マイケル vs. 三大バンド大決戦! <後編>
ベテラン・ベーシスト、マイケル・ハマーの還暦を祝うライブ、『マイケル vs. 三大バンド大決戦!』。
2番目にステージに上がったのは「side A」と称するチーム。文平
吉永GOKI訓春
GOKIさんはMarshall。
JVM210Hと1960Aのコンビネーションだ。
ドラムスはスットコ・ずらビス。
そのままNATALのツーバス・キットを使用して頂いた。
そして本日の主役、マイケル・ハマー!
マイケルさん、スッカリ衣装もベースも変えてのご登場。
このチームはマイケルさんがやっていたバンド「High Drug」の再現。
曲がわからないのが申し訳ないのですが…このチームは伝統的ブリティッシュ・ハード・ロック・サウンドの趣。となると、やっぱりMarshallは欠かせない。
しかし…細いナァ。
私もこういう身体に生まれてみたかった。 GOKIさんが分厚いMarshallサウンドをブッ放す!
ココでもモクモクと低音を刻み続けるマイケルさん。
ずらビスさんとのコンビネーションも完璧だ。
しかし、マイケルさんもいい加減細い!
血圧絶対に低いでしょう?
高い時で105-70mmHgぐらいですか?文平さんのイキイキとしたシャウトも気持ちいい。
洋楽世代の私なんかにはロックの原点を見る思いだし…
高校の頃を思い出したりして楽しかったな。
レパートリーが足りなくて持ち時間を少々余らせてステージを降りたが、アンコールの要望が強く再びステージに上がりVan Halenバージョンの「You Really Got Me」をプレイ。
コレが出てきた時、私は中学3年生だったんだけど、ビックリしたね~。
スゴイ人気になっちゃったんでヘソ曲がりな私は1枚目しか聴かなかったけど…。
今は元の方のThe Kinksに大夢中で現在『The Kinksとロンドン(仮)』というマーブロ論文の準備中。
初来日を新宿の厚生年金会館で観たけど実際カッコよかった。
あの時、まだファースト・アルバムが出たばかりでレパートリーが少なく、当時珍しくなっていた前座を仕立てたんだよね。
私が観た時はRed Shockというバンドだった。
GOKIさんもバッチリとギター・ソロをキメてくれた!
ずらビスさん、この日がNATAL初体験でいらしたのだが、とてもお気に召して頂いたようですごくうれしかった!
楽しい時間が過ぎるのは早いもので、マイケルさんの還暦祝いもあとひとバンドをも超すところとなった!
オッとその前に!
マイケルさんの奥様が秘蔵写真を送ってくださったので紹介しておきます。
Marshallを背にした若き日のマイケルさん。
35年前の撮影だそうです。
向かって左はJCM800 2203。
マイケルさんの背後のMarshallはJMP時代の1992 SUPER BASSを戴いたフル・スタック。
今でもSUPER BASSを大事にご愛用頂いているベーシストさんがいらっしゃる。
もし復刻のご要望が多ければMarshallへの月報に書いておきますが…。
しかし、マイケルさん、「コレぞロック・ミュージシャン」という出で立ち!
まずは超細身。
長髪にピチピチのズボン。
そして蛇皮のロンドン・ブーツ!
こうでなきゃロックじゃないよ。
今の若いバンドの子たちのルックスからは「ロック」の「ロ」の字も感じられない…とボヤいたところでコレは時代によるものだから。
私なんかはパソコンもスマホも返上してでも、ロックに関しては昔に戻ってもらいたい…と思ってますよ。
だからこんなブログをやってんの。最後のチームは…さっき「side A」ときたので、ヒックリ返して今度は「side B」。
マイケルさん、本日最後のおつとめ。
ますます軽装になった!
ベースもまた持ち替えたよ。Tomo "Killarin" Yamamoto
オミ―
ドラムスは金光健司。
久しぶりの金光さん。
なんかうれしいわ~。
見慣れた光景にホッとするわ~。
NATALドラマーの金光さん。
盛大にツーバス・キットを鳴らしまくってくれた。キーボーズはサプライズ・ゲストで厚見玲衣。
コチラは典型的な和風ヘヴィ・メタルのサウンド。
パワフルなKillarinさんの歌声。
おお~!
KKが歌ってる!初めて聴いた!
歌声がバッチリ聞こえてステキでしたよ~。
厚見さんが鍵盤を叩く切れ味の鋭いこと!
その隣でモクモクとベースを奏でるマイケルさん。
MCでナゼ自分が登場したのかを語る厚見さん。
すなわち「マイケルさんとのご関係」は何ぞや?
マイケルさんは厚見さんのMOON DANCERのボーヤを務めていらしたそうなのだ。「ボーヤ」なんて言葉ももう何年聞いていないだろう?
若いミュージシャンなんかは知らないんじゃないかしらん?
プロ・ミュージシャンのお手伝いをする人…今でいう「ローディ」ということになろうが、「ボーヤ」はチョット違う。
大抵「ボーヤ」は「プロ・ミュージシャン志望」の若者で、先輩のお世話をしながら音楽のこと、楽器のこと、業界のことを実地で学び、自分自身の経験値を高め、人脈を作り、やがて自分もプロ・ミュージシャンとして羽ばたいていく人たちだ。
要するに「下積み」ですな。
小松政男が植木等の、泉ピン子が牧伸二のボーヤだったなんてのは有名な話だ。
私が若い頃は音楽の専門学校なんて無いに等しかったので、「ボーヤ」稼業がプロ・デビューへの一番の近道で、30歳までにモノにならなかったら「ミュージシャンの道」を諦めるのが普通だった。
今は専門学校が林立して、学校でひと通りの演奏の技術を身に付け、バンドを組んで、ビデオを作って、幸運にもナニかとのタイアップが当たってハイ、武道館じゃん?
しかも、いくつもバンドを掛け持ちして、うまくいかなきゃハイ、解散。
バンドがすぐ解散しちゃうので余計にたくさん掛け持ちしちゃう。
こんなんで本当にいい音楽なんかできるワケがないじゃん!
「下積みの時期」なんてモノがあることすら今の若い人たちは知らないだろう。
ウチに来る若い子も「音楽はYouTubeより下」みたいな感覚を持っているとしか思えないのがいるもん。
それと同時に「ボーヤ」の代わりに「プロのローディ」なる人達が大勢現れた。
昔もそういう人はいるにはいた。
そういうのはMarshallの4x12"を両手にひとつずつ持って渋谷の屋根裏まで平気で駆け上がって行っちゃうようなタイプの人が多かった。
今のローディさんたちみたいに楽器を所有してミュージシャンに貸し出したり…なんてことをしている人はほとんどいなかったんじゃないかな?
厚見さんのお話を聴いていて昔のライブハウスの光景が目に浮かんで懐かしくなってしまった。
もう40年以上前のことよ。厚見さんをお迎えしてもう1曲MOON DANCERのナンバーをプレイ。
いいいもんですな…昔の仲間というのは。
3曲目でメンバーチェンジ。
キーボーズにHaru。
ギターに志村"Punky"広司。
メンバーが変わって今度は「Precious」の再現!
ステージはますますヒートアップ!こんなこと言っちゃ甚だ失礼だけど…こんな金光さんもいいもんだ。
問答無用でカッコよかった!
歌声も聴くことができたし。大いに盛り上がって『マイケル vs. 三大バンド大決戦!』は幕を下ろした。
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