【sun-goだョ!全員集合】素敵にHELL DANCE PARTY! <後編>~mintmints&グランド・フィナーレ編
『素敵にHELL DANCE PARTY!』もアッという間にトリの登場となった。
mintmintsがステージに上がる。
オープニングはおなじみの「Ghost」だ。
SHARAさんはJVM410Hとココには写っていないがキャビネットはMF400B。
「極太」とはギターの「音」の状態のことである。「うどん」のことではない。しかし、このふたりのギター・サウンドには「コシ」と「ツヤ」がある。
「うどん」にはありがたくなさそうだが「粘り」もある。「納豆うどん」なら「粘り」もOK…ってナンの話だ?
「極太ギター・サウンドはMarshallから!」という話し。
sun-goさんもJVM410H。キャビネットはMegadethのDave Mustineシグネチャー。Marshall初のキャビネットのシグネチャー・モデルだ。
ヘッドは同じ。でもキャビは違う。
キャビネットが普通の1960ではないところが面白い。
当然サウンドも異なるわけだが、大きな共通項は音の芯がものすごくシッカリしているということ。
ナヨナヨとブレることがない。
この共通項はすべてMarshallが設定している…と安直に宣伝に走りたいところだが、そうはしないところがMarshall Blogの正直でいいところ。
ま、せいぜい3割ってところだろう。後の7割はこのふたりの20本の指の仕事によるものだ。
プロはその3割を大切にする。だからこそMarshallがプロから愛され続けるのだ。
何たる音圧!音が面で押し寄せてくる感じ?
でも全然うるさくは聞こえない。名手がうまい具合に集まるとこうなる。
2曲目は「Rare Temple」。
お相撲さんの名前を英訳して曲名にしていたバンドがかつてあったが、こういうのは面白いね。
mintmintsは元を読み替えてまでコレをやってる。「Rare Temple」は「珍しい寺」。すなわち「珍寺」だ。
不気味なイントロを抜けると猛然とドライブ。トップ・ハードロック・ベーシストのイメージがよく表現されている。サブのポップなメロディはてらちんのやさしいところかな?
胸のすくような疾走感は「everyday」。テツさんの魅力爆発!
「Space mints」をはさんで「Kouyano"Honey"」。最愛の奥さんを亡くしたお友達に捧げられた曲。せつなくも美しくしいミンツのワルツ。
SHARAさんはアルバム・タイトルや曲名に「mints」を付けることが多いけど、「Mother Focus」とか「FocusII」とかFocusみたいでカッコいいね。
EARTHSHAKERと同様にmintmintsを大切にしている証拠なのだろう。
ここで新曲。
9月にリリースされたニューアルバム『HELL TRAIN』から「aladdin」。
この曲はPVが制作されているのは存知の方も多いだろう。
Marshall Blogは制作の現場にお邪魔してきた。暑かったな~、この日は!
そのレポートはコチラ⇒FURTHER EXPROLATIONS~mintmints最新情報!
完成したPVはコレだ!
そして、コレがニューアルバム『HELL TRAIN』。
JVM210Hと1960Bが「HELL TRAIN」に乗っかってるゾ~!中身は買ってのお楽しみ。
mintmints渾身の4thアルバムだ。中の写真にも注目ね。
この曲、SHARAさんとsun-goさんのソロが順に出てくるところがうれしい。ふたりともハードでカッコいいわ~。
しかしコレ、イントロのニュワニュワいってるメロディが耳につくね。
ファースト・アルバム『whitemints』から「cube」。ディレイを思いっきり多用して奏でるテーマが魅力的。Larry Coryellを思い出させるこのEb(実音)のペダル・トーンが勇ましくて好き。
SHARAさんってニコニコやさしそうだけど(実際やさしい)、突っ込むところは頑なに突っ込みまくるからね。
mintsはそういう場面が多くて実に面白い。
思い出しついでに…このバンドのsun-goさんって何となくMalcom Youngみたいなんだよね。
バッキングに徹してるんだけど、恐ろしく存在感が大きいのね。グイグイ主張はしないんだけどSHARAさんといっしょにドッシリと真ん中に鎮座ましましてる。
Malcomは残念ながら最近引退を表明したようだけど、AC/DCってMalcomの存在がめっちゃデカいでしょ?sun-goさんと。
Malcomのピックもらっといてヨカッタ。
そいいう意味ではmintmintsってどのメンバーが交代してもガラっとサウンドが変わっちゃいそうな気がする。
もちろんこのメンツでずっとやっていってもらいたいけど。
泣きのギターの「Don't Cry」。さらにスケールの大きいSHARAさんのロック・アンセム「Kiminomotoe」…とジャンジャン出てくるよ~!SHARAギターの魅力爆発!
こちらも極太サウンドでmintsの重量を増す「低音暴力団」てらちん。団員はまだひとりだ。
しっかし、このバンドで味わうテツさんのドラミングはホントに快感だ。コレほどの適材適所は滅多にお目にかかることはできないだろう。さすがSHARAさんの人選だ。
『Splash』から「Koutetsu」。へヴィなイントロから美しいメロディにつながるところが何とも素敵!
サード・アルバム『Love & mints』から「Twin」。「♪ゾンゾコゾンゾコ」に乗ってイキの合ったツイン・リードを聴かせてくれた。
4人による最後の演奏は「Bakuon」。タイトルからしてmintmintsのシンボル的な作品。
中間部の意外な展開はいつ聴いても鳥肌モノだ。
全12曲、充実のステージだった!
mintmintsの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルホームぺージ
ここでいよいよ【sun-goだョ!全員集合】!
出演者全員がステージに上がった!
本来であればここでゲストのJILLが登場する予定であったが、すでに皆さんもご存じのとおり怪我によりどうしても出演することができなくなってしまった。
そこで決まっていた曲目を今日の出演者全員で演奏することになったのだ。
曲はPat Benatarの「Heart Breaker」。
寺沢家。てらちん、うれしそうだな~。そりゃそうだ、「低音暴力団」の団員が増えたからね。リョータ君は副団長兼団員か?
sun-goさんの雄姿にヒュ~ヒュ~!だんだんパーティみたいになってきたゾ!
さぁて、アンコール。
「You ain't heard nothing yet!!」という1920年代に活躍したアメリカのエンターティナー、Al Jolsonの有名なセリフを「お楽しみはこれからだ!」と翻訳したのは和田誠か?
誰が訳していても構わないが、名訳中の名訳だ。
まさにコレ。
『素敵にHELl DANCE PARTY!』のお楽しみはこれからだ!
ミュージックはmintmintsの「Hell Dance」。ジュリ扇片手にステージを闊歩するsun-goさん。
ナンのこたぁない、sun-goさん、コレがやりたかったのね!
お客さんもセンス持参でsun-goさんといっしょにHELL DANCE!!
ナンダかんだいって結局コレが一番楽しそうだったりして?!
マァ、いいように盛り上がりましたわ~。
お客さんや仲間に対する感謝の言葉だ。
sun-goさん、mintsの時のMCで話していたっけ…SHOW-YAもmintmintsもメンバーがみんな元気でありがたい。元気だからこそステージに上がれる。みんなに感謝してる…って。
ホント、生きてるウチが花なんだぜ。
我々はここのところ立て続けに50~60代の偉大なミュージシャンを失った。
若い世代への音楽の伝承が成し遂げられないうちに、そういったベテランをなくすことは日本の音楽界にとって計り知れない損失であり、未来を失うのと同じことだと思う。
なぜなら音楽が存続あるいは前進するためには、今、過去を振り返るしか方法がないからだ。
少なくとも「ギターを使った音楽が古い」などとい暴言&う妄言を絶対に認めてはならない。
sun-goの詳しい情報はコチラ⇒sun-go☆ Blog
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
最後にみんなで記念撮影。全員集合!
え、こんだけ?なんかもっとたくさんの人が出てたような気がするけど…。それだけみなさん存在感が賑やかということなのね!おみそれしました!
気が付いてみれば3時間を優に超す一大イベントとなった。楽しかったんね!
sun-goさん、30周年おめでとう!
(一部敬称略 2014年8月31日 下北沢GARDENにて撮影)