LOUDNESS~WORLD TOUR 2014 "THE SUN WILL RISE AGAIN″
「LOUDNESSの新しいCD、スンゲェいいよ!」…最近コレを現場でよく耳にする。
ウソでもお世辞でも何でもない。事実だ。
そのニューアルバム『THE SUN WILL RISE AGAIN』を引っ提げてのツアーの東京公演にお邪魔してきた。
会場は中野サンプラザホール。
夕方から耳もつん裂けんばかりの雷鳴とプールをヒックリ返したかのような豪雨!
そういえば前回の六本木でのコンサートの時もそうだった。
まさにThunder in the east…LOUDNESSにふさわしいドラマチックなシチュエーションだ!
「Highway to Hell」からオープニングSEの「Nurishment of the Mind」が流れる中、4人が登場する。
続けてニュー・アルバムから「The Never Ending Fire」、MCをはさんで「The Metalman」へと続く。
そう、例のアルバムの曲順通りの進行だ。
その後続いたのは「Loudness」で幕を開ける80年代曲のメドレー。
「Loudness~Bkack Wall~Butterfly~Sutisfaction Guaranteed~Lines Are Down~Run for Your Life~Shadows of War」…と、ほぼワンコーラスずつ迫りくる全7曲の怒涛のメドレー!
ナニも足す必要もなければ引く必要もない世界に冠たるバックラインだ。
高崎さんのMarshallがWeROCK誌最新号で詳述されるのでそちらもお見逃しなく!
マイナーでメロディアスなギター・リフに導かれてハードにそしてドラマチックに展開する。
ヘヴィ級のリズム隊を擁するLOUDNESSならではのドライビング・チューン!
ここでもアルバムで続けて収録されている「The Best」が続く。
ショウを考慮してCDを作ったのか、CDを意識して曲順を決めているのか…双方に大きな効果を影響を与え合っているウマい選曲!
幻想的なイントロからどうしようもなくヘヴィに発展していくサマはスリル満点だ。
一変して二井原さんのアコギ弾き語りで「So Lonely」。真っ暗なステージひとりたたずみじっくりと歌い上げる。
そのまま待ってましたの「Not Alone」へ…。ニュー・アルバムのクローザー。
続いて今度は90年代に発表したアルバム収録曲からのメドレーだ。
「Soldier of Fortune~Down 'n' Dorty」…
ここでドラム・ソロ。「アンパン!」のかけ声が無数に飛び交う!
そのままメドレーは続き、「Black Widow~9Miles High~Crazy Go-Go」とドラム・ソロを含んで6曲が演奏された。
ここでまた!
今度は2000年のオリジナル・メンバーによる再結成後のレパートリーによって構成されたメドレーだ!
「Racing~Exultation~The Pandemonium~Chaos」
山下さんのベース・ソロをはさんで…
「The City of Vampire」。
そう、このコンサート、ニュー・アルバムからの曲の数々と3つのメドレーで80年代~90年代~2000年代~現在へとLOUDNESSの伝説と現実が俯瞰できるメタル・スペクタキュラーとなっているのだ。
LOUDNESSのコンサートに来るといつも思うことがある。
それは、自分のものでも何でもないのに「どうだ!これがLOUDNESSだ!」と子供が自分の宝物を見せるように、誰とはなしに自慢したくなってしまうのだ。
コレ、おそらく会場の全員共通の気持ちではなかろうか?
ショウはいよいよクライマックスへと向かう。
「Black Star Oblivion」
本編最後は「Survivor」で締めくくられた。
そしてアンコール!
高崎さんと山下さんが壇上から登場。誰がどう見てもあの壇の上でプレイするんだろうな思ったことだろう。ところが高崎さん、なかなか上がらなかった。
ここへ来てようやく颯爽と壇上に登り会場全体を見下ろすようにプレイしたのだ。
ここはニュー・アルバムから!タイトル・チューンの「The Sun Will Rise Again」。
LOUDNESSは現地時間の今日、2014年8月8日、フィンランドのJalometalliというメタルのフェスティバルに出演する。
フィンランドはHanoi RocksやChildren of BodomやSonata Arcticaを輩出したロックがとても盛んな国だ。Finnish Rockを世界に普及させようと国をあげて積極的なPR活動を展開している。
そのロック先進国で日本が誇るメタル・バンドのサウンドを思い切りブチかましてくれることだろう。
さらに10月18日のLOUD PARKにも出演が決定し、年末には海外ツアーも計画しているという。
2回目のアンコールでは「Crazy Nights」が飛び出した。2時間を超える圧倒的に充実した内容。満足しない観客はおそらくいなかったであろう。
そして、このバンドほど終了後のお客さんの顔がほころんでいるコンサートはあるまい。
バンド結成34年目に入りますます血気盛んな日本の世界的バンドの活躍に期待せずにはいられない。
LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website
※Marshall Blogは明日より夏季休暇を頂きます。思いつきで号外をチョコチョコとアップするかもしれませんが、レギュラー記事の更新再開は18日を予定しております。
皆様におかれましてはよい夏をお過ごしください。
お時間があれば見逃したMarshall Blogの記事なんぞをツラツラっとチェックしていただけますと幸いです。
(一部敬称略 2014年7月24日 中野サンプラザホールにて撮影)