CONCERTO MOON~OUROBOROS TOUR 2019千秋楽
新たに芳賀亘を迎えて制作したアルバム『OUROBOROS』のリリースを記念して行われたツアー『OUROBOROS TOUR 2019』の千秋楽のレポート。
7月20日には
会場は目黒鹿鳴館。
CONCERTO MOONのホーム。
7月20日にも鹿鳴館のライブがツアーに組み込まれたが、Marshall Blogでレポートしたようにその時はイベントでの出演だった。
今回が本チャンの鹿鳴館でのステージとなる。コレが『OUROBOROS』。
新しシンガーを迎えてのセルフ・カバー・アルバムだが、「声」が変わると「音楽」は別のモノの変わる…のいい例。
やっぱりコレである。
こういう音楽にはこういう光景が不可欠なのだ。
セッティングはこんな感じ。
PRESENEはわかるけど、BASSも「0」というのが意外じゃない?
千秋楽のオープナーは『OUROBOROS』収録の「Alone in Paradise」。
芳賀ちゃん、今日も絶好調。
ス~っと声を出してくるからね、涼し気にス~っと。
一方、コチラは鋼鉄よりも岩石よりもドシっと音を出してくるからね、重々しくドシっと!
ステージ中央に出て猛然と島節を繰り出すノンちゃん。
「島節」…いいダシが出るぞ。
「みんな大丈夫ですか?」
そうだ、この日は台風15号が関東に上陸してしまってそれこそ雲行きが怪しかったんだ。
「こんなにたくさんの人に集まってもらってとてもうれしいです。
イザ二を空けてみたら会場にはオレたちだけ…なんてことになったらイヤだからな!」
そんな、スパイナル・タップじゃあるまいし!「今日はツアー・ファイナル。台風で帰れなくなったらどうするか…みんなで白木屋へでも行くか?
最後まで楽しんでいってください」
こういう時、もうひとつの選択肢として「帰れなくなったらどうするか?朝まで演るか!」とお客さんを喜ばせるやり方があるが、私もこういう現場に出入りするようになってカレコレ45年近くになるけど、そう言ってお客さんを喜ばせておいて朝までライブを演り続けたバンドは見たことがない。
そこはさすがノンちゃん、できないことは言わないで「白木屋」で押さえ込んだところがニクイ。
しかし、調べてみると、同じ「白木屋」でも夜中の2時か3時までしか営業していない店舗もあってみんなで行くには下調べが必要のようだ。MCに続いては「Fight to the Death」。
惜しげもなく入魂のソロをキメまくるノンちゃん。
もちろんその度に大きな歓声が沸き上がる。
「Run to the Sky」、ここまで『OUROBOROS』の収録曲でつなげて来た。
前回のイベントの時は結構出し惜しみしていたからね。
今日は自分の声でレコーディングしたアルバムの曲が大放出だからね、芳賀ちゃんのハジけようが見ていて気持ちいい!
ココでニューアルバムから離れて「Over and Over」。
「ニューアルバム以外からの曲を演ります」という短いMCをはさんで「The Last Betting」。
1998年のセカンド・アルバム『From Father to Son』から。
本編のこの2曲では白いストラトを使用。
ギターが変わっても当然ノンちゃんサウンドは変わらない。
いわゆる「島音」だ。
この場合、沖縄は関係ない。
ココで亮くんのキーボード・ソロ。
いいよね~、キーボーズ。
SHOW-YAとか、APHRODITEとか、BLINDMANとか、Marshall Blog的には比較的頻繁に出て来るキーボード・ソロだけど、若いバンドさんなんかのコンサートでこういうシーンを見ることはできなんでしょうナァ。
このハードロックの一種の様式美を未来に伝承したいものです。
ところで亮くん、今日お誕生日なんですって!
おめでとう!
ということでもう1枚、バースデイ記念で写真追加!
ショウは後半。
また『OUROBOROS』に戻って「Holy Child」。
芳賀ちゃんはお召替えして再登場。
全く汗ひとつ流さなかった前半に引き続き相変わらず涼しそう!
こちらは熱血ギターで汗みどろ。
同じステージに立っているとは思えない。
しかし、Marshallを背中にしたギタリストはこうなるのが当たり前なのだ!…ホンマか?
今日も几帳面で折り目正しいドラミングが魅力的な河塚さん。
絶対にミスをしない…ように見えるし、実際そうなのだろう。
間違いなく机の引き出しの中がキチンとしているタイプだ。
私もそういう人になりたかった。どんなことがあっても自らの道を突き進む鉄人、島紀史。
私にとっての「鉄人」は28号でもなく、ルー・テーズでもなく、衣笠祥雄でもなく…島紀史なのだ。
「5月にアルバムを発売して、ツアーが6月から始まり今日でファイナル。
これからは新しいアルバムの制作に入ります。
来年の5月、6月、7月………6月をメドにこのツアーで得た経験とモチベーションを詰め込みます。
期待して待っていてください。
さぁ、ここからはより一層激しく行きますよ!」キラー・チューンのひとつ「Savior Never Cry」。
再度ノンちゃんから台風の日に集まってくれたファンにお礼の言葉が贈られて本編の最終セクションへ。
そして最後は「Dream Chaser」。
このコンビネーションもスッカリ板について来た!
ルーティンで完全燃焼!
でも台風のライブはコレだけでは終わらなかった。「OUROBOROS」シャツを身にまとって再び登場!
大丈夫なのか…外は。
「こんな嵐の日はパーティなんだよ…ってブラックモアズ・ナイトのベースの人が言ってた。
ツアーを終えて来てこんなに素晴らしい夜を迎えることができました。
これからのアルバム制作に勇気を頂きました!
最後にもう1曲演ります!」
ファンが狂気乱舞する中、文字通り「嵐のライブ」は幕と閉じた。
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site
さて、島紀史が出演する『Marshall GALA2』…おかげさまですべてのチケットを販売し終わりました。
正直、ホッとしました。
チケットをお買い上げの皆さま、本当にありがとうございます。楽しんでいらしてくださいね~!
…ということで、ノンちゃんが出演するのは『GOTWEE3 with KAZUE AKAO』。
「Marshall=ブリティッシュ・ロック」の権化のようなネタをご披露頂きます。小笠原義弘
GALAグッズもよろしく。
会場限定発売です。
今回初登場のトートバッグ。
幅34.5cm×高さ37cm。
ん~、大き過ぎず、小さ過ぎず、実にいいサイズで1,500円(税込)。
ランヤード…。
パスは付いていません。それがMarshallメッセンジャー・バッグに入って3,000円。
コレは前回と同じですな。
前回、アッという間に売り切れてしまったので、お買い逃がしになられた方、今回是非ゲットしてくださいませ。
(一部敬称略 2019年9月8日 目黒鹿鳴館にて撮影)