IOSIS始動!
アルファベットの「I」で始まる名前のバンドってナニが思い浮かぶ?
テリー・スミスとジェフ・ホワイトホーンで「If」、ゲイリー・ボイルの「Isotope」、フィル・ミラーの「In Cahoots」、ビヨルン・イエロッテは知り合いで「In Flames」。
ウチのCD棚に入ってる「I」はコレぐらいか…。
あとIron Maidenがいるな。
音は聴いたことがないけど、Indian SummerとかIt Bites、それにINXSとかIncubusっての?
他にナニがある?
お!I Don't Like Mondaysがあるじゃん!
いずれにしても「I」で始まる名前のバンドはそう多くないハズだ。
「Q」も少ないな。今、棚を見たらQueenとQuintessenceとQuatermassしかなかった。
さて、その「I」バンド、新たに仲間に加わるチームが日本で誕生した。
その名はIOSIS(イオシス)。
やってみたことはないが、外人はまず「イオシス」とは発音しないだろうな。
「アイオウシス」ってところかな?
今日のレポートはそのデビュー・ライブから。
編成は4人のメンバーに、この日はサポート・ギタリストが加わった。
ギターの真壁雄太がTORNADO GRENADE解散後、満を持して立ち上げたのがIOSISなのだ。
「IOSIS」というのは信奉する先輩のギター・プレイヤーが以前にやっていたバンドの名前で、雄太くんはそれを譲り受けたのだそうだ。
「真壁」と言えば、『隠し砦の三悪人』!
チガウチガウ、真壁といえばヘヴィメタル。
となれば、当然相棒はMarshall。
この日も愛用のSilver Jubilee 2555Xとおそろいのキャビネット2551BVで臨んだ。
ドラムスの横田 拳章はNATAL。
メランコリック写楽の時から引き続いてNATALのブビンガのキットを使用。
何かとデカいこのキットが破天荒なグルーヴマスターにベストマッチする。
オープニングは冒頭の写真にあるデビュー盤に収録されている「Never Look Back」。
デビューのショッパナを飾るにふさわしいイキのいいスピード・チューンだ。
中間部のギター・ソロの作り込みがいかにも雄太くんらしい。
客席から盛んに「真壁コール」がかかっていた!
高校時代からの仲間、憲章くんとの相性もさすがバツグンだ。
後先を全く考えていないような、この人の規格外のドラムはホントに気持ちがいい。
長いステージならともかく、短い持ち時間の時は絶対に速い曲しか演らない…というのが真壁流。
そうそう、それでいいのだ。
この曲も当然カッ飛ばして行くパターンのヤツだ!
雄太くんが以前から組んでみたかったという松尾くんは、カッチリとサポート仕事をこなしていく。
雄太くんからご挨拶。
この日はHeartsの19周年を記念する『METAL HEARTS 2018』というイベントだった。
「記念すべきイベントに出れてうれしいです!METAL HEARTSに出演させてもらうのは今回で3回目で、2016年はTORNADO GREBADOのハッピーな時。
2017年は解散直前…。
そして、2018年はIOSISのお披露目でとてもうれしく思っています!」
コレが今の若い子たちのハード・ロックあるいはヘヴィ・メタルのテイストなんだよね。
我々の世代が夢中になったハード・ロックと趣を大きく異にしている理由のひとつはメロディ。
昔はこういうメロディでロックを演ることは絶対になかった。
歌詞も同様。
もうひとつ大きく異なるのがシンガーの声だろうね。
もう一度書くが、コレが今のハード・ロックでありヘヴィ・メタルなのだ。
ブッ速い曲が次から次へと現れてステージが進行していく。
客席も盛り上がっていたよ~!
コピーは一切なし!
レパートリーがオリジナル曲で貫かれている所がうれしい。
「Somehow」、「Love Bite」、「PROMISE」と続く。
メンバー紹介の後、「これからもステップアップしていくのでよろしくお願いします!」と鷲塚くんのMCがあってステージは最終セクションに入った。
「Twilight」…
演奏も完璧でとてもうれしそうだった雄太くん。
とにかく続けること!
すぐ止めちゃ絶対にダメだぞ!
(一部敬称略 2018年5月4日 西川口Heartsにて撮影)