SANOVA in すみだストリートジャズフェスティバル
前回「台東区」の話題が出たところで、今回は隅田川を挟んでそのお隣の「墨田区」が舞台。
それは「音楽都市すみだ」を標榜する東京都墨田区が毎年8月に市民のボランティアによって開催する『すみだストリートジャズフェスティバル』。
今年で10回目の開催なのだそうだ。
ジャズ好きの私ですから、そりゃ以前から一度覗きに行ってみたいと思ってはいたんだけど、ナンヤカンヤといつも何か用事が入っていて結局行かれなんでいた。
そして、今年チャンス到来。
私がタダ出かけるワケはないじゃん?
そう、NATALプレイヤーが出演するというのでMarshall Blogの取材として意気揚々と出かけてみたというワケ。
このフェスティバル、ホントにすごくてね。
本職の劇場やライブハウスは言うに及ばず、カフェから銭湯、銀行の軒先までを開放して、総勢45ヶ所で演奏が繰り広げられる。
まず訪れたのは「すみだパークスタジオ創(そう)」という劇場。
普段はお芝居に使われているのかな?
最初ショボンちゃんから「サノバさんのサポート」と聞いて一瞬Nazarethの「Hair of the Dog」系のお名前かと思ってビックリしたんだけど、SANOVAというのはこのピアニストの堀内沙知さんのチームの名前で、「Sachi」の「Sa」と「Nova」を合わせた名前なのだそうだ。
「nova」はラテン語で「新しい」と言う意味ね。「Bossa nova(ボッサノーヴァ)」の「Nova」ね。
「Bossa」とは「傾向」とか「素質」とかいう意味だから「Bossa Nova」と「New Wave」はほぼ同じ意味を持つ音楽カテゴリーなんだね。
どういう風に新しいかというと、サンバのリズムを思いっ切りユックリ演奏するとボサノバのリズムになりますな。それが昔は新しかったんだね。
ということはサンバの方が歴史があるということか。
私はこの時までSANOVAさんを存知上げなかったんだけどモノスゲエ人気なのです。
もうみんなタオルを振り回して大エキサイト!
インスト・ミュージックでこんなに盛り上がっている光景を見るのはカシオペア以来か?
イヤ、D_Driveを忘れちゃイカンわ。
SANOVAさんはイスに座らない完全な立奏スタイルで、キース・ジャレットもビックリの入り込みよう!
フェスティバルでNATALのキットは入れられなかったんだけどスネアはバッチリNATAL。
14"x5.5"のアルミ・シェル。
この日初めてコレを試したショボンちゃん…一発でFallin' Love!。
だってNATALだもん。
SANOVAさんはあまりに人気が高いゆえ、もうひとつ別の会場にも登場した。
錦糸町駅間のビルのタワーレコードの店内だ。
この辺りもずいぶん変わったゼ~。
場外馬券売り場があったせいか、この辺りの地域では最もガラの悪いエリアだった。
「江東リッツ」という映画館があってね、小学生の時に『ポセイドン・アドベンチャー』を観に来たな~。
その後中学になって『怒りの鉄拳』とか『グリーン・ホーネット』なんてのも観に来たわ。45年前の話…私だってブルース・リーに憧れた時分がある。
いつからこんなにアマノジャクになってしまったのやら。
その駅前のビルの裏の駐車場に車を止めてビルへ入ろうとしたらアラララララ!
スゴい音楽が聞こえて来るではないの!
どういう風にスゴいのかというとキング・クリムゾン。
実際にYouTubeで調べてみると「Discipline」のコピーなんかを演っていらっしゃる。
いつもMarshall Blogを応援してくださっている方からご親切に教えて頂いたんだけど、「トモトモクラブ」というトリオバンド。
こういう音楽を作っていらっしゃる方がこの日本にひとつでもあったことを知ってうれしいね。
しばらくの間、見入ってしまった。
こういうチームを出演させるところがまた素晴らしい。
懐がデカいぞ、墨田区!そしてSANOVAの2回目のステージ。
SANOVAさんの曲はテレビ番組のテーマソングなどで頻繁に使われていて、皆さんもテレビを見ていれば必ずやSANOVAさんの音楽を耳にしているハズだ。
私も実際それを経験した。
この時に演奏していた曲が何かのテレビ番組でガッツリ使われていたの。
晴くんは実は、というか「池尻」さんという名字でMarshall Blog読者にはピンと来ちゃうと思うんだけど、先日の『Marshall GALA2』でSHOW-YAのsun-goさんのバンドTHE CORAL CANDIESでキーボーズを担当してくれた池尻喜子さんのご主人。
2人で「池尻家」というチームを組んでいる。
ショボンちゃんは引き続きNATALのアルミ・シェル・スネアを使用。
実はこの時、シンバルが容易されていなくて隣の楽器屋さんにショボンちゃんと一緒に買いに行ったんだわ。
そしたら、店員さんがあのMarshallの本『アンプ大名鑑~Marahall編』を持って来られて、「サインしてください」とおっしゃるじゃないの~。
ビックリするやら、気恥ずかしいやら、うれしいやらで、「コリャ外で変なことはできないな」と気を引き締めた次第。
とにかくスゴイ迫力で、とても楽しそうに鍵盤を叩くSANOVAさんが魅力的!
というのは、前の現場でもそうだったんだけど、ある曲で晴くんがタオルを振り回しながら丸々1曲弾くというルーティンなの。
最初から最後まで左手のタッピングだけで演奏してた。
ショボンちゃんもNATALのアルミ・シェル・スネアで猛然とドライブしちゃう!
キマった~!
SANOVAの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト