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2026年2月11日 (水)

曾我泰久Birthday LIVE! LIVE! LIVE! 2026<前編>

今年のライブはじめは珍しく渋谷からだった。
10我が家のその「ライブはじめ」はもちろんヤッチンのバースデイ・ライブ。
Marshall Blogで取材をさせてもらうのは今回で13回目のこと。
初めてお邪魔したのはヤッチンが50回目の誕生日を迎えた時だった。
早いわ~。今回は63回目の誕生日なので干支がひと回り以上しちゃった。
ところでこのポスターの写真!うれしいですね~。
ココで使われているヤッチンとヒロアキくんの写真は私が撮影したもの。
自分が撮った写真が大きく引き伸ばされてポスターになるということはとてもうれしいものなのです。
ヤッチン・スタッフの皆さん、どうもありがとうございました!
20いつも通り賑やかな祝い花が寄せられた会場は「PLEASURE PLEASURE」。
アレ?ココは「マウントレーニア」の冠がハズれたんですな?30開場前の物販は大忙し!40今回の記念Tシャツはコレ。
「63」をどうやってシャレてくるか…まさか「ROCK 63(ムサ)くるしい」はないとは思っていたけど、ココは「ROCK+3」でスマートにキメこんだ。
来年は「ROCK 64できない」かな?あるいは「64んにROCK」かな?
50いつもTシャツと並んで物販で人気を集めているのがカレンダー。
1月生まれのミュージシャンは有利だ。
6月とか7月生まれだとチョットやりにくいよね。
60コチラでも私が撮った写真を多数ご採用頂きました。
毎年ありがとうございます!70いよいよ開演!
♪ジャ~~~ンと思いっきりガイロガイロしておいて
90いつものヤッチンの年頭のご挨拶!
「2026年、新年あけましておめでとうございます!
そして本日1月7日、無事に63歳の誕生日を迎えることができました!
皆さまと思いっきり楽しんでいきたいと思います。
今日は楽しんでいってねぇ~!」
※「ガイロガイロする」とは山形弁で「かき回す」ことを意味します。S41a0053 今年のオープニングには「45rpm(ヨンジュウゴカイテン)」を持って来た。1102026年のバースデイ・ライブのメンバーは…
 
曾我泰久
120v田川ヒロアキ
140v野津永恒(以下「のっつ」)130v和佐田達彦150vファンキー末吉160v気心知れた最強のメンバーと1曲目をバシっとキメて盛大な歓声を浴びるヤッチン。008a0101 続けてファンキーさんのドラムスから…180アラ、もう出しちゃうの?的に「アポロでドライブ」。190快調なドライビング・リズムに乗って魅力あふれるメロディを歌い込むヤッチン。
200vヤッチンはもちろん今年もMarshall。
今回使っているMarshallのヘッドはちょうど1年前に発表したSTUDIOシリーズの最新作「SN20H」。
「N」は「Nine-hundred」の頭文字。
つまり「JCM900 4100」のSTUDIOシリーズ・バージョンだ。
220組み合わせた2×12"のタテ型のスピーカー・キャビネットは「SC212」。
実はこのセットを日本で初めて公の場で使用したのはヤッチンだった。
昨年4月の『ソロ活動35周年記念ライブ』の時のこと。
210v今回で2回目となるSN20Hのことをヤッチンは百も承知で、今回は歪み系のエフェクターを一切排除し、SN20Hに搭載されている真空管が作り出す最上のディストーション・サウンドを全面的に採用した。
言い換えればギターとアンプを直結させたというワケ。
コレが一番いい音になることは間違いないんですわ。
そこで登場するのがヤッチンの足元にセットされたこの専用フットスイッチ。
ヤッチンはコレで巧みにクリーン・サウンドと歪みサウンドを切り替えるのだ。
230自ら8分音符で弾くバッキングのギターの音は天下一品!
歯切れがよくて、太くて、何よりも音自体がカッコいい。
ヤッチンも気持ちよく歌えるというものだ…と思う。240vのっつのコーラスもさっそく全開!S41a0063オープニングではもう1曲つなげて演奏した。
シャープなロック・グルーヴに乗った…
260ギター2人のアンサンブルから「ハダカノココロ」。170 なんか今日はいつものコンサートの終盤が冒頭に来た感じ。
いわゆるスタート・ダッシュ作戦だな?
イヤ、いつもと同じか?
場内には「ヤッチ~ン」の掛け声が盛んに飛び交って客席は大騒ぎだった!
250ヒロアキくんも完璧なコーラスでヤッチンの歌をサポート。S41a0500 そしてギター・ソロ!280ヒロアキくんはいつも愛用しているMarhallを使用。
「JVM210H」と「1936」だ。
もう出て来る音は「Marshallサウンド」というよりMarshallを使って確立された「田川サウンド」と呼ぶべきもの。290今回も時にハードに、時にセンシティブにヤッチン・ミュージックを当意即妙に演出した。008a0160同じMarshall同士、もちろんヤッチンが弾くギター・サウンと相性はバツグンだ。300「改めましてこんばんは。ようこそいらっしゃいました。
そして、新年明けましておめでとうございます。
今日は1月の7日、水曜日。
平日にもかかわらず、また仕事始めの方も多いと思いますが、こんなにもたくさんの方々に集まって頂き、そして初っ端からこんなに盛り上げて頂き…もう本当に最高の63歳のスタートになります。
ありがとうございます!
今日は平日なので皆さまも大変な思いをして集まてくださったと思います。
皆さまが最後まで心から楽しいんでもらえるような演奏をしていこうと思いますので、ゼヒ皆さまも全力で楽しんでいってください。よろしくお願いします」S41a0412 「久しぶりのこのメンバーのサウンド…最初っからグイグイと押される感じです。
末吉さんが真後ろにいるワケではないんですが、それでもこの押す感じ…ドラムもベースもスゴイです。
そして田川くんのギター、更にのっつのきらびやかなサウンド。
じゃあ1人ずつご紹介していきましょう」
ココで恒例の各メンバーからのひと言コーナー。
ん?ヤッチンがしゃべっている間、和佐田さんがナニか弾いているよ。
008a0408 ヒロアキくんはいつもの宮城道夫の「春の海」から。
ヤッチンとヒロアキくんとの共演はなんと一昨年の3月以来だそうだ。
「明けまして、お誕生日、おめでとうございます。
こんなおめでたい日に久しぶりにご一緒出来てうれしく思います。
63というのは信じられない…私にはそうは見えませんけどね。
音も変わっていないですよ。同じです。より若くなっている?
よろしくお願いします!」S41a0096 昨年、ヤッチンが最も一緒に演奏したミュージシャンがのっつ。
「こんばんは。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
そして、お誕生日おめでとうございます。
去年は色々とありがとうございました。
このメンバーで演るのが本当に久々でメチャメチャ楽しみにしていました。
コーラス頑張ります!」
やっぱりコーラス重視!340v「イヤもうヤッチンも63歳ですよ。見えますか?
イケメンは年を取らないと言いますよね?…衝撃的なのは髪の毛。
私も長いのは長いんですけど…髪の毛で遊べるのもあと何年かな?と思っています。
今年から髪型をチョット変えてみました。
コレがいつまでもできますように…」
開演前に楽屋の廊下で久しぶりにファンキーさんと長々とおしゃべりをした。
ファンキーさんはその間、指先に挟んだスティックを練習パッドに当て続けていた。
とにかく飽きもせず、熱心にズッ~っと同じことを繰り返している。
聞けば最近の若い人がよく取り入れているスティッキングを身につけようとしているとのこと。
「百戦錬磨のファンキーさんにはそんなの必要ないでしょうに!」と私が言うと、ファンキーさんはこうおっしゃった。
「イヤイヤ、もっとドラムスがウマくなりたいから」
感動した。
人間、こうでなきゃイカン。350vベースで「春の海」の琴のパートを弾く和佐田さん。
さっきヤッチンがしゃべっている間、コレを練習していたのね?
S41a0600 「お誕生日おめでとうございます。
黒を着たら痩せるということをそのまま信じ込んで黒い服を買い込んでいます。
私、あまりベースの弦を替えないんです。
だから私が弦を替えている現場を見ると福が訪れるというんですが…その通りなんです。
今日は楽屋で弦を替えていると皆さんが拝んでいらっしゃいました。
私が弦を替えると、その音が世の中に幸せを振りまく。
だから今日はいい事ありますよ、皆さん!」360v「この強力な布陣で最後までお届け致しますのでどうぞ楽しんでいってくただい。
今年はソロ活動が37周年になります。
早いものでございまして、本当に皆さまがいてくださったからこその37年になっていると思っております。
そんなソロ活動の初期に歌っていた曲を2つ続けてお届けしたいと思います」008a0196 まずはヒロアキくんがイントロのメロディを弾く「Stand Alone」。
008a0169ジャンジャン繰り出されるノリノリ・ナンバーに客席の温度は上昇するばかり。380 ヤッチンも振りを交えて大熱演!390さり気ないこの仕草がファンにとってはタマらないワケね。
そして私は写真を撮り逃さないように必死。
最前列の皆さん、何度も何度も前を往ったり来たりしてスミマセン!
いつもご協力ありがとうございます。410もうイッチョ、どこまでもハネて跳んでいきそうなファンキーさんのビートで「Steppin’ Out」。420vヤッチンは左手を腰に当てるいつものポーズ。430v「♪Jump up!」S41a0624「♪Don't stop!」
合いの手も楽しい1曲。S41a0470_3ヤッチンもギターを弾かず歌に専念して飛び切り陽気にステップ・アウトした。450「どうもありがとう!
毎年のようにサプライズで皆さんに『♪ハッピーバースデイ』と歌って頂いておりましたが、さすがに毎年ですと私もどう反応していいのかが難しくなってまいりましたので、今年はもうサプライズではなくてココでお祝いをして頂こうかと思います」
470v_2「すいませんね~。
自分の誕生日に皆さんを呼んでおいて、その上『♪ハッピーバースデイ』を歌って欲しいだなんて。
そして、いつもならサプライズで出て来るんですが、今日はもうサプライズでなくお呼び致しましょう…
衛藤浩一!」
460「明けましておめでとうございます。お誕生日おめでとうございます」
480v「何回目の誕生日ですか?」
「チョット!人の話し聞いてんのッ?」490「皆さん、チョットいい?
ハッピーバースデイを歌うわよ!」500vのっつが弾くピアノに合わせてみんなでハッピーバースデイを歌っていると、sourcesの加賀谷綾太郎くんがバースデイ・ケーキを持って登場。510そして、フ~。520「私からの誕生日プレゼント。縁起物だからね」
「ずいぶんデカイな、コレは。置き場所に困る物は止めてって言ったよね?」
530衛藤さんからのプレゼントは「ダルマ」。
長年親しんだ葉ボタンは卒業。
衛藤さんは川崎大師まで行ってこのダルマを買って来てくれたのだそうだ。
「両目塗ってもいい?だって願いが叶ったもん。
もう63まで生きることができて、こうやってお祝いして頂いて…。
ありがとうございます!」540v綾太郎くんからもプレゼント。550今回の衛藤さんのコーナーはこうして終了。560「あ~、早いウチに済ましておいてヨカッタ!
皆さんもどうもありがとうございます。
毎年こうやってたくさんの方にお祝いをして頂き、今回も昨日の夜中からメールだの、ラインだのでメッセージをたくさん頂戴しています」
570「最近木の実ナナさんとはしょっちゅうやり取りをしているんですよ。
この間も月がきれいな夜に『月がきれいよ』って言ってきてくれて、今日も『ティム、お誕生日おめでとう』とメッセージを入れてくださいました」
008a0196脱線します。
ナナさんがマドンナで松竹歌劇団(SKD)の団員役を演じた『男はつらいよ/寅次郎わが道をゆく(1978年)』は浅草が舞台ということもあってとてもヨカッタ。
この頃の寅さんはまだすごくオモシロかった。
SKDの「♪さく~ら咲く国~ さく~ら さ~くら~」は宝塚歌劇団の「♪すみれの花 咲く頃」に引けを取らない団歌だと思っているんだけどどうだろう?
『東京踊り』という演目に出演するナナさんに入れあげた寅さんがしきりに口ずさむのがとても印象的だった。
ところが映画の中でホンモノの団員としか思えない雰囲気を出していたナナさんは意外にもSKDのOGではないんだよね。
阪急グループを興した天才実業家「小林一三」が設立した「宝塚少女歌劇団」の向こうを張って、歌舞伎のを中心に興行で地位を確立した「白井次郎」と「大谷次郎」(合わせて「松竹」)が作ったのが「松竹歌劇団」。
寅さんで言えば、倍賞千恵子さんはSKDの出身で子供の頃から「のど自慢あらし」で有名だったらしい。
だから宝塚もスゴイけど、草笛光子、芦川いづみ、柏木洋子(黛敏郎の奥さん)、矢口陽子(黒澤明の奥さん)、野添ひとみらを輩出したSKDだって負けてはいない。
イヤ、宝塚には敵わないか…。
向こうは轟夕起子、月丘夢路、乙羽信子、越路吹雪、淡島千景、新珠三千代、八千草薫、有馬稲子…だもんナァ。
何しろ「天津乙女(あまつおとめ)」という黄色いバラの品種名になった団員もいたぐらいだから。
でも映画の中の寅さんや武田鉄矢じゃないけど、今にしてみると国際劇場があるウチに1回ぐらいSKDのレビューを観ておけばよかった。
Ot映画の中ではSKDのホームの国際劇場が何度も出て来るが、ロケはかなりこの「トキワ座」の内部を使ったのではないか?
ナナさんとお会いした時に是非ヤッチンに確認して頂きたいのです。
トキワ座があった場所は今、「ROX3G」というツマらない建物になっている。

ToコレがSKDの本拠地「国際劇場」。今の「浅草ビューホテル」があるところね。
ちょうど『東京踊り』がかかっている。
この正面左側の道にかつて「河金」というトンカツ屋があった。
私も何度か食べに行った頃があるが、そこはトンカツのサイズを「匁(もんめ、1匁は3.75g)=5円玉1枚」という単位でオーダーすることになっていた。
「50匁2枚」とか「100匁イッチョ!」なんてやっていたわ。
で、ある時父が河金で食事をしていると渥美清が入って来て、店内に飾ってある昔の写真を見て「古い写真だねぇ~」と言うその様子は寅さんと全く同じだったって。
恐らくはこの『寅次郎わが道をゆく』を撮影していた時ではなかろうか?
その傍らにナナさんがいらっしゃたどうかを父が言っていたような気もするが、全く定かではない。
ということでヤッチンには「河金でトンカツを召しあがったことはありますか?」と是非ナナさんにお尋ね頂きたいと思うのです。Ksg 映画の中で寅さんがバイをやっていたのはこのトキワ座の横。
画面の奥には「うますぎて申し訳ないッス」の洋食屋「ヨシカミ」が写り込んでいた。
ココでカメラがガ~っと俯瞰になってこのイモムシのようなトキワ座の全景が映し出される…ように記憶している。Ura私が大学生の頃までは「浅草六区」はまだこんな風情の映画館がズラ~っと並んでいて、ロンドンの「ウエストエンド」や「シャフツベリー・アベニュー」には全く引けをとらない魅力的な光景が広がっていた。
みんなブッ壊しちゃった。
この「浅草世界館」の場所には大きなホテルが立っている。
私が最後にこの辺りで映画を観たのは46年前、黒澤明の『天国と地獄』だった。
老朽化はわかるけど、バカだね~。
いくらでも保存する技術はあったハズなのに文化遺産にかける金はないというワケだ。
この国は本当に行政の文化的民度が低劣なのだ。
ココに詳しく書くことはできないけど、つい2、3週間前にも同じ浅草六区で同じ過ちを繰り返している光景を見かけた。
脱線終わり。6k 「『今日はバースデイ・ライブで皆さんと一緒に楽しんで来ます』って言ったら『来てくださる方に心から感謝をしなさいよ』とナナさんから言って頂きました。
ホントに大先輩がいてくれるというのは幸せだなと思います。
たくさんの方に支えてもらって、そしてたくさんの方に教えていただいて今がある…ということを改めて感謝しなくちゃいけないと思っています」
S41a0407…という思いを込めて「どれ位…」。580全編を通してとても親しみやすいメロディに耳が惹かれる。590ヤッチンの良質なポップ・センスが詰め込まれた1曲。600vドラムスの音源からスタートするのは「One more kiss you!」。610vコチラはANAかJALのTVコマーシャルに使われそうなメジャー7th感満載の大人のポップ・チューン。620生粋のロックンローラーとしてのヤッチンはもちろん魅力的だが、こうして大人ムードでオシャレなメロディを歌い上げるヤッチンもまた良き哉。
 
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com
630<後編>につづく

200(一部敬称略 2026年1月7日 渋谷PLEASURE PLEASUREにて撮影)