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2017年6月21日 (水)

LOUDNESS~“LIGHTNING STRIKES” 30th Anniversary 8117 <後編>

 

子供の頃、テレビで『タイガーマスク』を見ていてすごく不思議に思ったことがあって、父にこう尋ねたのを覚えている。
「『タイガーマスク』ってどうしてこんなに早く終わっちゃうの?」
父の答えは「楽しい時間は過ぎるのが早いんだよ」。
最近のコンサートの終盤の常套句だ。
もちろん私の父は音楽家ではない。「第九」ならぬ「大工」だったが、そんな説明でもあの時は「なるほど…」と納得したような記憶がある。
  
楽しい時間は過ぎるのが早いもので、『LOUDNESS~“LIGHTNING STRIKES” 30th Anniversary 8117』も本編の最終セクションに入る。
まさに「タイガーマスク」状態。
草も木もない舞台にあったのは極上のロックだった!
  
照明がガラリと変わり、ミラーボールが幽玄な世界を醸し出す。

10_2曲は「ARES' LAMENT」。

20いいハードロック・バンドには必ずバラードの名曲がある。
LOUDNESSには「ARES」がある。

30_2本編の最後に向かって突っ走るための区切りのようなポジションだが、効果は抜群。
曲がいいからね。
満席のすべての観客がステージの演奏をジックリと聴き入り、そして二井原さんと一緒に歌った。

40舞台は一変。
堰を切ったように爆走するのは「IN THE MIRROR」!

50v_itm轟音で「待ってました!」の掛け声はかき消されてしまうが、まさに「待ってました!」の人気曲。
終盤に入っても集中力とテンションが全く衰えることのない4人。

二井原実

60v山下昌良

80v鈴木政行

90v_2高崎晃

ギターソロ炸裂。
やっぱり問答無用でカッコいいわ~。

100v_2曲が終わり…ひとりステージに残る高崎さん。

110_gsそう、ココは高崎さんのア・カペラのギター・ソロ・パート。

120v_2幻想的で深遠な世界。

130vそして、目も覚めるようなハードなプレイ。

140vソロの間中「タッカン!」の呼び声が止むことはなかった!

150vメンバーが舞台に戻り演奏したのは「WHO KNOWS」。
コレが『LIGHTNING STRIKES』から最後に取り上げたナンバー。

170v_wk軽快に飛ばすややポップなチューン。
こういう曲にLOUDNESSのスケールの大きさを感じるんだよね。
外国のバンドのテイストというか…。

10r4a1736 こうしてリリースから30周年を迎えたアルバム『LIGHTNING STRIKES』から「Black Star Oblivion」と「Complication」の2曲を除く7曲が再現された。

08

本編は残すところあと2曲!
「エ~!」
だからタイガーマスクだって言ったでしょ!

190双方、LOUDNESSのコンサートでは毎回演奏される人気曲が取り上げられた。

200vまずは「CRAZY NIGHTS」。

210v_2おお~、とうとう高崎さんんもお立ち台に上がった~!

220vソロ!
ステージ下手のお立ち台の上の高崎さんに観客の目と耳が集まる。

230_2「CRAZY DOCTOR」と双璧をなすLOUDNESSの大人気曲で爆発的なクライマックスを迎え、そのまま本編最後の曲へ!

250v本編を締めくくったのは「SPEED」!

260音速で走り抜けるLOUDNESS!

240_sp

ステージを何度も横断して観客をあおる山下さん。

270もはや光の速さで高崎さんのギターが会場を飛び交う!

280v本編の最後に「SPEED」を持ってくるなんざ…いいな~。
最初のMCで二井原さんが「今日は長いですよ!」なんておっしゃっていたが、ゼ~ンゼン。
アッという間に終わってしまった!

284アンコールでは高崎さんがドラム・スティックを携えて登場。
現在形のルックスにお色直し済だ!

285vナント、高崎さんのドラム・ソロ。

290_2高崎さんのドラム・ソロは樋口さんの追悼イベントなどで何度か拝見したことがあるが、相変わらずの見事な腕前!

300キメの「♪ジャカジャーン」では二井原さんのギターが活躍した。

310v思いっきり叩きまくって気分爽快!
大きな歓声に応える高崎さん。

320v_2アンコールを演らない時もあるLOUDNESSだが…アレがまたカッコいい…今日は高崎さんのドラム・ソロに導かれて数曲を演奏した。
アンコールでも新旧を織り交ぜたバラエティ豊かな選曲となった。

330vまずは2001年の『SPIRITUAL CANOE~輪廻転生~』から「THE END OF EARTH」と「STAY WILD」。
(私は)初めて目にするレスポールを提げた高崎さんの艶姿!

340v_2続けて2008年の『METAL MAD』からタイトル曲を。

350v_2ギターが変わってもやっぱり高崎さんの音。
若干甘めに響くが、耳に入ってくるのは間違いなく高崎さんの音だ。

360v鐘の音ふたつ。
ブラジルのホアン・ペルナンブーコという人が作った「鐘の音(Sons de Carrilhões)」というショーロの名曲があるが、日本のメタル・ファンにとっての「鐘の響き」といえばはコレだろう。

370「THE SUN WILL RISE AGAIN」!

380vすさまじいまでのメタル魂が爆発する2014年のアルバムのタイトル曲。
もう会場は熱気で燃え上がりそうだ!

390_2そこに追い打ちをかけたのが「S.D.I」!
キタキタキタ~!

400日本が世界に誇るLOUDNESSの激ドライビング・チューンのひとつ。
やっぱりカッコいい曲だよな~。

410v最後の演目とだけあって燃え上がり感もハンパじゃない!
どんなに激しく、どんなに荒々しく弾いても高崎さんのギターは型崩れすることが絶対にないんだな。
「完成した獰猛さ」とでも言おうか。

420_2髪を振り乱しながらのお客さんの「♪S.D.I」の合唱もスゴイ迫力だった!

430ソロのパートも含めて全22曲。
『LIGHTNING STRIKES』の収録曲を中心に新旧のレパートリーを取り交ぜたゴージャスなセットリストはLOUDNESSの長い歴史と偉大な業績の証だ。440現在新作のレコーディングに取り組んでいるLOUDNESS。
これほど新作が楽しみな日本のバンドも他にそうあるまい。
早く聴きたいナァ~。

450『LIGHTNING STRIKES』の30周年を記念した『30th ANNIVERSARY Limited Edition』も好評発売中だ!

Ls30LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

460(一部敬称略 2017年4月13日 ZEPP TOKYOにて撮影)