【I REMEMBER 令文】また逢う日まで2009~板倉ジュン・ラスト・ライブ・イン・トーキョー
大谷令文さんの追悼特集。
今回の記事も昔のMarshall Blogには掲載されてはいたものの、今では見ることができなくなって一本の復刻。
「じゅんぺー」さんの愛称でおなじみの元MARINOのドラマー、板倉淳の「さよならライブ」のレポート。
開催は2009年3月9日、会場は高円寺SHOW BOAT。
「さよなら」といってもじゅんぺーさんが引退するワケでは全くなく、地元である大阪の箕面へお帰りになってしまうということで送別ライブというか、壮行ライブが企画されたというワケ。
じゅんぺーさんがご参加になっていたバンドのメンバーの皆さんが一堂に会してハデにじゅんぺーさんを送り出した。
まずはこの日の主役、板倉淳さんからご挨拶。
コラ~!誰だ!? マイクスタンドを高くしたのはッ?そして、この会の発起人であるMARINO時代の盟友、大谷令文さんからもひとことご挨拶。
「本日は板倉淳のためにかくもたくさんのお客様にお越し頂きまして誠にありがとうございます」
まるで保護者!令文さんの後ろに見えているMarshall群。
じゅんぺーさんが携わって来た音楽がいかにMarshall寄りであるかということが一目瞭然でわかるというものだ。令文さんの1959をはじめ、JCM900 4100が2台とJVM410H。
JVMは2007年の発売なんだけど、ずいぶん昔からあるような感じがするな~。
スピーカー・キャビネットも1960Bが2台。
この辺りにもこの日出演したギタリストたちのこだわりが見える。
まずはITAKRAAZ(イタクラーズ)がステージに上がる。
ギターは三宅庸介。ベースは山本征史。そしてドラムスはもちろんじゅんぺーさん。
三宅さんはTerra Rosa時代のじゅんぺーさんの同僚。
この場で演奏したのは三宅さんのオリジナル曲だった。
実はこの時は三宅さんのことを存じ上げなかった。
前回も書いたけど、「ジャパメタ・ムーブメント」の外にいたのでTerra Rosaも知らなかったのです。
結果、三宅さんの音楽を耳にしたのもこの時が生まれて初めてのことだった。
正直、「ウワッ!ナンじゃコリャ?」と思ったね。ま~、耳をつんざくような爆音でビックリしたネェ。
でも音楽としてはゼンゼンOK!
おっかなビックリでジックリと拝見させて頂いた。
コレが今のStrange,Beautiful and Loudにつながり、三宅さんにも仲良くして頂くキッカケとなった。
じゅんぺーさんのおかげなのだ。続いてステージに上がったのは藤岡幹大率いるNIGHT BUZZ。
メンバーはボーカルズに藤井重樹さん、ベースが森川肇さん。そしてドラムスはじゅんぺーさん。この日もトリッキーなギター・プレイが冴えわたっていた。
幹大ちゃんとは『Marshallロードショウ』というクリニックを何度もやった。
2人で新潟や大阪に行ったこともあったし、ショッピング・センターの楽器店の店頭でやったこともあった。
その時はお客さんがショッピング・モールを行き交う人たちだったので、お客さんがゼロだったわ!
「BRJ」という名義で日下部正則も出演した。
「BRJ」の「B」はBurnyの「B」。
「R」はベースの高橋竜さんの「R」。 「J」は当然じゅんぺーさんの「J」。この時のBurnyは歌も披露する活躍ぶり!もちろん、あのエモーショナルな王道ロック・ギター・プレイもタップリでBurnyの魅力を爆破させた。令文さんさんは竜さんと組んだデュオ「竜文」でアコースティック・セットを披露。
「おやすみ」を歌ったような記憶がある。杉征夫さんと市村知子さんのTHE LOWGUNSがステージに上がり、いよいよ令文さんのご登場。
令文さんはこの時もご自分のMarshallを持ち込んだ。令文さんの1959とコーラス・エコー。
令文さんのチームからジャムセッションにかけては、高橋"ロジャー"和久、出原卓、深沢アキ、関カツミ、山本征史らが合流。
じゅんぺーさんに心のこもったパフォーマンスを贈った。仲間の温かい気持ちに呼応するようなドラミングを披露して東京をベースにした活動の幕引きを惜しむじゅんぺーさん。 ソロ・アルバム『RAVEN EYES II』やMARINOのレパートリーを激奏。
この日もまさに鬼気迫るギター・プレイだった。セッションではじゅんぺーさんもギターで大暴れ!
V、ちっちゃ~!ギターだけでなく歌も披露!
メチャクチャ盛り上がったナァ~。
そういえば、この日はカホンもプレイされていた。
最初から最後まで八面六臂の大活躍を見せてくれたじゅんぺーさん。4時間を超す長丁場を終え、最後は出演者がステージに全員勢ぞろい。
そして、ご挨拶。
やっぱり令文さんがじゅんぺーさんの保護者みたいになってる?
それにしても、このじゅんぺーさんの人気が凄まじい!
出演者がMCでじゅんぺーさんの思い出を語る時、その内容のすべてが強力に面白かった。
じゅんぺーさんの人柄だけが成せるワザなのであろう。
だから長時間見ていてもまったく飽きなかった。
とにかく爆笑に次ぐ爆笑…そして大熱演だった!【I REMEMBER 令文】はまだまだ続きます。