D_Drive~響歌轟音<前編>
2024年11月16日以来の首都圏エリアでのD_Drive単独公演。
前回に引き続き今回も会場は「新横浜New Side Beach」。
今回の公演に際しては『響歌轟音』というタイトルが付けられた。
「歌は響きて音ぞ轟く」ってか。「風林火山」みたいでいいじゃん?
しかし、このボード…相変わらず素晴らしい。
下描きなしでいきなり描いちゃうっていうんだからスゴイ。
ロビーに飾られた祝い花。
今回もシッカリとD_DriveRさんから届けられていた。
この日の屋台村のようす。
オリジナル・イベント・グッズや…
CD類、ステッカー類、カレンダー等が並べられた。
定刻になってショウがスタート。
オープニングのSEに乗ってメンバーが1人ずつ登場して「Hyper Driving High」。
「♪ダダダダ ダダダダ」でポーズをキメる。
うれしいネェ、ナニも変わっていない!
Seiji
Yuki
Toshi
Chiiko
「こんばんは、D_Driveです!
皆さん、盛り上がってますかッ?」
安心してくださいッ、盛り上がってますから!
矢継ぎ早に「M16」。
久しぶりに眼前に広がる銃撃戦の場面。
当たり前のことなんだけどナンカ「今、D_Driveを観ている」ということを実感するナァ。
間髪を入れず「Begin Again」。
Chiikoちゃんと…
Toshiくんのパワフルなリズムが大爆発!
後半のギター・アンサンブルもバッチリとキマって…
凄まじい勢いの「Begin Again」が炸裂した!
「改めましてこんばんは。D_Driveです。
新横浜New Sige Beach…久しぶりにお邪魔しました。ありがとうございます!
私も産休を頂いておりましたので、D_Driveとしても、関東でのライブとしても、とてもとても久しぶりということになります。
皆さんとはお久しくしておりましたが、大阪に引き続き『D_Drive Live 2025 響歌轟音』ということで今日は楽しんでいきたいと思います」
「どうですか、皆さん?暑すぎるとか、寒すぎるとか?…良い感じ?
今日はすごく熱いライブにしていきたいと思いますので最後まで楽しんでください」
Yukiちゃんのファンク・ストラミングから「Wings」。
もちろんYukiちゃんのギターを鳴らしているのは愛用のMarshall。
「JVM410H」と「1960A」の「ホワイト・ブルーローズ・スペシャル」。
Chiikoちゃんのゴキゲンなグルーヴで…
Yukiちゃんが思う存分弾きまくった。
そういえばレモンちゃんとラムちゃんはどうしているんだろう?
続いては『DYNAMOTIVE』のリード・チューン「Red Light, Green Light」。
今日もバラエティに富んだテクニックで♪ブイブイ、ゴリンゴリンとバンドをドライブさせまくるToshiくん。
Seijiさんがカミソリのようなスリリングなメロディを奏でる。
いつ聴いても緊張感あふれるカッコいいテーマだ。
Seijiさんのビンテージ仕様の「JVM410H」と「1960B」。
このMarshallもココに登場するのは久しぶりのことだ。
ソロの方ではチョコチョコとコレとは異なるMarshallを使ってもらっているが、アレもまた楽しいな。
ギターのラインナップを入れ替えたことはそのソロ・ライブのレポートの中でも触れたが、こうしてサオをズラリと並べて見るとずいぶんとステージの雰囲気も変わるもんですな。
サンバーストの軍団がいかにも頼もしい。
Marshallとコレらの新しいギターのコンビネーションが出すますます太くヌケの良い音でD_Driveミュージックをブチかましてくれるのだ。
Seijiさんの人力シーケンサーから「The Last Revenge」。
私の中ではこのイントロのメロディと「居酒屋」という言葉は一生切り放すことができない。
D_Driveのキラー・チューンのひとつを快調に駆け抜ける4人。
久しぶりでも何ら損なわれることのない完璧な演奏に初っ端から会場は大いに盛り上がった!
「ありがとうございます。
さっきSeijiさん…ちょっとアームを落としていましたよ。
アッ、私の気のせいかもしれない…イヤ、見ました!ポロンって」
「なんかあった?
イヤ~、やっちゃいましたね。
でもまだ下にあったからヨカッタ。
Yukiちゃんなんて楽屋に忘れて来たことがありましたからね」
「完璧」を身上とするSeijiさんが珍しくワーミーバーのアームを落としてしまったのだ。
「アハハハ!アッレ~?みたいな。
スタッフさんに楽屋まで走って取って来てもらったなんてこともありましたね。
16年もやっていると色々なコトがあるんですよ!」
「ところで今回はこうして『響歌轟音』というイベント・タイトルを付けました。
皆さんはイベントのタイトルとかあんまり気にしてなかったでしょ?
我々もいつもタイトルには悩まされるんですよ。
シンプルな方がいいのかな?それとも凝った方がいいのかな?って」
「そこでメンバーとオンライン会議をして、悩みに悩んで『響歌轟音』というタイトルになったんです。
コレは私たちの造語です…Seijiさんが言い出したんでしたっけ?
あ、Chiikoさんでしたっけ?」
「アレ?オレちゃうんかった?
いつも言ってるコトとすごく似ていてたので自分が言うたと思っていたけど…」
「ココに行きつくまでの過程がいくつもあったんですよ。
漢字4文字にしようとか、熟語みたいにしてみようか?みたいな。
案がイッパイ出たんですね」
ココで誰が『響歌轟音』というタイトルを考えたかで大ゲンカとなる。
スワ取っ組み合い!というところへ(←ウソですよ~)Toshiくんが…
「みんなで決めたんですよ!」
それでよか!
この後もタイトルの説明が続く。
かいつまんで言えば、Seijiさんがいつも口にしている「D_Driveの曲には『歌詞』はないけど『歌』はある」とか、D_Driveというバンドを漢字四文字で表すと「響歌轟音」になるとか、オンライン会議を通じみんなで仲良く決定したということだ。
「響歌(きょうか)」なんて言うと、「狂歌」に通じる感じがするね。
「狂歌」というのは江戸中期に発展を遂げた短歌のパロディ。
この場合の「狂」というのはいわゆる「狂う」という意味ではなくて、「他とは違う」とか「他にない」という意味。
英語で言えば「unique」。
まさにD_Driveじゃんか!
江戸の昔にはこうした現在とは異なる言葉の使い方があって、例えば「林子平、高山彦九郎、蒲生君平」の3人は「幕末の三奇人」と呼ばれた。
コレを知った時、「ナンで高山彦九郎が奇人なの?」と思った。
京都の方はご存知かもしれないが…徹底したその尊王ぶりは奇人といえば奇人と言えそうだが、この場合の「奇人」とは「優秀な人」という意味だということをすぐ後に知った。
で、その狂歌の大家が下の有名な「太田南畝=太田蜀山人」。
上野恩賜公園の入り口には「蜀山人の歌碑」が立てられている。
碑には「一免の花の碁盤の上野山 黒門前にかかる志ら雲」とある。
コレの一体ナニがオモシロイのかというと、コレは松尾芭蕉の俳句のパロディなんだって。
江戸の人たちは「あ~、オモシロイ!」とこの蜀山人の句を読んで楽しんでいたのであろうか?
恐るべし江戸人の教養!恐るべし狂歌、そして響歌!
パロディといえば…
「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」って誰でも知っている正岡子規の有名な俳句があるでしょ?
コレはパロディだって知ってた?
この俳句の元は夏目漱石。
漱石が下の鎌倉の建長寺の鐘を目にして…
「鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺」と詠んだ。
それを子規がパクっちゃったんだね。
でも、漱石と子規は大の仲良しだったんだよ。
次はいかにもその「歌詞はないけど歌はあるヤツ」。
Seijiさんが心を込めて引き込む哀愁のイントロ。
桜の歌はあまたあれど、チョット前の時期に咲く梅の歌がない…と、Seijiさんが梅を不憫に思って作った名曲「U_Me」。
図太い低音で弾く和風テイストのリフ。
こんなの他にないよ~。
そして陰に陽にパノラミックに曲が展開していく。
やっぱり名曲だにして狂歌だ。
ところで、週末にタマタマ小石川後楽園へ行ってきた。
水戸様のお庭ね。
よくテレビで「ダレダレさんの敷地は東京ドーム何個分」なんてその広大さを表現するけど、水戸様は反対だ。
元の水戸德川家のお屋敷の敷地内に東京ドーム立っているのだからスゴイ。
戊辰後、明治政府が屋敷を接収し、今のドームのあたりには「陸軍砲兵工廠」という武器の工場が建てられ、関東大震災の時まで稼働していた。
サブ脱線するけど、この東京ドームがある場所に「後楽園プール」があったことを知らない人がいて私なんかちょっとビックリしちゃうんだよね。
私が中学生の頃は、オフシーズンにその脱衣所を借りて中古レコードの「ハンター」がレコードやオーディオのセールをやっていて毎回行っていた。
もうチョット言うと、プールの前は昭和48年(1973年)まで「後楽園競輪場」だった。
私は父に連れられてその競輪も見たことがある。
お世辞にもキレイとは言えないオジさんたちが金網を揺さぶりながら「まくれ、まくれ!」と大声を出していたのを今でも覚えている。
小石川後楽園は国から「特別史跡」と「特別名勝」の指定を受けている。
ガイドさんによると、この「特別」の両方の指定を受けている施設は日本に2つしかないそうだ。
もうひとつは「浜離宮恩賜庭園」だそうです。
こんな「藤田東湖」の記念碑があった。
幕末に関する本を読んでいると必ず登場する「尊王攘夷派」の重鎮の水戸藩士。
東湖は1855年の「安政大地震」の時にお母さんの身代わりになって倒壊する家の下敷きになって絶命した。
碑には「藤田東湖護母地名の処」と刻まれている。
当該の場所が道路拡張に当たってしまい、この後楽園内に碑を移設した。
水戸藩といえば地元の水戸に「偕楽園」という梅の名所がありますな。
その関係か、この「後楽園」にも梅の木が何本も植えられている。
ガイドの話によると、この日はこの時分には珍しく花がよく咲いているということだった。
梅の花というのはカワイイよね。
もちろん花を鑑賞しながら口ずさんだのは「U_Me」。
Yukiちゃんが「U_Me」の前のMCで「轟音ではない曲が続く」と言っていたがセットリストはその通り進行し、もうひとつ「響歌静音」の「Unkind Rain」を取り上げた。
情感豊かにテーマ・メロディをYukiちゃんが奏で…
深遠なベース・ソロ。
曲の後半ではグイグイとハードなギター・プレイが展開される。
2人のアンサンブルがもの悲しくも美しい。
そのパートをエキサイティングに演出するのがChiikoちゃんのドラムス。
使用しているドラム・キットはもちろんNATAL。
バスドラムのペダルもNATAL。
チカチカの電飾も相変わらずだ!
そして前半を締めくくったのは「Runaway Boy」。
お客さんは極上の「轟音」で「響」き渡る「歌」に酔いしれた。
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
<後編>につづく
(一部敬称略 2025年12月6日 新横浜New Side Beachにて撮影)