セキーン・オカーン&ミヤーン in ところざわまつり前日祭
今日は「勤労感謝の日」か…。
今まで54回感謝してきたけど、一体何に感謝してるの?
「勤労感謝の日」というのは、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」のが趣旨だってばよ。
なんてフザけている場合じゃない。
だって、この祭日はスゴイよ。メッチャ古い。
そもそも農業国である日本は、太古から神々に五穀の収穫を祝う風習があったんだね。コレはよくある話。
そして、昔は食品の保存の技術なんてないから、その年の収穫物は、国としても向こう一年を養う大切な蓄えとする必要があった。
そこでだ、その収穫物に感謝する大事な行事として、ナ、ナント飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい)の日が「勤労感謝の日」なんだって。
だから1400年近い歴史があるのだそうだ。
戦後のGHQの占領政策によって、1948年(昭和23年)に今の形となった。
へへへ、感謝しあおうぜ!
みんな、ありがとう!
さて、今日の舞台は所沢。人生で二回目の所沢。
去年の『ところざわ収穫祭~秋のミュージックフェスタ』に続いての往訪だ…ということは何やらMarshallに関係があるということ。
私はMarshall関係以外では、中古CDを買いに行くのと、さぼりがちだが運動のためにしているウォーキングぐらいしか他に外に出ないからね、極端な話。
なので、行った先々ではなるべく何かしらおいしいモノを食べるようにしている。
…と言ってもラーメンばっかりだけどね。
今回はビートたけしが命名したとかいう『まぼろし軒』というところのラーメン。
別にたけしが名付けたから行ってみたワケではないが、おいしかったな。
最近は東京のラーメン屋さんもとんこつドロドロばっかりでしょう?
どちらかというと私はアレが苦手なもんだから、ここのような透き通った系のスープのラーメンはうれしいね。
鶏ダシのラーメンが好きだナァ。
街中にあるラーメン屋さんの中でもっともおいしいと思う「鶏系スープ」のラーメンは浅草橋の「水新菜館」の「とりそば」だな。高いけど。
ココは広東麺が有名で、カップラーメンにもなっているぐらい。確かにすごくおいしいんだけど、ケタ違いに「とりそば」の方が好き。
こういう味は中華街に行かないと出くわさない。
そこらへんのラーメン屋の塩ラーメンのスープとは違うコンセプトのモノだ。本当においしくて、できればこのスープの風呂に浸かりたいぐらい!
スープを一口ずつ大事そうに口に運び、私があんまりおいしそうに味わっていたら、それを見たマスターがツツツと近寄ってきて、「おいしそうに頂いてもらってありがとうございます!」とワザワザお礼を言っていたぐらい。
私の中のラーメン・ランクは、一位が浅草「十八番」のニラそば。コレは40年食べ続けている。
二位がこの「とりそば」かな?
三位は高円寺もしくは江古田の「太陽」の煮干しラーメン。
あとはほぼ全部同列。
あ、あといつか原田の喧ちゃんに連れて行ってもらった札幌の「純連」の味噌ラーメンも腰を抜かしそうになるぐらいおいしかった。残念ながらチョットやソットじゃ行かれないもんね。
いかん、いかん、ラーメンの話なんてどうでもよかったんだっけ!
危うく「マーブロ」が「ラーブロ」になる所…沢。
さて、今回も所沢駅前WALTZ入口に設けられたステージで開催された『ところざわまつり前日祭』というイベントにお邪魔した。
所狭しと並ぶのはMarshall、NATAL、そしてEDEN。
首都圏近郊の皆さまご愛読のフリー・ペーパー「ショッパー」にもホラこの通り!
私はコレ知りませんけど、八王子だの、大宮だの、町田だので合計82万部も流通している情報紙だそう。
木曜日の午後になるとみんな「♪迫る~、ショッパー!」と歌っているのは、毎週金曜日に発刊しているため。
1989年に創刊した所沢版の流通部数は44,000部。所沢市の人口は34万人なので市民の1割以上の人が目を通しているということになる。
読者層は30~69歳の女性で80%を占めているそうだ。
だから所沢の女性はみんなNATALをご存知なんだね~…ウソこけ!
前回レポートしたのは『ところざわ収穫祭~秋のミュージックフェスタ』という企画だったが、今回はそれとは異なり、上にも書いた通り『ところざわまつり前日祭』というイベントだ。
宮野和也、ミヤーン。
セキーンはMarshall…って、最初に写真を出してるんだった。
フィニッシュは異なるが、いつも大二さんが使っているのと同じバーチのキット。
スネアはブビンガだ。
ミヤーンはEDEN。
やっぱり「〇〇ーン」は宮野さんが一番シックリくるな。
WT-800は現在は製造していない。
今流通しているEDENのフラッグシップ・モデルはこのWT-900PROだ。
そして、今大きな人気を読んでいるのがコレ。
TERRA NOVAというモデルだ。
さて午後2時、定刻通りにステージがスタート。
1曲目はThe Metersの「Cissy Strut」。
関ちゃんはいつも軽快なテンポで演奏しているが、オリジナルはもっとスローで重た~いサウンドだ。
「オリジナル」といえば、毎日夜10時にテレビ朝日で放映している報道番組のテーマ曲ってコレに似てると思わない?
最初聴いた時に「アッ!」と思ったのだがいかがだろう?
やっぱり魅力的な大二さんのドラム。
いつもドラムのカッコよさの真髄を教えてくれる。
「安定」、「安心」の宮野さんのベース。カバーする音楽の幅もすこぶる広い!
加賀さんは関ちゃんの音楽の先生だったのだそう。
関チャンは『Speak No Evil』とか『Juju』とかをよく聴いているけど、Wayne Shorterは加賀さんから教わったとか。
あ、「Juju」っていったって歌手じゃないからね。
2曲目はBilly Joelの「New York State on my Mind」。
ま、こう言っちゃなんだが、所沢駅前というロケーションはなかなかにミスマッチだ。
「Billy Joelとサックス」といえば、「Just the Wat You Are」のPhil Woods。
何でもココでの演奏がPhilの生涯のベスト・プレイとされる向きもあるようだが、違うからね!
Steely Danの「Doctor Wu」だからね!…というのは悪い冗談。
Phil Woodsは良質のアルバムを多数残してモダン・ジャズの歴史のその名前を残している。
続いては宮野さんの作品、「koto」。
「koto」は「古都」だ。
魅惑的な4ビートのワルツ。
関ちゃんは新しいギターに持ち替え。
出力の低いピックアップを弦が磁力の影響を受けないようにさらに低くセットし、木の鳴りを強調している。
なるほど、独特のサウンドだ。
そうしたもくろみがうまくいくのもASTORIAや1974Xがあることが前提だ。
ギターのチョットした違いまでも忠実にアンプリファイしてくれるのが「いいアンプ」なのだ…値段もいいけど。
一回目のステージの最後は加賀さんが再び加わってU2の「With or Without You」。
この曲って好きな人多いね~。
私はまったくU2ってのは門外漢でしてね。
初めてこの曲を聴いたのはアメリカのフィンガーピッカー、Doyle Dylesの演奏だった。
すごくみんながよろこんでいたのが不思議だった。
関ちゃん、自家薬籠中の曲。
よく取り上げているんだけど、私は80年代に入ってからの以降のこうしたロックはどうしてもキツイ。病気なのかな?
去年来たのは10月31日だったんだけど、やっぱり激曇りで、急にモノスゴク寒くなっちゃってね~。
イベントで展示していた熱燗をおいしそうに飲んでいた大二さんを思い出す。
あまりにも寒いもんで、一部と二部の間に上着を買いに出たんだっけ。
結局、いいのが見つからなくて買わずに帰って来て、震えながらシャッターを切ったのよ。
今年は朝のうちは土砂降りだったけど、寒さはセーフだった。
3時半になって第二部がスタート。
今回、一部と二部の間はもちろん、演奏していない空き時間は朝早くからエンドレス・テープで延々と関ちゃんと大二さんのプロフィールがアナウンスされていた。
関ちゃんなんか「所沢北高」なんて出身校まで紹介されちゃって完全に「郷土の星」状態。
大二さんは「日本が世界に誇るロック・バンド、四人囃子のドラマー」っと紹介されていた。
ふたりとも照れちゃってステージに上がりづらそうだった!
第二部の一曲目は「Cause We've Ended as Lovers」。
邦題は「別れの理由(ワケ)」。
タイトルからしてムード歌謡の香りがプンプン。
関ちゃんがこの曲を取り上げるのは珍しいかも?…というのはウソで、コレは名盤の誉れ高い『ギター殺人者の凱旋』から「哀しみの恋人たち」。Jeff Beckね。
チャンと訳すと「別れの理由」。
私はこの曲を収録している『Blowe by Blow』というアルバムの邦題を誰かが口にしているのを耳にした記憶がない。14歳の頃、友達が言ってたかな?
Yesの『危機』とは正反対だね。今の若い子の間ではどうなっているんだろうか?若い子はJeff Beckなんかに興味ないか…。
「blow by blow」とは「具に」という意味。ボクシングの実況放送が語源だ。
ココで関ちゃんがマーシャル・コマーシャルをしてくれた。
Marshall、NATAL、EDENを紹介してくれて、このライブがMarshall Blogでレポートされることに触れてくれたのだ!
Marshall Blogのくだりではお客様からチョットした拍手喝采が!うれしいもんです!
関ちゃん、どうもありがとう!
関ちゃんのオリジナル曲で「Laundry」。
スペイシーなギターだが、関ちゃんのプレイはとても男性的だ。
何というか、フレーズと音に「ガツン」とした芯があるんだな。
そして、意表をつくフレーズ。コレがタマらん!
続いてはビートルズの「Dear Prudence」。
もちろんそのまま演奏するワケはなし。
実は関ちゃんはHiram Bullockの大ファン。
Hiramは下の1995年にリリースした『Live at Manny's Car Wash』というアルバムで「Dear Prudence」を取り上げている。
私はHiramはチト苦手なんだけど、このアルバムはナゼか出てすぐ買ったんだよな。関ちゃんと知り合うずいぶん前なのに。
でも、『Live Under the Sky』のGil Evansのオーケストラで、ピチピチのレオタードみたいのを身につけてキレッキレのダンスをしながらギターを弾く姿はそれはそれはカッコよかった。
後年、Marcus Millerと来日した時、楽屋で出会った極度に太った黒人がHiramだったとは、本人がステージ上がるまでわからなかった。
こうして見ていると、演奏していることにまったく興味を示さない人もいるんだナァ。
サッサとエスカレーターでおりてっちゃった。
第二部の最後を締めくくったのもU2の「With or Without You」。
大2さん、じゃなかった、大二さん、今日は全編通して半袖だった!
プレイも熱気に満ちたもので、だっぷりと大二さんのドラミングを堪能させて頂いた!
宮野さん、今日はDEENのサポートで日本武道館のステージだ!
Marshall、NATAL、EDENのサウンドが所沢の街に鳴り響く秋のよき一日だった。
終演後、大二さんは『1000のMarshall Blog』用にNATALと記念撮影。
関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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※本日は祭日ですが更新しました。その分、Marshall Blogは28日の更新をお休みします。
(一部敬称略 2016年10月8日 所沢WALTZ特設会場にて撮影)