BARAKA~2018年11月の単独公演
Marshall Blog、1,501回目の記事にして今年最初のライブ・レポート。
しばらくの間は例によって年が明けても旧年中に開催された公演のレポートが続くよ。
今日はBARAKA。
久しぶりの登場となるBARAKAの渋谷Mt.Rainerホールでの単独公演。
いつ以来のご登場かと思って調べて驚いた!
ナント!前回の記事は2年前の1月10日に掲載されていて、この時も2017年の最初のライブ・レポートだったのだ。
2年前にはナニを書いたかな?
チョット読んでみると…。
ギャハハ!
タイトルが『BARAKA 単独公演』となっていることに引っ掛けて、『「ツーマン」や「スリーマン」はみっともないからヤメましょう』とやってる。
そして、これからも「このことを訴え続ける」と宣言しているわ。
で、実際にことあるごとにガミガミ言い続けている。
進歩がないというか、ガンコと言うか…ま、Marshall Blogってのはこんなもんです。
おお~、白い~!
1997年にMarshallの創業35周年を記念してリリースされた1959のハーフ・スタック、通称「White Special」。
Marshallは、一昨年の2017年に迎えた創業55周年を特に喧伝しなかったが、この35周年記念からもう20年以上も絶ったのね。
このWhite Specialは他にも1962とPB100をリリースした。もちろん全部真っ白だった。
スピーカー・キャビネットの左下とヘッドのリアパネルには「Limited Edition 1997」の表記とおなじみのJim Marshallのサインが入ったプラークが取り付けられた。
なんかジムのサインもなつかしいな…。
まだこの頃はピンピンしていて、翌1998年の春過ぎにはJCM2000 TSLシリーズのプロモーションで日本にやって来た。
依知川さんはEDEN。
EDENの発音は、本当は「イードゥン」みたいな感じなのです。
ヘッドはWT-800、4x12"のスピーカー・キャビネットはD410XLT。
そして、会場ではこの日の公演に合わせてBARAKAの1枚目から6枚目までのアルバムの中から選んだ歌モノ19曲を2枚のCDに収めた『THE BEST OF BARAKA SONGS』が発売された。オープニングからいきなり壮大なメドレー。
まずは『Five Rings』から「Ground Book」。
依知川さんと…
そして、BARAKAのキラー・チューン「Butterfly」。
コレは14/8になるんですかね?
蝶がどうして「butter+fly」になるのかはいつか書いたことがありましたな。
メドレーを締めくくったのは市川さんのボーカルズによる「Let me in」。
「年末のお忙しい中、たくさんの方にお越し頂き誠にありがとうございます!
21年目のワンマンです。
今年も色々とライブをやってきました。本年も最後までガンバリます!」
とご挨拶。
そして、次の曲を紹介した。
依知川さんが「BARAKAはタダでは転びません」と説明していたがその通り。
このバンドのカバー・アレンジは「コレでもか!」というところまで切り刻んで、組み立て直すんだな。
一体どうやって、またどういう雰囲気の中でこの手のアレンジ作業をやっているのかわからないが、何しろ痛快な仕上がりなのだ。
Jeff Beck(作曲はMax Middleton)の曲だからね、もちろんギター・ソロもタップリ。続けての曲もメドレー。
怪しげなワルツでスタートする「Reflected Waves」…
…って、YouTubeに上がっている「A38 ROCKS」というクラブでのこの動画。
チョット、チョットチョット!
これドラム・キットがNATALではありませんか~。
ウチのドラム・ブランドなんですよ。
やっぱりNATAL来てるな~。
コレはブダペストか…ハンガリーは行ってみたいナァ。
バルトークの国だもんね~。
曲調がコロコロ変わって行くウチに本当に曲が変わって「Atlantic」。
ココも聴きごたえのあるセクションだったよ。
BARAKAは1曲が長いので、メドレーが組まれるとそこら辺のバンドのライブの1ブロックぐらいの尺になっちゃう。
プログレッシブ・ロックとはそういうもんですよ。
「1年、1年、早いですね~。
BARAKAは結成21年、現実に目を背けてまだまだ夢を見て行こうと思っています。前向きに頑張っていきますので応援よろしくお願いします!」
そして、昨年に引き続いてフロリダを発着する、2月4日から6日間のプログレッシブ・ロックの船旅『Cruise to the Edge』に今回もBARAKAが参加することが発表された。
出演するバンドをココへ書き込もうと思ったけど、それこそキリがなくて『危機』に陥りそうだったのでウェブサイトをご参照アレ。
歌モノのベスト・アルバムをこの日にリリースしたとだけあって、ボーカルズ・ナンバーが続く。
コレもBARAKAの代表曲「Strawberry Wine」。
「Strawberry Wine」という名前のオタマジャクシの歌。
また言うけど、オタマジャクシは英語で「tadpole」という。
そういえばBARAKAの曲もなかなかに「The March of tadpoles」ですな。
「The March of Tadpoles」はJerome Kernのスタンダード「All the Things You Are」のコード進行を使った穐吉敏子の超絶技巧ナンバー。
さて、お待ちかねのコーナー…イヤ、この頃はまだそれほどでもなかったか?
でも、BARAKAは正しかった!
でもさっきも「Led Boots」のところで書いた通り、BARAKA式カバーはそんじょそこらのアレンジとは違うでね。
しかしね~、BARAKAの皆さんも3人で観にいらっしゃったと聞いたけど、ゴールデングローブ賞を獲ったんだってね~、『ボヘラ』。
そんなにアメリカからいい映画がなくなったか?
もっとも、マンガと怪獣ばっかりだもんな。
音楽も映画もアメリカがシッカリしないから面白くないんだよね。
あ、スイマセン、独り言です。
そして、本編最後の曲。
6曲目なんだけど、もう2時間近く経ってるからね。
「虚無との戦い」をテーマにしたという「The River is no More」で締めくくった。
アンコールは組曲。
イヤ、今日はメドレーが多かったので全曲が組曲のように聴こえた…イヤイヤ、コンサート全体がひとつの組曲になっているようだった。
変拍子の連続ご苦労さまです。
そのストレスを晴らすかのようなダイナミックなプレイ!
この曲も複雑な構成を持った超大作だよね~。
今日は依知川さんだけでなく、一生さんもよくボーカルズを務められた。
ん?…でも、視線がナンか変だぞ。
グワッ!
2階席の前面にカンペが!
ま~、一生さんはナニからナニまでワイルドだわ~。
とにかくいいね、1959の音って。
一生さんとMarshallの個性がBARAKAという釜の中で完璧に溶けあった素晴らしいサウンドだった。
今日もベースにボーカルズにMCに大活躍の依知川さんなのであった。
EDENがサポートさせて頂きました。
やっぱり音抜けは一級品ですね。
依知川さん、また近いうちにどこかでバッタリ出くわしましょう!
BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA offcial website
(一部敬称略 2018年11月22日 渋谷 Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて撮影)