ワテは60からだす!!~中野重夫の還暦を祝う <その6:最終回>
コレはシゲさんと実際に話していたことなんだけど、今回のレポート、本当は三本立てで構成するつもりだったんですわ。
ところが記事を書くにあたり、コンサートや伊勢や松阪の写真を見ているうちに、あの楽しさとおいしさがよみがえってきちゃって…「コレは載せなきゃ」、「コレはハズせない」とやっているうちに収拾がつかなくなってしまった。
どうしようかと少しは悩んだが、「エエイ!長くなったって別にエエやんやん!」と開き直った結果、全六本立てになってしまった牧場!
内容の半分は観光案内とはいえ、こんなに長いシリーズでレポートするコンサートは、他に『NAONのYAON』ぐらいだよ。
さて、その記念コンサートも今日が最終回。
もうネタを出し尽くしたので観光はなし。え、誰がよろこんでんの?!
いきなりM'AXAからスタート!
十四番目の登場はShigeo Rolloverだ!
今日はシゲさんの音楽活動を振り返ってたくさんのバンドや仲間が登場したが、活動継続期間としてじゃこのRollover一番長いチーム。
何しろ初の音出しが1988年7月というのだからこのコンサートで丸28年!
コリャ、二年後に三十周年記念コンサート開かなければあかんやんやん。
持込の愛器、Marshall MAJOR1978と4x15"の1979A。
ああ、久しぶりだな~。
シゲさんに初めて合ったのも、2000年にこのバンドが吉祥寺のライブハウスに出演した時のことだった。
初めて会った時はビックリした。今は完全に「シゲさん」にしか見えないけど、当時はまだ慣れていないもんだから、ホント、ジミ・ヘンドリックスに見えた。
その頃はBand of Shigeo Rolloverという名前だった
…とはじまり頃を思い出したところで、一曲目はそれに合わせたかのように「Beginnings」。
それからは「マーシャル祭り」に二度出演してもらったり、Marshallのプロモーションで北海道から九州まで一緒に回ったり…私もあの頃から司会っぽいことを始めたんだっけ。
名古屋で開催したMarshall Maniaというイベントや、今はなき横浜BLITZでのCINNAMONとの大コンサート。
木更津や厚木のライブハウスでは私がギターテクをやったっけ。
厚木の時は、ステージそでに入ったのはいいんだけど、進行が押してしまって電車がなくなりそうになってしまった。何としてでも新宿行きの終電に乗りたいのだが、そでから出るにはステージを通るしかない。
まさか本番の演奏中にヒョコヒョコ出て行くワケにもいかないので、MCの時に「電車、ヤバいんで先帰ります!」とシゲさんに耳打ちして舞台を横切った…なんてこともあった。
あ~そういえばアロハシャツの会社主催のパーティなんかにも遊びに行ったな。
いつもジミヘン奏法の研究に余念がなく、このトラクション・コントロール・ピッキングが完成した時に「ウッシー、わかったで~!」と電話をかけてきてくれたほどだった。
雑誌の企画でフル・スタックを四台並べていっぺんにフルテンで鳴らしたこともあった。あの時はあまりの爆音で弾いたシゲさんも含めて、そこにいた全員気持ちが悪くなってしまった。
そして、毎年渋谷で9月23日に開催していたJimi Hendrixの「追悼ライブ」…Rolloverとの思い出は尽きないのだ。
もちろんいつでも、どこでもMarshallと一緒だった。
Rolloverは解散したワケでも活動を停止したワケでもなく、今でも演奏を続けているが、メンバーの住まいの都合もあって以前ほど接する機会がなくなってしまった
それでも演奏はバッチリ!
「Beginnings」の途中でリズムのパターンが変わるところなんか一糸乱れず!
このバンドはすべて本番でシゲさんが指示を出していたでね~。
イントロ・クイズよろしくシゲさんが「♪ジャッ!」って弾いたら即座に何の曲かを察してバックをつけなければならん。
ジャズのコンボみたいなもんよ。
今日はさすがに曲はキメてある。
二曲目はノエル・フィーチュアで「Little Miss Strange」。
何でやねん!
普通「Foxy」とか「Watchtower」とか…いくらでも定番があるのにナゼこの曲?好きだけど…。
軽快なブリット・ポップ・チューンはへヴィなライブの清涼剤みたいな感じだった。
ショウの最後は毎回シゲさんにギターを投げ込まれていた藏さん。いつも見切りで避けていたっけ!
今日は安全。
Rolloverは公式ウェブサイトを運営しているので是非ご覧くだされ。
私の写真をたくさん使ってもらっている…けど、昔撮った写真なので恥ずかしいわ~。
コチラ⇒Shigeo Rollover Official Web Site
とうとうトリのバンドがステージに上がる!
もちろん最後もJimi Hendrixだ!
コチラは最近Marshall Blogにも出てもらった東京エクスペリエンス。
シゲさんのご当地エクスペリエンスのひとつ。
雰囲気バツグンの犬ケンさん。
着実なプレイでシゲさんを支える。
『ワテは60からだす!!』も六時にスタートしてソロソロ四時間。
リハも含めてかれこれ八時間近くギターを弾いているシゲさん。
少しの疲れも見せず…と言いたいところだがさすがに疲れたんじゃない?!
「アメリカ国家」も弾いたし。
最後は「Voodoo Chile」。
素早いストロークで鮮やかにミッチぶりを見せてくれた秋元さん!
ここで大きくフィーチュアされたのがオガンちゃんのギター・ソロ!
今度は「Purple Haze」だ!
…と猛烈な大騒ぎもひと通り終了!
ヘタすりゃあのまま終わらないのかと思ったわ。
シゲさん、「次にこんなにみんなが集まってくれるのは葬式の時やナァ…」なんて言ってたけど、ホンマやね~。
でもその時にはギター弾けないから!
いつまでもお元気で!
しかし、よ~飲んだわ~。
シゲさんが楽屋に用意して置いてくれたビールをみんなでたらふく頂いた
私が還暦の時は誰か何かやってくれるかしらん?
Marshall GALAみたいにミュージシャンに集まってもらって司会と撮影させてもらおうかな?一曲ぐらいギター弾かせてもらおうかな?
それでライブレポートを書く。
オイオイ、それじゃいつもと同じやんやん!
モノスゴイ速さで撤収してから松阪駅前の居酒屋へ移動。
打ち上げだ~!
シゲさんつながりのみんなが久しぶりに一堂に会したので盛り上がる、盛り上がる!
こうしてシゲさんの還暦記念コンサートはすべて終了した。
すでにレポートした通り、我々は翌日松阪の町をジックリ観光して新東名で一路東京へ向かった。
後で知ったんだけど、行きの旧東名より料金が安かったナ。
東京まで400km強、車の運転は憂鬱だったけど、渋滞もなく、休み休み見学がてら新東名の全PAに寄ってユックリ帰ったらそれほど辛くなかった。
それにしても最近やたらとテレビでPAの名物を紹介して「ウマい、ウマい!」ってやってるけど、高いばっかりで大したことないネェ。
でも、どこもビックリするほどトイレはキレイになったね~。
食べ物は見るモノがなかったけど、どこかのPAに出店していた中古レコード屋がうれしかった。
道中眠気覚ましで見るようにと、ジャルジャルのDVDをゲットして家内と笑いながら東京へ向かった。
それと見たことないRoland KirkのCDを買った。
中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒facebook
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<おわり>
(一部敬称略 2016年7月2日 松阪M'AXAにて撮影)