Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« 真夏のJAZZ葉山2026<後編>:杉本篤彦ビッグバンド~私の葉山4 | メイン

2026年9月16日 (水)

GALNERYUS~"THE CRY ECHOES THROUGH THE SKY" TOUR 2026 in 川崎<前編>

去る7月15日にニュー・アルバム『A CRY FROM THE SKY ABOVE』を発表したGALNERYUS。
その発売を記念するツアーが催行されたことはMarshall Blogでレポートした。
そして9月5日の東京を最後に全国10ヶ所10公演を大成功理に終了させた。
今回と次回の記事はそのツアー初日の川崎公演をもようをレポートする。10_2その前に…ココまで書いて気が付いた。
以前より書いてきたことだが、私はSyuちゃんとは比較的付き合いが古く、2005年の『マーシャル祭り3』というイベントに出演してもらったり、2008年までは2人で全国を回ってMarshallの新商品をPRするクリニックを頻繁に開催していた。
一方、このMarshall Blogは2008年の4月にスタートし、916回の更新を経て2011年末で一旦終了。
それから2012年の10月に復活し、前回まで2,633本の記事を投稿してきた。
そして今回この記事を編むに当たり、それら3,549本の過去の記事の中にGALNERYUSのライブ・レポートがナント1本も存在しないことに気がついた。
コレは意外な発見だった。
つまり、今回が「Marshall Blog史上、初めてのGALNERYUSのライブ・レポート」ということになる。
うれしいネェ。めでたいネェ。
その現場となったのは2023年10月にオープンしたという始めて来るホール。
「SUPERNOVA」で「スペルノーヴァ」と読むそうだ。20_2この読み方がどうにも引っ掛かってしまうはコレのせい。
ジャズの大巨匠、故ウェイン・ショーターがブラジルのテイストをジャズに持ち込んだ名盤の誉れ高い『Super Nova』というアルバムに若い頃から聴き親しんでいたから。
そんなことはどうでもいいか。
「super nova」というのは「超新星」という意味。30lp2_2この日の屋台村のようす。
Tシャツの品揃えがゴージャス!40_2ロビーでは見事な赤いバラの祝い花が目を惹いた。50v_3さて、先にレポートした通り、Syuちゃんは今回はツアーを通じてMarshallが去年発表した「1959MS」を使用してくれた。
我ながらこのアンプの音が破天荒に素晴らしいのは先刻承知していたが、コレが実際にGALNERYUSの現場で一体どういう風に鳴り響くのか?…もうコレが楽しみで仕方なかった。
私も長年にわたりカメラをブラ提げてずいぶん色々なところにお邪魔させてもらってきたが、こんなに興奮気味でプレスピットに入ることも珍しい。
さぁ、いよいよ開演だ!60v_2ニュー・アルバム冒頭の「Call of the Horizon」のオープニングSEに包まれてステージに姿を現したGALNERYUSの5人。70_3小野正利80v_2Syu90v_2YUHKI100v_2TAKA110v_2LEA120v_21曲目に演奏したのはニュー・アルバムのリード・チューン「The Light of Hope」。
つまりアルバム通りの幕開けだ!130_2燃え上がるようなドライビング・グルーヴに乗って小野さんが美しいメロディをキッチリと歌い上げる。118a0254Syuちゃんは遠慮なくすべての弦をストラミングして出すブットいサウンドで小野さんの歌をバックアップ。150v「オイ!オイ!」と小野さんが客席をアオり、意表をつくクロマティックのキメのフレーズからインストゥルメンタル・パートに突入していく。
このパートに興奮しないロック・ファンはよもやいまい。0r4a0053YUHKIさんの密度の濃いキーボーズのソロから…160殺気みなぎるギター・ソロへ!0r4a0010 そして息をのむような2人のアンサンブルが展開していった。180オリジナル音源に収録されている勇ましいコーラス・パートもバッチリと再現!210v_2TAKAさんのストレートな低音と…190LEAさんの鉄壁のドラミングがフロント陣の激演を強力に後押しして…20010分にも及ぶ壮大なドラマが完結した!
18年ぶりに観たGARNELYUS。
わかっちゃいたけど、ノッケから飛び出して来たこのあまりにも凄まじいパフォーマンスにシャッターを切るのも忘れて(←コレはウソ。バンバン切りまくった)アタシャすっかり感動してしまったぞよ!230「声を出していきましょう!」
立錐の余地もない客席に向かって猛烈なアオリを浴びせかける小野さん。
もちろんお客さんも負けちゃいない。
すると小野さんが「もっと~!」と火に油を注ぐ。
あまりにもノリのよいお客さんに向かってこの調子では「アオるなキケン」かも!240小野さんのアオりで盛り上がり度がガツンと増したところで2012年発表の「絆」。250小野さんの熱唱とお客さんのコラボレーションがまるでコール&レスポンスをしているかのようでとても感動的。260v上演中にステージの中央で何度も寄り添う小野さんとSyuちゃん。
バッチリとイキの合ったところを見せてくれる。270ガンガン飛び出してくる華麗極まりないギター・ソロ!280冒頭で触れた通りSyuちゃんはツアーを通してMarshallの昨年の新商品「1959MS」を使用した。
スピーカー・キャビネットは「1960AV」。
よく誤解されるのだが、この「V」キャビネットに搭載されているCelestionのスピーカーはいわゆる「Celestion Vintage30」と同一のモノではない。
「G12 VINTAGE」というこのキャビネットのために生産されている独自のスピーカー・ユニットだ。
このスピーカーがどうも「1959MS」にベスト・マッチするのではないか?ということが最近わかって来た。290v今回のSyuちゃんのセッティングは左から…
  PRESENCE=3
  BASS=4
  MIDDLE=7
  TREBLE=3
  VOLUME I=10
  VOLUME II=0(ジャンプをしていないので無使用)
  MASTER VOLUME=8
  インプットはブライト・チャンネルのHIGH。
やはり「CLIP」並びに「BRIGHT」はOffとした。
ま、「BRIGHT」は音量が小さい時のために用意してある機能なのでSyuちゃんの超爆音にはハナから無用だ。300もちろんMarshallの上にはいつも通り魔除けの唐茄子のピック入れとフィンガーイーズを配置している。118a0396オリジナルのペダル類を組み込んだ足元のようす。
とてもシンプルだ。310「爆音」以外に表現のしようがないギター・サウンド。
やっぱりコレだよ、コレ!
しかも音質自体が大変に魅力的なのだ。
現在巷間で耳にすることができる正統派メタル系のギター・サウンドの中では最高峰と呼んで良いのではなかろうか?
「最終的には1959が似合うギタリストになりたい」と漏らしていたSyuちゃん。
まさにこのツアーがその希望を叶える機会となったと言えそうだ。320v「こんばんは!
ソールドアウト、ありがとうございます。
平日にもかかわらず、『初日』というワードに引っ張られ、見事にお集まり頂ききまして…ありがとうございま~~~す!
皆さん、ニュー・アルバムは聴き込んで来ましたか~?」325「今日もいつものようにタップリ演りますので最後までよろしくお願いします!」
いいナァ、小野さんのご挨拶。
「音楽を聴く場所に来た」って感じがする。
「オマエら最後までイケんのかッ~?!」なんて決してやらないもんね。
アレは訊くだけヤボ。
お客さんはチケットを買って来てくれているんだから、元を取るために最後までイクにキマってんのよ。330vニュー・アルバムに戻って「Beyond the Sunrise」。
3403連のリズムをバックに歌詞を嚙みしめるようにしてジックリと歌い込んでいく小野さん。350v転調してキーボードのソロ…370vディミニッシュの音列を効果的に取り込んだギター・ソロ…380と、聴きどころが続き、更にココでも2人のアンサンブルが曲のドラマ性を大いに膨らませた。390そして小野さんの歌い切りでピカーディ・ケイデンス(短調の曲で最後だけメジャーの和音を使って締めくくる作曲手法)。
コレは効果抜群!0r4a0639 続けてもニュー・アルバムから「To the Last Breath」。
勇猛なSEに絡めてド迫力のパフォーマンスがスタート!410メチャクチャかっこいい曲。
小野さんが伸びやかな声で歌うプリ・コーラス(Bメロ)からコーラス(サビ)にかけての展開に涙。420中間部のインストゥルメンタル・パートがまたすこぶる素晴らしい!430vLEAさんの鮮やかなスティックさばきから…440vキーボード・ソロ。0r4a0090 YUHKIさんが愛用している赤いキーボードのスタンドね。
コレは20年近く前、私がこの会社の製品を輸入する仕事をしていた時にYUHKIさんに用意したモノなの。
それを今でも大事に使ってくれているというワケ。
こういうのはこの仕事をしていて最もうれしい出来事のひとつなのです。460ギター・ソロに続いて展開するキーボーズとのアンサンブルが秀逸なのはこの曲も同様。
それだけでなく曲の随所に出て来る2人で合わせるキメの数々がスゴすぎて笑ってまう!470vまるでリヒャルト・ワーグナーの歌劇の一部を聴いているかのような重厚な素材と豪壮なパフォーマンスにはただただ圧倒されるばかりだった!490「先ほども申し上げましたが、初日ということでこんなにたくさんの皆さんにお越し頂いて…ソールド・アウトありがとうございます。
どうぞご自分のペースでお楽しみください」500v「どうですか?ニュー・アルバムは?
まさか2曲目に『絆』が来るとは思っていらっしゃらなかったのではないですか?
みんなに歌って欲しいんですよ!
そこで次の曲も皆さんと一緒に歌いたいと思います」510vYUHKIさんのセンシティブなピアノから始まり…520v激しいギター・リフが切り込む。
マジでスゲエ音だわ。
この分厚いサウンドは他に類を見んぞ!
「ロックギター・サウンドの閻魔大王」みたいじゃないか!530v小野さんが一緒に歌って欲しいとお客さんにリクエスト曲は「Break the Silence!」。
コレもニュー・アルバムからのチョイス。540ココでもギターとキーボーズのアンサンブルが観客の耳をくぎ付けにする。550お客さんも歌いまくった~!560曲の最後はYUHKIさんと…580Syuちゃんのバトルで締めくくられた。
こうしたシーンの魅力は18年前から少しも変わっていない。570v「ありがとうございます!先日、ブラジルへ行きまして…」
7月にアニメの大きなイベントに出演するために渡伯(どはく)した話。
2か所訪れたそうだが、そのうちのひとつが「ナタール」というのでドキっとした。
その日はちょうどサッカーのワールドカップのブラジルの試合に当たっていて、「試合が終了するまではライブができない」というお達しが出ていた。
そして、よりによってブラジル負けてしまった!
GALNERYUSの皆さんはさぞかし心配したことと思うよ。
何しろあの辺は1982年のフォークランド紛争の時も、アルゼンチンなんかは「戦争に負けてもワールドカップでイングランドに勝てばよし」とか言っていたぐらいの土地柄だから。
ところが!
「私たちの肌感覚でもサッカーよりアニメの方が重要であるということがわかりました。
だから試合の後に開かれたライブは何の問題もなく楽しく盛り上がりました」ということだったそうだ。
590v「ボクはソロでもジョージア、ポーランド、香港などで日本語で歌ってきましたが、みんなそれに合わせて日本語で歌ってくれる。
アニメは世界のどこへ行っても強いですね。
その点日本人である皆さんは母国語で歌えるワケですからね。
皆さんに調子よく歌って頂ければ私はこっちでニコニコしているだけでいい…というのが次の曲です」0r4a0403そして、小野さんのリードで皆さん大合唱!
曲は「Departure!」。600LEAさんの爆裂フィル!
そしてツーバスの嵐が吹きすさぶ!630強力なバッキングに乗せて魅力的なメロディを歌いまくる小野さん。620vメロディアスなキメ・フレーズから緊張感あふれるソロに。610そのまま曲はメドレー形式で「Hunting for Your Dream」へと続いた。640v盛り上がる「HUNTER×HUNTER」のコーナー。
Syuちゃんによるとブラジルでも大変な騒ぎだったそうだ。670曲はシンセサイザーのソロから…650vSyuちゃんの劇的なソロへと引き継がれて頂点に達した。660v今、中盤をチョット過ぎたところ。

GALNERYUSの詳しい情報はコチラ⇒GARNELYUS Official Website 680<後編>につづく

200_2(一部敬称略 2026年8月5日 川崎SUPERNOVA KAWASAKIにて撮影)