MELODIC METAL FESTIVAL 2025~MAJUSTICE & NOTURNALL
今日のレポートするライブの現場は新宿歌舞伎町にある「HOLIDAY SHINJUKU」。
あまりにも久しぶりで、前回お邪魔したのが一体いつのことになるのかが気になって調べてみた。
すると、2010年の1月の「Iron Maidens」、その2か月後に開かれたランディ・ローズを偲ぶイベント以来のことだった。
Marshall Blogにとって15年ぶりのHOLIDAYは、2月の下旬に開催された『MELODIC METAL FESTIVAL 2025』というイベント。
この日の出演はブラジルから来日した「NOTURNALL(ノッターナル)」と日伯混成の「MAJUSTICE(マジャスティス)」の2チーム。会場内の屋台村のようす。
NOTURNALLグッズも…
MAJUSTICEグッズも…
Kelly SIMONZグッズもタ~ップリと用意されていて豪華絢爛!
まずステージに上がったのはMAJUSTICE。
「Magic」と「Ma」と「Justice」のポートマントーがバンド名の由来だそうだ。Iuri Sanson(ユーリ・サンソン)
Kelly SIMONZ(ケリー・サイモン)
中村和正(Kaz)
ジエン・タカハシ
サポート参加の美河浩太。
1曲目、ノッケから…
2人のギターが炸裂したのは…
MAJUSTICEが2023年3月に発表したアルバム『Ancestral Recall』から「Temple of the Divided World」。
そのアルバムを再現するような形でショウが進行した。
続いてはアルバムのオープナー「Infinie Visions」。
美河さんと…
Kazさんの強力タッグによりヘヴィなリズムが迫りくる!
Kazさん、お久しぶりです。イベントのタイトルが大変シックリくるメロディアスな1曲。
さらに続けて「Sonata Black」。
カッコいいタイトル。燃えたぎるドライビング・ナンバー。
ユーリの声が映えに映える!ケリーさんも久しぶりのご登場。
ケリーさんの背後には「JCM900 4100」とJCM800時代の「1960A」がセットされた。
このキャビ!まさに満身創痍!
Marshallって丈夫だナァ。一方のジエンくんの背後にも…
Marshallをセット。
こちらも「JCM900 4100」。
キャビネットは「1960AX」。アタマ3曲、ビシっとキメて見せてくれたユーリ。
しかし、スゲエ声だナァ。「10年ぶりに日本にやって来ました。
髪は白くなるし、少し薄くなっちゃったけど、今晩は仲の良い友達と過ごす最高に特別な夜です。
だからみんな、思いっきり叫んでくれ!
オレたちがMAJUSTICE。
今晩はみんなにとって忘れられない夜になることは間違いないと思うよ!
たくさんのサプライズを用意してきました。
さぁ用意はいいかい?
にぎやかなパーティといこうゼ!」次のセクションでも3曲ぶっ通しで炎のようなパフォーマンスを披露した。
まずはミディアム・テンポのユッタリとしたグルーヴ。ユーリのセンシティブな歌声で始まる「You Rock my World」。
緊張感に満ち溢れたシュレッディングが飛び交い、曲はハードにそしてヘヴィに展開する。
ユーリが在籍していたHIBRIAの最初のヒット曲「Steel Lord on Wheels」。
コレまた胸のすくようなストレートなドライビング・チューン。
ギター2人の…
ソロのリレーがスリリング!
幾度となく繰り返された、このギタリスト2人が互いに一歩も引かずしのぎを削り合うシーンはショウの大きな見どころだった。
時折ケリーさんのこんなシーンも!
このセクションの3曲目には『Ancestral Recall』から「New Horizen」が取り上げられた。
「ジュウネンブリニニホンニキテウレシイデスゥ」と日本語で感想を述べて「今日はケリー・サイモン・ファンの皆さんも集まっていることと思います」とケリーさんを紹介。
ケリーさんからひとこと。
「今日はボクの曲を1曲のみならず2曲ユーリに歌ってもらいます。
次に演るのはそのウチの1曲です」
するとジエンくんが「それこそ、この曲が出たのは最後にユーリが日本に来た時ぐらいですもんね。
2015年ですから、ボクは16歳でした」と解説を加える。 「そうなんですよ。
ボクが28歳でアルバムを出した時に彼は生まれているんですよ!
スゴイでしょ?もう親子ですよ!
今日はユーリのためにガンバります!よろしく!」そのケリーさんの曲とはBLIND FAITHのナンバー「Bound for Glory」。
この東京公演のみで演奏した1曲。
ご覧になった人はラッキ~!
再びMAJUSTICEのアルバムから「Tears of the Sky」。
ギター2人に近寄っては鼓舞するユーリ。
チーム・ワークもバッチリだ!
他とは趣を異にするポップ風味豊かな「Give it up」が続く。
いいね~。楽しいね~。
ショウの強烈なアクセントになった。ユーリも実に楽しそう!
Tシャツを召し替えたユーリ。
「次は我々にとってとても特別な曲です。
今晩はMAJUSTICEにとって最初のコンサートということでサプライズ・ゲストを呼んでいます。
そのゲストは残念ながら昨年亡くなってしまいました」そのゲストとは2024年2月21日に惜しまれつつ急逝したキーボーズの「Vitalij Kuprij(ヴィタリ・クープリ)」のこと。
ヴィタリはMAJUSTICEの前身バンドである「Stormheart」のメンバーで、StormheartもMAJUSTICEもヴィタリとジエンくんの共同プロデュースによってアルバムを制作した。
ジエンくんの2020年代前半の活動において、ヴィタリはその存在なしでは考えられないほど大切な人だった。
この日はちょうどヴィタリの命日…つまり一周忌にあたるライブとなった。
そこで本来であればこのステージに立っていたであろうヴィタリを追悼して、全公演を通じて舞台上にキーボーズがセットされた。そんな盟友を偲んでジエンくんが弾く物悲しいメロディでスタートする「Dangerous」。
ユーリもジックリと歌い込んだ。
なるほどこの曲もまさに「MELODIC MEATAL」そのまま。
もちろんこういう曲にはつきものの泣きのギター・パートもタップリ!続けてはもう1曲のケリー・チューン。
ケリーさんのライブではおなじみの「Now Your Turn」だ。 ごくごく自然にケリー・スタンダードを歌いこなすユーリ。
ユーリのアオりに応えてケリーさんのギターが火花を散らす!
「さぁ、このコンサートも終わりが近くなりました…でもまだ2曲あるのでガッカリしないで!
日本の皆さんはメチャクチャ頭がいいのでわかると思いますが、次の曲を日本でリリースしたのは2009年のことなんですが、その曲とは…」
すると客席から「Tiger Punch!」という叫び声が!
「アリガトウゴザイマス!」 見事ご明解でHIBRIAの「Tiger Punch」。
ユーリは客席まで降りてお客さんと大合唱![
ナンのことかは知らないが、「タイガー・パンチ」なんていい曲名だな。
この盛り上がりはコンサートのひとつのハイライトとなった。
「皆さんはお気づきのことと思いますが、今晩、我々は最初のアルバム『ANCESTRAL RECALL』に収録されている曲のほぼすべてを演奏しました。
アルバム持ってる?」
そして、この記念すべきコンサートを実現した「ルビコン・ミュージック」のスタッフの他、すべての関係者に感謝の言葉が送られた。
「ルビコン・ミュージック」は名古屋に拠点を置くレコード・レーベルで、ジャンル/国籍を問わずこれまで数えきれないぐらいのバンド/アーティストを日本に招聘している。
そして「At last but never least…(「最後に一番大事なことを」と切り出す時の決まり文句)」と切り出してお礼を伝えた相手は…「ジエン・タカハシ!
アナタがいなかったら今晩のことは実現することはありませんでした」
このコンサートが開催されるまでの運びを簡単に紹介して…こう付け加えた…「アナタもレジェンドだ!」
ユーリから「今晩の素晴らしいミュージシャンを紹介してくれ」と促されてジエンくんがメンバーを紹介。
最後の1曲、アルバムのタイトル曲「Ancestral Recall」を演奏した。
盛り上がりに盛り上がってユーリが最初のMCで触れた通り、ファンの皆さんには忘れがたい夜になったことだろう。
この日、LOUDNESSの山下さんがお見えになっていて、終演後にお話をうかがった。
2013年、LOUDNESSがブラジルのサンパウロで開催されたフェスティバルに出演した際、二井原さんの代りを務める予定だったシンガーの出演がかなわず、ピンチヒッターでユーリにオファーをお願いしたところ「光栄なこと」と快くマイクを握ってくれた…というお話。
カッコいい~!
山下さんは改めてこの時のお礼を伝えて旧交を温めにいらっしゃっていたのだ。 今、この手の音楽のシンガーは間違いなく極端に高い声域をカバーするシンガーが必須になっているけど、私が若い頃はこういう音楽もなかったし、ココまで高い声を出す歌い手ってそうはいなかった。
「高い声」と言ってもパブロフス・ドッグとかジョン・アンダーソンとかとはまた違うもんね。
ロブ・ハルフォードが出て来たぐらいの時だったかな?
で、「果たしてここまで高い声で歌う意味があるんかいな?」なんて思ってしまうバンドも正直なくはなかったけど、今日ユーリの歌を聴いていて「ハイトーン・ボーカルズ」の意味がわかったような気がした。
詳しくもないクセにエラそうなことを言うようで恐縮だけど、まさに曲と声が完璧にマッチしていて、「こういう世界を創りたいんだ!」という演者の意図がハッキリと見えたように感じたワケ。
そういう意味で私にとってもとても有意義な夜だった。
MAJUSTICEの詳しい情報はコチラ⇒MAJUSTICE Official Websiteそして続いて登場したのが、「NOTURNALL(ノッターナル)」。
Thiago Bianchi
Gabriel Veloso
Saulo Xakol
Henrique Pucchi
ドラム・キットの前の宇宙人。
「現在ブラジルで最強クラス」の呼び声が高いだけあって、圧倒的な迫力でグイグイ迫って来る!
客席に降りてお客さんの帽子を拝借するThiago。
もちろんシュレッディングもタップリ。
ギターのGabrielはこのツアーの後残念ながらバンドを脱退してしまったのだそうだ。そこにゲストが加わる。
ギターのYo Onityan。そしてシンガーのJinn Jeon。
Xの「紅」も飛び出してとにもかくにも賑やかなでサービス満点のステージが展開した。
しかし、そのパフォーマンスはどこまでもメロディックでメタルだった!NOTURNALLの詳しい情報はコチラ⇒NUTURNALL Official Website
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