESS World Tour 2019-2020 THANK YOU FOR ALL Chapter 1:Ampan vs. Dragon <前編>
私もいい加減長いこと生きて来たけど「緊急事態宣言」なんてのは生まれて初めてのことだ…というかコレは日本で初めての試みだというから当たり前か?
小学生校時代の夏休み、「光化学スモッグ注意報」が発令されて「外出してはイケません」なんてのはちょくちょくあった。
光化学スモッグ程度ならプールをガマンすれば済んだけど、今回のはそうはイカン。
大地震は覚悟してはいるものの、まさか自分が生きている間にこんなことが起こるなんて今まで一度も考えたことがなかった。
しか~し!
私は毎週イギリスのMarshallのスタッフと電話で簡単な業務ミーティングをしているんだけど、当然話題はCOVID-19になる。
で、彼らの話を聞いていると、緊張感が日本とゼンゼン違うんだよね。
ウエスト・エンドの劇場や店舗はすべて閉まっていて、あのピカデリー・サーカスにもオックスフォード・ストリートにも人っ子ひとりないという。
ちなみに私はほとんど人っ子ひとりいないタイムズ・スクエアというのを経験したことがある。スーパーボウルの日にちょうど大雪が降ったからだ。
アレはなかなかにスゴイ光景だった。
そして、今回あの魅惑のLondon Townも…。
話題を電話ミーティングに戻すと、当然「日本はどうだ?」という話になる。
先週の話にはなるが、「政府から自粛の要請は出ているが、ほとんどの店やライブハウスは開いている」と答えると…
「Oh, my god!!」とかなりビックリ仰天。
そして、「政府からは何の休業補償も提示されていない」と付け加えると即座に…
「Unbelievable!」とまたまた大ビックリ。
「政府が補償しないから店を閉めることができない」と説明すると…
「That's obvious!(そんなの当たり前じゃん!)」という反応だった。
そして、今週の月曜日のミーティングでは、「シゲ、絶対に外に出ちゃダメだぞ。本当にとてつもなく恐ろしいことが起こっているんだぞ!とにかく家でジッとしているんだぞ!」とかなり強く念を押された。
Marshallの社長からもキツい「外出禁止令」が出された。
海外の人は全員そんな意識を持っているんですよ!
いくら「緊急事態宣言」が出されたとはいえ、その内容を見ると日本はまだスタートラインに立ってすらないような気がするのだ。
私は元来、太陽の下で身体を動かすなんてことがスキではなくて、家に閉じこもって本を読んだり、音楽を聴いたり、ギターを弾いたりする方が性に合っているので、引きこもりには何の苦痛も感じない。
できれば一日中本を読んでいたい。
しかし、友達のミュージシャンやライブハウスの方々のように、この騒ぎで甚大な経済的ダメージを負っていらっしゃる方のことを考えるととても心が痛む。
とにかくココはイギリスに倣って人と接する機会をなくし、感染の拡大を食い止める局面だろう。
そんな折だから、これからの自粛生活を吹っ飛ばす記事をMarshall Blogがお送りするのだ。
まさか「緊急事態宣言」後の第1日目というタイミングに狙って当てたワケでは決してないよ。
タマタマです。
偶然にしろ皆さんを元気づけることが少しでもできればいいな…と思って健筆を奮いました。
オラオラLOUDNESSだぜ、LOUDNESS~ッ!
ふさぎこむのはヤメにしようぜ!
そして、Stay home with LOUDNESS!
(Thanks for your idea, Kazuo!)
さて、例年通り『Rock Beats Cancer』の翌日はLOUDNESS。
今年の仕事納めコンサートのタイトルは『LOUDNESS World Tour 2019-2020 THANK YOU FOR ALL Chapter 1:Ampan vs. Dragon』。
昨年11月からスタートとした「デビュー39周年YEAR」。
向こう1年間に「THANK YOU FOR ALL」というスローガンを掲げ、その先の偉大なる「40周年」に向けてファンへの感謝を届け、そして精力的に世界を回るというプラン。
残念ながら新型コロナという厄介者がLOUDNESSの前に立ちはだかり、若干の計画の変更が余儀なくされてしまいそうだが、ナ~ニ「LOUDNESSの40周年」は逃げも隠れもしない。
みんなでそこに焦点を合わせて祝って行こうではあるまいか!
その第1弾がこのコンサート。
今も脳梗塞の後遺症と戦う「あんぱん」こと鈴木さんと、現在のバンドの屋台骨を支えるサポート・ドラマー「ドラゴン」こと竜さんが、ステージ上でスティックを突き合わせる「Ampan vs. Dragon」なのだ!
開演前のステージのようす。
赤と青のスポット・ライトの下でセットされた2つのドラム・キット。
ツーバス・キットが2セット並ぶと壮観ですな。
何しろ今日は「Ampan vs. Dragon」だから!
客電が落ち、「Eruption」のオープニングSEが流れる。
ステージの突き当りのスクリーンには『THUNDER IN THE EAST』のアルバム・ジャケット。
今日はファンへのThanksgivingコンサートだからして、とっておきのナンバーが揃っている。
そして、演奏曲が収録されているアルバム・ジャケットがスクリーンに映し出されるという趣向。
歴史のあるチームじゃなきゃこんなことはできないよ~!
お客さんの「タッカ~ン!」の呼び声に応えるように高崎さんのソロが炸裂。
続けて同じく『THUNDER IN THE EAST』から「LIKE HELL」。
当然、コブシを上げて二井原さんと「♪Like hell」の大合唱。
ノッケからスゴい盛り上がりようだ!
ま、いつものことですが。
このお客さんの「この瞬間を待ちわびていた!」とって雰囲気がまたいいんだよね。
『THUNDER IN THE EAST』セクションの3曲目は「Heavy Chains」を持ってきた。
目の覚めるようなソロ!
ワタシ、大好きなんです「Heavy Chains」。
もちろん高崎さんの美しいギター・サウンドはいつもの「Takasaki Rig」から。
まずは堰を切ったように『THUNDER IN THE EAST』の3曲をブっ飛ばした!
「こんばんは、LOUDNESSです!またやって来ましたな…年末が。
今日は2019年の締めくくりです。コレがないと年が越せませんな。
お越しいただきましてありがとうございます。
今日は曲をイッパイ用意して来ましたので最後まで楽しんでいってください!」
二井原さんのごあいさつの後、4曲目は場面が変わって最近作の『RISE TO GLORY』セクション。
アルバムのリード・チューン「SOUL ON FIRE」だ!。
最新のLOUDNESSスタンダード。
ココでも高崎さんのギターが会場の空気を切り裂く!
『RISE TO GLORY』からの2曲目は「I'M STILL ALIVE」。
アルバムの中でもメタル度の高い曲が「今」のLOUDNESSをアッピールする。
この日、新旧のレパートリーで構成されたセットリストが組まれた。
もちろんオールド・ファンにとってスタンダード曲はウハウハものであろうが、こうした新しいレパートリーもすごく楽しみなのがLOUDNESSファンの得なところ。
長い歴史を持つアーティストはとかく過去の人気曲にしがみついてしまいがちだけど、LOUDNESSは「今」がオモシロイのだ。
その長い歴史を貫いているのは高崎さんのギターであることは言うまでもあるまい。
加えて曲のクォリティの高さだ。
いつも次回作が楽しみなのだ!『RISE TO GLORY』からのもう1曲は「GO FOR BROKE」。
印象的な4小節の導入フレーズとは対照的に展開する爆発的なソロが素晴らしい!
続けて『THE LAW OF DEVIL'S LAND~魔界典章』から「In The Mirror」。
人気の高いLOUDNESSスタンダード。
もう客席は大爆発!
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website