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2019年2月 2日 (土)

BLINDMAN~新作『REACH FOR THE SKY』リリース記念ライブ

 
久しぶりのBLINDMAN。

20中村達也

30vRay

40v戸田達也

50v松井博樹

60v實成峻

70v達也さんはもちろんMarshall。

80JCM800 2203と1960Aのハーフスタック。

100v足元のようす。

110今日のレポートするライブに先立つとこと約ひと月。
BLINDMANはニューアルバムをリリースした。
コレがそのニューアルバム『REACH FOR THE SKY』。
ゴキゲンの仕上がりである。

120cdアートワークを手がけたのはFATE GEARのドラマー、森はるか。
はるかちゃんはもちろんFATE GEARのアルバムのアートワークを手がけていて、大好評の最新作『Headless Goddess』のアートワークもはるかちゃんの作品だ。
アレ、MVの写真もヨカッタでしょ?
そして、はるかちゃんはNATALドラマー。

130vBLINDMANの新譜はいつも楽しみだ。
よってこのレコ発ライブもとても楽しみにしていた。
で、注目のオープニングは「Now or Never」。

140_バンド全体がガッチリひとつになったイントロ。

150オルガンの音が効果的なんだ~。

160いいようにドライブしまくるリズム隊!

180v
190そして、この大サビのメロディ!
はじめて聴いた時、「ドワ~!そう来たか!」って思ったね。
そして、うれしいのはこの曲をアルバムの2曲目に持って来たこと。
さすが達也さん!
意識されてのことなのか、Marshall Blogをいつも読んでくれているのか…アルバムでもコンサートでも2曲目が重要なんですよ。
でもサ、この曲、もっと後で演って欲しかったナ…ニューアルバムの中で一番好きな曲なんだもん。
もうチョット取っておいてもらいたかった。
ま、ゼイタクは言うまい。170続けて前作『To the Light』のオープナー「Rising Sun」。

200_rs「ワンマン・ライブへようこそ!
東京でやるのは半年ぶりですかね?
今日のレコ発ライブ、我々も楽しみにしていました。最後までユックリとお楽しみください!
じゃ、新しいヤツいってみようか!」
おう!

210v_mc達也さんのズ太いギター・リフからスタートしたのは新作のオープナー「Strangers in the Night」。

220v_sitn私みたいなヤツだと、このタイトルを聞けばすぐフランク・シナトラを思い出しちゃうんだけど、当然違う。
一度聴いたら忘れないようなステキなメロディのサビを持った曲。

230『Evergreen』から「The Way to the Hill」。

240_wthまたニューアルバムから「The End of my Dream」。

250_eomd作曲したかのような実に密度の濃いギター・ソロ!

260続けても新作から「Roll the Dice」。

270_rtdこうしたミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバーにもRayさんの声がピッタリだ。

280vココでも充実のギター・ソロ!
一段と大きな歓声が上がる。

285オラオラオラオラ~!
打って変わって目も覚めるようなドライビング・チューン「Survive」。
まずイントロのキメがカッコいい!

290_svこの「♪ゾンゾゾンゾゾン、ゾンゾゾンゾゾン」が気持ちいいぞ!

300MCをはさんでいよいよアレ。
チョット小耳にはさんだ話では、この「Da Doo Ron Ron」が賛否両論だったとか…。
私は断然「賛」ですよ。「賛」×∞。
コピーバンドではない、こういうベテランのバンドが自慢のオリジナル曲の合間にこうした名曲を取り込んで、その魅力を伝えることはとてもいいことだと思う。
CDを初めて聴いた時、曲名を見ないで1曲目、2曲目とゴキゲンに聴き進んで、コレが出て来た時は正直ヒックリ返って驚いたけどね。

310_drrそんなだから、どうしても気になって、達也さんにこの曲を取り上げたいきさつを尋ねてみた。
すると…
この曲に出会ったのはそれほど昔のことではなくて、フィル・スペクターのトリビュート盤で知ったそうだ。
自分が作る曲はどうしても凝ってしまいがちなので、以前のアルバムを作る時に何かシンプルなモノを収録したいと考え、カバー曲の候補を2つ選んだ。
そのうちの1曲がこの「Da Doo Ron Ron」。
そして、当時のバンド・メンバーに諮ったところ意見が合わず断念。
それから時が経って、再度取り組もうとしたが、前作はメンバーが替わったばかりだったので控えておいた。
そして、今回見事にご開帳と相成った…とのこと。
原曲のイメージをまったく損なうことなくBLINDMANタッチで仕上げたのはサスガ!
私は大好きです。
ちなみにThe Carpentersの『Now &Then』が好きです。320vこの辺りも盛り上がったよ~!
みんなで歌った「Why Did You Come Back」。

330wdcbそして、そのまま峻くんのドラム・ソロへ。

350v_ds全く気をてらうことのないベーシックかつストレートなソロ。
いかにも「ドラム~!」という感じのプレイがすがすがしい。

360メンバーがステージに戻り「Blazing Crisis」。

370_bc松井さんは白いシャツにお召替えだ。

380_alその松井さんのキーボーズに乗ってRayさんが感情を込めて歌い上げるバラード「Angels Ladder」。
この曲はニューアルバムのクローザー。

390v達也さんのMC。
「ライブハウスでロックバンドを観る…という文化を絶やしてはいけないと思います。だからBLINDMANはこれからもガンガンやっていきますのでよろしくお願いします!」
いいこと言うわ~!

S41a0459ショウはまだやっと前半が終わったところ!
ドンドン盛り上がって来る!

400_tbコレも『Evergreen』から「Turning Back」。

410vそして、今度は達也さんのソロ・コーナー。

420gsすごく短かったけど、言いたいことは言い切った。
説得力のあるいい音!
最近はPAが発達したからとか言って、ロック・バンドのステージの中音がドンドン小さくなっていってるけど、アレはダメだね。
中音がある程度大きくないと、こっちで聴いていて迫力が伝わって来ない。
やっぱり100Wのギター・アンプってのがロックには必要なんだ。
やっぱりロックは肉食がいいでしょ?
Marshallは最上ランクの肉なんだぜ!

S41a0508お、Rayさんも着替えて来た。
スゴイ汗だったからね!
『Blazing Crisis』のオープナー「The Tears of God」。

470togそして、ニューアルバムからボサノバの「Blue Moon」。
コレも最初聴いた時はビックリしたナァ。タイトルも驚いたけど。
イヤ、「Blue Moon」というジャズのスタンダード曲があるんですよ。480v_bmまたガラっと替わってニューアルバムのタイトル・チューン「Reach for the Sky」。
UFOの「Lights OUt」を思い出させてくれる極上のハードロック・ナンバー!

490_rfsそして、MCをはさんで最後のセクション。
会場はスゴい熱気よ!
それに応えるようにドド~っと行ったよ!

500_tog「The Touch of Gray」…

510v_bh「Being Human」…

520v_itd「…in the Dark」…

520v_rwそして「Running Wild」。

530v4曲ブッ続けでドライブしまくって本編の幕を下ろした。

540vスゴイ歓声!
5人のこの熱演に歓声を惜しむ客は1人としてあるまい。

550アンコール。
「待たせてゴメンね。オッサンだから楽屋でひと息ついて来ちゃった。
今日はまだまだガンバらないといけない…と思わせてくれてありがとう!」
メンバーを紹介。
「このメンバーでアルバムを2枚出したことになります。
新しい歴史はココから始まりますので!」

555お揃いのTシャツに着替えた5人はアンコールで「To the Light」、「Waiting for the Day」、そして「Living a Lie」の3曲を演奏した。

560_en

570v

580v

590v

600v

610vイヤ~、ほんと充実のハードロック・ショウだった!

決してカッコつけるわけじゃないんだけど、最近ストラヴィンスキーとかショスタコーヴィチみたいな現代クラシックをやたらとよく聴くようになったでしょう?
すると、あんなに好きだったプログレッシブ・ロックがウソみたいにツマらなくなっちゃって…。
私、ロックの中でプログレが一番好きだったのに~!
反面、こうしたBLINDMANみたいな70年代のハードロック・サウンドってのはナンダカンダ言って無敵で唯一無二の音楽なんじゃないかな?…なんて思ってるんですよ。
すなわち、カッコいいリフとギターソロ、野太い声のボーカルズ、重くて頑丈なリズム隊、コレが「ロックの定義」なのではないか…と。
とりもなおさず「Marshallで演るロック」だよね。
ま、考えや感じ方は人それぞれですけど。
これからも、ガンバレBLINDMAN!
 
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN OFFICIAL SITE

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200_2 
(一部敬称略 2018年12月23日 目黒鹿鳴館にて撮影)